若者言葉の1つに、
『彼ピ』
という言葉があります。
『彼ピ』のほかに、『彼ピッピ』という言葉もありますが…。
実はこの2つ、同じ意味ではないんです。
知っていましたか?
この記事では、『彼ピ』と『彼ピッピ』の違い、そもそも『ピ』とな何なのか?を解説していきます!
『彼ピ』と『彼ピッピ』の意味の違い
『彼ピ』は、若者の中でも、とくに女子高生を中心に流行したJK用語の1つです。
しかし、流行自体は結構前なので、最新の言葉かというと、ちょっと違いますね。
ネットで有名になったのは2014年頃となりますが、2010年頃には既に存在していました。
いずれにしても、もう結構使い古された言葉なのです。
似たような言葉に『彼ピッピ』もありますが、実は違う意味なんです。
筆者は『彼ピッピ』と『彼ピ』は単に言い方の違いで、意味自体はどっちも同じだろうと思っていたので、まさか別の言葉だったとは知らず、今驚きを隠せずにいます。
『彼ピ』と『彼ピッピ』は何が違うのでしょうか?
それぞれの意味を見ていきましょう。
『彼ピ』の意味
『彼ピ』とは、
彼氏のこと
です。
意味としてはすごく単純ですね。
「うちの彼ピがね~」
と言っている場合、その人には彼氏がいるということになります。
ここまでは、知っている人も多いのではないでしょうか?
『彼ピッピ』の意味
一方の『彼ピッピ』。
彼氏という意味ではないのなら、どんな意味なのか?
実は、『彼ピッピ』は、
友達以上恋人未満、彼氏候補
のことを指す言葉なんです。
意外ですよね!
ある人が「彼ピッピがね~」と言っていた場合、その人は彼氏ではなく、彼氏候補の男性のことを話しているんです。
たとえば、次のような文章があったとしましょう。
『彼ピに最近マンネリを感じてるんだけど、結構アプローチしてくる彼ピッピも正直、連絡は止められないんだよね』
これは、彼氏との話をしているように誤解されがちです。
本当の意味は、
彼氏にマンネリを感じているからか、結構な頻度でアプローチしてくる友達以上恋人未満の男性との連絡がやめられない
といった旨の文になるわけです。
その他にも、
「彼ピッピだと思ってた人に告白されちゃった!」
「好きピはいるけど、彼ピッピってほどの人はいないし、欲しいなー」
などの使われ方をしていますね。
(好きピは、好きな人のことを意味する言葉です。)
結論として、『彼ピ』と『彼ピッピ』の違いは、
恋人か、恋人未満かの違い
でした。
ネット上でも、『彼ピ』と『彼ピッピ』の違いを知らなかった人は多く、
「え、彼ピと彼ピッピって同じじゃないんだ!?」
「なんだよその内々定は内定ではないみたいな使い方…」
「彼ピッピは普通に=彼氏の事だとこの数年思ってたんだが思い込みだった……???」
「彼ピッピ は友達以上恋人未満の人のことらしい 日本語難しい」
「間違って使ってた人は恥ずかしいな」
「そういや前嫁ピッピって使ってた人がいたけど、もしかして…」
など、驚きの声が上がっていた。
もしかすると、
『彼ピッピ』も『彼』という字が入っている
がゆえに、彼氏の意味だと勘違いが起きてしまうのかもしれませんね。
『彼ピ』『彼ピッピ』の語尾・ピの意味は?
そもそもなのですが、『彼ピ』や『彼ピッピ』についている、
『ピ』
って、どういう意味があるのでしょうか?
実は、『彼ピ』や『彼ピッピ』の語尾である『ピ』には、
とくにこれといった意味はありません。
彼氏にピをつけることで、彼氏より言い方の響きが柔らかい・可愛くなるからというだけの理由でつけられたんです。
言い換えて言葉の雰囲気を可愛くするためだけの『ピ』。
つまり、たまたま選ばれたのが『ピ』だっただけで、『ピ』自体に何が意味があるとか、『ピ』でなければダメだった理由はありません。
半濁点は字面が可愛くなる雰囲気を持っているので、それで『ピ』が選ばれたのでしょう。
『彼ピ』の『ピ』はピープル(people)からとっていると思っている人もいるようですが、これは勘違い。
『ピ』の由来が英語のピープル(people)なのは、
『彼ピ』ではなく、『好きピ』
です。
好きな人、お気に入りな人を意味する『好きピ』の『ピ』は、人という意味の英語・peopleが語源なのですが、『彼ピ』、『彼ピッピ』は違うんです。
似た言葉にはちゃんとした語源があるのも、非常にややこしいですよね。
『好きピ』の『ピ』と混同して、
「『彼ピ』の『ピ』は、peopleからとってるんだよ」
と自慢げに言ってしまうと、大恥をかいてしまうので注意してくださいね!
スポンサーリンク
まとめ
JK用語である『彼ピ』、『彼ピッピ』の違いを紹介しました。
『彼ピ』と『彼ピッピ』は、どちらも彼氏という意味かと思いきや、
『彼ピッピ』は友達以上恋人未満の相手のこと
であり、微妙に意味が異なることがわかりましたね。
『彼ピ』、『彼ピッピ』に使われている『ピ』は、
とくに意味がなく、単に響きを可愛くするためだけの『ピ』
でした。
『好きピ』の『ピ』はpeopleのピなので、これまたややこしい限りです。
いずれにしても、間違った意味で使ってしまうととても恥ずかしいので、気をつけてくださいね。