プロ野球の12球団合同トライアウト。
毎年開催されているトライアウトを、プロ野球ファンはなんとなく見たり、情報を得ていることでしょう。
では、
12球団合同トライアウトの参加資格
って、知っていますか?
やっていることが当たり前なせいか、深く考えることがないかもしれませんね。
この記事では、プロ野球の12球団合同トライアウトについて、参加資格や方法、お金は必要なのか?を解説していきます。
プロ野球のトライアウトの参加資格
プロ野球の12球団合同トライアウトは、2001年から始まりました。
戦力外通告を受けたり、自由契約となって所属先がなくなった選手がおこなう入団テストのようなものです。
トライアウトを見て、その選手を気に入った球団が、
入団テストや契約の招致を電話でする
という流れに繋がっていきます。
近年は、TBSの『プロ野球戦力外通告 クビを宣告された男達』の放送もあって、注目度が上がっていますよね。
とくに2020年のトライアウトは、あの新庄剛志さんが参加したことでも話題となりました。
しかし、ここで1つ疑問が浮かんできませんか?
新庄剛志さんと言えば、14年前に引退した選手です。
そんな選手でもトライアウトを受けられるなんて、トライアウトには参加資格が設けられていないのだろうか?と…。
実は、トライアウトの参加資格は単純明快。
日本プロ野球機構(NPB)の球団に所属した経験がある自由契約の選手
これだけです。
つまり、高校生や大学生、独立リーグのみでしか活動したことのないプロ野球選手は参加できません。
たとえば、日本プロ野球に契約していなかった田澤純一選手は、トライアウトを受ける資格がありません。
一方で新庄剛志さんは、現役復帰の意向を受けた日本ハムが2019年に自由契約にしているため、トライアウトの参加資格を満たしていました。
なので、2020年の12球団合同トライアウトに参加できたというわけです。
新庄剛志さんの場合は、引退したのが2009年以前だったので、日本ハムがこのような措置をとったのですが……
2009年には、野球協約改正が変更され、
任意引退選手は、任意引退が公示された年の12月2日から3年間経過したら、自由契約扱いになる
という決まりになりました。
自分で引退を決断したわけですし、3年も経てば体力がゴッソリ落ちているので、実際に復帰する人はいないと思いますが、極端な話、
2020年に引退した選手は、2023年のトライアウトを受けることができる
というわけです。
プロ野球のトライアウトの参加方法!お金は必要?
プロ野球のトライアウトの参加方法や、お金についても調べてみました。
が、しかし、選手が何らかの手続きをすることくらいしかわからず、詳しい手続きは不明です。
参加する・しないを迷う選手もいますし、必ず参加しなければならないわけではないです。
また、球場を借りてトライアウトを行うわけですから、
トライアウト参加にかかる費用
も気になるところですよね。
プロ野球のトライアウトの参加にかかるお金は、
交通費が自腹なだけ
となっています。
その他の参加費用はないと考えて良さそうです。
トライアウトの運営は、12球団の持ち回り制になっていて、
その年の担当球団が、運営のサポートスタッフの用意、警備費、用具代、弁当代といった経費を負担
という形になっています。
開催にかかる費用は、その年の担当球団が負担するので、選手の参加費用がかからない…
ということなのかもしれませんね!
しかし、負担が交通費だけだからといって、安いとは限りません。
例えば、持ち回り球団がソフトバンクの年に、札幌に住んでいた日本ハム選手が自由契約となり、トライアウトに参加…
すると、北海道から福岡まで移動しなければならないので、交通費は福岡の選手に比べて膨れ上がります。
中には、はるばる遠くから、親族に車で送ってもらう選手もいるほど。
それほどトライアウトに懸けている選手も多いのです。
しかし、近年のトライアウトは出来レースと呼ばれることも多く、
- 球団側はトライアウト前から選手のチェックをしていて、選手が球団などの人脈を広げていないと合格できない
- トライアウトは引退試合のようなもので、野球人生にけじめをつける場所
などの問題が浮上しているのも事実です。
普通に考えれば、現役時代の成績は、すでに知られているわけですし、調子の良し悪しも影響するトライアウトの1試合よりも、過去のデータから早々に獲得対象を絞っているはず…。
トライアウトにあまり意味がなく、半ばファンに向けたショー化してしまっているのも、仕方ないのかもしれません。
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まとめ
プロ野球のトライアウトの参加資格は、
日本プロ野球球団に1度でも所属していた選手で、自由契約になっている選手
なら、誰でも参加可能です。
参加費用は、移動にかかる費用のみです。
高校生や大学生、社会人や独立リーグのみでしか活動していない選手は参加できませんが、
日本プロ野球の球団に所属経験があれば、社会人や独立リーグ所属の選手でも参加が可能です。
年齢制限や引退から〇年まで、という決まりもありません。
だから、引退から14年経っている新庄剛志さんが、2020年のトライアウトに参加できたわけですね。