長年にわたって根強い人気のあるお菓子はたくさんありますが、ナビスコの『オレオ』もその1つ。
そして、『オレオの類似品』『オレオもどき』と呼ばれるような、
ココア味のビスケットにクリームを挟んだお菓子
って、たくさんありますよね。
たとえば
- ノアール
- クリーム・オー
といった商品。
類似品って、『オレオ』と味や原材料はどう違うのでしょうか?
ということで、この記事では
- オレオと類似品の味の違い
- オレオと類似品の原材料や栄養成分などの違い
について解説していきます!
食べて比べてみた!『オレオ』と『ノアール』の味や見た目はどう違う?
まず、『オレオ』と『ノアール』の味や見た目を比べてみましょう。
『ノアール』は、『オレオのライバル商品』と言われているんですよ。
本当は『クリーム・オー』も食べ比べしたかったのですが、筆者が寄ったスーパーに置いていませんでした。
なので、今回は『オレオ』と『ノアール』の2つを比較します。
味の違い
まず、一番肝心な『味の違い』からです。
味の感じ方は人によって違いますが、筆者の感想としてはこのようになりました。
オレオ | ノアール | |
ビスケット | ノアールよりほろ苦さが少ない。 | じっくり噛んでいると、ココアのほろ苦い味がふわっと口の中に広がる感じ。 |
クリーム | 甘味と香りが強めで、『海外のお菓子』という感じがする味。 | 甘さが控えめで、しつこくない。 |
全体 | 苦さも甘みも軽いココアビスケットの味と、甘味が強めのクリームの味がちょうどよく、バランスが取れている。 | ココアビスケットのほろ苦さとクリームの控えめな甘さの調和が取れている。
クリーム単体で食べた時よりクリームの味が引き立つような感じもする。 |
どちらがおいしいかというと、
どちらもおいしいです!
危うく、止まらなくなるところでした(笑)
ただ、筆者としてはどちらかというと、ノアールが好みです。
おそらく『日本人好みの味』になっていて、なじみやすいのでしょう。
外観の違い
『オレオ』と『ノアール』は、一見外観も同じに見えますが、
- 模様
- 厚さ
- 大きさ
が違います。
模様の違い
『オレオ』と『ノアール』の模様は、こうなっています。
オレオ
⇒中心にナビスコマークを模したロゴ、その周りに四葉のクローバーのモチーフ
ノアール
⇒中心にノアールのロゴを挟んで富士山のモチーフ、その周りに桜のモチーフ
そして、『柄を点鎖線と縄目のような模様で囲っている』というところは共通しています。
ノアールは、いかにも『日本のお菓子』という感じのデザインになっていますね。
大きさの違い
オレオとノアールの大きさは、ほとんど同じですが、比べてみました。
左端を合わせて重ねて比べると、ほんのわずかですが、オレオが大きいようです。
大きさが違うといっても、数ミリの差というくらいですね。
厚みも、誤差程度ですが、オレオのほうが厚く見えます。
クリームの色の違い
クリームの色も、ほとんど同じです。
ただ、ほんの少しですが、
オレオ
⇒ノワールよりほんのわずか黄色みがかかっている
ノアール
⇒オレオより白に近い感じ
という差を感じました。
(なお、ブラウザによって色の見え方が違うことがあります。)
『ノアール』誕生のいきさつ
とても良く似ている『オレオ』と『ノアール』。
実を言うとこの2つのお菓子、日本に関しては
『ライバルでありながら、兄弟でもある』と言える関係なんです。
どういうことか、説明しましょう。
まず、日本で最初に『オレオ』を販売していた『ヤマザキナビスコ』は、1970年に
- 山崎製パン
- 米国企業のナビスコ社
- 日綿実業
の合弁会社として設立されました。
それから時は流れて46年後、2016年8月末のこと。
ナビスコの親会社『モンデリーズ』の方針転換により、山崎とナビスコとの間での契約が終了。
『ヤマザキナビスコ』は『ナビスコ』から離れて、『ヤマザキビスケット』と名称が変更になりました。
当時、この出来事は『ナビスコショック』と言われるほど話題になったんですよ。
そしてヤマザキビスケットは、2017年12月から『ノアール』を製造販売するようになったのです。
一方、ナビスコ社はナビスコ社で、『オレオ』の製造販売を続行しています。
つまり、
『日本でオレオを作っていた会社の一部がノアールを作る会社になった』
ということなのです。
これが『オレオとノアールがライバルであり兄弟のようなものでもある』という理由です。
もっとも、ライバルの面が強いですから、オレオとしては『ノアールが兄弟』と言われると複雑かもしれませんが…。
オレオと類似品原材料や栄養成分などの違い
ここからは
- オレオ
- ノアール
- クリーム・オー
の原材料や栄養成分などを比べていきます。
オレオと類似品の原材料の違い
まず、原材料を比べてみましょう。
商品名 | オレオ | ノアール | クリーム・オー |
原材料 |
|
|
|
こうしてじっくり比べてみると、『クリームをサンドしたココアクッキー』といっても、原材料には違いがあるんですね。
その違いが、微妙な味や食感の違いになっているのでしょう。
オレオと類似品の栄養成分の違いは?
