『焚火』って、楽しいですよね。
せっかくキャンプに行くなら、焚火や焚火での料理も楽しみたいものです。
そんな時に大活躍するのが、『焚火台』。
いろいろな製品がありますが、特に大人気の焚火台が『ピコグリル』です。
この『ピコグリル』、なんと偽物が出回ってしまうほど人気があるんです。
類似品も、たくさん売り出されています。
でも、『本物のピコグリル』と『ピコグリルもどき』って、何がどう違うのでしょうか?
ということで、この記事では
- 『ピコグリル』と『ピコグリルの偽物』の違い
- おすすめの類似品
について解説します。
ぜひ読んでくださいね!
『ピコグリル』と『ピコグリルの偽物』どこが違う?
大人気の『ピコグリル』はどんな焚火台?
まず、『ピコグリル』についてざっとチェックしておきましょう。
ピコグリルは、スイスのメーカー『STC GmbH』によって製造された焚火台です。
小さい順に
- 85
- 239
- 398
- 700
の4種類があります。
この記事では、一番人気の『398』を取り上げますが、通称にならって『ピコグリル』と記載します。
『ピコグリル 398』の公式サイトはこちらです。
WANDERLUST ピコグリル398
ピコグリルの特徴
ピコグリルの特徴は
- 折りたためばA4くらいのサイズになり、とてもコンパクト
- 軽量で、本体・スピット(串)をケースに入れても約500gくらい
- フレームを地面に置き、プレートを開いてはめ込むだけで簡単に組み立てられる
- 薪を置くプレートの幅が広く、40㎝前後の薪も燃やせる
- プレートがゆるいV字になっていてスリットもあるので、効率良く薪を燃やすことができ、火力も維持しやすい
- 付属のスピットに食材を刺して焼いたり、スピットをゴトクにして料理したりできる
- 効率良く薪が燃えるために燃えカスが少なく、後片付けも楽
- シンプルながらもデザイン性が高い
ということです。
アウトドアに持っていくなら、やはり軽さとコンパクトさは大事ですよね。
それに加えて、アウトドアでの焚き火を存分に楽しめる機能が備わっているのが、『ピコグリル』。
偽物が出回るほど人気が出るのも、うなずけます。
ピコグリルの弱点
ピコグリルはとても人気のある焚火台ですが、弱点もあります。
どんな弱点かと言うと、
- 薪を置くプレートが地面に近く、地面に熱が伝わりやすい
- 空気を通すため、プレートにスリットがあるので、灰や火の粉が地面に落ちやすい
- 薪を乗せる部分が平らに近いので、風で火の粉や灰が舞うことがある
- 何度も使っていると、薪を乗せるプレートが重さや熱でゆがむことがある
- プレートがゆがむと、組み立てにくくなったり、重い薪を乗せた時にプレートが外れやすくなったりすることがある
- プレートはフレームに引っ掛けてあるだけなので、薪を入れたまま持ち上げたりすると、ずれてしまうことがある。
といったことです。
『地面に熱が伝わりやすい』『灰や火の粉が落ちやすい』ということに関しては、耐熱シートやベースプレートを使って工夫している人もいます。
ちなみにピコグリルのお値段は…
ピコグリルの値段は、2012年1月25日現在で、
楽天(最安値)
⇒15,560円
Amazon(正規販売店商品)
⇒14,000円
公式サイト
⇒12,800円
となっています。
本物のピコグリルと偽物はどこが違う?
『ピコグリル』には、『ピコグリルもどき』などと呼ばれる安いコピー商品が、多く出回っています。

気になりますよね。
コピー商品にもいろいろなものがあるので、一概には言えませんが、たとえば
- 本体がピコグリムより重い
- フレームがピコグリムよりやや太い
- ピコグリルはプレートが湾曲しているのに対して、コピー商品は平ら
- 鉄が多く含まれているステンレスのプレートだと、さびやすい可能性がある
- 薪を入れただけで歪んでしまうものもある
- 地面からプレートまでの高さや、ゴトクと火の距離がピコグリムと違う
- プレートの端が鋭利になっている、バリがあるなど、作りが荒いコピー商品もある
- 収納ケースのデザインがいまいちだったり、縫い目が粗かったりする
といった違いがあります。
また、
『Amazonでピコグリルもどきを買ったら、なかなか商品が届かず、結局購入できずに返金になった』
というケースもあるとのこと。
コピー商品がピコグリルに勝てる点があるとすれば、
- 値段が2,000円台のものからあり、かなり安い
- 付属のスピットがピコグリルより多い商品もある
- 商品によっては、灰受けのプレートや糸ノコなど、ピコグリルにはない付属品がある
といったことくらいでしょう。
『ピコグリル』の類似品でおすすめはある?
そもそもコピー商品ってOKなの?
