キャンプや野外フェスなどに欠かせないアイテムの1つが、座るための『チェア』。
持ち運びを考えると、やはり『コンパクトで軽い』ものを選びたいですよね。
そんな人たちに大人気なのが
『ヘリノックス』のチェア!
特に『チェアワン』は、かなりの人気で、多くの類似品が出回っているほどです。

そうですね、類似品を検討するなら、本物とどう違うのかはチェックしておく必要があります。
ということで、この記事では
- ヘリノックスと類似品の比較
- ヘリノックスと類似品、どちらがおすすめか
についてチェックしていきます。
ぜひ読んでくださいね!
ヘリノックスと類似品を比較!
では、ヘリノックスと類似品を比べてみましょう。
今回ヘリノックスと比べる類似品は
- デザートフォックス『アウトドアチェア』(ミドルバック)
- フィールドア『アウトドアチェア』(ミドルバック)
の2製品です。
ヘリノックスと類似品の仕様の違い
まず、仕様を比べてみましょう。
ヘリノックス
チェアワン (コンフォートチェア) |
デザートフォックス
アウトドアチェア |
フィールドア
アウトドアチェア |
|
使用時サイズ(約cm) | 52×50×66 | 57×50×65 | 55×58×75 |
収納時サイズ(約cm) | 35×10×12 | 35×12×10 | 50×13×14 |
座面の高さ | 34㎝ | 66㎝ | (記載なし) |
総重量 | 980g | 997g | 1.25㎏ |
耐荷重 | 145㎏ | 150㎏ | 静止荷重100㎏ |
※サイズは幅×奥行×高さ
この中で一番軽いのは、やはりヘリノックス。
でも耐荷重は、デザートフォックスの『アウトドアチェア』が勝っています。
なお、フィールドアが『静止荷重』となっていますが、ロッキングチェアにもなるために商品説明では『静止荷重』としていると考えられます。
ヘリノックスと類似品の特徴を紹介
次に、それぞれの特徴を比べてみましょう。
なお、どの製品についても
- 軽い
- コンパクトに収納できる
という特徴は共通しているので、ここでは省略しています。
ヘリノックス『チェアワン』の特徴
まず、ヘリノックスにはどんな特徴があるかというと、
- 吊り下げタイプの座面なので、座り心地が良い
- DAC社の技術の粋を集めた『TH72M』という合金製のポールを使っていて、強度が高いと同時にしなやかで、腐食にも強い
- 本体が890g、収納ケースに入れても1㎏未満と軽く、かつコンパクトに収納できる
- 組み立て方が簡単
- デザイン性にも優れていて、アウトドアのみならずリビングでも使える
ということです。
価格は、14,080~16,280円とかなり高め。
それでも人気があるのですから、品質の高さがうかがえますね。
ヘリノックス『チェアワン』の公式サイトはこちらです。
デザートフォックス『アウトドアチェア』の特徴
デザートフォックス『アウトドアチェア』の特徴は
- フレームに、最高強度のアルミ合金『超々ジュラルミン』を使っている
- 差し込み部分の素材や縫製を改良し、従来品より強度や耐久性を高めている
- シートには厚手で頑丈な800Dポリエステル生地を使用し、メッシュになっているので通気性が良い
ということです。
フレームの『超々ジュラルミン』は、戦闘機にも使われている素材とのこと。
かなり強そうですね!
ただし、Amazonの商品紹介によると
『市場通販の同じ素材で安価の類似チェアは純正のアルミニウム合金ではなく、曲がりやすいことをあらかじめご了承ください。
引用 Amazon商品ページより
とのことです。
フィールドア『アウトドアチェア』の特徴
フィールドア『アウトドアチェア』の特徴は
- フレームに強度の高い超々ジュラルミン(7075)を使っている
- 別売のロッカーベースを付けると、ロッキングチェアとして使える
- 別売の、クッション性のあるチェアカバーを取り付けると、さらに座り心地が良くなる
- ブラックやレッドなどのシンプルな柄から、キャラクター柄、幾何学模様、ボタニカルや和柄など、デザインが豊富
- 別売のシートもあるので、気分で柄を選ぶこともできる
ということです。
なお、座面の生地についてですが、
『使用初期はある程度伸びるため、小さめに設計されているので、最初に組み立てる時はきつく感じる』
とのことです。
フィールドア『アウトドアチェア』の公式サイトはこちらです。
レビューをチェック!
