かなり前からのことですが、
『日本人とユダヤ人は同祖である』
という説を目にしますね。
日ユ同祖論
という説なのです。
この説によると、日本人の遺伝子とユダヤ人の遺伝子には、共通する点が多くあるそうです。
その上、
『日本語の文字とヘブライ語の文字が非常によく似ている』
と唱える人もいるというのです。
しかし、日本はアジアの東端にあり、ユダヤの地(現在はイスラエル)は中近東にあります。
極東と中近東では距離にして1万キロも離れています。
いきなり同じ祖先とか言われてもピンときませんよね。
はたして、日本人とユダヤ人は共通の遺伝子、共通の祖先を持っているのでしょうか。
今回は、日ユ同祖論の謎に迫り、その遺伝子や民族のルーツなども考察します!
日本人の遺伝子(DNA)はユダヤ系?
日本人とユダヤ人は共通の祖先という説の論拠は、大別して2つあります。
一つは、
遺伝子(DNA)に共通点がある
というものです。
もう一つは
文字、祭祀・伝説・神話、風習などもよく似ている所が多い
ことです。
この2点を考察してみましょう。
まずは遺伝子(DNA)から見てみます。
日本人とユダヤ人の遺伝子(DNA)の共通性
みなさんは、『人類のイブ(ミトコンドリア・イブ)』という言葉を知っているでしょうか。
ミトコンドリアDNA(mtDNA)とは、母親からのみ遺伝するDNAです。
そのDNAから母系の祖先を遡ると、約16±4万年前にアフリカに生存していたと推定される、ある女性に辿りつきます。
その女性が
『ミトコンドリア・イブ』
なのです。
ただし、彼女が『同世代で唯一、現生人類に対し子孫を残すことができた女性』というわけではありません。
あくまでも、『母方のみを辿れば』彼女に到達するというだけ。
母方以外の系図を辿れば、彼女以外の同世代の女性に行き着くことも可能です。
それはともかく、人類の共通の母の一人『ミトコンドリア・イヴ』の子孫たちは、長い年月の中で様々な人種に分化していきます。
世界の現在の人々は、およそ35人の母親の子孫であるとされているのですが、
日本人の95%は、35人中の九人が起源
と言われています。
その9つが以下です。
なお、ミトコンドリアハプログループ(ミトコンドリアDNAハプログループ)とは、
母系で遺伝するミトコンドリアDNA(mtDNA)のグループ
のことです。
分子生物学による、日本人の先祖の9+1グループ
【Haplo Group:D】
説明:東アジアでの最大グループ
誕生時期:約4万年前
誕生場所:中国大陸中部
移動地:朝鮮半島、中国中央東北、中国南部
日本人の割合:約35%
【Haplo Group:M7】
説明:幻の土地スンダランドの末裔?
誕生時期:約5万~4万年前
誕生場所:東中国
移動地:台湾、沖縄、北海道、インドネシア、フィリピン
日本人の割合:約15%
【Haplo Group:B】
説明:南方起源の太平洋を渡ってきた日本最初の移住民
誕生時期:約5万~4万年前
誕生場所:東南アジア
移動地:台湾、フィリピン、ハワイ、南太平洋の島々、南米の山岳地帯
日本人の割合:約10~20%
【Haplo Group:G】
説明:氷河期後の北方系民族
誕生時期:約3万年前
誕生場所:シベリア高原
移動地:中国東北部、朝鮮半島、中央アジア
日本人の割合:約7~10%
【Haplo Group:A】
説明:マンモスを狩った北方系狩猟民族
誕生時期:約3万~2万年前
誕生場所:バイカル湖周辺
移動地:朝鮮半島、中国中央・東北、中国南部
日本人の割合:約7%
【Haplo Group:F】
説明:東南アジアの渡洋者
誕生時期:約4万年前
誕生場所:東南アジア
移動地:ベトナム、中国南部、台湾
日本人の割合:約5%
【Haplo Group:M9】
説明:ヒマラヤを超えた山岳民族
