古今東西、ゲームには、さまざまなクソゲーが存在しています。
伝説級のクソゲーとまでは言いませんが、平成から令和に元号が変わった2019年に、
『平成最後のクソゲー』
と呼ばれたゲームを知っていますか?
その名は、
『LEFT ALIVE』(レフトアライブ)
このゲームは、どういった理由でクソゲー扱いされているのでしょうか?
この記事で、ゲーム『レフトアライブ』について、クソゲーと評価される理由をまとめていきます。
『LEFT ALIVE』(レフトアライブ)の評価
『平成最後のクソゲー』
という異名がついてしまった『レフトアライブ』は、本当にクソゲーなのか?
まずは、『レフトアライブ』の評価を調べてみました。
Amazonのレビューでは、『レフトアライブ』の評価は、
星5中の2.1
で、見事に半分を下回る数字で、最低評価の星1をつけた人が56%にも上っている悲惨な結果に。
ただ発売直後は1点台だったことを考えると、これでもちょっとは上がったほうなんです。
評価だけを見ると、クソゲーっぽそうですよね。
ただ、クソゲーにもいくつかあるので、一口にクソゲーと言っても、どんなクソゲーかわかりません。
そこでクソゲーの分類も知っておきましょう!
クソゲーには、次の分類があります。
1.バグが非常に多く、中にはデータが破損してしまうような凶悪なバグまであるゲーム
例:『四八(仮)』、『RPGツクールMV Trinity』
2.難易度が高すぎてクリアできる人が少ないゲーム
例:『コンボイの謎』、『仮面ライダー サモンライド!』
3.ストーリーや世界観が支離滅裂で、意味不明な内容のゲーム
例:『里美の謎』、『アポなしギャルズお・り・ん・ぽ・す』
4.操作や仕様が難解すぎて、攻略本を見ることが前提になっているゲーム
例:『星をみるひと』、『光の戦士フォトン 惑星ゾルディアスの戦い』
5.肝となる部分が全く面白くなく、もはや何も感じないゲー無状態になっているもの
例:『佐賀のがばいばあちゃんDS』、『人生ゲーム』
6.全てにおいて壊滅的な低クオリティで、商品として成り立っていないもの
例:『Big Rigs』、『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』
以上の何らかの要素があることで、
「つまらない」
と感じる人の割合が圧倒的に高いゲームがクソゲーと呼ばれるわけです。
『レフトアライブ』がつまらない理由
『レフトアライブ』は、PS4版が2019年2月28日、PC版が2019年3月6日に発売されています。
しかし、実はこのゲーム、
発売前からクソゲーという評価を受けていた
という過去を持っている、ゲーム界の異端児でもあったのです。
世に出る前からクソゲー扱いってなかなかないです。
なぜ『レフトアライブ』がクソゲー扱いされているのか、その理由を紹介していきましょう。
レフトアライブがつまらない理由1敵が強すぎる
まずは単純に、『レフトアライブ』単体で見た場合のつまらない理由です。
『レフトアライブ』をクソゲーと言わしめている最大の理由がこれ。
敵が硬すぎる
ことです。
『レフトアライブ』の敵は、難易度に関わらず、
ステルスゲー要素を取り入れているから隠密行動をしてほしい…!
