2003年にユニクロの『ヒートテック』が初登場してから、15年以上たちました。
今では各メーカーもそれぞれに、いろいろな『あったかインナー』を売り出しています。
もうすっかりおなじみで、寒い時期には欠かせないアイテムになっていますよね。
ところで、あったかインナーを買うとき、どうやって選んでますか?

実は筆者もそうでした。
でも、効果や製品での違いを知っておいたほうが、上手に選べますよね。
ということで、今回は
- 『ヒートテック』と類似品のあったかインナーはどちらが効果があるのか
- ヒートテックと類似品の違い
についてチェックしていきます。
ぜひ読んで、自分にとって最適のあったかインナーを見つける参考にしてくださいね!
ヒートテックと類似品、どっちが効果がある?
今回は、『手ごろな値段で手に入れやすいあったかインナー』ということを考えて
- ユニクロ『ヒートテック』
- GU『スタイルヒート』
- トップバリュ『ピースフィット』
- しまむら『ファイバーヒート』
- 無印良品『コットンあったかインナー』
を取り上げていきます。
最も効果のあるあったかインナーは?
あったかインナーを選ぶときには、やはり効果がある製品を選びたいですよね。
ただ、『どれが一番効果があるか』ということは、一概に言えないのです。
その理由は
- 各製品の効果を同じ条件で調べて数値化したような、客観的に比べられる情報がない
- あったかインナーの『効果』は、保温性が高ければよいというものではなく、気温や着る人の感覚にもよる
ということです。
なので、ここでは『場面ごとにどういうあったかインナーがおすすめか』を、今回取り上げる5つのインナーから解説していきましょう。
ぜひインナーを選ぶ目安にしてくださいね。
真冬にしっかり防寒したいときのおすすめインナー
真冬のとても寒い時期におすすめなのは、
ヒートテック
⇒エクストラウォーム・ウルトラウォーム
スタイルヒート
⇒エクストラ
ピースフィット
⇒極ふわっと・スムースファクト厚地
ファイバーヒート
⇒厚・極
無印良品
⇒綿とウールで真冬もあったかインナー
といった、保温力がしっかりしている製品がおすすめです。
こういったあったかインナーを中に1枚着るだけで、寒さがだいぶ違います。
『ちょっと寒くなってきた』くらいの時期におすすめのインナー
秋から冬の入り口や春になりかけた頃も、ちょっと肌寒い日がありますよね。
そんなときは、比較的薄手の
- ピースフィットスムースファクト
- ファイバーヒート 薄
あたりの、薄手のあったかインナーがおすすめです。



そう考えるのも、わかります。
ただ、『肌寒い』というくらいの時期に保温力の高いインナーを着るのは、あまりおすすめしません。
なぜかというと、
さほど寒くないときに保温力の高すぎるインナーを着ると、汗をかいて体が冷えてしまう可能性もあるからです。
時期や気温に合ったインナーを選んだほうが、快適に過ごせますよ。
肌が敏感な人には綿のインナーがおすすめ
『あったかインナー』というと化繊のイメージが強いですが、
綿を中心に使ったあったかインナーもあります!
- 化繊のあったかインナーだと、肌の乾燥が気になる
- 化繊の服だとかゆくなってしまう
- 化繊は静電気が起きやすくて苦手
- なるべく自然素材の服を着たい
といった人には、綿のインナーがおすすめです。
今回取り上げる中では、
- 無印良品の『コットンあったかインナー』『綿とウールで真冬もあったかインナー』
- トップバリュ『ピースフィット 極ふわっと「綿」』
があります。
メモ
『ピースフィット 極ふわっと「綿」』は、綿100%ですが、『コットンあったかインナー』は、ポリウレタンが6%入っています。
着心地や肌触りのよさも大事!
あったかインナーを選ぶときは、保温力や素材も大事ですが、
『自分にとって着心地が良い』ということがかなり重要です。
温かくても、快適さがないと良くないですからね。
筆者も、肌触りの良くないインナーを買ってしまったことがあり、着心地が悪くてお蔵入りしています(笑)
なので、初めて買うブランドなら、お店で肌触りを確かめてみることをおすすめします。
(ただそれでも、着て見ないとわからないところもあるのが難点ですが…。)
ヒートテックと類似品スペックや価格を比較!



あったかインナーで快適な冬を過ごそう
ここからは、
- ユニクロ『ヒートテック』
- GU『スタイルヒート』
- トップバリュ『ピースフィット』
- しまむら『ファイバーヒート』
- 無印良品『コットンあったかインナー』
の特徴やスペック、価格などを比較していきましょう。
なお、この記事は2021年2月20日現在の情報に基づいて書いています。
価格は変わりますし、あったかインナーは年々進化しているので、買う前には商品や価格の情報をチェックしてくださいね。
ヒートテックと類似品の特徴
まず、それぞれの製品の特徴を紹介します!
