新型コロナウイルスの影響は、経済や日常生活のみならず、
人間関係
にも、亀裂を生んでいます。
未知のウイルスなだけあって、皆が皆、新型コロナウイルスに対して、同じ危機感を抱いているわけではありません。
それぞれのコロナ観があり、新型コロナウイルスに対する意識の違いで、人間関係が不仲になってしまうのです。
コロナ離婚もその1つですね。
この記事では、コロナ観の違いが及ぼす人間関係への影響について、紹介していきます。
コロナ観の違いとは
2020年、未曽有の事態とも言える、新型コロナウイルスの大流行が世界を襲いました。
政治、経済、医療など、あらゆる分野に影響を及ぼしたこのウイルスは、人と人とのつながりにも、大きな影響を与えたのです。
新型コロナウイルス自体、存在の全てが解明されたわけではなく、不明な点も多くあります。
インフルエンザのように、おおよそを理解できているならいいのですが、
不明であるがゆえに、個人によって、新型コロナウイルスに対する見方が変わってきてしまう
のです。
それが、コロナ観の違いです。
たとえば、新型コロナウイルスに対して、
感染対策をしっかりすれば、たまには遊びに行ってもいいよね!
と思っている人もいれば、
この時期に遊びに行くなんて言語道断!
対策をしてればいいなんてもんじゃない。
外出自体を控えるべきだ!
と考えている人もいます。
実際は、後者くらい徹底していたほうがいいのかもしれません。
でも、自分の中のストレスとの戦いにもなってしまいます。
ストレスも解消しつつ、コロナ禍における生活をしていくとなると、前者のようなコロナ対策をしたうえで娯楽も必要になるでしょう。
考え方自体は両者とも正しく、どちらかが間違っているわけではありません。
しかし、両者の間に隔たりがあるのも確かで、その隔たりが原因で衝突するのです。
これが、コロナ観の違いです。
「コロナなんてただの風邪と同じだ」
と騒ぎ、クラスターフェスなるバカ騒ぎを起こした人がいますよね。
その主導者である『平塚正幸』という人物は、
- PCR検査は、『パパイヤでも反応する』という他国で広まったデマを信じている
- 新型コロナウイルスはメディアが作り出した存在と主張
「新型コロナウイルスなんてものは存在しない!」
などと、叫んでいます。
この平塚正幸という人物のことを、どう思いましたか?
おかしいと思った人もいるはずです。
しかし、
世の中には、この論理を本当に信じ込んでいる人もいるんです。
コロナは、ただの風邪と同じだから自粛なんて必要ない!と声高に主張し、わざわざ医師のTwitterに突撃する人までいるんですよ。
信じられない話ですよね。
ありえない考え方ですが、同じように思っている人は世界中に存在し、過去には、
新型コロナウイルスはでっちあげだと信じていて、コロナパーティーに参加した結果感染、この考え方を後悔して息を引き取った男性もいます。
極端ではありますが、これもコロナ観の違いと言えますね。
コロナは、ただの風邪と主張する人もいれば、その逆もいます。
いわゆる、
新型コロナウイルスに対して過剰に反応しすぎる、『コロナ脳』と呼ばれる人
ですね。
コロナ脳の人は、新型コロナウイルスに度を超えた警戒をするあまり、
マスクをしていない人に注意をする、自粛要請が出ている地域で営業している店に対して貼り紙をする
などの、自粛警察行為をし始めるのです。
自身が警戒するだけならまだしも、他人に自分の主義主張を押し付けるのは、よろしくないと思いますが…。
紹介したように、
新型コロナウイルスに対する考え方・主張の違いは、対立を生むことがある
この対立が、人間関係にひびが入る原因になってしまうのです。
コロナ観の違いが及ぼす人間関係の不仲
上記のようなコロナ観の違いによる対立は、他人同士の衝突だけにとどまらず、親しい友人同士・家族同士の間にも亀裂が入る原因となります。
本当に、コロナ観の違いで人間関係に影響を及ぼすのか?と思うかもしれませんが、悲しきかな、これが現実なんです。
一時期、耳にした人も多い、
コロナ離婚
コロナ絶交
は、典型的な例と言えますね。
コロナ離婚とは、
- パートナーが新型コロナウイルスを軽視していて、自粛要請が出ている中でもマスクをせず遊びに出かけている
- 逆にコロナ脳で警戒しすぎて、免疫力の高い食べ物だけに拘ったり、不要なことまで強制してくる
など…。
コロナ離婚の多くの場合、経済的理由や生活の変化による夫婦間の不仲が挙げられるのですが、
コロナ観の違いによって、夫婦間に亀裂が生じて離婚にまで発展してしまう
ことも起こっています。
コロナ絶交の場合は、
- コロナ禍において、外で子供を遊ばせたり、子供と一緒に買い物に出かけることに対するママ友同士の意見の相違
- 職業柄、新型コロナウイルス対策を厳重にする必要があり、飲み会に誘われても断ることを繰り返し、友人関係がギクシャクしてしまう
コロナ観の違いからくる行動で、一気に友人関係が崩れてしまうケースが多く見られます。
『とくダネ!』が取材したところによると、
10代~60代の300人に「家族・恋人・友人などにコロナ観の違いを感じたことは?」とアンケートした結果、全体の46%の人が「ある」と答えた
こともわかっています。
コロナ観が違うと、人によっては、
「どうしてあの人は○○なんだ…」
と怒りの感情を覚えてしまい、つい注意したくなる、イライラする状態に陥ってしまいます。
そのイライラが重なっていくと、最終的にコロナ絶交になってしまうというわけですね。
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まとめ
新型コロナウイルスの影響は、経済や政治だけでなく、人間関係にも及び、
コロナ観の違いが、不仲の原因になる
ことが、既にいろいろなところで起きています。
コロナ離婚やコロナ絶交がそれにあたりますね。
- 「コロナなんてただの風邪だ」と思っている人
- 新型コロナウイルスに警戒しすぎて、自粛警察化してしまうコロナ脳の人
まさに水と油です。
友人関係が破綻してしまっても不思議ではありません。
新型コロナウイルスによる人間関係の崩壊を防ぎたい場合、友人とは連絡を取る機会を減らしたり、夫婦間ではお互いの考えを理解し合うことが大切になりますね。