『知育玩具』として大人気の『マグフォーマー』。
四角や参画などの形を自由自在に組み合わせられて、造形の楽しさを存分に味わえるおもちゃです。
その楽しさから、大人でもハマる人がたくさんいます。
そんなマグフォーマーですが、質の高いおもちゃである分、お値段もなかなか。
『本家は高いから、類似品を買おうかな』という人も多いです。
子供に遊ばせるとなれば、やっぱり品質は気になりますよね。
そこで、この記事では
- マグフォーマーと類似品の比較
- マグフォーマーの類似品でおすすめのものがあるかどうか
についてお伝えします。
ぜひ読んで、子どもも大人も楽しく遊んでくださいね!
『マグフォーマー』と類似品を比較!何が違う?
まず、マグフォーマーと類似品の違いを見ていきましょう。
『マグフォーマー』は、いろいろな類似品が出回っています。
きちんと作られていて、評判が良いものもありますが、粗悪品もあります。
また、一見良さそうな商品でも、特許権を侵害してしまっている類似品もあります。
ですから、ここでの比較が当てはまるかどうかは、類似品ごとに違います。
今回の比較は
『マグフォーマーとどう違っている可能性があるか』チェックするための参考にしてください。
そして、類似品を買うときには、自分の目でしっかり確かめて、検討してください。
ピースの違い
まずピースについてですが、マグフォーマーと類似品では
- ピースのサイズ
- ピースの色合い
- ピースの種類
が違うことがあります。
たとえば、正方形のピースでも、マグフォーマーと類似品を合わせると、1辺の長さが合わない場合があるのです。
ですから、もしマグフォーマーと混ぜて使いたい場合は、サイズをよく確認してくださいね。
また、色合いも多少違うことがあります。
たとえば同じ赤でも、マグフォーマーと類似品では、透明感や色の濃さなどは多少違うと考えておいてください。
そして、類似品によっては
- ピースが枠型ではなくプレート状になっている
- 付属の数字やアルファベットのプレートをはめ込めるようになっている
など、ピースのタイプが違うものもあります。
でも逆に言うと、マグフォーマーとタイプが違う類似品を一緒に使うと、出来上がりのバリエーションが増えるメリットもありますね。
『ピース数』のカウントの仕方の違い
類似品を買うときに気を付けておきたいのが、
製品によってピース数のカウントの仕方が違う可能性がある
ということです。
どういうことか、説明しましょう。
たとえば『100ピース入り』と書いてあったら、『三角や四角などのピースが100個入っている』と思いますよね。
でも、類似品によっては、
- 図形以外の、数字やアルファベットのプレートもピース数に含める
- 観覧車パーツや車輪パーツもピース数に含める
- 車輪をくっつけるためのパーツもピース数に含める
- 収納袋やパッケージ、アイデアカタログもピース数に含める
- 車輪1つ(片方)で1ピースと数える
- 車輪2つで1ピースと数える
というように、何をピース数に含めるか、どうカウントするかが違うのです。
ですから、
類似品を買うときには、ピース数だけでなく、『どの形のピースがいくつ入っているか』を必ずチェックしてくださいね。
磁力の強さ
磁力の強さは、製品によって違っていて、
類似品だと、『磁力が弱くて、大きな立体にしたら崩れてしまった』なんてこともあり得ます。
ですから、磁力の強さも、買う前に要チェックです。
作っている途中で崩れてしまったら、がっかりですからね。
といっても、磁力は強ければよいというわけではありません。
あまりに強くても、子供の手の力で外せなくなってしまいます。
また、
小さい子
⇒パーツがくっつくこと、つなげること自体を楽しむ
ある程度成長した子
⇒複雑な造形や大きな立体を作ることを楽しむ
というように、楽しみ方も手の力も違ってくるので、必要な磁力も変わってきます。
ですから、使う子どもにとって適度な強さがあるかどうかを確認してくださいね。
安全性の違い
子どものおもちゃ選びで絶対に忘れてはいけないのが『安全性』ですよね。
質の悪い類似品の中には、
- 表面にバリがあった
- プラスチックの部分が割れていた
- ピースが割れて、中の磁石が飛び出していた
といったこともあります。
ケガや誤飲事故を防ぐためにも、
買ったら必ず、ピースにバリや破損がないかをチェックしましょう。
重要!特許実施許諾承認を受けた製品かどうかの違い
マグフォームの類似品には
- 特許実施許諾承認を受けている製品
- 特許実施許諾承認を受けているかのように書いてあるが、実際には不確かな製品
- 特許実施許諾承認を受けていない違法な製品
があります。
類似品を買うときには、特許実施許諾承認を受けたメーカーの製品かどうか、必ずチェックしてください。
磁力でピースを繋げるタイプのおもちゃの基本特許は、『工房ながおか』の代表、長岡正夫さんが持っています。
基本特許の実施許諾を受けずに日本国内で販売するのは、特許権の侵害となり、法律違反だからです。
メモ
マグフォーマーのメーカー、ボールネンドは特許実施許諾承認を受けていますが、
『並行輸入品』として売っているものには、承認を受けていないものもあります。
マグフォーマーを買うなら、公式サイトで買うのが一番確実ですよ!