ユニクロ『ヒートテック』の特徴
あったかインナーの先駆けである『ヒートテック』の特徴は
- 体から発せられる水分を繊維が吸着して熱に変換する
- 空気を取り込んで保温する『マイクロアクリルエアポケット』を網目の様に張り巡らしている
- 余分な湿気を逃がす構造になっているので、蒸れにくい
ということです。
さらに、『ヒートテック』は毎年改良を重ね、機能や縫製が改善されているとのこと。
良い製品を追求し続けているのが、頼もしいですね!
『ヒートテック』のシリーズには、スタンダードな『ヒートテック』のほかに
エクストラウォーム
⇒裏起毛になっていて、通常のヒートテックの約1.5倍の温かさ
ウルトラウォーム
⇒通常のヒートテックの約2.25倍温かく、これまでのヒートテックの中で最も温かい
があります。
アイテムも
- インナー
- レギンス(マタニティレギンスもあり)
- タイツ(男性用・女性用)
- ソックス(5本指のソックスもあり)
- 長袖Tシャツ
- スリップ
- 子ども用
- 赤ちゃん用
など、かなり豊富です。
ここまで幅広く網羅しているのも、ユニクロならではと言えますね。
ユニクロ『ヒートテック』の特集ページ
GU『スタイルヒート』の特徴
ユニクロの姉妹ブランド、GUでも『スタイルヒート』というあったかインナーを出しています。
GUの『スタイルヒート』は
- 体が発散する水分を吸着して発熱する『吸湿発熱』
- 中空ポリエステルの糸を使った、温かさを保ち、なおかつ軽い生地を採用
- 静電気防止・抗菌防臭の加工がしてある
- 部屋干し対応
- ストレッチ性がある
- 女性向けのスタイルヒートには首周りにおしゃれなレースが付いている製品もあり、『見せるインナー』としても着られる
という特徴があります。
スタイルヒートのシリーズには他にも、
通常のスタイルヒートに比べて1.5倍温かい『スタイルヒート エクストラ』
があります。
そして、
スタイルヒート
⇒690円
スタイルヒート エクストラ
⇒990円
という低価格もうれしいところ。
これなら、おしゃれなインナーを多めに揃えられそうですね!
GU『スタイルヒート』公式ページ
トップバリュ『ピースフィット スムースファクト』の特徴
『トップバリュ』から売り出している『ピースフィット スムースファクト』の特徴は
- 体から発せられる水分で発熱する『吸湿発熱』
- 吸放湿性がある
- 縫製糸に静電気軽減糸を使用している
- ストレッチ素材で体にフィットする
ということです。
ピースフィットシリーズには
ピースフィット 極ふわっと
⇒空気を含むマイクロアクリル糸を使い、保温性に優れている
ピースフィット スムースファクト厚地
⇒アクリル糸と裏起毛を使うことで、さらに保温性を高めている
ピースフィット 極ふわっと「綿」
⇒紡績方法を工夫して糸に空気を含ませることで保温性を高めた、綿100%のインナー
もあります。
なお、『極ふわっと「綿」』に関しては、2021年2月20日現在、公式サイトではメンズの商品のみ掲載されている状態です。
レディースの商品については、販売されているかどうか、お店に確認してくださいね。
トップバリュ『ピースフィット』の公式ページ
しまむら『ファイバーヒート』の特徴
『しまむら』が出している『ファイバーヒート』の特徴は
- 通常のアクリル糸よりも細い繊維を使用し、なめらかな風合いになっている
- 体から出る湿気を吸収して発熱する『吸湿発熱』
- 生地の保湿力が高い
- 繊維にビタミンB2やアミノ酸が含まれた『酒粕エキス』を配合している
- 新しい紡績方法を使っているので、毛玉になりにくく、長持ちしやすい
- 静電気防止加工が施されている
- 製造過程でのCO2、水質汚染、産業廃棄物の発生に配慮した、環境配慮型繊維を使っている
ということです。
ファイバーヒートのシリーズには
ファイバーヒート 厚
⇒裏起毛で生地の厚さが『ファイバーヒート』の2倍あり、保温力が高いのに軽く、汗冷えもしにくい
ファイバーヒート 極
⇒吸湿発熱と裏起毛で保温力を高め、かつ吸水速乾機能があって汗冷えしにくい
もあります。
裏起毛の生地は、通常は水を吸いにくいものです。
でも、そのデメリットを覆して吸水速乾性を持たせたのは、すごいですね。
ファイバーヒート 公式ページ
無印良品『コットンあったかインナー』の特徴
無印良品の『コットンあったかインナー』も、なかなかの人気商品です。
その特徴は
- 綿の持つ吸湿発熱力を高める加工を施していて、一般的な化学繊維の吸湿発熱インナーより25%も温度が高い
- 洗濯しても、保温機能が維持される
- 綿なので、静電気が起きにくい
- 化学繊維を使ったインナーに比べ、肌が乾燥しにくい
- わきの縫い目をなくす、タグを外側に付けたりタグの代わりにプリントをしたりするなど、肌に優しい着心地を実現
- オーガニックコットンを使っているため、生産者や生産地域の生物への農薬による影響が少ない
ということです。
なんとなく、『化学繊維のほうが保温力がありそう』というイメージを持つ人も多いかもしれませんね。
でも、綿の持つ力と技術で、しっかり保温力を高めている製品です。
このシリーズには、もう一段温かい
『綿とウールで真冬もあったかインナー』
もあります。
そして、環境への配慮も、とても大切なことです。
無印では、2018年から衣料品で使う綿すべてをオーガニックコットンにしたとのこと。
『ファイバーヒート』でも環境に配慮して製造した糸を使用していますが、今後こういった製品が増えて行くと良いですね。
無印良品『綿であったかインナー』公式ページ
ヒートテックと類似品の素材はどう違う?



