世の中には、いろいろな考え方を持った人がいますよね。
中でも筆者が驚いたのは、必要最小限のモノのみで生活するミニマリストです。
一切無駄のない生活を送りたい…
という、その気持ちはもちろん立派なもので、良いことだとは思うんですが…
思想を拗らせすぎると、一転して病気にも思うほど異常だと感じるわけです。
ミニマリストだけでなく、よくネットで叩かれやすいヴィ―ガンにしても、フェミニストにしても同じです。
そこで、この記事では、ミニマリストを拗らせ過ぎたらどうなるか、その病気に等しい末路を紹介していきます。
どこからミニマリスト?
ミニマリストとは、
ミニマリズム主義者
のことを指す言葉です。
このミニマリズムとは、
最小限の要素だけを用いて完成度を高める手法・様式
のことで、
最小限主義
とも呼ばれます。
最初はアート界から始まった動きで、後にライフスタイルにも取り入れる人が増えていき、今では後者が主流となっています。
では、どこからがミニマリストなのでしょうか?
意味だけを見たら、断捨離もミニマリズムであると言えます。
しかし、断捨離をした人のことをミニマリストと呼んでいるかといえば、そうではありませんよね。
近年では、シンプリストと呼ばれる人々も現れ、これらの区分がよくわからなかったりします。
どちらも断捨離をしているのに違いはありませんが、シンプリストとミニマリストには、決定的な差があります。
それが、
モノの数
です。
シンプリストは、
簡略化・統一感の追及を第一としていて、モノの数よりも質
を重視するライフスタイルです。
何でもかんでも捨てるのではなく、部屋のコンセプトに合ったモノであれば残したり、気に入ったものがあれば家の中にモノを増やすこともあるのです。
一方のミニマリストは、
モノの数を必要最小限にまで減らすことを重視しているライフスタイルです。
いらないものはとにかく減らしていくため、もちろんインテリアなんてものは存在しません。
それどころか、家具すら家に元々備わっているものしかなく、一軒家だとベッドやテーブル、ソファすらないことも!
モノをとにかく減らし、意地でも新しいものを増やさない『持たない生活』を至上としている…
これがミニマリストなのです。
ミニマリストが病気に見える理由
『持たない生活』のために、モノを必要最低限にしているミニマリスト。
一般的な人からすると、
ミニマリストが病気に見えてしまうことは、珍しくありません。
拗らせすぎたミニマリストは、われわれの常識では理解できないような暮らしをしているのです。
病気とまでは思わなくても、
異常な生活をしている
と感じる人が多いはずです。
まずはこちらをご覧ください。
これは、Googleの画像検索で、『ミニマリスト 部屋』と検索した結果です。
この部屋を見てどう思いますか?
入居したばかりの部屋ではありませんよ。
ミニマリストは、常にこの部屋で生活をしているんです。
そしてミニマリズムを拗らせ過ぎると、この画像すら生ぬるい、異常なライフスタイルへと変貌していってしまいます。
ミニマリズムを拗らせたミニマリストの末路を、紹介しましょう。
AbemaTVで放送されている、『AbemaPrime』で紹介された、ミニマリストけんという人物がいます。
彼がブログで語った、ミニマリストを拗らせた自らの末路を紹介する記事には、想像を絶する内容が書かれていました。
まず、断捨離をした結果、
彼にとっての必需品であるフィギュア以外をほぼ全部捨て、部屋は床にフィギュアだけ並んでいる異様な光景
が広がっていました。
極めつけには、食事です。
ミニマリストは不要なものを増やさないため、当然ながら、調理器具はありません。
さらに、このミニマリストけんさんは、お皿自体は持っていたようですが、使いません。
ボウルを皿代わりにしていて、そこに野菜や魚を放り込んで混ぜるだけ
という、曰く『餌』のような、見た目も内容もひどい食生活を送っていたのです。
大学時代には、
野菜や果物をそのまま学校へ持ち込み、昼ごはんとして食べていた
らしく、ミニマリズムに傾倒すると、ここまで異常な行動をするようになるようです。
他にも、ミニマリストのニュース記事などを見ると、次の生活を送っている人も見かけました。
- 何かを食べたくなってもスーパーに行けばすぐ手に入るから、冷蔵庫は所有しない
- 銭湯やサウナ通いをするため、風呂無しの物件でいい
といった、
もはや家すら不要なのではないか?
と思うような異常な生活をしている人まで…。
しかし、それはあくまでも外界に全てを頼る前提だからこそできる話。
ミニマリストの夢は、2020年の春ごろに、
新型コロナウイルスの影響により外出自粛となった現在では、外界頼りの生活ができずに困り果てている
とか…
スーパーは品切れが続き、ジムなどは営業ができない…
その中で、ミニマリストは
友人にモノを集ったり、多くの人に迷惑をかけてしまった
などの理由から、ミニマリズムへの傾倒から正気に戻った人も増えているみたいですよ。
そもそも、ミニマリストの生き方は、日本で暮らすには向いていないと言わざるを得ません。
外界に頼り切る生活というのは、インフラがしっかりと機能しているからこそできるわけです。
災害大国である日本では、突然インフラが破綻するリスクが高いです。
新型コロナウイルスの外出自粛程度ならまだしも、巨大地震が起きたらどうなるでしょうか?
ミニマリズムを拗らせ過ぎると、一切の備蓄が存在しない状態を是とするため、災害でインフラが破綻したら即座に生活が困窮するでしょう。
そして、ミニマリストが最も病気に思われてしまう要素は…
- モノを捨てることに依存して、大事なものまで捨ててしまう
- モノを捨てないと不安に襲われる
など、『捨てる』という行為自体に依存してしまうところにあります。
モノを持たない生活を目指すのがミニマリストなのに、”『持たない生活』というモノ”に固執するようになるのは、何だか本末転倒な気がしますね…
スポンサーリンク
まとめ
ミニマリストは、
モノの数を必要最小限にまで抑えて生活する
スタイルの人のことを指します。
似た言葉にあたるシンプリストとは、
モノの数を至上
とする点が、大きな区別ポイントです。
しかし、ミニマリストも思想を拗らせ過ぎると、一転して病気のよう。
食べ物は、ボウルにそのまま投入して食べたり、外食前提なので冷蔵庫を買わないなど…。
まぁ、これも個人の生活なので他人に影響を与えなければ構わないのですが、
- 家族や友人にもミニマリズムを強要してくる
- モノを捨てすぎた結果、災害時に友人や家族に迷惑をかけてしまう
など、酷いミニマリストになると、こんなこともあるので、少し注意が必要かもしれません。