プロ野球12球団には、チームの特色がありますよね。
その年の選手層によって変わったりもしますが、代々守りのチームだった、打撃偏重だったなど…。
これらのチームの特色を作り出している要因には、
ホーム球場の広さ
が影響していることがあります。
あまり注目されませんが、プロ野球は、球場も個性の1つなんですよ。
この記事では、プロ野球の球場について、12球団のホームグラウンドの広さをランキングで紹介します。
プロ野球12球団の球場の広さランキング
まず最初に、球場の広さを比較するのに、何を基準にしたらいいか、ですよね。
純粋な広さを考えるならば、球場全体の面積になるでしょうが…。
観客席がいくら広かろうと、野球のプレーにはあまり影響しません。
やはり、プレーするのはグラウンド。
ということで、この記事では、
単純にホームベースから両翼・センターまでの距離で広さのランキング
を作っていきます。
プロ野球の球場広さランキング12位横浜スタジアム

横浜スタジアム
横浜DeNAベイスターズの本拠地・横浜スタジアムが最下位です。
横浜スタジアムの広さは、
両翼94m
センター117.7m
右左中間111.4m
となっています。
筆者としては、てっきり最も狭いのは神宮球場と思っていたんですが、横浜スタジアムだったんですね。
それにしては、ホームランの出やすい球場で名前が挙がるのは明治神宮球場で、なぜか横浜スタジアムの名前は出てきません。
どうしてなのでしょうか?
その理由がフェンスの高さ。
明治神宮球場のフェンスが3.3mなのに対し、
横浜スタジアムのフェンスのは、5.3mと12球団で2位の高さ
を誇っているんです。
フェンスが高い分、弾道が低いとホームランになりにくいので、そこでバランスをとっているわけですね。
プロ野球の球場広さランキング11位阪神甲子園球場



甲子園
意外にも、11位になったのは、阪神甲子園球場でした。
広いイメージがある甲子園ですが、実際は、
両翼95m
センター118m
右左中間118m
という結果だったのです。
なぜ、甲子園球場は広いイメージがあるのでしょうか?
その理由は、甲子園球場は、両翼とセンターまでが短いかわりに、
右左中間は118mと、12球団一の広さ!
だったりします。
懐が深くて浜風が吹くため、実は甲子園球場は、ホームランが出にくい、独特の形をした球場なんです。
一般的な右中間、左中間に飛んでいくホームランは出にくい反面、ポール際だとパワーのない選手でもホームランが出やすいというわけですね。
プロ野球の球場広さランキング10位明治神宮球場



神宮球場
ホームランの出やすい球場は?
と聞いて、多くの人が答える明治神宮球場。
ヤクルトの本拠地であるこの球場は、
両翼97.5m
センター120m
左右中間 112.3m
と、右左中間も狭いうえ、フェンスも低いので、ホームランが非常に出やすい球場になっているんです。
よく、東京ドームギリギリのホームランがドームランと呼ばれますが…。
明治神宮球場の場合、ドームランと同じ打球だったとしても、打った瞬間、入ったと確信するレベルのホームランとなりますね。
プロ野球の球場広さランキング9位ZOZOマリンスタジアム



千葉マリンスタジアム
9位となったのは、千葉ロッテマリーンズの本拠地・ZOZOマリンスタジアムです。
『千葉マリン』の呼び方がよく浸透していますね。
ZOZOマリンスタジアムの広さは、
両翼 99.5m
センター122m
左右中間 116.3m
となっていますが、その狭さを感じさせないくらいホームランが出ません。
その原因となっているのが、すぐ近くが海だからゆえに発生する、浜風の存在です。
ZOZOマリンスタジアムの浜風は、その時によって全く違う方向へ吹きます。
ホームグラウンドにしているロッテの選手ですら落球を防げないほど。
外野フライと思われた打球が、浜風に流されて内野フライ、なんてこともあるくらいなんですよ。
プロ野球の球場広さランキング3位 札幌ドーム、東京ドーム、メットライフドーム、バンテリンドームナゴヤ、京セラドーム大阪、福岡PayPayドーム



東京ドーム
いきなり3位に飛んで何事か!?と思うかもしれませんね。
それもそのはず、実はドーム球場は全て、
両翼100m、センター122m
で統一されているからです。
ただし、ドームの中でも、東京ドームは
狭くてホームランが出やすい
と言われがちですよね。
それは一体なぜなのか?
それが、ドームの形状による右左中間の距離です。
6つのドームのうち、
札幌ドーム、メットライフドーム、バンテリンドームナゴヤ、京セラドーム大阪の右左中間は116m
で統一されています。
しかし、
- 扇状の形をしている東京ドームは右左中間が110m
- ラッキーゾーンを設置した福岡PayPayドームは右左中間が109.9m
になっていて、右左中間が他のドームより狭いので、東京ドームではホームランが出やすくなるという、からくりがあるんです。
プロ野球の球場広さランキング2位楽天生命パーク宮城



楽天生命パーク
2位になったのは、東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地・楽天生命パーク宮城です。
楽天生命パーク宮城の広さは、
両翼101.5m
センター122m
左右中間117m
です。
ドーム球場よりわずかに広いという感じでしょうか。
両翼は一応101mとなっていますが…。
2012年にラッキーゾーンが設置されたことで、実質的な両翼の広さは100..1mほどと、他のドーム球場と同じくらいになっているのも特徴ですね。
プロ野球の球場広さランキング1位MAZDAZoom-Zoomスタジアム広島



MAZDAZoom-Zoomスタジアム広島
栄えある球場の広さ1位に輝いたのは、広島東洋カープの本拠地・MAZDAZoom-Zoomスタジアム広島です!
今でこそ、最もホームランが出やすい球場と言えば神宮球場ですが、昔は旧広島市民球場と言われるぐらい、
12球団で最も狭くてフェンスも低いことが特徴
でした。
フェンス直撃の打球が、
「広島市民球場なら入ったのに…」
と言われることが多かった広島の本拠地。
それから一転して、新たな広島市民球場となったMAZDAZoom-Zoomスタジアム広島は、
左翼101m
右翼100m
センター122m
左右中間116m
という、12球団で最も広い球場となりました。
さて、今までの数字と比較して、何か不思議に思いませんでしたか?
実は、このMAZDAZoom-Zoomスタジアム広島、
左右非対称な形状をしていて、右翼と左翼でホームからの距離が違うんです。
メジャーリーグだと、左右非対称な球場が全体の9割を占めていることから珍しくもなんともないです。
でも、日本プロ野球ではかなり珍しいですよね。
もっとこういった、バラエティに富んだ球場があってもいいと思うのですが…。
日本は土地が狭いため、そう簡単に作れないのが悲しいところです。
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まとめ
比較してみると、
- 広いイメージがある阪神甲子園球場は意外にも、東京ドームより狭い
- しかし、形状の関係で右左中間が狭い東京ドームはホームランが入りやすく、奥行きのある甲子園球場はホームランが出にくい
- 同じ広さのドーム球場でも、ラッキーゾーンによるホームから右左中間の距離の差がある
など、面白い結果が得られました。
しかし、広さだけでホームランの出やすさが計れるわけではありません。
この広さに加え、フェンスの高さも影響してくるんですよ。
こういった本拠地としている球場の特徴に合わせて、守り勝つ、打ち勝つなど、チームの特色も違っています。
本拠地球場から、いろいろと考察できることも多いので、野球に興味がある人は、選手だけでなく、球場にも注目してみてくださいね!