誕生時期:約4万~3万年前
誕生場所:ヒマラヤ・チベット
移動地:インドネシア、中央・東アジア、沖縄、北海道
日本人の割合:約3%
【Haplo Group:M8】
説明:北方漢民族の末裔
誕生時期:約4万~3万年前
誕生場所:中国東北部
移動地:シベリア、ベーリング海峡、アラスカ、南アメリカ、フィンランド
日本人の割合:約3%
【Haplo Group:N9】
説明:中国起源の渡洋者
誕生時期:約4万~3万年前
誕生場所:中国広東省付近
移動地:インドネシア、フィリピン、中国中央、朝鮮半島
日本人の割合:約7%
【Haplo Group:?】
説明:日本人の少数派
日本人の約95%は9種のハプログループに分類されます。
しかし、世界中では約35種のハプログループがあり、日本人の中にも主要な9種以外のグループに属する人が、ごく少数ですが存在します。
日本人のほとんどは、上記の?以外の9グループに属するわけです。
しかし、このハプログループによる分類とは少し違った観点で、日本人のDNAを見てみると、面白い結果が出て来ます。
人類の分岐で、世界3大人種を区別する根元にあるグループが、日本人の中に存在するというのです。
これは他のアジア人には存在しません。
この世界3大人種というのは、聖書に出てくる
『ハム、セム、ヤペテ』
のことで、つまりはノアの方舟のノアの子供ということですね。
これが
- モンゴロイド(黄色人種)
- ニグロイド(黒色人種)
- コーカソイド(白色人種)
の起源ということになります。
我々日本人は、モンゴロイドと思っている人がほとんどでしょうし、筆者もそう思っていました。
ところが近年の遺伝子研究では、意外な発見がありました。
Y染色体のDNAは父系遺伝ですが、どうも日本人と中国人や韓国人とは、DNAがかなり違うようなのです。
世界では珍しい古代血統である、Y染色体のD系統が日本人に多いからです。
そのY染色体のDNAによる分類がこちらです。
- 黒人固有のA系統、B系統
- 中央アジアなどのアルタイ系のC系統
- 日本人や地中海に多いDE系統
- 中近東などのJ系統
- オセアニア・南アジアのK系統
- ウラル地方のN系統
- 東アジアのO系統
- イヌイットなど北方系のQ系統
- アーリア系のR系統
同じD系統であっても、日本人のD系統は、ほぼ100近くがD2系統です。
遺伝的に近いはずのチベットや東南アジアがD1とD3系統なのにです。
しかもこの
D2系統は世界の民族でも日本人にしか存在しない、日本特有の系統
なのです。
さらには、大陸や半島などの地理的に近い諸国では、
Y染色体のD系統が存在しない
という不思議な結果です。
そして、極めつけとして、
300塩基もの挿入部分を持つ『YAP』という特徴的な変異
があります。
そしてこの『YAP』はDE系統のみに存在し、他のグループにはありません。
このE系統を持つ民族は、ユダヤ人です。
ここで登場するのが、古代ユダヤの『失われた12部族』です。
古代ユダヤの12部族とは、
- ルベン族
- シメオン族
- レビ族
- ユダ族
- ダン族
- ナフタリ族
- ガド族
- アシェル族
- イッサカル族
- ゼブルン族
- ヨセフ族(マナセ族、エフライム族)
- ベニヤミン族
この12部族を指します。
この古代ユダヤの『失われた12部族』の中でも、
エフライム族とマナセ族だけがYAPをもつD系統で、他は全てE系統です。
このDNA研究の結果からは、
日本人のDNAと古代ユダヤ人のDNAは、極めて高い関連性を持つ
と言えるでしょう。
これが日ユ同祖論の、遺伝学的にみた根拠なのです。
もちろん、このDNAの研究だけで、日本人とユダヤ人が同じ祖先を持つと断言するのは、早計というものです。
