アメリカの有名ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』といえば、知らない人のほうが少ないくらい知名度のあるドラマです。
そのドラマ『24』(トゥエンティフォー)をリメイクした日本のドラマが、『24 JAPAN』(24ジャパン)。
2020年10月の秋クールから放送されている『24ジャパン』ですが、元が名作だけに、
『24ジャパン』は評価が低め
となっています。
では、『24ジャパン』は面白くないのでしょうか?
この記事では、ドラマ『24ジャパン』がつまらないと言われる理由を調査した結果をお伝えします。
ドラマ『24ジャパン』の評判が低い…
ドラマ『24』(トゥエンティフォー)といえば、キーファー・サザーランド演じる主人公ジャック・バウアーとテロとの戦いを描く、世界的人気を誇るアクションドラマです。
とくに人気な部分が、主人公・ジャック・バウアーのキャラクター性。
人間臭さが非常に魅力的で、日本では、声優・小山力也さんの吹き替えも大きな魅力の1つ。
そんな『24』を、
設定や展開を2020年の日本に置き換え、最新技術と世界情勢を織り交ぜた、日本初のリアルタイムサスペンス
として生まれ変わらせたのが、『24ジャパン』です。
しかし、不朽の名作のアレンジというのは、どうしてもアレンジ元と比較されてしまいがち…。
元の『24』(トゥエンティフォー)が世界的人気な作品だからか、原作視聴者には厳しい目で見られ、
面白くないという声も多く、評判が悪い
ことがわかりました。
実際、Yahoo!テレビの『24ジャパン』のページを見てみると…
評価が5点満点中、1.94点(2020年10月19日時点)
でした。
5点満点中の評価が1点台なのは、誰がどう見ても、評判が悪いとしか言えない数字ですよね。
数字という、目に見える形で表れているのは何よりの証拠です。
『24ジャパン』がつまらない理由
『24ジャパン』は今のところ、かなりの低評価です。
要するに、つまらないから評価が低いのでしょうが…
問題は、何がつまらないか、ですよね。
『24ジャパン』がつまらない理由を、ネット上のコメントから考察していきましょう。
まずは、ネット上で、『24ジャパン』が面白くないと感じた人のコメントを見ていきます。
24ジャパンをつまらないとする声
初回を見逃した24japan、録画して楽しみにしてて、今見たが。
本家を見たくなる。
金のかかり方が違う。
映像がチープ。
24ジャパンをつまらないとする声
あの人気ドラマをリメークするなら、もっとお金をかけるべき。
いろいろ安っぽくてガッカリした。
24ジャパンをつまらないとする声
低予算だろうなという部分が目についてしまう。
24ジャパンをつまらないとする声
無理にストーリーを合わせようとして、セット、役者、撮影全てがチープ過ぎて酷い。
まったく臨場感が感じられなくて笑える。
24ジャパンをつまらないとする声
よくもまぁここまで本家を劣化出来たものだ。
チープ感というか、これ本家よく許したな…
見るに耐えない…
24ジャパンをつまらないとする声
皆さんが言っている通り、ストーリーが全く同じなので、全くドキドキ感がありません。
日本とアメリカは全然違うので、日本オリジナルなストーリーをもう少し盛り込めなかったのかなと、とても残念です。
24ジャパンをつまらないとする声
あまりのつまらなさで悲しくなる。
日本版24を作りたかったのなら独自のストーリーで良かったのでは?
単なるアメリカ版のリメイクなら作らない方がまし。
最近は日本のドラマもアメリカや特に韓国のリメイクが多すぎる。
まともな作家いないのか?
情けない。
24ジャパンをつまらないとする声
今の所日本で銃撃戦やる違和感にばかり意識がいく。
面白いかどうかとかいう感想にいく前にまずそれ。
やっぱ無理じゃね?
