令和ライダー第2作目となる『仮面ライダーセイバー』。
まだ序盤も序盤ですが、視聴していて、どう感じましたか?
ネット上の評判を見ていると、
『仮面ライダーセイバー』はつまらない
という声が多く上がっています。
まだ1クール目なのだから、つまらないと決めてしまうのは早計だとも思いますが、その意見に頷ける気持ちもあるんですよね。
この記事では、『仮面ライダーセイバー』がつまらない・面白くないと言われる原因を、ライダーファンの筆者が考察していきます。
『仮面ライダーセイバー』がつまらないと評判…
令和ライダーシリーズは、2020年9月から、第2作目となる、
『仮面ライダーセイバー』
が放送開始となりました。
前作の『仮面ライダーゼロワン』は、コロナの影響もあって放送が短縮され、
短縮がなければ…
という惜しい作品でした。
それだけに『仮面ライダーセイバー』には期待していたのですが…
今のところ、まだ8話を消化した段階ではありますが、
つまらない、面白くない
という声が続出…。
Yahoo!テレビの評価では、
5点満点中、平均点が1.44点
しかありません。
1点台は相当な低さです。
あまりにも低すぎて、いきなり駄作の烙印を押されているようなものです。
Twitterでも、『仮面ライダーセイバー』と入力すると、
サジェストに、『つまらない』が一番上に表示されるほど…
筆者としては、
まだ序盤なのだから、今つまらないと思うのは早計では?
と思うのですが…。
おもちゃ販促もあって展開がイマイチだったものの、中盤から評価がどんどん上がっていった『エグゼイド』や『鎧武』の例もありますからね。
ただ、今のところ『仮面ライダーセイバー』がつまらないと感じるのも頷けます。
見ていて思うのですが、あっさりしすぎて頭に入ってこないんですよね。
第8話時点で、まだ序盤に登場する全ライダーが出ていませんから、第1クールは顔見せで終わらせる予定だからなのかもしれませんが…
では、なぜ『仮面ライダーセイバー』がつまらないのか、その原因を考えてみます。
『仮面ライダーセイバー』がつまらない原因
ネット上の評判や、ライダー作品を多く見ている筆者の考えから、『仮面ライダーセイバー』がつまらない理由を、いくつか挙げていきます。
ただ、まだ序盤であり、記事執筆段階では、1クール目すら消化していません。
今後面白くなる可能性は十分に秘めているので、筆者としては、
2クール目からの展開次第
だと思うので、まだ駄作かどうかを判断するには時期尚早なことに、注意してください。
『仮面ライダーセイバー』がつまらない理由1ストーリー展開が早すぎる
どうして没入感がないんだろうと思っていたのですが…
その原因は、
ストーリー展開が早すぎて、視聴者置いてけぼりになっている
ことだとわかりました。
毎週『仮面ライダーセイバー』を見ていて思うのが、先ほども少し触れましたが、つまらないというより、
内容が頭に入ってこないんです。
じゃあ、どうして内容がたまに入ってこないのかを考えた時に、
展開の早さ
が影響してくるわけです。
『仮面ライダーセイバー』は今のところ、ここまですっ飛ばす必要があるのか?
というくらい展開が早く進んでいます。
1つのストーリーを飛ばし気味にするのなら、まだ何とかついていけるとは思うのですが…
『仮面ライダーセイバー』の場合、
複数の話が早足で同時進行している
ところが問題だと筆者は感じます。
たとえば、第7話では
- 挫折を味わった倫太郎が修行して成長
- 飛羽真はアヴァロンへの行き方を見つける
という流れがあるのですが…
どっちももがき苦しむような描写は全くなく、数分であっさりと解決してしまいます。
「いやそれで終わりかい!」
とツッコみたくなりますし、壁が立ちはだかる→超えるの流れをあっさりと終わらせてしまうものですから、感情移入する暇もなく、物語が進んでしまっているんです。
複数のイベントを同時進行させているせいで、1つ1つのイベントがかなり端折られており、
全体的に説明不足のまま進行→結果、視聴者がついていけていない
のが、現在の『仮面ライダーセイバー』だと感じます。
説明がほとんどされないまま、登場人物だけが内容を理解している状態なので、例えるならば、
- ストーリーを箇条書きで見せられている
- 内輪ノリで盛り上がっているだけのコント
といった感じでしょうか。
何をそんなに急いでいるのかは知りませんが、情報量が多いのに、対する説明がなく、どんどん進んでいってしまうため、
視聴者側は意味がわからないまま物語を見せられているのです。
先ほど、つまらない理由とは言いましたが…
実際は面白い、つまらないという以前に、
ただひたすら『無』
なのが、『仮面ライダーセイバー』に対する今の評価でしょう。
『仮面ライダーセイバー』がつまらない理由2内容が浅い
情報量が多いのに内容が浅いとはこれいかに?という話ですが…
『仮面ライダーセイバー』が、今のところ面白くない原因には、