素材もチェック
次に、ヒートテックと類似品ではどんな素材が使われているのか、比べてみましょう。
なお、この表では
『エクストラ』や『極』などがつかない製品
⇒『スタンダード』
スタンダードより一段保温力のある製品
⇒『保温レベル2』
保温レベル2よりさらに温かい製品
⇒『保温レベル3』
としてまとめてあります。
また、同じ製品でも、色などによって素材が多少違うことがあります。
スタンダード | 保温レべル2 | 保温レベル3 | |
ユニクロ
ヒートテック |
ヒートテック
|
エクストラウォーム
|
ウルトラウォーム
|
GU
スタイルヒート |
スタイルヒート
|
エクストラ
|
(なし) |
トップバリュ
ピースフィット |
スムースファクト
|
極ふわっと
極ふわっと「綿」
|
スムースファクト厚地
|
しまむら
ファイバーヒート |
公式サイトに素材の記載なし | ||
無印良品
コットンあったかインナー |
コットンあったかインナー
|
綿とウールで真冬もあったかインナー
|
(なし) |
なお、しまむらの『ファイバーヒート』については、公式サイトに素材が書いてありませんでした。
今後ぜひ、素材も掲載してほしいところです。
ヒートテックと類似品の価格の違い
最後に、価格を比べてみましょう。
なお、この価格は、2021年2月20日現在の、レディース長袖インナーの価格です。
ただし、ピースフィットの『極ふわっと「綿」』につては、メンズの半袖の価格となっています。
ユニクロ
ヒートテック |
ヒートテック | 990円 |
エクストラウォーム(極暖) | 1,500円 | |
ウルトラウォーム(超極暖) | 1,990円 | |
GU
スタイルヒート |
スタイルヒート | 690円 |
スタイルヒートエクストラ | 990円 | |
トップバリュ
ピースフィット |
ピースフィット スムースファクト | 780円 |
ピースフィット 極ふわっと | 780円 | |
ピースフィット 極ふわっと「綿」 | 980円
(メンズ半袖のみ) |
|
ピースフィット スムースファクト厚地 | 1,280円 | |
しまむら
ファイバーヒート |
ファイバーヒート 薄 | 690円 |
ファイバーヒート 厚 | 690円 | |
ファイバーヒート 極 | 890円 | |
無印良品
コットンあったかインナー |
コットンあったかインナー | 790円 |
綿とウールで真冬もあったかインナー | 1,490円 |
『オーガニックの綿の製品』って高そうな感じがしますが、こうして比べると、意外と安いですね。
また、1,000円以下の製品もけっこうあるのが、うれしいところです。
これなら、冬に備えやすいですね!
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まとめ
『あったかインナー』は、かなり様々な製品が出ていますよね。
『どれが一番効果的か』は、その日の気温や一人一人が感じる着心地にもよるので、一概には言えません。
汗冷えもあったりするので、『とにかく保温力が高ければよい』というものでもないのです。
その時に応じた『効果的なインナー』を選ぶには、
- 気温に合わせて着るインナーを選ぶ
- 素材や肌触りもチェックして、自分にとって着心地の良い製品を選ぶ
といったことが大切です。
また、
- 肌が敏感で、化繊が苦手
- なるべく肌が乾燥しないインナーがほしい
といった人には、綿を中心に使っている製品がおすすめです。
あったかインナーは、価格も当初に比べて、かなり安くなっています。
となれば、いろいろな製品を試してみるのも良いですね。
ぜひ自分に合うインナーを見つけて、寒い季節を快適に乗り切ってくださいね!