『ゴジラ』シリーズは、今までに、
日本の実写映画29作
ハリウッド映画4作
アニメ映画3作
が公開されました。
非常にたくさんの作品があるわけですが、時系列に並べることはできますか?
昭和、平成、そして令和の時代を生きてきた作品なので、歴代ゴジラの順番を知らない人も多いかもしれません。
また、歴代ゴジラ作品は、どの作品が公開当時人気だったのかも気になりませんか?
当記事では、歴代ゴジラ作品を時系列とともに、それぞれの作品の興行収入も見ていきます。
歴代ゴジラ作品を年表でチェック!
早速、歴代ゴジラ作品を年表で見ていきます。
なお、
日本は1999年まで映画の興行成績は、興行収入ではなく配給収入で発表していた
ので、ミレニアムシリーズ以前の作品は、配給収入を紹介します。
興行収入は明かされていないのでわかりませんが、実際には、紹介する数字よりも少し高いと考えた方がいいでしょうね。
まずは昭和ゴジラです。
1954年 『ゴジラ』
1954年の11月3日に公開されたこの作品は、言わずと知れた、『ゴジラ』の原点です。
封切りと同時に凄まじい数の観客を動員し、その数なんと961万人。
配給収入は、
1億5214万円
を記録しました。
1955年 『ゴジラの逆襲』
1955年4月24日公開。
『ゴジラ』のヒットを受け、前作からわずか3ヶ月に満たない短期間で制作されたのが、『ゴジラの逆襲』でした。
配給収入は、わずかに伸びて、
1億7000万円
となりましたが、急きょ作った作品だったため、あまり成功とは言えないものでした。
事実、観客動員数は834万人と、前作よりも少なくなっています。
1962年 キングコング対ゴジラ
東宝創立30周年記念作品。
昭和ゴジラは、毎年公開されていたようなイメージを持たれがちですが、実は2作目と3作目の間は7年も空いています。
東宝が、キングコングを5年間使用できる契約を手にしたことから、ゴジラが7年ぶりに復活。
1962年の8月11日に公開されました。
作中の時系列でも、前作『ゴジラの逆襲』で氷山に閉じ込められていたゴジラが復活してキングコングと戦うなど、ストーリーの繋がりが見られます。
『キングコングVSゴジラ』は、それまでの社会風刺の作風から、完全エンタメ路線に振り切ったからか、
歴代ゴジラ作品の中で最大の動員数を記録!
その数、1120万人(または1255万人)で、国内の動員数では唯一1000万人の大台を超えており、歴代でも断トツの数字。
配給収入は、
キネマ旬報によれば、3億5010万円
ですが、一部サイトでは4.3億円と表記されているところもあります。
1964年4月 モスラ対ゴジラ
1964年4月29日に公開された『モスラVSゴジラ』は、1961年公開の映画『モスラ』の続編となる作品です。
『キングコングVSゴジラ』に続くエンタメ作品ながら、従来のゴジラが持っていた社会風刺要素も持っていて、観光開発や新聞の強権化に対する批判も含まれています。
配給収入は3億1000万円とされていますが、日本映画製作者連盟のHPによると、15億5000万円
を記録しています。
なぜここまで、媒体で大きな開きがあるのでしょうか。
観客動員数は、最終的に720万人となりました。
1964年12月 三大怪獣 地球最大の決戦
『モスラ対ゴジラ』の同年12月20日に、『三大怪獣 地球最大の決戦』が公開されました。
1年に2作品もゴジラ映画が公開されたのは実に異例で、54年後にアニメ3部作である『GODZILLA』シリーズが2018年に2作品公開するまで、他にありませんでした。
この作品は時系列としては、『モスラVSゴジラ』と『空の大怪獣 ラドン』の直接的な続編にあたります。
観客動員数は、初回こそ『モスラVSゴジラ』を上回ったものの、最終的には大きく下回る541万人。
配給収入は、
2億1000万円とするところもあれば、3億9000万円とするところもある
など、はっきりしていません。
1965年 怪獣大戦争
1965年12月19日に公開されたゴジラ作品6作品目です。
怪獣よりも人間ドラマに比重を置いた作品で、ゴジラが『シェー』をした作品としても有名ですね。
観客動員数は513万人、気になる配給収入は、
キネマ旬報によれば1億8755万円ですが、『ゴジラマガジン』では4億1000万円
と、かなり媒体によって差が出ています。
なお、これ以降の作品の配給収入は、ミレニアムシリーズまでは『ゴジラマガジン』ベースの情報となります。
1966年 ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘
1966年12月17日公開。
この映画は、もともとはゴジラではなく、5年間のキャラクター使用権を手にしていたキングコングを出そうとしており、作品名も、
『ロビンソン・クルーソー作戦 キングコング対エビラ』
でした。
しかし、ストーリーにアメリカ側が難色を示したため、ゴジラ作品に変更されたという経緯があります。
キングコング作品がゴジラ作品に置き換えられたのは、実は、以降のゴジラシリーズを決定づける大きな転換点にもなりました。
もともとがキングコング作品だったため、作中ではゴジラが落雷を受けて復活したり、陽気な性格になるなど、
今までとは違ったゴジラ像
となってしまったのです。
しかし、それが子供たちに大ウケ。
これ以降のゴジラシリーズは、子供向け路線へと本格的に進んでいくことになるのでした…。
『南海の大決戦』の観客動員数は421万人。
配給収入は、
3億3000万円
となっています。
1967年 怪獣島の決戦 ゴジラの息子
1967年12月16日公開。
ミニラが登場し、完全に子供向け映画のノリになった、見る人を選ぶ『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』。
観客動員数は309万人を記録し、配給収入は、
2億6000万円
となりました。
1968年 怪獣総進撃
『怪獣総進撃』は、1968年8月1日に公開された映画です。
タイトルが示す通り、東宝の怪獣が大集結した作品です。
お祭り映画っぽさはありますが、筆者は『怪獣総進撃』を見た時、子供ながらに、リンチされるキングギドラがかわいそうだなと思った記憶があります。
実はこの『怪獣総進撃』、時系列では昭和シリーズの一番最後に来る作品だと言われています。
というのも、作中の時系列は20世紀末(作中の新聞では1994年)となっていて、『ゴジラ・ミニラ・がバラ オール怪獣大進撃』~『メカゴジラの逆襲』よりも後の作品なんです。
実際に、
『ゴジラVSメガロ』は作中の時代が1960年代となっています。
観客動員数は258万人で、配給収入は、
2億3000万円
です。
1969年 ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃
1969年12月20日公開。
観客動員数148万人、配給収入は、
2億6000万円
となったこの作品は、もともとは作る予定のないものでした。
『怪獣総進撃』でいったんの区切りにしようとしていたところ、初動の観客動員数が『ゴジラの息子』を10万人上回ったために、制作が決まった経緯があります。
1971年 ゴジラ対ヘドラ
1971年7月24日公開。
円谷英二氏が亡くなって初めての作品となった『ゴジラVSヘドラ』。
- 公害問題を取り上げた社会風刺の作風が復活
- ゴジラが放射熱線で飛行する
など、かなり今までとは異なる作りになっていて、賛否両論となった作品です。
観客動員数は174万人と、『オール怪獣大進撃』を上回り、配給収入は、
3億円
でした。
1972年 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン
1972年3月12日公開。
『ゴジラVSガイガン』では、ゴジラやその仲間たちが怪獣島に住んでいるという設定になりました。
この設定は、次回作の『ゴジラVSメガロ』まで引き継がれます。
観客動員数は178万人。
配給収入は、
3億2000万円
となりました。
1973年 ゴジラ対メガロ
1973年3月17日公開。
『東宝チャンピオンまつり』にカテゴリされて以降、低予算化が進んでいたゴジラシリーズ。
その結果、『ゴジラVSメガロ』では、
- 撮影時間も短縮され全盛期の4分の1に
- シリーズで唯一、メインキャストに女性が登場しない
- 予算がなさすぎてメガロの街破壊シーンはほとんどが過去フィルムの流用
- しまいには決戦のシーンも何もない荒野しか作れなかった
など、低予算化の影響を感じさせる悲しいものに…。
その結果、観客動員数は98万人とシリーズで初めて100万人を割ってしまい、この数字は歴代ワースト2位(公開当時は1位)。
配給収入は、
2億2000万円
と、前作を大幅に下回ってしまいます。
1974年 ゴジラ対メカゴジラ
1974年3月21日公開。
初めてメカゴジラが登場した作品です。
メカゴジラが人気だったこともあって、観客動員数は133万人を記録。
配給収入も、
3億7000万円
となりました。
1975年 メカゴジラの逆襲
1975年3月15日公開。