ここに書いた日本人のDNA説は、はっきりいって定説でも有力説でもありません。
むしろ、日本人のDNAはユダヤ人との親和性はあまりないという説の方が、遙かに有力なのです。
面白い説ではありますが、あくまでこういう説もある位に受け取っておいた方が、無難でしょうね。
とはいえ、後述する文字、祭祀伝説・神話、風習の共通性なども考慮しますと、日ユ同祖論は単なるトンデモ説とは言い切れないかもしれません。
また、Y染色多型体の分析による最新の研究では、日本列島に人類が入って来たルートは、
- シベリア経由で北海道に到達した系統
- 華北・朝鮮半島経由で来た系統
- 南方から海を渡って来た系統
と、北方、大陸、南洋の3つのルートがあるようです。
アフリカに起源を持つ人類は、北、中央、南と3方向に移動しますが、日本にはその全てのグループが来ていた可能性もありますね。
なお、日ユ同祖論とは関係ありませんが、ちょっと面白い話があります。
それは
海草を消化できるのは日本人だけ
という話です。
日本人の腸内細菌には、中国人や韓国人、欧米人には存在しない、
海藻を消化する酵素をつくる遺伝子
が見つかったそうです。
なぜそんな腸内細菌が日本人の腸に存在するのかは不明です。
しかし、可能性としては、のりについていた微生物が持つ能力を、腸内細菌が取り込んだ可能性が高いらしいのです。
なんとも不思議な話ですね。
日本人とユダヤ人の文字、祭祀伝説・神話、風習の共通性
日本と古代ユダヤの文字、祭祀伝説・神話、風習などには、数多くの類似が見られます。
日本と古代ユダヤの文字の類似
まず文字ですが、画像を見ればわかるように、似ているといえば確かに似ていますね。
それに『ヤマト(大和)』という地名は、今のイスラエルの言葉にもあるそうですよ。
イスラエルでの「ヤ・ウマト」は、ヤハウェ(神)の民という意味のヘブライ語だそうです。
また、日本(ニッポン)もヘブライ語にあるそうなのです。
古代ユダヤの部族ガド族は、ヤコブの息子『ガド』に由来するのですが、その族長ガドの息子に『ツェフォン』という名の男がいたのです。
このツェフォンのヘブライ語の本来の発音は、『ニッポン』という発音に近いものだそうです。
でも、この種の『似ている』論は、特定の似ている部分のみを抽出・特筆して、
「似てるだろ、ね、似てるだろ?」
とする論法が多いのです。
よって、頭から信用するのは危険ですね。
しかし、日本とユダヤの類似性・親和性については、文字だけのものではありません。
例えば神話・伝説などでも、かなりよく似ているものがあるのです。
旧約聖書と日本神話の類似点
旧約聖書と日本神話の類似点は、このような点です。
日本神話では、天皇家は、天から降りてきたニニギノミコトの子孫とされています。
ところが当初、天から降りるはずだったのはニニギノミコトではなく、オシホミミでした。
オシホミミが準備に手間取っている間にニニギが生まれたので、代わってニニギが降りることになったというわけです。
こなた、ユダヤではヤコブはイスラエル民族の祖です。
旧約聖書によると、最初神の民となるのはヤコブではなく、彼の兄エサウのはずでした。
しかし、神の民の祝福はヤコブに与えられ、ヤコブがイスラエル民族の祖になったのです。
日本神話では、ニニギは天から降りてくると、絶世の美女であるコノハナサクヤヒメに一目惚れ、妻にしようとします。
ところが、彼女の父は、彼女の姉も面倒をみてくれと頼むのです。
しかし姉は妹と違い醜かったので、ニニギは姉を父に返してしまいます。
旧約聖書では、ヤコブは美女ラケルに恋をし、彼女を妻にしようとします。
ところが彼女の父は、妹を姉より先に嫁がせることはこまるので、姉レアも妻にしてくれとヤコブに頼みます。
しかし姉の方はあまり美しくなかったので、ヤコブはいやがるのです。
