最近は『Wi-Fi』という言葉が、普通に使われるようになりましたね。
昔は、無線ルーターは非常に高価で、簡単に手が出せるものではありませんでした。
でも今では安価で良質な無線ルーターが多数発売されています。
しかも接続もごく簡単になり、だれでも容易にWi-Fiが実現できるようになりました。
しかし、そのWi-Fiにも弱点があります。
Wi-Fiの根本は電波です。
これが部屋の中で届かない、あるいは電波が弱くなってしまう場所があるのです。
これでうまくルーターに接続できないで困っている人が多いようです。
しかし、電界強度を上げる方法として、
自作のパラボラアンテナを作る
という手があります。
今回は、Wi-Fiが自宅で繋がらない人のために、誰でもできる自作アンテナの作り方を紹介します!
だれでもできる!Wi-Fi用の電波アンテナの作り方
電波が弱くて、Wi-Fiが自宅で繋がらない人におすすめする、アンテナの作り方です!
Wi-Fiは、邪魔なケーブル接続が不要で、便利で見栄えもよいのですが、家具の設置や部屋の状況では、電波が弱くつながらなかったりもします。
この対策はいろいろとありますが、根本的には、
送信側の電波を強くする(出力増)か、受信側で受けとれる電波を強くする(受信ゲイン増)
の2つです。
この内、送信側の電波の出力を上げることは、法令違反になりますので、実行は不可能。
ということで、
受信側で受け取る電波を強く受けられるようにする
というのが基本になります。
電波を受け取るのはアンテナですから、このアンテナで強力に電波を受け取れるようにするのが、アンテナの自作です。
電波には、長波・中波・短波・超短波・極超短波など、波長の長さによっていくつもの種類があります。
Wi-Fiで使用される周波数帯は、
2.5GHzから60GHzあたり
ですので、かなり短い波長になります。
このあたりの電波アンテナで、通常使用されるのが『パラボラアンテナ』です。
真ん中がへこんだお椀状の形ですね。
このアンテナの大きさは、電波の周波数により決まります。
ダイポールアンテナや八木アンテナでは、電波の半波長×短縮率が目安となります。
パラボラアンテナでは波長に関係なく使えますが、実際には最低でも波長の10倍以上ないと利得(ゲイン)が少なく過ぎて実用になりません。
Wi-Fiなら、
- 2.5GHzなら1.2メートル
- 5GHzなら60センチ
というところでしょう。
1.2メートルとなると、かなり巨大で室内に置くのは邪魔になります。
しかし小さくても
ないよりはまし!
でしょう。
つまり、Wi-Fi用としてはあまり大きさを気にすることなく、気軽に試してみるべきでしょう。
このアンテナをどう設置するかですが、
- 送信機(親機)の後に立てて反射させる
- 親機と子機の間に立てて電波の角度を変える
などの方法があります。
無線ルーターは無指向性(あらゆる方角に電波が飛ぶ)の場合が多いのですが、この場合、ルーターが部屋の隅にあり、子機が反対側にある時は、
後側(壁側)に出る電波は無駄
になってしまいます。
これをルーターの後にあるパラボラアンテナで反射させ、子機に届く電波を強くすることが狙いになります。
自作アンテナの材料は、
- できるだけ大きい調理用のボール(金属限定!なるべくキラキラ光るもの)
- ボール紙にアルミホイルをはりつけたもの(適宜曲げる)
- なるべく大きなザルにアルミホイルをはりつけたもの
- まな板立て・番線(アンテナ置き場用)
上記のうち、ボール・ボール紙・ザルはどれか1種類でOKです。
つまりどれかがインスタントパラボラに変身するわけですね。
ただし、電波の角度を細かく変える場合には、パラボラが良いのか、わずかに折って角度を変えたボール紙がよいのか、このあたりは微妙です。
これは、各自で実験を繰り返すしかなさそうですね。
また、重要なのは、親機とアンテナの距離と角度で、これも少しずつ位置と角度を変えて試行錯誤するしかないでしょう。
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まとめ
Wi-Fiは今やすっかり定着しています。
Wi-Fiは元々は無線ルーターシステムの規格なのですが、それが今では無線ルーターシステムそのものを指す言葉となっているのです。
Wi-Fiは邪魔なケーブルが必要なく、工事も不要でお手軽で便利。
ところが、無線ルーターと各パソコン(またはスマホなど)との間での電波のやり取りがうまくいかない場合が往々にしてあります。
そのような場合には、自作アンテナを立てることで、状況が改善される場合もあります。
もしそのような現象で困っている場合は、みなさんも自作アンテナを立ててみてはいかがでしょうか。