メカゴジラが人気だったことから続投させ、タイトルも『メカゴジラの逆襲』という、まさかのゴジラ以外の怪獣がタイトルになる異例の作品となりました。
ゴジラ以外の怪獣がタイトルになったのは、これが最初で最後です。
タイトルだけでなく、内容も異例で、これまでのヒーロー路線から大人向け路線への回帰を試み、監督に本多猪四郎氏が復活。
しかし残念なことに、
観客動員数は歴代ワーストの97万人
に落ち込んだことから、東宝はゴジラシリーズの休止を決定。
こうして、昭和ゴジラシリーズは幕を閉じたのです。
配給収入は、
3億3000万円
でした。
続いて、平成シリーズに入っていきます。
1984年 ゴジラ(84)
12月15日に公開されたこの映画は、実に9年ぶりの復活となったゴジラ作品です。
一応平成シリーズという扱いにはされていますが、公開された1984年はまだ昭和でした。
久しぶりの復活ということで、今までの設定はリセットされ、ゴジラは完全な悪役、そして1954年以来2度目の登場という設定になりました。
当時、冷戦時代だったこともあり、作中でも米ソの緊張が主軸に置かれるなど、時代背景を色濃く描写したリアルな部分も人気を博します。
こうして、『ゴジラ(84)』は、観客動員数が320万人を記録。
配給収入は17億円で、1985年の邦画第2位
という快挙を達成し、VSシリーズへ続いていくこととなったのです。
1989年 ゴジラVSビオランテ
前作から5年後の1989年12月16日に公開された『ゴジラVSビオランテ』。
この年は平成元年、平成に作られた最初のゴジラ作品となります。
『ゴジラ(84)』の直接的続編で、VSシリーズのメインキャラクターとなる三枝未希が初登場。
大人向けに作られ、生命倫理のあり方を追求するなど、ゴジラ本来の持つ社会風刺を取り入れながら、完成度の高さもあって、
日本映画チャンネルで実施されたゴジラ総選挙で、作品ランキング4位に選ばれる
など、根強い人気を持っています。
しかし、観客動員数は200万人、配給収入は
10億4000万円
と、いずれも前作を下回ってしまいました。
1991年 ゴジラVSキングギドラ
1991年12月14日公開。
『ゴジラVSキングギドラ』は、タイムトラベルやタイムパラドックスが中心となる異色の作品でありながら、ゴジラザウルスが登場するなど、ゴジラのルーツを描いた作品でもあります。
人気の悪役怪獣・キングギドラの登場や、キングギドラをメカ化したメカキングギドラなど、登場する怪獣のカッコよさもあり、観客動員数は240万人を記録。
配給収入は、
14億5000万円
で、1992年の邦画の配給収入第8位となりました。
1992年 ゴジラVSモスラ
VSシリーズ最高の興行を記録したのが、1992年12月12日に公開された『ゴジラVSモスラ』です。
観客動員数は420万人とVSシリーズ最多、配給収入も22億2000万円とVSシリーズ最多を記録。
この22億2000万円という配給収入は、
1993年の邦画配給収入第1位
の快挙でもあり、『シン・ゴジラ』に抜かれるまで、国産ゴジラでは平成一番のヒット作でした。
1993年 ゴジラVSメカゴジラ
1993年12月11日公開。
ゴジラ生誕40周年記念作品であり、久しぶりにメカゴジラが登場します。
VSシリーズのメカゴジラは本当にカッコよく、ファイヤーラドンのデザインも秀逸な、筆者お気に入りの作品の1つです。
観客動員数は380万人、配給収入は、
18億7000万円
を記録しました。
この数字は、1994年の邦画で2位を記録しています。
1994年 ゴジラVSスペースゴジラ
1994年12月10日公開。
あの悪名高きイグアナ映画の制作が遅れたことで、急きょ作られた作品です。
主要スタッフは『ヤマトタケル』の制作に駆り出されていたため、新人たちを使うしかなかったほど…。
そのせいか、スペースゴジラの誕生経緯など、ストーリー面は結構ガバガバで完成度が低く、怪獣との対決や人類とゴジラの共闘など、特撮要素を除くと低評価気味です。
(肝心の『ヤマトタケル』は、ゴジラシリーズに遠く及ばないほどの興行不振だったため、続編が打ち切りになっています。)
観客動員数は340万人で、配給収入は
16億5000万円
この数字は、1995年の邦画ランキング2位の数字です。
1995年 ゴジラVSデストロイア
初期段階では『ゴジラvsバルバロイ』というタイトルだった『ゴジラVSデストロイア』は、VSシリーズ最後の作品で、1995年12月9日に公開されました。
『ゴジラ死す』
というキャッチコピーは、当時世界中を騒がせたのだとか。