と思ったからなのかはわかりませんが、敵がとにかく硬いんです。
ゲーム開始時点で出会う敵でも、
初期装備のハンドガンでヘッドショットを4発入れても倒せず、胴体に当てた場合は1マガジン使い切っても倒せない
ほどの異常な硬さ。
ゲーム開始時点の、何もわからない状態で屠られて終わる…なんてことも多いため、
難易度設定はあるが、実際には難易度なんてないようなもの
と言われたりもします。
『ドラクエ』で例えるなら、
最初に遭遇する雑魚敵のスライムの防御力がメタルスライム並み
といった感じでしょうか。
2人以上に囲まれれば、ほぼ確実にゲームオーバーとなりますね。
レフトアライブがつまらない理由2ステルス要素が難しすぎる
『レフトアライブ』は、ステルスゲームの要素も取り入れているため、基本的には、
敵に見つからず、できるだけ戦闘を避ける
こういうコンセプトになっています。
しかし…
肝心のステルス要素の難易度が高すぎる
というのが問題です。
ステルスゲームのくせに、ゲーム画面にミニマップはなく、周囲の把握はできてもマップ全体の把握は困難。
加えて、一度でも感知されてしまうと、見つかった相手だけでなく、周囲の敵まで、ぞろぞろとこちらへ向かってきて袋叩き状態に…。
敵の攻撃の命中率は異常に高く、転がって回避を試みようがダッシュしようが、レーザーサイトはしっかりとプレイヤーを捉えたままなのです。
戦車やヴァンツァーというロボットの場合は、さらに顕著で、
知らない間に見つかっていてやられていた
なんてことは珍しくありません。
『レフトアライブ』は、ゲームの売りとしているステルス要素がクソゲーなくせに、
敵を異常に強くして、ステルス要素を強要させる
という、プレイヤーのことを全く考えていない、ディレクターの自己満足だけで作られたゲームと言えます。
さすがにその意図を感じたプレイヤーが多いのか、現在、『スクエニ 鍋島』(鍋島はディレクターの名前)で検索すると、
サジェストにクビ、無能と表示されるようになっています。
また、ステルスゲームの傑作と呼ばれる『メタルギア』シリーズと比較され、
「専門学生が作ったメタルギア」
「メタルギアの出来損ない」
なんて言われたりもしています。
レフトアライブがつまらない理由3フロントミッションシリーズと絡めている
この時点で、既に『レフトアライブ』はクソゲーなのですが、さらに『平成最後のクソゲー』となり果てた理由には、
なぜか『フロントミッション』シリーズの世界観のゲームになっている
ことも挙げられます。
『フロントミッション』シリーズの世界観を受け継いでいるため、ロボット兵器のヴァンツァ―が登場。
さらには、ディレクターの鍋島俊文さんが『アーマード・コア』の主要スタッフだったこともあって、PVの時点で期待度が爆上がり!
しかし、実際には『フロントミッション』シリーズである必要がないクソゲーだったことがわかれば、ファンはどう思うでしょうか?
元の期待値が高かっただけに、激しいガッカリ感に襲われ、評価が地の底に落ちていきます。
たとえば、期待値30のゲームが20に落ちたところで、
「まぁやっぱこの程度だよな…」
で終わると思いますが…。
期待値80のゲームの評価が、20まで落ちた時はどうでしょう?
「なんでこんなクソゲーなの!?ふざけんな!」
「期待外れだし買って損した」
など、作品に対する批判は下がった数字の分だけ激しくなります。
ただ多くのファンは、続報で出てきたグラフィックがイマイチだったり、ジャンルが『フロントミッション』シリーズお馴染みのSRPGではなかった時点で、嫌な予感を覚えていたみたいですよ。
発売前からクソゲー扱いされていたのは、そういう理由があったんです。
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まとめ
『平成最後のクソゲー』と呼ばれた、『レフトアライブ』が、なぜクソゲーとなってしまったか、その原因には、
- 敵が硬すぎるせいで、超高難易度になっていること
- ゲームの肝となっているステルス要素も難しい
ということから、ゲーム自体がつまらなくなってしまっています。
そのうえ、グラフィックも前世代なレベル。
なぜか『フロントミッション』シリーズの世界観を継承していることも、評価が下がる一因となってしまいました。
『○○シリーズ』である必要がなかったといえば、似たようなゲームに、『メタルギアサヴァイヴ』があります。
こちらはゲームの作り自体はしっかりしていたので、『メタルギア』抜きで見れば、それなりのゲームとして再評価されていきました。
しかし、『レフトアライブ』の場合は、
『フロントミッション』シリーズである必要もなければ、その要素を抜いたとしてもクソゲー
だっただけに、救いようのない作品になってしまったというわけです。