今度は、レビューを見ていきましょう。
ヘリノックス『チェアワン』のレビュー
ヘリノックスの良いレビューには
- とても座り心地が良く、長時間座っていても腰が痛くなりにくい
- ポールを差し込むスリープ部分がしっかり補強されているし、スムーズに差し込めて使いやすい
- とにかく座り心地がいいし安定している
- 組み立てが簡単で、すぐに組み立てられた
- 高いけどやっぱり品質が抜群に良くて、本物を買って良かった。
など、『さすが本家』というレビューがありました。
とはいえ、悪い口コミもあり、
- 高い割に、普通のキャンプチェアーとの差をあまり感じない
- 組み立てが簡単といわれているが、簡単じゃなかった
- 地面に置いて座っていると、だんだん地面にめり込んでいく
- 盗難された
というレビューがありました。
組み立てが簡単かどうかは、人による部分もありますね。
また、地面にめり込んでしまう場合は、ボールフィートなどを使うのがおすすめです。
そして、品質に関するレビューではありませんが、『盗難された』というのは、本当にひどい話ですね。
でも、ヘリノックスは高価で人気のあるアイテムだけに、狙われてしまうことがあるのです。
盗難を防ぐためにも、その場を離れる時は、
- 誰かがその場にいるようにする
- 夜にテントに入る時には、車などに収納する
といった防犯対策をしましょう。
人の物を盗むような人には、いつか何かの形でバチが当たるでしょう。
デザートフォックス『アウトドアチェア』のレビュー
デザートフォックスの『アウトドアチェア』もかなり評判の良い製品です。
良いレビューには、
- この値段だからどうかなと思っていたら、思ったより座り心地も良く、しっかりしていて使いやすくて、コスパが抜群に良い
- 軽くてコンパクトなので、自転車のキャンプにも良い
- 室内で毎日使って10か月くらい持ったので、キャンプなどで使うときにはかなり長持ちしそう
- 到着時に足のキャップがなかったが、ショップが迅速に対応してくれた
といったものがありました。
悪いレビューは
- 買って最初に組み立てる時に、けっこう力が必要だった
- 思ったより大きく、車やバイクなら良いが自転車でのキャンプには向かないと思う
- 室内で毎日使っていたら、8か月くらいで椅子の足のキャップが割れてきてしまった
- 到着して開けてみたら、なんだか独特なにおいがした
- 縫製が粗く、シートにほつれがあった
- 耐荷重150㎏と書いてあったが、100㎏ちょっとの体重で2時間ほど座っていたら破れてしまった
といったものがありました。
Amazonのレビューでは、星5つ、4つのレビューが8割を占めています。
特に『この値段でこの使いやすさはおトク!』と感じる人が多いです。
その一方で、残念ながら悪い製品に当たってしまうこともあります。
それから、
デザートフォックスの『アウトドアチェア』は、あくまでも『レジャーチェア』と考えたほうが良いでしょう。
室内で毎日使うことも不可能ではありませんが、耐久性はあまりないようです。
そして、筆者としてはとても気になったのが
『子どもが浅く座ると、前に倒れそうになって危ない』というレビューがあったことです。
安全のためにも、子どもには子ども用のチェアがおすすめです。
- ヘリノックス
- フィールドア
- コールマン
などのメーカーから、子ども用のアウトドアチェアが出ていますよ。
フィールドア『アウトドアチェア』のレビュー
3つ目、フィールドアの『アウトドアチェア』のレビューを見てみましょう。
良いレビューでは
- ヘリノックスと遜色なく、座り心地が良い
- 収納袋を頭の後ろのところにつけて、居眠り用の椅子にもできる
- 縫製も丁寧で、補強するところはしっかり補強してあり、品質が良い
- 収納袋に余裕があって、収納しやすい
- フレームの強度やパーツの精度も十分で、150㎏の体重でも問題なかった
- ロッキングのゆらゆら感が楽しい
- 室内でロッキングチェアとして使ったら、座り心地が良くて、ついずっと座ってしまう
といったものがありました。
このチェアの特徴は、何と言っても
『普通のチェアとしても、ロッキングチェアとしても使える』
ということです。