日本神話では、ニニギと妻コノハナサクヤヒメの間には、山幸彦が出生します。
ところが山幸彦は、兄の海幸彦にいじめられて、海神の国に行き、そこで神秘的な力を得ます。
その力で田畑を凶作にし、兄を悩ませますが、後に兄のことを許します。
旧約聖書では、ヤコブは、妻ラケルとの間にヨセフをなしますが、ヨセフは兄たちにいじめられ、エジプトに行ってしまうのです。
ヨセフはエジプトで宰相の地位まで昇進し力を持ちますが、兄たちが凶作に苦しんでエジプトにやってきた時には、ヨセフは彼らを助け、許します。
日本神話では、山幸彦は、海神の娘トヨタマヒメと結婚し、ウガヤフキアエズを生みます。
ウガヤフキアエズには四人の息子が生まれますが、二番目と三番目の息子は別のところに行ってしまいます。
四番目の息子が神武天皇で、大和の国を治めて皇室の祖となるのです。
旧約聖書では、ヨセフはエジプトの祭司の娘をめとり、マナセとエフライムを生みます。
エフライムは四人の息子を生みますが、二番目と三番目の息子は早世してしまいます。
四番目の子孫としてヨシュアが生まれ、ヨシュアはイスラエル民族を率いてカナンの地(イスラエル)を征服することになるのです。
こうして見ますと、確かに神話に類似点は多いですね。
お正月と過越祭
ユダヤでは『過越祭(すぎこしのまつり・ペサハ)』という祭祀があります。
これは新年を言祝ぐ(ことほぐ)お祭りですが、家族全員で祝い、その日に食べるものも普段とは別なものを食べるのです。
それが『種なしのパン(マッツォ)』ですが、この種なしパンは普段のふっくらしたパンとは違い、平たい餅のような形をしています。
しかも、その種なしパンを重ねて祭壇に飾ります。
そう。まるで鏡餅じゃないですか!
過越祭の期間は7日間ですが、これも日本の正月の『松の内』と同じですね。
神社の鳥居について
トリイ(鳥居)は、ヘブライ語アラム方言で門という意味があります。
しかも、このユダヤのトリイは、羊の血を塗っているので赤いのです。
このトリイは『タラア』と発音されるという説もありますが、それでも『トリイ』と『タラア』の発音は似ていますね。
徐福伝説
神の始皇帝の配下には、『除福』という人物がいました。
始皇帝から不老不死若返りの秘薬を求められ、その秘薬を求めて日本にやってきたという、あの除福です。
その『徐福』は『ジョセフ』、つまり『ヨセフ』かもしれないという説があります。
彼の別名は『徐*(表示不可能文字)』で、『ジョフツ』と読みます。
このへんになると、かなり苦しいこじつけに聞こえます。
それに除福伝説は日本だけではなく、中国本土や韓国にあるのです。
この説は、藤井尚治氏が国史異論奇説新学説考として1937年に書いた説です。
天照大神の正体とは?
日ユ同祖論とは直接関係ありませんが、このような説を作ることも可能であるという例を挙げてみましょう。
天照大神(あまてらすおおみのかみ)の真の姿とは?
それは、イエス・キリストです!
ここまでくると、はっきりいって『と学会』ものですね。
日本で使われる
漢字には、聖書の故事が含まれている
という珍説があるのです。
…はぁ…。
『天』という字は、今は上の横棒のほうが長いのですが、本来は下の横棒の方が長く書かれていたそうです。
この字では、上の部分は『工』となり、その下に『人』を書くという字だったらしいのです。
つまり『工人』ということになります。
イエス・キリストの父親はヨセフですが、彼の仕事は『大工』です。
一方『照』という字は日に召されると書きます。
また下の4つの点は炎を現します。
また、『大』は『一+人』で唯一の人となります。
となると、『日の神に召された大工』という意味ですね。
つまり、
天照大神とは、大工の子であるイエス・キリスト
であるということです!
