2020年10月14日に、ブランド総合研究所が発表した、『都道府県魅力度ランキング』にて、
栃木県が最下位
となってしまいました。
そもそも、何をもって魅力度としているかがわからないので何とも言えませんが…
なぜ、栃木県は魅力度ランキング最下位となってしまったのか?
この記事では、『都道府県魅力度ランキング』で最下位となった栃木県について、なぜ最下位になったかの理由を探っていきます。
都道府県魅力度ランキングで栃木県が最下位に…
民間のシンクタンク『ブランド総合研究所』が発表した『都道府県魅力度ランキング』。
誤解をしてはいけないのですが、そもそもこの『魅力度ランキング』は、
『地域ブランド調査』という84の項目のうちの1つ
でしかありません。
他にも、
- 『観光意欲度』
- 『居住意欲度』
- 『産品購入意欲度』
などの項目もあります。
今回、栃木県が最下位となった魅力度ランキングは、もともとは2006年に、市町村を対象にした調査として始まりました。
各市町村がどの程度知られていて、どんなイメージを持たれ、それが地域の魅力につながっているかを数字で把握してもらう
ために実施しているようです。
それを、2009年から都道府県にも対象を広げて行うようになり、今に至ります。
調査方法は、
全国450万人の調査モニターから、地域別、年代別、男女別にほぼ均等となるように抽出を行い、インターネットで調査
という形式。
調査方法が方法だけに、
国民の意見が反映されている
とも言うことができ、
栃木県は現在、日本国民が、今一番日本の中で魅力がない県と思われている
ということでもあります。
これに対して、栃木県の福田知事は、
調査方法などに抗議
をしたそうですが…
そもそも、抗議なんてしたところで何の意味もないでしょう。
ランキングである以上、必ず最下位は存在しているわけです。
最下位になるたびに抗議をしていたら、キリがありません。
それに、たかが1度最下位になったところで、何だというのでしょう。
そもそも、栃木県のお隣・茨城県は、
2013年~2019年までの7年間連続最下位
だったのですから…。
ちなみに、北関東の県は、魅力度ランキングの底辺を彷徨っていることが非常に多く、
毎年のように、栃木・群馬・茨城は、40位より下にいる
わけで、もともと最下層の常連だったのです。
福田知事が怒るのは理解に苦しむ要素でもありますね。
最下位になった途端、調査方法に抗議というのは、なんだか都合がよすぎるような気がします。
ちなみに、茨城県ほど連続最下位を取っている県にまでなると、
最下位であることがステータス
になっており、むしろ最下位であることをアピールに繋げていたため、最下位脱出を残念がる茨城県民もいるそうですよ。
栃木県が魅力度ランキング最下位の理由は?
では、なぜ2020年の魅力度ランキング最下位は、栃木県が魅力度ランキング最下位となったのでしょうか?
ネット上を見ても、
栃木県には日光東照宮や那須高原といった観光地があるのにおかしい!
という声を見かけます。
魅力度ランキングを全部見て、栃木県の魅力度が最下位になった理由を考えてみると…
どう頑張っても、一言で済んでしまうんですね。
ここからは、かなり失礼なことを言いまくるので、事前に謝罪をしておきます。
申し訳ありません。
ずばり、栃木県が最下位だったのは、
田舎だから
としか考えられません。
魅力度ランキング40位以下の都道府県は、以下のようになっています。
40位:鳥取県、群馬県
42位:岐阜県、茨城県
44位:福井県
45位:佐賀県
46位:徳島県
47位:栃木県
見てわかる通り、
とくに都会と呼べるような大都市が存在しない、田舎と呼ばれる場所
が集中していますよね。
横浜や神戸、仙台といった、市単位で大きく栄えているような都市がありません。
言い方を変えれば、
地味
です。
一方で、魅力度ランキングのトップ10に入った都道府県を見てみると…
1位:北海道
2位:京都府
3位:沖縄県
4位:東京都
5位:神奈川県
6位:大阪府
7位:奈良県
8位:長野県
9位:福岡県
10位:石川県
ちょっと8位の長野県だけ疑問が残りますが…
やはり、軽井沢やスキーの存在が大きいのでしょうか。
その他はだいたいが都会と呼べるような大きな都市があったり、観光地が腐るほど存在するような都道府県ばかりです。
魅力度ランキングの上位と下位を比べると、
都会が上位、田舎が下位
であることは明らかであり、
ぶっちゃけてしまうと、半分より下はどんぐりの背比べでどこも似たようなもの
だと思うわけです。
都会ともなれば、交通の便が充実していますし、色々なお店やレジャー施設が多くあります。
逆に田舎になると、
交通の便は悪く、レジャー施設などの数は都会に比べると目に見えて少ない
ですよね。
下位の県の人たちは、順位が下になると、その多くが、
「○○がある!」
「△△もある!」
などと言うのですが、結局はそれだけしかないんです。
都会に比べると田舎は、その都道府県を代表するべきものの数が少なく、つまり、バリエーション不足で負けているのです。
こんなことを言ってしまうのは大変失礼なのですが、関東地方は東京と千葉にしか行ったことない筆者からすると、
正直なところ、茨城も栃木も似たり寄ったり
であり、全く印象がありません。
田舎の県くらいの認識でしかなく、とくに行こうと思うこともないですね。
それどころか、このようなことを言っている人がいるのを、耳にしたことがありませんか?