マグフォーマー公式サイト
特許実施許諾承認を受けた事業者かどうか調べるには
類似品のメーカーが特許実施許諾承認を受けているかどうかは、このページを見ればわかります。
『磁石付き知育玩具の基本特許権者は「工房ながおか」にあり』
このページ内のリストにメーカー名があれば、確実に特許実施許諾承認を受けています。
特許実施許諾承認を受けずに販売している業者も多い
特許の実施許諾承認を受けずに販売するのは違法ですが、
特許実施許諾を受けずに製造・販売している業者もたくさんあります。
特許実施許諾を受けているかどうかは、本来は許諾を受けているということが
- 製品に表示してある
- ネット上の広告の中に記載してある
といったところで、わかるはずです。
でも実際には、
承認を受けていないにもかかわらず、承認を受けているかのように書いてある製品も、たくさんあるのです。
ですから、承認を受けているかどうかは、
ネット通販のページではなく、『工房ながおか』のこのページで確認してくださいね。
このページ内の一覧にメーカー名がないメーカーの類似品は、特許権を侵害している可能性が高い製品です。
メモ
『磁石でブロックをくっつける』というのは、一見ちょっとした発明に見えるかもしれません。
でも、発案から開発、実用化に至るまでには、費用も時間も労力もかかるものです。
特許権を侵害する製品がたくさん売れると、費用を回収できなくなるばかりか、開発元に十分な収益がいかなくなり、良い製品が開発されにくくなってしまいます。
ですから、特許権を守って販売している製品を買ってください。
マグフォーマーの類似品でおすすめはある?
ここからは、マグフォーマーの類似品を紹介します。
類似品については、特許実施許諾承認を受けている製品だけを紹介しているので、安心して検討してくださいね。
なお、100ピース前後のものを紹介していますが、セットやピース数によって価格は違います。
また、ここで紹介している価格は2021年2月1日現在の価格なので、購入するときには確認してくださいね。
一番安心なのはやっぱり『マグフォーマー』
結論から言うと、
品質を第一に考えるなら、類似品よりも、やはり本家のマグフォーマーがおすすめです。
2005年に発売されて、今では65か国で子どもたちに親しまれている実力のある製品ですからね。
また、
- CE(EU各国で統一された安全基準)
- ASTEM(米国試験材料協会の安全基準)
をクリアしているので、安全性に関しても心配はありません。
さらに、遊び方の好みや興味、成長に合わせて
- ベーシックセット
- ダイナソーセット
- ファンシールームセット
- リモート・レーサーセット
- プレスクールセット
など、シリーズも豊富です。
また、類似品だと
- 届いたら箱がひしゃげていた
- セットのケースが割れていた
といったこともありえます。
贈り物にするならやはり、マグフォーマーが一番安心ですよ。
『マグフォーマー』の価格は?
マグフォーマーの価格は、公式サイトの税込価格で
ベーシックセット
⇒30ピース 7,260
ダイナソーセット
⇒40ピース 8,580円
ファンシールームセット
⇒33ピース 4,950円
リモート・レーサーセット
⇒20ピース 10,780円
プレスクールセット
⇒180ピース 59,400円
となっています。
ピース数の違うセットや他のシリーズもあるので、詳しくはこちらを見てくださいね。
マグフォーマー 商品ラインナップ
ShopSHIMATARO『マグプレイヤー』
『マグプレイヤー』のおすすめポイント
マグプレイヤーのおすすめポイントは
- CE基準、ASTEM基準をクリアしている
- 特殊パーツや追加パーツのみのセットもある
- パステルカラー、スペシャルボーイズセット、スペシャルガールズセットなど、シリーズも豊富
といったことです。
また、Amazonで購入すると
- 商品1年保証がある
- 購入後の不具合や初期不良、破損に対応してもらえる
というメリットもあります。
(楽天の場合は、保証や不具合などの対応について書かれていない店舗もあるので、要確認です。)
さらに、購入者のレビューを見ると
『マグフォーマーやレゴデュプロと一緒に遊ぶこともできた』
とのこと。
遊びの幅も広がりそうですね!