ピコグリルは、いろいろなコピー商品が出回っています。
でも、
こうしたコピー商品は、違法な商品の可能性が高いです。
ピコグリルの公式ページによると
Picogrillシリーズの商品は、Bruno Wanzenriedによって2011年に創作された応用美術の著作物であり、著作権法21条及び不正競争防止法第2条1項1号又は2により保護されております。
模倣や複製は一切許可しておりませんので、類似品にご注意下さい。
引用 WANDERLUST ピコグリル398 より
とのこと。
実際、Amazonでは、突然コピー商品の取り扱いが終了するケースもあります。
理由は確認できませんが、何らかの法的保護に基づいた連絡があった可能性も考えられます。
また、ピコグリムのように、
- 軽いくてコンパクトに折りたためる
- 組み立てや折り畳みが簡単
- 大きな薪でも効率良く燃やせる
- デザイン性にも優れている
という焚火台を開発して販売にこぎつけるまでには、かなりの苦労があり、相応の時間と人手とコストがかかっているはずです。
だからこそ、これだけの値段が付いているのです。
でも、本物よりコピー商品が売れてしまったら、メーカーは開発製造のコストを回収できません。
そうなれば、新しい良い商品を開発する資金も得られなくなってしまいます。
こういったことを考えると、
筆者としては、コピー商品を使うのは良いこととは思えません。
『ピコグリル』を使いたいなら、やはり本物を使うのが一番。
焚き火台にそれだけのコストをかけるのはちょっと…
と思うなら、コピー商品ではなく、他の焚火台を使うことをおすすめします。
ということで、この後はおすすめの焚火台を3つ、紹介していきましょう!
TokyoCamp『焚き火台』
最初に紹介するのは、TokyoCampの『焚き火台』です。
一見、ピコグリルと似て見えますが、
- 薪を置くプレートが平ら
- プレートの角がシャープ
- 軽さ第一ではなく、安定性重視タイプ
- 耐久性も重視して作られている
といったところが違います。
また、
- 国内メーカーが作っている
- 120時間の燃焼実験済み
とのことなので、安心して使えそうですね。
Tokyocamp 『焚き火台』の仕様
TokyoCampの『焚き火台』の仕様は
組み立てた時のサイズ(約)
⇒40cm × 24cm × 27cm
収納時のサイズ(約)
⇒34cm × 22cm
本体の重量
⇒965g
耐荷重
⇒約10kg
ピコグリルの倍近くの重さがありますね。
でもその分、安定感があり、耐久性にも優れています。
Tokyocamp 『焚火台』の価格
Tokyocamp 『焚火台』の価格は
公式サイト、楽天最安値、Amazonともに4,980円です。
(2021年1月25日現在)
Bluego『焚き火台』
Bluegoの焚き火台は、フレーム部分がピコグリルとは違うタイプですが、
- 組み立てが簡単
- ステンレス鋼製でがっちりしている
- 安定感があるのに軽い
- 分解できて洗いやすい
- コンパクトに収納できる
と、高機能で人気のある焚き火台です。
Amazonでは、『星4.5』と、かなりの高評価。
安い焚き火台を探している人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
Bluego 『焚火台』の仕様
Bluego 『焚火台』の仕様は
組み立てた時のサイズ(約)
⇒39cm × 25cm × 22cm
収納時のサイズ(約)
⇒35.5cm × 23.5cm × 5cm
本体の重量
⇒380g
耐荷重
⇒約6.5kg
となっています。
Bluego『焚き火台』の価格
Bluego『焚き火台』の価格は
楽天最安値
⇒5,819円
Amazon
⇒3,299円
(2021年1月25日現在)
となっています。
キャプテンスタッグ『カマド スマートグリルB5型』
キャプテンスタッグの『カマド スマートグリルB5型』は、重量は1.4㎏と重めです。
形も、ピコグリルとは全く違うタイプです。
でも、
- ゴトクと網がセットになっていて、鍋を載せたり網で肉を焼いたりなど、いろいろな料理が楽しめる
- コンパクトに収納できる
- 組み立てが簡単
- 薪だけでなく、固形燃料や炭など、いろいろな燃料を使える
- 炭受けが3段階調節可能
と、なかなかのハイスペック。
こちらも、ソロキャンパーやツーリストに人気の焚き火台で、Amazonでは星4.5の高評価がついています。
『カマド スマートグリルB5型』の商品ページはこちらです。
UG-42 カマド スマートグリル B5型 (3段調節)
『カマド スマートグリルB5型』の仕様
『カマド スマートグリルB5型』の仕様は
組み立てた時のサイズ
⇒約22.5cm × 18cm × 25.5cm
バッグ収納時のサイズ
⇒約35cm × 23cm × 4.5cm
本体の重量
⇒1.4kg
耐荷重
⇒記載なし
カマド型のグリルですし、組み立て時の大きさからも、市販の薪をそのまま置くことはできません。
薪や炭を使うときは、大きさに気をつけたほうが良いですよ。
なお、『カマド スマートグリル』には、さらにコンパクトな『B6型』もあります。
『カマド スマートグリルB5型』の価格
『カマド スマートグリルB5型』の価格は
楽天最安値
⇒3,310円
Amazon
⇒3,553円
(2021年1月25日現在)
となっています。
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まとめ
『ピコグリル』は、とても人気のある焚き火台で、偽物まで出回るほどです。
でも、そういった偽物の中には
- ピコグリルより重い
- プレートの端などにバリがあったり、縁が鋭利になっている
- 薪を入れただけで歪んでしまうものもある
- 収納ケースの作りが粗い
といった製品もあります。
やはり、『ピコグリル』を使いたいなら、本物が一番安心で確実です。
『もう少し安い焚き火台がほしい』というなら、
- TokyoCampの『焚き火台』
- Bluegoの『焚き火台』
- キャプテンスタッグ『カマド スマートグリルB5型』
といった商品を選ぶと良いですよ。
他にもお手頃価格の良い焚き火台はあります。
無理にピコグリルもどきを使う必要もないですね。
あなたにとって使いやすい焚き火台で、楽しいアウトドアタイムを過ごしてくださいね!