安定して使える場所なら、自然の中でロッキングチェアにしてゆったり過ごすのも楽しそうですね。
一方、悪いレビューとしては
- ロッカーベースが重いので、持ち運びに不便
- 別の商品の部品が混入したのか、組み立てられなかった
- 半年くらい毎日室内で使っていたら、ロッキング部分のすり減りが早く、足が抜けやすくなってしまった
- フレーム差し込み部分が破れてしまった
- ロッキング部分がはまりにくい、布が固いなどで、組み立てにくかった
- 100㎏未満の体重で、1回目の使用で足が曲がってしまった
- すぐに壊れてしまった
- 耐荷重100㎏だから買ったのに、説明書には80㎏と書いてあった
といったものがありました。
この製品についても、当たり外れがあると考えたほうが良いでしょう。
また、耐荷重の記載については、
Amazon
⇒150㎏
楽天
⇒静止荷重100㎏
となっていて、これも買う前に確認が必要です。
また、特に気になったレビューとしては
- ロッキングで使おうとしたら、ひっくり返ってしまった
- 安定性を確かめたのに、座っていたら倒れた
- ポールを差し込む部分が破れて椅子から落ちてしまった(頻繁には使っていないとのこと)
など、事故レベルのレビューがいくつかあることです。
事故があったというレビューは、レビュー全体に対する割合としては少ないです。
でも、実際にこういった報告があることを頭に入れて検討したほうが良いでしょう。
ヘリノックスと類似品の価格を比較
ヘリノックスと類似品の価格も比べてみましょう。
類似品は、先ほど紹介した
- デザートフォックス『アウトドアチェア』
- フィールドア『アウトドアチェア』
です。
ヘリノックス
チェアワン |
デザートフォックス
アウトドアチェア |
フィールドア
アウトドアチェア |
|
公式サイト | 14,080円 | (なし) | (なし) |
楽天 | 13,000円(訳あり品) | 4,032円 | 3,960円
ロッカーベース付き5,280円 |
Amazon | 14,080円 | 2,699円 | 5,250円
ロッカーベース付 7,030円 |
※2021年2月12日現在の税込価格です。
ヘリノックスは、2つの類似品の2~3倍の価格。
それだけ品質が高いということですが、類似品とこれだけの差があると、やはりどちらを買うか迷ってしまいますね。
その他の、ヘリノックスと類似品の違い
ここまで、デザートフォックスとフィールドアのアウトドアチェアを類似品として比較してきましたが、類似品は他にもたくさんあります。
ヘリノックスといろいろな類似品の違いを調べたところ、
サイド部分の折り返し
⇒ヘリノックスは二重になっていてほつれにくいのに対し、類似品の中には1重のものがある
足の部分の素材
⇒ヘリノックスはジュラルミン、類似品は製品によってはスチールのものもある
ポール
⇒類似品の中には、ポールが細めのものもある
ポールの差し込み部分
⇒類似品の中には、差し込み部分が浅かったり布が薄かったりするものがある
縫製
⇒類似品では、縫製が粗い製品もある
といった違いがある製品もあります。
類似品を買う場合は、こういった細かい所もチェックしたほうが良いですよ。
質の良くない『ヘリノックスもどき』もある
安い類似品の中には、質の良くない製品もあります。
どんなふうに良くないかというと、たとえば
- 作りが雑で、座らない状態だと足のうち1本が地面に着かない
- 背もたれにしっかり持たれると、椅子の前足が浮いてしまう
- 背もたれに寄り掛かるとお尻が滑ってしまい、不安定になる
- 製品の説明が、同じページで食い違っていることがある(耐荷重が150㎏だったり100㎏だったり)
- 購入時に見たページでは『150㎏』と書いてあったのが、のちに120㎏、100㎏と変化した(この類似品は、現在はAmazon、楽天ともに取扱なし)
- 耐荷重が100㎏と書いてあるにもかかわらず、90㎏未満の体重でポールが曲がってしまった
など、使うのが心配になってしまうような製品もあるのです。
類似品を買うときには、商品説明や注意書き、レビューなどもしっかり確認してくださいね。
おすすめは本家ヘリノックス?それとも類似品?



