小島秀夫監督の手がけたゲーム『DEATH STRANDING』(デス・ストランディング)。
監督自身が
「万人受けするゲームではない」
と表現しているだけあって、
『デス・ストランディング』の評価は賛否両論!
ユーザーの評価はもちろん、海外のレビューサイトでもスコアが100点から35点と幅広く、まさに人を選ぶゲームとなっています。
評判が真っ二つなだけあって、『デス・ストランディング』を買おうか迷っている人は、余計に買うべきか悩んでしまいますよね。
この記事では、小島秀夫監督の最新作『デス・ストランディング』について、口コミなどから、本作の評価、そして小島秀夫監督というクリエイターの評判をお伝えします。
『デス・ストランディング』はどんなゲーム?
『デス・ストランディング』は、コジマプロダクションの小島秀夫監督が手がけた完全新規IPで、PS4で発売されています。
ソロプレイのゲームであり、小島秀夫監督曰く、
「全く新しい繋がり(ストランド)の概念を取り入れた、これまでにないジャンルのアクション・ゲーム、ストランド・ゲーム(ソーシャル・ストランド・システム)」
まさに今までになかったゲームで、ある意味異色作とも言えるゲームですね。
ざっくりと、『デス・ストランディング』がどんなゲームか説明すると、
配達ゲー
です。
何を言っているかわからないかもしれませんが、
ひたすら移動と配達にフォーカスしたゲーム
なんです。
よく、オープンワールドのゲームで自由度が少なく、指定されたクエストを延々とこなしていくだけのゲームが、
『おつかいゲー』
と揶揄されることがありますが、『デス・ストランディング』は、あえて”おつかいゲー”という部分に焦点を当てた珍しいゲームなのです。
また、『つながり』をテーマにしているだけあって、オンラインでも繫がりの要素を感じることができます。
ただ単に配達するだけのゲームですが、オンライン要素として、
- 足跡など、他プレイヤーの痕跡が残る
- 梯子やロープをかけたり、看板を立てたりすると、それが他プレイヤーの世界にも反映される
など、ゲームを攻略するうえでも役に立つ要素があるので、ソロプレイのゲームであるにもかかわらず、人とのつながりを感じることができます。
『デス・ストランディング』の口コミ・評判をチェック

デスストランディング
『デス・ストランディング』の口コミやユーザー評価をチェックしていきます。
まず、海外のレビューサイトによる評価です。
海外のレビューサイトによる評価は、既に賛否両論!
Gaming AgeやTheSixthAxisが100点をつけていれば、Stevivorが35点をつけている
という割れっぷりです。
レビューつきの評価をしているサイトの点数を以下にまとめました。
TheSixthAxis:100点
本作は、私が今までプレイしてきた、どんなものとも異なるものだった。
美しく、鼓動が高鳴り、鼓動が止まりそうになり、イライラし、壮大で、息を飲み、まったくもって狂っているし、私は笑い、泣き、悪態をつき、ひどく何度もトイレに行った。
今年最高のゲームどころか、今世紀最高のゲームも狙えるほどの作品である。
COGconnected:93点
サム・ポーター・ブリッジズと一緒に国を横断する旅をして私が見つけたのは、これまでにプレイしたことのないゲームだった。
主軸となるシステムは、現代的な生活の日常といった単調なものだが、それを小島秀夫監督は満足感のあるものへ変えた。
ストーリーの質は高いが、時々ストーリーの邪魔をするような瞬間もあり、中盤はもっとストーリーがテンポよく進めばよかったと感じるが、小島秀夫のような映画監督にとっては、まさに大成功だろう。
Guardian:80点
何より、本作は信じることの大切さが伝わってくる。
希望がないように見える時、物事が好転することを信じて、他者よりも一歩前に歩を進める力。
共に力をあわせることで、小さな一歩一歩が連なることで、前に進むことができる。
それはこの怒りと混沌が溢れる壊れた世界において、何よりの希望になってくれるはずだ。
IGN:68点
無秩序で目を見張るようなマップが楽しめ、素晴らしく内容の濃い超自然的SFの世界が本作には用意されている。
だからこそ、ゲームプレイの中心部分がこの旅全体の重みを支えるのに苦労しており、すべてを背負ってしまっていることが残念である。
Stevivor:35点
『デス・ストランディング』は、『芸術』を作るためデベロッパーに、完全なる自由を与えるパブリッシャーに対する警告とも言える、救い難いゴミだ。
Stevivorはオーストラリアのレビューサイトですが、
『救い難いゴミ』
とは、なかなか辛辣なことを言いますね。
さすがにゴミ扱いはひどすぎるのではないでしょうか…。
海外のレビューサイトの評価を見る限りでは、
ストーリー面は大きく評価されていて、ゲーム面では賛否両論
といった感じです。
次に、ユーザー評価を調べてみました。
海外のユーザーメタスコアは、
10点満点中6.1点
となっていて、
高評価と低評価が真っ二つに割れている
という賛否両論な結果に…。
日本でも、SNSなどで評価を見ていると、同じような結果になっています。
そこで、良い評判と悪い評判、両方を紹介していきましょう。
『デス・ストランディング』の良い評判
ネットの声1
私はこのゲームが大好きだが、万人向けではない。
説得力のあるストーリーと、ゾッとしたりリラックスするようなゲームが好きなら楽しめると思う。
ネットの声2
ゲームは夢中になるし、声の演技とモーションキャプチャーはまるで映画を見ているかのようだ。
たくさんのアクションゲームをプレイしてきたけど、デス・ストランディングのようなものは初めてだった。
ネットの声3
ひたすら配達するだけのゲームなのにとても面白い。
重量や持ち方、ルートを考えて進むのが深みがある。
ネットの声4
最初はストレス度が高いかもしれないけど、進めば進むほどゲームの幅が広がるスルメゲームで面白い!