深堀りがなく、全てが薄っぺらい
ことも影響しているでしょう。
序盤に大量のライダーが出てくる作品にはありがちなことなので、こればかりは仕方ないのですが…
大量のライダーが一気に出てくる作品の場合、
新たなライダーが出てくるだけしか情報がない
ので、変身者がどういう人物なのか全然わかりません。
掘り下げが全然ないんです。
登場人物に対する掘り下げが全くないせいで、「俺たちは仲間」だとか、「全員で一致団結」とか言われても、何も思えませんよね。
挙句の果てには、
サブライダーの補完となる物語を外伝で展開、肝心の外伝は『TELASA』などという視聴しにくい媒体で配信
するとのこと…。
本編でサブライダーを掘り下げる気はないということでしょうか。
さすがに、外伝を見ている前提で話を進めることはないと信じたいですが…。
『仮面ライダーセイバー』がつまらない理由3戦隊感が強い
『仮面ライダーセイバー』に対する意見を見ていると、
「セイバーは戦隊感がある」
という声が多いです。
確かに、あまり意識しなかったのでそんなことは感じていませんでしたが、スーパー戦隊に多い要素を考えてみると、見事に『仮面ライダーセイバー』は当てはまるんですよね。
- ライダーの配色がカラフル、かつ味方側が5人
- 変身シークエンスから戦闘シーンの背景までCGを使っている
- 味方陣営が最初から協力的で、複数人が登場するライダーにありがちな対立がない
- 敵が巨大化し、巨大ロボのようなアイテムが登場する
- 久しぶりにエンディングが復活し、登場人物がダンスするタイプのエンディングになっている
戦隊モノが好きだったり、子供向けにはこれでいいのかもしれませんが…
平成ライダーを見てきた筆者としては、ちょっと、うーん…と首を捻ってしまいます。
やけに戦隊モノ感が強いのは、
脚本家や監督が、平成ライダーの中で1、2を争うつまらなさだった『ゴースト』と同じだから
なのかもしれませんね。
『ゴースト』も、戦隊感の強いCGを使ったバンクや、戦隊モノのような軽いノリが多めだったので…。
セイバーのスーツアクターも、主に戦隊モノのスーツアクターとして活躍していた人なので、動きまで戦隊感が出るのも頷けることだと思います。
『仮面ライダーセイバー』がつまらない理由4序盤から出てくるライダーが多すぎる
展開が早すぎて置いてけぼり、掘り下げがなく内容が浅いと言ってきましたが…
そもそも、これらの問題を引き起こしている大元の問題は、
『仮面ライダーセイバー』は、登場ライダーが序盤から多すぎる
これに尽きるでしょう。
今の仮面ライダーシリーズは、基本的におもちゃの販促スケジュールに合わせながら、脚本を書いていかないといけません。
しかし、序盤から登場するライダーやフォームの数が多くなると、
おもちゃの販促のために、そのライダーの変身アイテム・キーアイテムを登場させる必要が出てきます。
さらに、『ディケイド』以降のライダー作品は、
1クール目がちょうど年末商戦期にぶつかります。
季節的な事情もあって、おもちゃをたくさん売りたいため、販促スケジュールがかなりキツキツに詰め込まれるのです。
実際、終わってみれば名作と言われた『鎧武』や『エグゼイド』も、
販促のために続々とライダーやキーアイテムが登場し、序盤はゴチャゴチャしていた
という背景がありました。
(まぁ『エグゼイド』の場合、序盤にもちゃんと伏線を張っていたので、序盤が全くダメだったわけではありませんが…。)
どうしても、序盤から登場ライダー数が多い作品というのは、
おもちゃ販促のためにライダー登場回とキーアイテム登場回を続けなければならず、ストーリーが販促優先になりがち
なのです。
例えば『エグゼイド』なら、ドラゴナイトハンター回(第9話)を区切りに、販促ありきの展開が落ち着きます。
10話以降から世界観がわかり始め、そして12話の貴利矢ショックから、面白さはどんどん加速していきました。
序盤がつまらないのは、登場ライダーもしくはフォームが多いライダー作品にありがちなことなので、
『仮面ライダーセイバー』も、販促期が過ぎたクリスマス以降の話になると、どんどん面白くなる可能性は秘めている
と言えます。
今は辛い時期ですが、ひとまずは2クール目まで我慢してみるのもいいと思いますよ。
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まとめ
『仮面ライダーセイバー』がつまらない原因は、
- 展開が早すぎて置いてけぼりになっている
- 内容が薄っぺらく、浅い
- 仮面ライダーシリーズよりは子供向けな戦隊モノ感が強い
などが考えられます。
理由のうち、上2つは、
登場ライダーが多すぎるため、販促スケジュールがカツカツになった故に起きた問題
とも言えます。
ただ、この手の登場ライダーが多い作品は、2クール目から化ける可能性を秘めています。
もう少し視聴してみてはいかがでしょうか。