24ジャパンをつまらないとする声
録画しておいた「24 JAPAN」見たけど、恐ろしくつまらないな(^_^;)
映像にスピード感がないから緊迫感にかけるのよねぇ。
24ジャパンをつまらないとする声
皆さんがおっしゃる通り、24Japanは24ごっこをしているようにしか見えないですね。
『24ジャパン』をつまらないと感じている人は、
原作の『24』(トゥエンティフォー)を見たことがある人たち
なのがわかりますね。
これらのコメントを見てわかったことは、『24ジャパン』がつまらない最大の理由は、
原作『24 -TWENTY FOUR-』の流れを忠実に再現しているから。
確かに、原作リスペクトで、原作に忠実に制作することは大切でしょう。
元がアメリカのドラマなので、契約の都合上、そもそも忠実に制作することが条件だった可能性もあります。
よく、アニメの実写化などで、変にオリジナル展開やオリジナルキャストを作った結果、大コケで炎上…
なんていうことも多々あります。
しかし、『24ジャパン』の場合はケースが異なり、
原作は海外ドラマであり、日本とは根本的な部分から異なるもの
です。
今の日本の置き換えたとは言っても、基本的な展開から設定まで忠実にしてしまったがゆえに、つまらなくなってしまったのです。
たとえば、低評価に多かったコメント内容の1つに、
チープさ
がありますね。
当たり前ですが、アメリカの超人気ドラマと比べると、いくらテレビ朝日開局60周年記念のドラマとはいえ、
制作費や技術など、あらゆる点で大きく劣っているのは当然
のことですよね。
かけている費用も少なく、CG技術もショボいのですから、『24』(トゥエンティフォー)を忠実に再現しようとしても、どうあがいたって劣化コピーにしかなりません。
この時点で、
パチモノ感
が出てしまい、『24』を見ていた人からの評価は下がってしまうというわけです。
加えてアクション自体も質が低く、Yahoo!ドラマでは、何人かの人が、
『24ごっこ』
と評していたのが、とても印象的かつ、わかりやすい『24ジャパン』への評価でした。
そして次に、原作の流れを再現したことで、
日本とアメリカの違いによる不自然さ
が顕著に出てしまうという点。
たとえば、第1話です。
原作『24』(トゥエンティフォー)シーズン1では、
黒人初の大統領候補の上院議員が、24時間以内に命を狙われる危険性がある
という内容から始まっていくのですが、これを、『24ジャパン』では、
日本初の女性総理候補が、24時間以内に命を狙われる危険性がある
と、展開は同じながらも、日本の制度に合わせた内容にアレンジしています。
しかし、日本ではテロ自体にあまり縁がありません。
首相候補の命が狙われることもなく、緊張感に欠けているように思うのです。
日本の国政の長は総理大臣ですが、アメリカの大統領と違い、日本は国民が直接首相を選ぶことができません。
自ら首相を選べないのだから、関心も薄くなりがちで、そういった点でもリアリティに欠けます。
さらにリアリティに欠けるという意味では、
日本で銃撃戦ということ自体、無理がある
ことにも触れないといけないでしょう。
『24』(トゥエンティフォー)は銃撃戦が多い作品なのですが、もし忠実に再現するのだとしたら、
日本で銃撃戦が多発する
こんな、あまりにもリアリティに欠ける内容になってしまいます。
銃社会のアメリカなら、銃撃戦が繰り広げられるのもわかります。
でも、銃の所持が銃刀法により規制されている中で、銃撃戦が多発するのは、
おかしいにもほどがあるでしょう。
さらに言えば、『24ジャパン』でツッコミが多かったシーンがあります。
獅堂現馬(主人公)が、夜遊びに出た娘を探すために、機密情報を使ってメールアドレスからパスワードを割り出す
というシーンがあるのですが…
これに対して、
スマホ使ってるんだから、GPS機能で探せよ。
とツッコまれているのです。
確かに、『24ジャパン』はテレビ朝日曰く、
2020年の最新テクノロジーと世界情勢”も織り交ぜながら、最大スケールで展開する“日本初のリアルタイムサスペンス
と言っているのですから、当然ながら『24ジャパン』の世界は、スマホがあってGPS機能も存在する世の中なわけです。
にもかかわらず、メールアドレスからパスワードを割り出して…などと、まどろっこしいことをする意味があるのでしょうか?
世界観や設定のほかに、『24ジャパン』は、
セリフも原作を忠実に再現しているため、どうしても登場人物のセリフがコントっぽくなってしまう
との声も多く見られました。
『24ジャパン』というドラマは、原作を忠実に…!を遵守した結果、
登場人物の言い回しも原作そのままになってしまったため、翻訳されたセリフを喋っています。
そのせいもあって、
文語表現が多めで聞きづらい
アメリカ人の感性、海外ドラマ特有の言い回しに違和感を覚える
などの悪い影響を与えてしまい、つまらないと感じるようになってしまったというわけです。
海外ドラマ感が強すぎて、『ディラン・マッケイ』のモノマネをしているなだぎ武さんのコントを思い浮かべた人もいるそうですよ。
ただ、『24ジャパン』がつまらない理由は、今挙げた通り、
原作を忠実に再現しようとした
からであり、意外と、原作未視聴の人には好評だったりするので、あくまで『24』を知っている人からの評価が低いことには、注意してくださいね。
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まとめ
アメリカの世界的人気ドラマ『24 -TWENTY FOUR-』をアレンジしたドラマ、
『24JAPAN』
がつまらないと言われる理由を紹介しました。
『24ジャパン』がつまらないのは、
- 原作を忠実に再現しすぎた結果、アメリカ作品と日本作品の制作費・技術の差が顕著に出て、チープな『24』ごっこに見えてしまったこと
- 展開やセリフ回しまで原作そのままなせいで、日本としてはリアリティに欠け、コントっぽく見えてしまう
この2つが原因です。
漫画やアニメの実写化などと違い、海外の作品なので、もっとオリジナル要素を出したほうがよかったのではないでしょうか。
しかし、これには仕方がなかった事情も見えています。
もともと、アメリカのドラマをリメイクする場合、ロイヤリティが高額なうえ、制約が多く課されます。
エンドロールの最初に載っている名前が米国版のプロデューサー2人で、脚本家の欄にも2人が並んでいた
ことからも伺えるように、忠実に原作を再現する必要があったかもしれませんから…。