ネットの声5
グラフィックはさすが小島作品というくらい素晴らしい、ストーリーにものめり込めるし、まさに映画とゲームの融合だ。
良い評判としては、ストーリーやゲームシステムなどを含め、
- やればやるほど楽しくなってくる。
- 全体的に深みのあるゲーム。
とレビューしている人が多かったですね。
また、『配達』に焦点を当てている点は、
『今までにないゲームを楽しめている』
という意見が多く見られました。
次に、悪い評判も紹介しましょう。
『デス・ストランディング』の悪い評判
ネットの声1
ビジュアルは素晴らしいけど、小島作品の例にもれずムービーが長すぎる。
彼はゲームではなく映画を作っていればいいと思う。
ネットの声2
ただ配達をするだけなのが単調でつまらない。
ネットの声3
歩いてムービーを見るの繰り返し、それがこのゲームだ。
ネットの声4
背景や目的などの変化に乏しく、作業ゲーが好きでない人には向かない。
ネットの声5
おおげさに誇張した歩行シミュレータでしかない。
低評価の理由としては、『ただの運搬』という地味な要素がゲームの根幹にあることに、
単調さ
を覚えてしまうのでしょう。
いわゆる、
おつかいゲーの極み
とも言えるゲームなので、地味でつまらないと感じる人がいるのも頷けます。
また、ムービーが多く、さらに長いため、
「ゲームじゃなくて映画を作ってろ」
と言いたくなる気持ちも理解できますね。
小島秀夫監督に対する海外の評判
海外の、小島秀夫監督に対する評判も調べてみました。
と言っても、小島秀夫監督のゲームに絡めた評判は多く見つかりますが、彼自身にスポットした評判は見つかりません。
ただ、ゲームと絡めた評判を見る限り、
小島秀夫監督は、日本のゲームクリエイターの中で、最も人気があるのではないかと思うくらい支持を得ていましたよ。
その例として、『デス・ストランディング』の売上が、開発費回収も含めて利益を出すことに成功したニュースに対して、
「これが成功してよかった。次の作品にもお金を出す準備ができている」
「大ヒットというわけではなかったけど、これが彼と彼のプロダクションにとっていい結果になったことは喜ばしい」
「自分は『デス・ストランディング』が好きではなかったけど、クリエイターには失敗してほしくない。コジマの次のゲームを楽しみにしているよ」
「次回作への準備を進めていると聞けてよかった。それだけで嬉しいよ」
「『デス・ストランディング』はそれなりだったけど、この作品が次の作品へ繋がるものになったなら私はそれを応援する」
など、小島秀夫監督の次回作に期待する声が非常に多く見られました。
『デス・ストランディング』については先に紹介したように、評価がかなり分かれる作品です。
そんな『デス・ストランディング』が気に入らなかったというユーザーですら、小島秀夫監督の次なる作品への期待を寄せているのです。
海外ユーザーは、小島秀夫監督に相当な信頼を寄せていることは間違いありません。
また、小島秀夫監督は、海外の有名人からも評価されています。
天才映画監督と言われたギレルモ・デル・トロ監督は、盟友と言われるほど、共に認め合う仲
北欧の至宝と呼ばれている俳優のマッツ・ミケルセンさんには、
「彼はゴッドファーザー的な天才だ」
と評されるほど…。
以上のことを示す通り、小島秀夫監督は海外の天才たちから評価されている、素晴らしいクリエイターということですね!
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まとめ
小島秀夫監督の最新作『デス・ストランディング』というゲームは、
ただひたすら配達する、おつかいゲー
ざっくり言ってしまえば、そんなゲームです。
ただし、ただ歩いているだけの単調なゲームではありません。
ゲームが進めば進むほど、面白くなってくるゲームでもあります。
- ただ運ぶだけでなく、ルート選びや荷物の量による体重管理といった不自由との戦いを楽しめる
- 中盤になると戦闘手段も増えてきて、敵から逃げるだけではなくなり、運搬が楽になる要素も増える
などの要素にたどり着き、
『ただの運搬なのに面白い!』
という印象を与えてくれます。
賛否両論なゲームとなったのですが、そんなゲームを生み出した小島秀夫監督はというと、
日本よりも海外の方が知名度が高いまであるのでは?
というくらい、人気のあるクリエイターです。
世界中の著名人からも天才と評価されているほどですから、人気も当然かもしれませんね。