『マグプレイヤー』の気になる点
マグプレイヤーで気を付けておいた方が良いところは、
- ブルドーザーセットにはタイヤが入っておらず、別売のタイヤが必要
- ガイドブックや説明書がなく、場合によっては『このパーツを何に使うかわからない』ということもある
- 磁力が弱くて、ある程度大きな立体を作ると崩れやすい(パステルピースのレビューより)
といったことです。
もし『あまりに磁力が弱くて使い物にならない』というレベルだった場合は、ショップに相談してみてくださいね。
『マグプレイヤー』の価格
マグプレイヤーの価格は、118ピースの『ボックスケースセット』で
楽天最安値
⇒10,800円
Amazon
⇒10,800円
です。
TKクリエイト『マグブロック』
『マグブロック』のおすすめポイント
マグブロックのおすすめポイントは、
ST基準(日本玩具協会の玩具安全基準)に合格している
ということです。
また、購入者のレビューを見ると
- 接着力が十分ある
- ピースの角がとがっていないので、安心して遊ばせられる
- ピースがしっかりしていて、耐久性もある
という声が見られます。
なお、Amazonの商品ページには特許実施許諾承認の表示がありませんが、商品には表示されています。
マグブロックの公式ページはこちらです。
『マグブロック』の気になる点
マグブロックのレビューを見ていて気になったのは、
『マルチセット』について、Amazonでは『ケースが割れていた』というレビューが複数あったことです。
(楽天のレビューには書いていなかったので、店舗による可能性があります。)
購入したら、ケースに割れがないかどうかも、確認したほうが良さそうです。
『マグブロック』の価格
マグブロックの価格は、96ピースの『デラックスセット』で
楽天最安値
⇒12,196円
Amazon
⇒11,109円
となっています。
Hanna Block『ハンナブロック』
『ハンナブロック』のおすすめポイント
『ハンナブロック』のおすすめポイントは
- 日本食品検査、CE基準、ASTEM基準を満たしている
- ピースの角が丸くなっているので、ケガをする心配がない
- 磁気の強さが普通と強めの2種類があり、手の力の強さに合わせて選べる
- 数字やアルファベットのプレートも付いていて、遊びながら数字やアルファベットに親しめる
- 『マカロン色』もある
- 収納ケースが付いている
ということです。
そして、購入者のレビューでは
- 磁力も十分にあり、観覧車を作って回しても壊れないくらいしっかりしている
- 大きさや厚さがマグフォーマーと変わりなく、混ぜても違和感なく使える
- パーツ不良にもすぐ対応してもらえた
という声があります。
パーツ不良はないに越したことはありませんが、すぐに対応してもらえるのは安心ですね。
『ハンナブロック』の注意点
ハンナブロックは、
- 観覧車用の部品
- タイヤ
- 数字やアルファベットのプレート
もピースの数に含まれています。
なので、買うときにはどのピースがいくつ入っているかを、よくチェックしてください。
また、ピースや部品に不良があったというレビューもいくつか見受けられました。
買ったらまず、ピースや部品に破損などがないか、確認してくださいね。
『ハンナブロック』の価格
ハンナブロックの価格は、磁気の強さが普通のタイプ、100ピースで
楽天最安値
⇒4,553円
Amazon
⇒3,780円
となっています。
なお、楽天では『ハンナブロック』『Hanna Block』両方で検索してみてくださいね。
カタカナだけで検索すると、表示される商品が少ないようです。
マグフォーマーと類似品の価格を比較
最後に、マグフォーマーと、今回紹介した3つの類似品の1ピース当たりの価格で比べて見ましょう。
比較するのは、
- マグフォーマー『ベーシックセット』62ピース
- マグプレイヤー『ボックスケースセット』118ピース
- マグブロック『デラックスセット』96ピース
- ハンナブロック100ピース
です。
(マグフォーマーは、楽天・Amazonともに公式サイトと同じ価格です。)
マグフォーマー
(ボールネンド) |
マグプレイヤー
(Shop SHIMATARO) |
マグブロック
(TKクリエイト) |
ハンナブロック
(Hanna Block) |
|
楽天最安値 | 212.9円 | 91.5円 | 134.5円 | 45.5円 |
Amazon | 212.9円 | 91.5円 | 115.7円 | 37.8円 |
※小数点2位以下は四捨五入
こうしてみると、価格の面では『ハンナブロック』が圧倒的に安く見えますね。
ただし、マグプレイヤーとハンナブロックの場合は、
- 数字やアルファベットのカード
- タイヤのパーツ
- 観覧車パーツ
などもピース数に含まれています。
そのことも考慮して検討してください。
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まとめ
『マグフォーマー』はとても人気があるおもちゃです。
でも、良いおもちゃだけあって価格が高いのも事実。
本物を買うのがベストとはいえ、やっぱり出費を抑えたいこともありますよね。
類似品を買う場合には、
- 『工房ながおか』のサイトに載っている、特許実施許諾承認を受けたメーカーの製品を選ぶ
- 買う前に、『どのピースがいくつ入っているのか』など、セットの内容を確認する
- 商品が到着したら、ピースやケースに破損や欠品がないか、チェックする
といったことに気を付けてください。
類似品だと
- 特許実施許諾承認を受けていない、違法な類似品である
- 説明書やガイドブックがなかった
- アルファベットや数字のプレートもピース数にカウントしている
- ピースやケースが破損していた・磁石が飛び出していた
- ピースの作りが粗く、バリがあった
といったことがあるからです。
子どもが安心して思う存分遊べるように、良い製品を選んでくださいね!