次は、栄養成分です。
比べやすいように、100gあたりに換算して表にしました。
オレオ バニラクリーム | ノアール | クリーム・オー | |
エネルギー | 500kcal | 501kcal | 490kcal |
たんぱく質 | 5.6g | 5.1g | 6.6g |
脂質 | 23.3g | 23g | 20.6g |
炭水化物 | 68.7 | 38.4g | 69.6g |
食塩相当量 | 0.9g | 1.3g | 1.3g |
※小数点2位以下は四捨五入
カロリーと脂質が最も低いのが『クリーム・オー』ですね。
『オレオ』と『ノアール』では、カロリー量には大きな違いはありません。
オレオと類似品の特徴はどう違う?
オレオもノアールもクリーム・オーも、『ココア入りのクッキーにバニラをサンドした』ということは同じですよね。
この3製品に果たして特徴の違いがあるのかどうか!?
公式サイトで特徴やアピールポイントを調べてみました!
『オレオ』の特徴
『オレオ』公式サイトの『オレオの豆知識』によると『オレオ』は
- 1912年、タイタニック号が沈没した年に誕生した
- ニューヨーク市9番街と10番街の間にある区間に『オレオ・ウェイ』とオレオの名前が付けられた通りがある
- 世界で最も愛されているビスケットである
- 100か国以上で販売されている
- フェイスブックにもオレオのコミュニティがあり、4,000万人以上の愛好家が集っている
『オレオ』は誕生してから100年以上親しまれ続けているんですね。
それだけ、多くの人に好かれる風味なのです。
ナビスコ『オレオ』公式サイト
『ノアール』の特徴
『ノアール』は2020年にフルリニューアルされています。
新しくなったノアールの特徴は
- 以前のノアールよりクッキーの厚みが増し、ココア風味がしっかり感じられる
- ココアとクリームの配合や量がベストバランスになるように見直した
- クッキーの模様を細かくし、口どけを良くした
そして、ノアールの模様にもこだわりがあります。
『NOIR』という文字を挟んで、逆さ富士と富士山の上の太陽を描いているほかに、
ロゴの周りの月桂樹
⇒『死ぬまで変わらない』という花言葉から、変わらない品質へのこだわりを表現
桜の花
⇒国内生産で品質にこだわることを桜のモチーフで表す
クッキーの縁のしめ縄
⇒日本の伝統的なしめ縄のモチーフを使ってふちまで細かい模様を施すことで、食感を良くしている
とのこと。
『日本製の、品質の高いクリームサンドビスケット』ということに、とことんこだわっているのが感じられますね。
ヤマザキビスケット『ノアール』公式ページ
『クリーム・オー』の特徴
『クリーム・オー』に関しては、公式サイトがないので、検索でリサーチしました。
その結果わかった特徴は
『オレオ』や『ノアール』より1パッケージあたりの枚数が少ないが、値段が安く、コスパがとても良い
ということです。
楽天のあるショップによると、
お値段の安さと内容量を比較したコストパフォーマンスの高さが支持を得ている様です。
引用 みぞたオンラインストアー楽天市場店の商品ページより
とのこと。
安いと気軽に買えますものね。
これも立派な販売戦略のひとつです!
オレオと類似品の値段を比較!
最後に、1パッケージあたりの値段を比べてみましょう。
オレオ | ノアール | クリーム・オー | |
1パッケージあたりの枚数 | 18枚 | 18枚 | 14枚 |
楽天最安値 | 193円 | 190円 | 95円 |
Amazon | 186.2円
(18枚×10箱で1,862円) |
216円 | 取扱なし |
筆者が寄ったスーパー | 198円 | 168円 | 取扱なし |
※2021年3月2日現在の価格
お店によっても値段は違いますが、オレオとノアールは、大きな価格差はありません。
一方、ダントツに安いのが『クリーム・オー』。
オレオやノアールの半分弱の価格です。
この安さは、やはり強みですね!
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まとめ
『オレオ』と『ノアール』を筆者が食べ比べしてみたところ、
オレオ
⇒クリームの甘みが強く、海外製品らしい味がする
ノアール
⇒食べるうちにクッキーのほろ苦さが広がり、クリームは甘さ控えめ
という味の違いを感じました。
どちらもココアビスケットとクリームのバランスが良く、おいしい製品です。
そして、『クリーム・オー』を含めて特徴を比べると、それぞれ
オレオ
⇒誕生から100年以上、世界中で多くの人に親しまれるほどよくできたお菓子
ノアール
⇒『ヤマザキビスケット』が販売する、日本人好みの味と品質にこだわった国産のお菓子
クリーム・オー
⇒『オレオ』『ノアール』に比べて価格が半額くらいと安く、コスパが良いことで評判の良いお菓子
という特徴があります。
3つを食べ比べて好みの味を見つけるのも、きっと面白いですよ。
お気に入りのお菓子で、楽しいおやつタイムを過ごしてくださいね!