観客動員数は400万人を記録、配給収入は
20億円で、1996年の邦画配給収入第1位
となっています。
GODZILLA(エメリッヒ版)
ミレニアムシリーズ…に行く前に、ここで閑話を1つ。
1998年に日本に上陸したのが、あの悪名高きイグアナ映画『GODZILLA』でした。
この映画に登場するイグアナが、あまりにゴジラとはかけ離れた設定だったことから、
日本のみならず、世界中のゴジラファンから総叩きに遭った映画
としてシリーズの黒歴史にされ、一部ではシリーズの投票企画から除外されることもあるほど。
しかし、意外にもこのイグアナ映画は、
観客動員数360万人
配給収入30億円
と、収入だけならそれまでのシリーズどころか、後の作品であるミレニアムシリーズよりも上です。
(昭和初期のゴジラ作品を現在の価値にすると数十億~百数十億と言われているので何とも言えませんが。)
内容も、『ゴジラ』という名前がなければ普通にいい作品でしたからね。
筆者もそうですが、多くのゴジラファンも、ゴジラシリーズでなければいい出来だったと評価しています。
要するに、エメリッヒ板のイグアナ映画は、
ゴジラとしては救いようのないゴミ映画だったが、モンスターパニック映画としては良作
というわけです。
1999年 ゴジラ2000 ミレニアム
1999年12月11日公開。
4年ぶりに復活を遂げたゴジラシリーズで、誕生の経緯には、先述したイグアナ映画が影響していました。
1998年のイグアナ映画で国内のファンからは非常に多くの不満が出ていたことから、東宝産ゴジラシリーズの復活を望む声が大きくなってきました。
これを受け、東宝の富山省吾プロデューサーが企画し、久しぶりのゴジラ復活となったのです。
実際に、『本物のゴジラが偽物のゴジラをぶっ倒す』というコンセプトのもと、
『ゴジラ2000』に登場する怪獣・オルガは、エメリッヒ版ゴジラの『ZILLA』に寄せている
という面があったり…。
しかし、観客動員数は200万人、興行収入は
16億5000万円
と、振るわない成績になりました。
2000年 ゴジラ×メガギラス G消滅作戦
2000年12月16日公開。
20世紀最後のゴジラ作品でしたが、観客動員数は135万人と昭和末期並み、
興行収入は12億円と、ミレニアムシリーズワースト
を記録してしまいました。
2001年 ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃
2001年12月15日公開。
この年からゴジラシリーズは、アニメ『とっとこハム太郎』との併映になったのですが、まぁ意味不明でしたね。
ハム太郎を見に来た子供が歴代最恐といわれる白目ゴジラを見て泣き出した、なんて話が多く見られたほどですし…。
一方で、ゴジラシリーズを見に行く側としては、ハム太郎がつまらないことこの上ない…。
筆者なんて、ハム太郎の時間だけ寝ていたくらいです。
この意味不明なハム太郎との併映も、ミレニアムシリーズ衰退の一因ではないでしょうか。
肝心の『GMK』ですが、平成ガメラシリーズの金子修介監督を起用、内容もゴジラを戦争のメタファーとして扱う、初代のような悪と恐怖に満ちた存在にしたことで、
観客動員数240万人
興行収入27億1000万円(2002年の邦画興行収入3位)
という、ミレニアムシリーズ最高のヒット作になりました。
2002年 ゴジラ×メカゴジラ
2002年12月14日公開。
『機龍』シリーズの1作目で、機龍と呼ばれるメカゴジラが登場します。
しかし、この作品は続編の『東京SOS』含め評価が低く、先述したハム太郎との併映という迷走期だったため、ミレニアムシリーズの終焉を決定づけてしまう作品でもありました。
観客動員数は170万人、興行収入は、
19億1000万円
です。
2003年 ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS
2003年12月13日公開。
話の繋がりがないミレニアムシリーズでは、珍しく続編として制作されています。
観客動員数110万人
興行収入13億円
という、ミレニアムシリーズの衰退が明確に見えた作品です。
2004年 ゴジラ FINAL WARS
2004年12月4日公開。
最後だからお祭り映画にしよう!ということで、ゴジラシリーズの怪獣がたくさん登場し、
シリーズで一番多く怪獣が出てきた作品
なのですが、内容はまぁひどいもので、駄作としか言えないものでした。
評価点を挙げるなら、BGMの『King of Monsters』がカッコよかったことでしょうか。