なんともなんともな説で、この言い伝えでいけば、どんなことでも全て関係あることになってしまいますね。
日ユ同祖論への海外の反応
日ユ同祖論への海外の反応ですが、これはさまざまですね。
日本とユダヤについてある程度知識を持っている人は、否定的な論調の場合が多いようですが、そのような人はあまり多くないようです。
大半の海外の人は、日本とユダヤについては全く知識がないと思われますが、そのような人々は素直に感心しています。
日ユ同祖論への海外の反応
なお、カッコ内の(注)は、筆者による注です。
イスラエル「興味深い……日本人は失われた10支族なのだろうか……???」
イスラエル「日本人はアジアのユダヤ人だってことはみんな知ってるだろ。
第二次大戦以前は、日本人が他の民族と結婚することは稀だったし、自分たちを特別な存在だと思ってるのもユダヤと同じだ。」
イスラエル「ちなみにユダヤと日本は祭祀や宗教儀礼も似てる。」
(注 この点は前項で書きましたね。)
イスラエル「ゾクッとした。奇妙な感じ。
なぜに俺はこんな情報を今まで知らなかったんだ。」
イスラエル「つまり、日本人はユダヤ人だったのか?それとも俺たちユダヤ人が日本人だったとか?」
イスラエル「キョウトの発展に大きな影響を与えた日本のハタ氏が、ユダヤにルーツを持つ人々じゃないかって議論はずっとあるんだよね。
ヤハタ、ヤタ、ヤハダ、ハダなど様々な呼び方がある。
ヤハダは、古代イスラエルの支族、yehudaじゃないか主張する人もいる。
DNA鑑定を行えば、すべてが明らかになるはずなんだけどね。」
(注 秦氏は神の始皇帝の末裔で、3世紀に日本に帰化したと言われていますが、その真実性はかなり微妙です。)
アメリカ「WOW……これはまた衝撃的な類似性だ……。」
アメリカ「WOW!ヘブライ語と日本語が似てるって話は聞いたことがあったけど、こういう実際の比較を見たのは初めてだった!」
アメリカ「元々日本人とユダヤ人の類似性は指摘されてたよね。」
アメリカ「日本人はセム族の子孫なんだよ!だから言語が似てるんだ。」
アメリカ「古代日本の原住民はガド族だったという説もある。」
アメリカ「本当かどうかはさておき、話としてはかなり面白いよな。」
アメリカ「何年か前に読んだ本にあった話なんだけど、エルサレム神殿の構造が日本の古い神社とそっくりらしい。
こういう話は魅了されるよね!」
(注 この点も前項で触れています。)
アメリカ「とてもクールな類似ではある……だけどこの2つの優秀な民族に遺伝的な繋がりはないと思うぞ。」
ベルギー「この比較を見てもまだ偶然だなんて言うのか?気味が悪いくらいに似てる理由をどう説明するんだ?」
イタリア「単に似てるってことだけじゃなくて、もしかすると古代日本語はヘブライ語が元になってるとか?」
イタリア「とても興味深い。
僕が日本に惹きつけられるのは、遺伝的なものだったのか。」
(注 これはY染色体のDNAによる分類で、DE系統は日本人や『地中海』に多い、という所からの発言でしょうか。)
フランス「日ユ同祖論は真実だったんだ。
失われた支族は日本人だという仮説は17世紀に生まれているし、その後にネストリウス派の末裔だという説も生まれたんだ。
とある研究家は、日本人とユダヤ人はDNA的にも、はっきりとした繋がりがあるとしているよ。」
ニュージーランド「シントウにはユダヤ教の神官の衣装に似た服を着た人たちが、大きな箱を棒の上に乗せて運ぶ儀式があるんだ。
それから日本の聖地には鏡が祀られてるんだけど、そこにはヘブライ語の文字が書かれてるらしい。」
(注 これは神輿と三種の神器の八咫鏡(やたのかがみ)のことでしょうね。)
やはりユダヤ人であるイスラエルの人は、日ユ同祖論にはかなり熱が入っていますね。
それとアメリカ人が、この問題に大きな興味を持っているらしいのも、面白いところです。
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まとめ
日ユ同祖論という説が、かなり前からありました。
これは日本人とユダヤ人は同じ祖先を持つ説ですが、最近は遺伝子の研究が進み、日本人とユダヤ人のDNAの比較などもされています。
それによりますと、確かに日本人とユダヤ人のDNAには共通点がある報告がされているのです。
ただし、この説には異論が多く
『共通点などない』
という説がより有力です。
また、日本人とユダヤ人の文字、祭祀伝説・神話、風習などにも共通性がある説もあります。
これもまた、あるといえばありますし、関係ないといえばそのように見えます。
これらの神話・伝説の類は、こじつけようとすればいくらでもこじつけられますので、そのあたりの判断は難しいところです。
ともあれ、この日ユ同祖論は非常に興味深い面白い説であることは確かですね。