「あれ?茨城と栃木ってどっちがどっちだっけ」
と…。
そうなんです。
関東の中でも北関東は特に空気で、どこに何県があるかわからない
という人は、意外といるんです。
鳥取と島根がどっちかわからない!というケースと同じですね。
隣り合わせの県だということだけは覚えていても、どっちがどっちなのかまではっきりと覚えていない…
茨城と栃木って、その程度の印象しかないんです。
田舎は印象が薄いので、あまり知る機会もなく、魅力がわからないことが大半です。
もう1つの理由は、こちらも単純で、
魅力と思っているものが、“栃木県の魅力”として認識されていない
ことでしょうか。
栃木県民が最下位について不満を言っていた際、
「栃木には日光があるのにどうして…」
という声もありましたが…
実は、日光市自体は、
市町村の魅力度ランキングでは13位
であり、非常に高い順位です。
では、日光市の魅力度ランキングは高いのに、どうして栃木県が最下位なのか…
これもまた、最初に触れた理由に行き着くのですが…
結局のところ、日光市も全国的に見れば田舎
になってしまうんですよね。
全国的に見れば大都会な横浜や名古屋ですら、それを県名だと思っている人がいるくらいですから、
日光市がどこの県なのかわからない
という人は、それなりの数存在していてもおかしくはありません。
事実、日光市の魅力度ランキングが13位なのに対し、栃木県の魅力度ランキングが最下位なのは、
日光市=栃木県と結びついていない証拠
の裏付けと言えるでしょう。
日光東照宮といえば徳川家康ですが、徳川家康に対するイメージと言えば、
江戸、浜松、もしくは愛知県
がメジャーなところだと思いますし、学校の勉強程度では、浜松と家康を関連付けるような勉強もしないので浜松も消え、
多くは東京か愛知
に絞られるかと。
なかなか徳川家康と栃木県が結びつく人は少ないでしょう。
日光市自体も、日光東照宮と華厳の滝くらいしか特徴がなく、都会というイメージはあまり湧きません。
他県民である筆者がこういう認識なのだから、同じように思っている人も結構いるはず…。
やはり、
千葉と言えばディズニー!
横浜と言えば中華街!
くらい、全国的にインパクトを与える独自の観光スポットやレジャー施設がないと、魅力だと認識されないのも仕方ないですよね。
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まとめ
最終的に筆者が行き着いた、栃木県が魅力度ランキング最下位の理由は、
- 下位の県は全部田舎なので所詮はどんぐりの背比べで、調査時に一番印象の薄い県が最下位になった
- 田舎なので、有名な観光地があったとしても、地名と県名が結びつかない
と考えます。
たとえば、2019年まで7年連続最下位だった茨城県は、
栃木県でいう日光東照宮のような場所すら思い浮かばない人が多かったことから、最下位を取りまくっていた…
そして、魅力度最下位をネタにし続けた結果、逆に認知度が上がり、少し上位に上がったことで、次は栃木県が最下位に…
という流れでしょう。
言い方は非常に悪いのですが、
印象の薄い田舎はどこも似たようなもので、栃木県は運悪く、その時一番影が薄かったのでは?