PS5の読み込み速度を検証!HDDとSSDとNVMeの違いとコスパをチェック

PS5は、2021年4月14日のソフトウェアアップデートにて、

外付けストレージが解禁!

これにより、外付けのHDDやSSDがつけられるようになりました。

ところで、HDDとSSDでは、ゲームの読み込み速度にどのくらいの差が出るのでしょうか?

この記事では、PS5の外付けストレージについて、HDDやSSD,そしてNVMe搭載のSSDで、どのくらい読み込み速度が違うのか。

また、コスパも一緒に検証してみましょう。

HDDとSSDの違い

まず大前提として、HDDとSSDには、どういった違いがあるのかを知っておきましょう。

どちらも

データを保存する場所

という意味では同じです。

でも、それぞれに特徴があり、メリットとデメリットがあります。

まず、HDDは、ハードディスクドライブの略で、データやプログラムなどを電磁的に書き込んだり読み出すことができます。

長らくHDDが使われてきた理由に、

大容量

という特徴が挙げられます。

後述するSSDに比べると、1ドライブあたりに保存できるデータ量が多く、容量単価もSSDより安いです。

一方のデメリットとして、HDDは衝撃に弱いので環境によっては壊れやすいこと。

さらに、消費電力がSSDに比べると大きいことが欠点でしょうか。

SSDは、ソリッドステートドライブの略です。

SSDはメモリチップにデータを読み書きできるストレージで、なんと言っても、

アクセススピードがとても速い

という部分がメリットです。

ゲームにおいては、読み込み速度がHDDに比べて格段に上昇するため、ロードが長いというストレスを低減できます。

さらに、HDDに比べると、

  • サイズが小さくて軽い
  • 静音

といった特徴もあります。

ただし、まだSSDは発展途上なこともあって、HDDに比べれば、容量単価は高いです。

さらに、

1つのチップが故障すると読み書き・起動ができなくなる

おそれもありますし、明確な寿命もあります。

SSDは、HDDの完全上位互換とはならないので、注意が必要です。

SSDには、最近注目されている、

NVMe対応型

というものもあります。

NVMeとは、接続規格のことで、簡単に言えば、

SSD用に最適化された接続規格

ですね。

NVMe採用のSSDは、

  • データ転送速度が速い
  • その代わり、発熱量が大きい

という特徴を持っています。

PS5の外付けストレージ!HDD・SSD・NVMeを比較

PS5の外付けストレージは、

PS5のゲームはデータの移動に対応しただけで、インストールや起動はできません。

起動できるのは、あくまでPS4のタイトルのみなので注意してください。

PS5の外付けストレージとしてのHDD、SSD、NVMeは、読み込み速度に、どのくらい差があるのでしょうか?

イギリスのゲームメディア『Eurogamer』が行った検証結果から、どれがコスパがいいか比較してみます。

検証で使われたドライブは、以下の通りです。

HDD:Seagate 5TB

SSD:Samsung 870 QVO

NVMe:Samsung 980 Pro

まずは、データの転送にかかる時間から紹介します。

検証に使われたゲームは、『サイバーパンク2077』のPS5版です。

PS5から外部への転送 外部からPS5への転送
HDD 16分24秒 16分26秒
SSD 6分15秒 13分37秒
NVMe採用SSD 4分46秒 13分45秒

PS5から外部へ転送する場合は、NVMe採用SSDが圧倒的に速いですが、

外部からPS5へ転送する場合は、NVMe採用SSDよりSSDの方がわずかに速い

という結果に。

とはいえ、差がないので、これだけ見ると、NVMe採用SSDのほうが良いように見えます。

次に、PS4のゲームをした際の、読み込み時間の比較です。

いくつかのゲームで検証されているので、その結果を見ていきます。

『バトルフィールド5』

  • PS5内臓SSD:29.85秒
  • 外部SSD:29.40秒
  • 外部NVMe:29.75秒
  • 外部HDD:46.85秒

※比較に使われたのは、『大戦の書』(キャンペーンモード)の『北極光』

『ウィッチャー3』

  • PS5内臓SSD 22.43秒
  • 外部SSD 22.44秒
  • 外部NVMe 22.38秒
  • 外部HDD 22.43秒

※比較に使われたマップは『ホワイトオーチャード』

『フォールアウト4』

  • PS5内臓SSD 18.07秒
  • 外部SSD 16.92秒
  • 外部NVMe 16.53秒
  • 外部HDD 41.08秒

※比較に使われた場所は『コモンウェルス』

『サイバーパンク2077』

  • PS5内臓SSD 41.12秒
  • 外部SSD 39.92秒
  • 外部NVMe 38.13秒
  • 外部HDD 57.85秒

※比較に使われたステージは『リパードク』

『FF7 リメイク』

  • PS5内臓SSD:22.48秒
  • 外部SSD:22.35秒
  • 外部NVMe:22.60秒
  • 外部HDD:34.07秒

※比較に使われたのは、ステージ『七番街スラム』

PS4のゲームの読み込み速度は、

SSDならば、NVMeでもSATAでもほとんど差がない

ことがわかりますね。

この程度の差しかないにもかかわらず、NVMe採用のSSDは、SATA接続のものよりも高価です。

しかし、

近年は、SATAもNVMeも価格差が昔ほどは大きくありません。

なので、NVMeを選んでもよい頃合いですね。

とは言っても、まだまだ価格の差はあります。

極限までコスパを求めるならば、

外付けSSDはSATAで十分で、わざわざNVMeを選ぶメリットは薄い

と言えるでしょう。

Samsung 980 Pro(NVMe)はネットショップを見ると、1TBのものが25,000円前後。

それに対して、Samsung 870 QVO(SSD)の1TBのものは、13,000円前後で売っていました。

同じ1TBのSSDでも、規格が違うだけで、価格が全く違いますね。

ちなみに、HDDであるSeagateの5TBは、どこのネットショップを見ても13,000円ほど。

まぁ、もう何年かすると、さらに価格の差は縮まると思うので、様子見するのもありかと。

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まとめ

PS5が外付けストレージに対応するようになりました。

PS4のゲームの読み込み速度が、PS5の内蔵SSDとどのくらい違うのか比較した結果、

HDDよりは格段に速いが、SSDとNVMe採用SSDはPS5内蔵SSDと速度がほぼ同じでした。

なので、外付けストレージを搭載する場合、コスパを考えるなら、

SATA接続のものでも十分、NVMeはコスパがそんなによくないのでわざわざ選ぶ必要性は薄い

と考えて良いです。

現状は、PS4のゲームは外付けSSDに入れておくのがよさそうですね。

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