近年、地震の脅威が高まっていることから、全国各地で高速道路などの耐震補強工事がおこなわれていますが…
そんな国民を守るための耐震工事を、
大島産業という会社が、手抜き工事をしていたことが発覚!
大島産業といえば、
パワハラや賃金未払い問題で、賠償を命じられたことのあるブラック企業
として有名です。
この記事では、ブラック企業・大島産業がやらかした手抜き工事、そして過去のパワハラについて暴いていきます。
大島産業の手抜き工事とは
地震大国である日本では、地震が起きてインフラに問題が起きたら大変ですよね。
地震に備えた耐震工事は必須とも言えます。
そのために現在、NEXCO中日本は中央自動車道の耐震工事を発注しているのですが…
耐震工事の元請け会社である、
大島産業が、手抜き工事をしていたことを、二次下請けの吉岡建築設計の会長が告発!
NEXCO中日本の『中央自動車道天神橋他6橋耐震補強工事』の発注を6億円で落札した大島産業は、どんな手抜き工事をしたのでしょうか。
手抜き工事が行われたのは、東京都日野市にある緑橋です。
2020年1月に、吉岡建築設計のベテラン従業員が、
工事を終えたばかりの橋脚の下に、鉄筋が野晒しになって放置されていた
のを見つけました。
通常であれば、耐久強化のために使われる鉄筋がたくさん余るわけないので、当然この従業員も疑問を抱きます。
大島産業の担当者にこのことを伝えたら、
「余っているなら鉄筋を早く片付けろ」
と言われたそうです。
後日、反対車線側の橋脚でも、鉄筋が一部入っていなかったことが判明したのですが、なんとあろうことか、
大島産業の現場責任者は気づいてもスルーして、やり直しを行わなかった
というのです。
そして、この事実が発覚した後、NEXCO中日本と大島産業立ち合いのもとで行われた非破壊検査によって、
緑橋の橋台に鉄筋が入っていないことが事実だとわかり、大島産業も認めた
ことがわかりました。
告発した吉岡建築設計によると、
中央自動車道の耐震補強工事に途中から下請けとして加わった私たちは、驚くべき光景を目にしました。
絶対にあってはならない手抜き工事が行われており、しかもその事実が隠蔽されたのです。
耐震のために補強したばかりの橋を支える橋台には、既に長さが1メートル66センチにも及ぶクラック(亀裂)が入っています。
大きな地震が起きれば、高速道路の上に架かるこの橋が崩落する恐れもあり、一刻の猶予もありません。
このまま黙っているわけにはいかないという思いから、今回、私たちが知り得た事実をすべて正直にお話ししようと決心しました。
とのことで、
工事終了後から半年も経たないうちに、橋台に亀裂が入っている状態
になってしまい、橋は現在も使われ続けています。
首都直下型地震も危険視されている中、高速道路の耐震は人の命の安全にかかわるものです。
大島産業の過去のパワハラ事件とは
大島産業は、過去にもやらかしを起こしています。
そのやらかしというのが…
社長による、社員への悪質なパワハラです。
元運転手が、輸送先から戻る途中に温泉に入ったことを理由に、社長である大島康朋氏が、多数の非道な行為をしたとのこと。
このパワハラは裁判にもなりました。
一審で1500万円の賠償を命じる判決が言い渡され、二審は地裁判決を支持、最高裁は大島産業の上告を破棄したことで、
完全敗訴となり、元運転手に1500万円の賠償を支払うことになった
という結果を迎えています。
大島産業が、元運転手にやらかしたパワハラは、複数の内容でした。
1つずつ、その悪行を紐解いていきましょう。
大島産業のパワハラ1バリカンで坊主頭にする
まず、元運転手に対して行ったのは、
強制的に頭を坊主にさせる
といった、いわゆる謝罪のために頭を丸めさせる行為でした。
さらにその後、
車用洗剤で頭を洗った
などの、狂っているとしか言えないパワハラ行為もしています。
当たり前ですが、車用洗剤は頭を洗うのに使う洗剤ではありません。
皮膚がかぶれるおそれだってあります。
挙句の果てに、人間として終わっていることが滲み出ている部分として、
これから紹介するすべての行動を写真に収め、自らのブログに掲載したこと
です。
最終的には丸刈りにするのですが、最初はてっぺんから丸刈りにしていき、あえてかっぱ頭になったところを撮影するなどの、侮辱的行為もしています。
この一連の行動の理由として、
「被害者の頭部が皮膚病だったから剃ってあげた」
などと述べていますが、車用洗剤で頭を洗った時点で、この理由は誰も信じません。
ふざけているとしか言えない言い訳です。
大島産業のパワハラ2会社の道具でシャワー洗浄
次に社長が行ったパワハラは、
会社の道具でシャワー洗浄させる
という内容です。
文面だけだと、何がおかしいのかわかりにくいかもしれませんが…
会社の道具を使ってシャワー洗浄したこと
が、大きな問題です。
シャワーと言っても普通のシャワーではなく、
高圧洗浄機を使って、全身にシャワーをぶっかけた
のです。
先ほどの車用洗剤での頭洗いも十分問題ですが、高圧洗浄機の水は勢いがとても強いです。
怪我のおそれがありますし、しまいには、
- 服を脱がせ、下着一丁の状態にして、外で洗浄
- 洗浄の際、下着をずらしてお尻を出すように強要
- 体を拭くときには、モップを使用した
など、度を超えたレベルのパワハラに発展しています。
本当に人の心はあるのでしょうか?
大島産業のパワハラ3会社前で土下座させる
主にニュースとなったパワハラ行為は、上記2つだったのですが、その他にもパワハラ行為は行われていました。
何かやらかした社員に対して、
会社の前で土下座させる
といった行為もわかっています。
実は、会社の前で土下座させる行為は、裁判を起こした元運転手だけでなく、
他にも丸刈りになった人が土下座している様子も、ブログで公開されていた
ことから、
大島産業では、社長によるパワハラが常態化していた
と考えられますね。
この他にも、後に元運転手の証言では、
- 川に入るように強要する
- 従業員が川に入ろうとしないと、石をぶつけたり花火を向けて無理矢理入れさせる
などの悪質なパワハラもあったようですね。
なお、趣味のブログに一部始終を残していたことが、大きな証拠になった大島産業パワハラ問題ですが…
現在ブログは閉鎖しています。
よくある証拠隠滅というやつですね。
魚拓には残っているので、どんな人物か知りたい人は、大島産業のブログのWeb魚拓を閲覧してみると良いでしょう。
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まとめ
大島産業の高速道路手抜き工事は、
緑橋の一部に鉄筋を入れない
という内容で、地震が起きれば崩落の危険性もある、決してやってはいけない程のやらかしです。
やったことがやったことなので、巨額の賠償となると思われます。
また、大島産業はパワハラで訴えられ、賠償金を支払うという判決が下されている過去もあります。
パワハラの内容は、
丸刈りにしてパンツ一丁でシャワー洗浄させたり、会社の前で土下座をさせる
など悪質極まりないものばかり…。
加えて今回の手抜き工事ですから、しぶとく生き延びてきたパワハラブラック企業も、今度こそ倒産するのかも…。