ヘリノックスと類似品はどっちがいいの?
ヘリノックスと類似品、どっちがいいの?
ヘリノックスは高価でも品質が良く、類似品はコスパが良いとなれば、どちらを買うべきか迷いますよね。
判断基準は人それぞれですが、筆者が買うとしたら、このように考えます。
ヘリノックスがおすすめなのは
- 高価でも品質がしっかりしたものを選びたい
- 安全性を最優先したい
- 『本物』を使いたい・ブランド品が好き
- チェアにかけられるコストに余裕がある
といった人。
類似品がおすすめなのは
- デザインやブランドにこだわらない
- なるべくコストを抑えたい・低コストで数をそろえたい
- 縫製の質など、多少のことにはこだわらない
- 類似品の中に好きな柄がある
といった人です。
ただ、類似品となるとやはり当たりはずれもありますし、できれば失敗はしたくないですよね。
失敗をなるべく避けるためには、
お店で実物を見せてもらったり、お店の人におすすめや選び方など、いろいろと聞いてみると良いですよ。
『OEM品』やネットオークションなどでの購入は要注意!
『ヘリノックス OEM品』として売られている製品は、ニセモノなので買わないようにしましょう!
ヘリノックスでは、OEMの製品は出していないとのことです。
メモ
『OEM』とは、『あるメーカーが、他のブランドの製品を製造すること』です。
ざっくり言うと、たとえば、
- A社のチェアをB社が委託を受けて作り、『A社チェアのOEM品』として売る
- B社がA社に『このチェアをA社のブランドで売りませんか』と提案して契約し、B社が製造してA社のブランドで売る
というのがOEMです。
OEM自体は合法です。
でも、委託などの契約をしていないのに『OEM品』として売るのはもちろんNGで、それはただのニセモノです。
また、
- 『ヘリノックスOEM』と騙るニセモノ
- ヘリノックスの盗難品
が、ヤフオクなど、ネット上で売られていることもあります。
いくら安くても、こういった商品や売り方では、品質がどうかわからないですよね。
また、盗品を買えば、窃盗犯を儲けさせてしまうことになります。
もっとも、出品者は『盗品です』なんて書かないので、盗品かどうかを見分けるのは難しいのが現状ですが…。
そう考えると、やはり新品を買うのがおすすめです。
ネットオークションやフリマサイトで買う場合は、十分気を付けてくださいね。
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まとめ
ヘリノックスの類似品は沢山ありますが、
類似品の中にも、本家に引けを取らない製品があります。
安い類似品でも、品質が良くて使いやすかったら、大当たりですよね。
一方で、『類似品を買ったら品質が悪かった』というレビューがあるのも、事実。
たとえば、
- 縫製が粗い
- 座り心地が悪い
- ポールを差し込む部分が浅い
- 使っていたら突然壊れて椅子から落ちた
といったレビューのある製品もあります。
また、レビュー全体では評価の高い製品でも、中には『外れ』だったというケースもあります。
類似品を買うときには、当たりはずれのある可能性も考えて検討することをおすすめします。
ヘリノックスなら、品質にはまず間違いなし。
安心しておすすめできるチェアです。
でも、やはりコストが低く済む類似品も魅力的ですよね。
類似品を買うなら、実物を見てから買うことをおすすめします。
座り心地の良い椅子で、すてきなアウトドアタイムを過ごしてくださいね!