名作「ファイナルファンタジーVI」を振り返って

ファイナルファンタジーシリーズは、日本のロールプレイングゲーム(JRPG)史上最高のシリーズの1つです。長年に渡って数え切れないほどのタイトルやスピンオフ作品がリリースされ、これらのゲームに永遠に感謝する強固なファンダムを形成してきました。

何十本も発売されたFFシリーズの中で、「ファイナルファンタジーVI」が今でもトップタイトルの1つであることに異論はないでしょう。ファイナルファンタジーVIは、今一度、プレイしなおしてほしいFFゲームです。ファイナルファンタジーVIIのようにリメイクされるかどうかは誰もわかりません。

なぜこのゲームが名作なのか?ここでは、FF VIの全盛期と、今日でもJRPG史上最高傑作のひとつとされる理由について、すべてをご紹介しましょう。

優れたストーリー

FFシリーズのゲームといえば、魔法や機械との戦いという、物語の中心的なモチーフで知られています。ファイナルファンタジーVIは、機械が本当に支配していた時代を紹介したゲームでした。この時代は魔法を使う者がほとんどいなくなったのです。

FFのもうひとつの魅力は、世界的な悪役たちです。FF VIのケフカは、最も有名な悪役ではありませんが、ゲーム史に残る悪役の一人であることは間違いないでしょう。

素晴らしいキャラクターたち

素晴らしい悪役といえば、FF VIには素晴らしいキャラクターが登場し、32bitのグラフィックに生命を吹き込んでいます。仮にこれらのキャラクターが大した手間をかけずに書かれたドット絵のようなキャラクターであれば感情移入するようなプレイヤーはいなかったでしょうが、その点でも制作側はプレイヤーに感情移入させるのが上手かったと言えます。

シャドウのように滅多に登場しないキャラクターでも、現代のゲームに多い超リアルなキャラクターよりも人間味を感じさせる素晴らしいストーリーを持っています。FF VIがそれを実現したのは、素晴らしい文章によるものです。すべての文章が、物語にとって何か意味をもっていたのです。だからこそ、FF VIの魅力の中でもドット絵はトップクラスなのです。

革命的な32ビットカットシーンと音楽

植松伸夫は、FF VIの32bit楽曲のフルコンパートを担当しました。例えるなら、FF VIの音楽は、芸術家がクレヨンの箱でシスティーナ礼拝堂を描くのと同じようなものでしょう。

この天才作曲家が使った道具は、コンピュータから聞こえるピーというノイズのような、単なる32ビットサンプリングに過ぎません。彼は自分の音楽を合成し、美しいものに変えたのです。その結果、見事な楽曲が完成し、史上最高のゲーム音楽として今日も想起されています。

また、最終的なゲームになった映画のようなカットシーンがたくさんあります。これらのカットシーンは、現代のゲームで見られるような激しいグラフィックではありませんが、メカガードが雪の中を突進するオープニングのイントロは、何か心を奪われるものがありましたね。

FFシリーズの6作目は、そんな記念すべきFFゲームなのです。数年後に発売されるJRPGに多大な影響を与えたゲーム史上の重要な作品として、現在でも語り継がれています。

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