映画『鬼滅の刃 無限列車編』が、ついに、興行収入が324億円を突破し、
歴代興行収入ランキング1位
となりました!
『千と千尋の神隠し』を抜き、日本の映画史に名を残した『鬼滅の刃』ですが…
なぜか、映画評論家からの評価は低いようです。
どうして『鬼滅の刃 無限列車編』は、映画評論家からの評価が低いのでしょうか。
この記事では、映画『鬼滅の刃 無限列車編』について、映画評論家からの評価が低い理由を考察していきます。
鬼滅の刃 無限列車編映画評論家から評価が低い?
『鬼滅の刃 無限列車編』は、現在進行形で記録を伸ばし続けている、令和に現れた怪物です。
絶大な人気を誇り、国民的な支持を得ている映画であることがわかる数字なのですが…
どうやら、映画評論家からは、あまり評価されていません。
総合カルチャーサイト『リアルサウンド』の映画部に所属するライターたちが、2020年のアニメ作品のトップ10ランキングを発表したのですが…
結果は、以下の通りになりました。
藤津亮太氏の2020年ベストアニメTOP10
1位:『魔女見習いをさがして』
2位:『映画プリキュアミラクルリープ みんなとの不思議な1日』
3位:『BNA ビー・エヌ・エー』
4位:『デカダンス』
5位:『GREAT PRETENDER』
6位:『体操ザムライ』
7位:『アクダマドライブ』
8位:『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』
9位:『D4DJ First Mix』
10位:『神様になった日』
井中カエル氏の2020年ベストアニメTOP10
1位:『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
2位:『劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」III.spring song』
3位:『薄明の翼』
4位:『ウルフウォーカー』
5位:『海辺のエトランゼ』
6位:『GOTCHA!』
7位:『映像研には手を出すな!』
8位:『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』
9位:『かぐや様は告らせたい?~天才たちの恋愛頭脳戦~』
10位:『愛してるって言っておくね』
杉本穂高氏の2020年ベストアニメTOP10
1位:『ウルフウォーカー』、『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
3位:『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』
4位:『Away』
5位:『劇場版鬼滅の刃 無限列車編』、劇場版『Fate/stay night [Heaven’s Feel III.spring song』
7位:『ミッドナイト・ゴスペル』
8位:『映像研には手を出すな!』
9位:『音楽』
10位:『ドロヘドロ』
このように、『鬼滅の刃 無限列車編』の姿が1つしか見えません。
日本の映画興行収入ランキングを更新した作品なのに、この結果はちょっと疑問に感じますよね。
では、なぜ映画評論家からの評価が低いのか?
内容がつまらないからなのでしょうか?
色々と、その理由を考えてみましたが…
筆者としては、ストーリーがつまらないとか、そういうことではないだろうと思うに至りました。
鬼滅の刃 無限列車編評論家の評価が低い理由 アニメの続きだから
単純に、『鬼滅の刃 無限列車編』の評論家評価が低い理由を挙げるなら、これに尽きるでしょう。
『鬼滅の刃 無限列車編』は、テレビアニメの続きの話を劇場版にしただけだからです。
『鬼滅の刃 無限列車編』は、深夜アニメにありがちな、
アニメで放送した本編の内容の続きを劇場版で公開する
というパターンで映画化されました。
上記のランキングで高評価を得ている『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』もそうですね。
テレビシリーズの続編なので、たとえばテレビシリーズを見ていない、映画だけの評論家がいた場合、その人には評価がしにくい作品になってしまうわけです。
それまでの流れがわからないのですから、評価する点が演出や作画くらいになってしまいますからね。
また、前提となるアニメ『鬼滅の刃』も2020年放送なら、このランキングに入り込めた可能性はありますが…
残念ながら、アニメ『鬼滅の刃』は2019年の春アニメで放送された作品なので、先述のランキングの中に入ることはありません。
2020年のアニメ作品となると、『鬼滅の刃 無限列車編』は、テレビシリーズの続編だけになってしまうがゆえに、評価が低くなりやすいのでしょう。
逆に、劇場版でも、『僕のヒーローアカデミア』や『ONEPIECE』のように、
完全な劇場オリジナルストーリー
として描かれていれば、評論家からの評価は高くなったかもしれませんね。
まぁ、所詮は評論家なんて人数は少ないですから、そんな人たちからの評価を得たところでなんだ、という話でもあったり…。
逆に言えば、
テレビシリーズの続編の作品であるにもかかわらず、興行収入ランキング歴代1位を更新したのはとんでもないこと
この証明にもなります。
鬼滅の刃 無限列車編評論家の評価が低い理由 完結していないから
上の理由だけだと、先ほども名前を挙げた、
『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
が入っていますし、理由が弱いと思われるかもしれません。
しかし、『劇場版ヴァイオレットエヴァーガーデン』と『鬼滅の刃 無限列車編』には、大きな違いが1つあります。
その違いというのは、
完結作かそうでないか
の違いです。
『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、確かにアニメの続編となる作品ですが、劇場版が完結編となる作品です。
これまでの集大成となる作品ですから、明確なラストがあるわけで、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』という作品の終着点や伝えたかったものが描かれています。
アニメの劇場版というと、このように劇場版が完結編になるか、だいたいオリジナルストーリーというタイプが多いですよね。
しかし、『鬼滅の刃 無限列車編』は上のタイプに当てはまらず、あくまでも、ストーリーは本編の中盤付近の内容です。
『鬼滅の刃』と同じ深夜アニメを例に出すと、映画『涼宮ハルヒの消失』と同じタイプです。
『鬼滅の刃』の場合、『無限列車編』は、実質的にはアニメの27話~30話あたりを放送したようなものであって、『無限列車編』が最終回ではありません。
『鬼滅の刃』は、この後もアニメが続いていくことは、ほぼ確定。
内容も遊郭編や刀鍛冶編、柱稽古編や最終章へと描かれていきます。
そういう意味でも、評価がしにくいと思われます。
たとえば、
全部で50話くらいあるアニメをいきなり中盤の3話くらいだけ見せられ、評価しろ!と言われても困りませんか?
それと同じことだと思うわけです。
なので、『鬼滅の刃 無限列車編』は、評論家からの評価が低いというよりは、
作品の特性上、単に評価がしにくいだけ
ではないでしょうか。
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まとめ
『鬼滅の刃 無限列車編』の内容がつまらないからではなく、単純に、
- 2019年に放送されたテレビシリーズの続編であること
- 内容はまだ完結編ではなく、本編には続きがあること
ということで、評価自体がしにくいことが影響していると思われます。
もし、『鬼滅の刃』が映画評論家からも評価されるとしたら、最終章である無限城編が映画化された場合になるでしょう。
とは言っても、所詮は映画評論家なんて、自分の思ったことを好き勝手喋っているだけ。
そんな人からの評価なんて、どうでもいいと思いますけどね…。