長い休止期間に入る前の、シリーズラストの作品にも関わらず、観客動員数は104万人と歴代ワースト3位。
興行収入は、
12億6000万円
でした。
ここから、シリーズではないゴジラ作品になっていきます。
2014年 GODZILLA(レジェンダリー版)
2014年に公開された、久しぶりのハリウッド版ゴジラ。
ゴジラの扱い自体はアメリカ的な面が見られたせいか、色々ツッコミどころはありましたが…。
少なくともミサイル数発で死ぬようなイグアナではなかったこともあって、日本での観客動員数は360万人を記録。
配給収入は、
30億円(全世界では5億ドル超え)
など、大ヒットとなりました。
本作のヒット、そしてキングコングの使用権獲得から、レジェンダリー・ピクチャーズは、『モンスターバース』シリーズを制作することになります。
日本でも、ハリウッド版のヒットを受けて、国産ゴジラシリーズの新たな動きを見せていくことになります。
2016年 シン・ゴジラ
2016年7月29日公開。
国産ゴジラシリーズとしては、12年ぶりの新作です。
ドキュメンタリー風の作品で、現代にゴジラが現れたら…という設定のため、
国産ゴジラシリーズとしては初の、初代ゴジラが上陸しなかった世界
が描かれています。
ゴジラシリーズを知らない人でも楽しめるように、というコンセプトだったからか、『シン・ゴジラ』は爆発的なヒットを記録。
観客動員数は569万人
興行収入は82億5000万円
など、全盛期に迫る勢いを見せました。
2017年~2018年 GODZILLA
ゴジラ初の長編アニメーション作品として、『GODZILLA』シリーズ3部作が制作されました。
(短編アニメでは『すすめ!ゴジランド』が先に登場しています。)
- 第1作『GODZILLA 怪獣惑星』が2017年11月17日
- 2作目『GODZILLA 決戦機動増殖都市』が2018年5月18日
- 3作目『GODZILLA 星を喰う者』が2018年11月9日
に公開されました。
アニゴジ3部作と呼ばれるこのアニメ映画は、ゴジラの新機軸として生み出された挑戦的な作品だったのですが…
世間一般には、
駄作
として厳しい評価を受けており、それは数字を見ても明らか。
興行収入は、
- 怪獣惑星:3億4000万円
- 決戦機動増殖都市:1億5000万円
- 星を喰う者:1億7000万円
と、3作の合計でも、歴代ワーストの『ゴジラ×メガギラス』の12億円に遠く及びませんでした。
2019年 ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
2019年に公開された、レジェンダリー・ピクチャーズの『モンスターバース』シリーズ3作目にして、2014年『GODZILLA』の続編です。
新たにモスラ、ラドン、キングギドラの使用権を得たことで、これらの怪獣が登場。
監督はギャレス・エドワーズ氏から、マイケル・ドハティ氏に交代しています。
大のゴジラファンであるマイケル・ドハティ監督が作ったこの『キング・オブ・モンスターズ』は、
ゴジラオタクが作ったゴジラ
とも言うべき作品で、ファンが待っていたものをこれでもかというほど詰め込んだものに!
興行収入は、日本では
28億4000万円
と前作を下回ったものの、ファンからの評価は前作以上のものとなりました。
2021年 ゴジラS.P
『ゴジラS.P』は、2021年の4月から放送されている、テレビアニメ作品です。
映画作品ではないうえに、まだ放送中の作品なので、年表として触れるだけに留め、後は割愛します。
2021年 ゴジラVSコング
新型コロナウイルスの影響で日本では公開延期になってしまったのが、『モンスターバース』シリーズ最新作『ゴジラVSコング』。
既に公開されている世界では反響が大きく、
1ヶ月で興行収入が4億ドルを突破
など、コロナ禍で一番ヒットした映画とも言われる勢いなんですよ。
日本での公開も、楽しみですね!
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まとめ
今回は、『ゴジラ』シリーズを時系列年表としてまとめ、興行収入を紹介しました。
歴代ゴジラ作品で、一番多くの観客動員数を記録したのは、意外にも『キングコングVSゴジラ』でした。
唯一の国内観客動員数1000万人超え
二度と破られることはないであろう数字です。
興行収入トップは、
82.5億円の『シン・ゴジラ』
でした。
まぁ、昭和初期のゴジラ絶頂期は、物価が今と全く違う時代なので、現代に換算すると『シン・ゴジラ』超えもありそうな気はしますが…。