何かと問題を抱えている企業がパソナであり、そのパソナの代表を務めているのが、南部靖之社長です。
パソナ会長で、元総務大臣の竹中平蔵さんばかりが目立って、この南部靖之社長は影が薄いですが…
若者にやりがい搾取をさせているブラック企業化の張本人
とも言われ、評判がよろしくなかったりします。
そんな南部靖之社長は、どんな人物なのでしょうか。
この記事では、パソナの南部靖之社長について、彼の出身や経歴を紹介していきます。
パソナ・南部靖之社長の経歴
パソナの創設者にして、代表取締役社長の南部靖之氏は、どのような経緯でパソナを創設したのでしょうか。
今のポジションに就くまでの、南部靖之社長の経歴を辿っていきます。
南部靖之社長は、兵庫県神戸市出身で、1952年1月5日に生まれました。
小・中学校はわかりませんでしたが、高校は、
兵庫県立星陵高等学校
を卒業し、大学は、
関西大学工学部
を卒業。
ここまでだと、いたって普通の経歴に思えます。
実は、南部靖之社長は、大学卒業の1か月前の1976年2月に、後のパソナとなる派遣会社『テンポラリーセンター』を立ち上げます。
わずか24歳で起業するなんて、1970年代としては非常に珍しいですよね。
家庭の主婦の再就職を応援したい
との思いから、起業に至ったそうです。
その後、東京に進出すると、平成の吉田松陰と呼ばれた、野田一夫氏に出会い、彼に師事。
野田一夫氏のもとには、後に『ベンチャー三銃士』と呼ばれるようになる、
- 南部靖之
- 孫正義(ソフトバンク)
- 澤田秀雄(エイチ・アイ・エス)
の3人が顔を合わせることとなりました。
あの孫正義さんのことを、
孫君
と呼べる人は、なかなかいないでしょうね。
南部靖之社長のテンポラリーセンターは、派遣ビジネスということもあり、当時、オイルショックで経営の縮小化を図っていた企業から重宝され、急成長していきます。
そして1987年になると、南部靖之社長は、家族と共にアメリカのコネチカット州に移住。
世界を飛び回り、各地で研究者や企業のオーナーから話を聞いて、
世界レベルの社長になるには何が必要か?
を学んだそうですよ。
現在、パソナの会長を務めている、小泉内閣で総務大臣を務めた竹中平蔵氏とも、アメリカ在住時に出会っています。
飛行機で色々な人と隣り合わせになった南部靖之社長が、唯一意気投合し、会食をするまでになった仲だったようです。
その頃の縁が、竹中平蔵氏をパソナ会長に、そして今の政治家と南部靖之社長の繋がりを作り出しているのでしょうね。
1990年代になると、いよいよお馴染みの名前『パソナ』が登場します。
1993年1月に、テンポラリーグループのCEOに就任すると、3月には、テンポラリーセンターの社名を、
『パソナ』
に変更。
ラテン語で人を意味する、『persona』のerをaにもじったのが、由来だそうです。
その後は中国、アメリカに進出するなど、パソナをどんどん大きくしていきました。
パソナ自体は大きく、そして一方で怪しさ満点の会社ですが…
南部靖之社長はあくまでも一般人であるため、それほど詳しい情報があるわけではないようです。
パソナ社長・南部靖之の年収は?
パソナの南部靖之社長の年収ですが、残念ながら、近年の年収は公開されていませんでした。
やはり、南部靖之社長は一般人ですし、孫正義さんや柳井正さんのような、世界の長者番付に載るような人物でない限り、年収が判明することはないのでしょう。
古い情報ではありますが、
2010年の時点では、南部靖之社長の役員報酬が1億5500万円だった
ことは、わかっています。
なので少なくとも、
南部靖之社長の年収が、1億円を超えていることは確実
と言えますね。
もっとも、現在だと、年収の何割が怪しいお金なのか、という話ですが…
パソナ社長・南部靖之の評判は?
パソナの南部靖之社長の評判を調べてみました。
ネット上の南部靖之社長に対するコメントを見ていると、やはりと言うべきか、2020年になって疑いが浮上してきた、
政治家との癒着から、南部靖之社長を嫌っている人が多いですね。
パソナと政治界の癒着が明らかになったのは、2020年5月~6月にかけてのこと。
新型コロナウイルスの経済対策として実施した持続化給付金事業がありましたね。
この事業について、
- 電通・パソナ・トランスコスモスが共同で立ち上げた『サービスデザイン推進協議会』が委託し、電通関連企業が再委託、再々委託、パソナは再々々委託を受けた
- パソナや電通が直接請け負わず、子会社などを挟んだことで、再委託や外注のたびにお金を中抜きしているのではないか?
といった疑惑が出ているのです。
これだけを見ると、つい最近、南部靖之社長の評判が下がったように見えますが、実は…
もっと前、淡路島のパソナ化を進めている時から、淡路島民らを中心に、南部靖之社長に対するひんしゅくの声
が上がっていたのです。
パソナといえば、2020年8月31日に、
東京の本社の主要機能を兵庫県の淡路島に移す
ことを発表しましたよね。
これ自体は、いわゆる首都一極集中を避けるための施策に見えますが…
パソナは2008年の時点から、淡路島をパソナ化させようと画策し、
時には市から土地の無償譲渡を受け、さまざまな施設を建てていた
ということで、10年以上も前から、政治界との癒着が囁かれているのです。
まず、パソナは2008年に、
農業分野での起業を目指す人材の育成を目的とした施設『パソナチャレンジファーム』を設立
しました。
2010年には、廃校となった野島小学校の校舎を無償譲渡してもらい、
レジャー施設『のじまスコーラ』を設立
しており、さらには西海岸エリアに、
『HELLO KITTYSHOW BOX』をオープン
兵庫県立淡路島公園内には、
体験型のエンターテインメント施設として、『ニジゲンノモリ』を設立
しました。
淡路島に、パソナ関連施設の数があまりにも多いのは、兵庫県が国に提出した、『あわじ環境未来島構想』という総合特区案に基づいているのですが…
この構想の時点で、
既にパソナとの協働事業が盛り込まれていた
というのです。
淡路島は兵庫県に属していて、そして兵庫県といえば、南部靖之社長の出身地です。
実は公募などなく、最初からパソナありきの事業だったのではないか?
との疑いの目が持たれたのです。
また、淡路島でパソナ関連のイベントが開催される際には、
西村康稔経済再生担当大臣を、大臣となるずっと前から毎度のように呼んでいた
とのことで、南部靖之社長が西村大臣のことを、ずっと目にかけていたこともわかっています。
こうした政治家との癒着により、淡路島に住む人たちからの評判が最悪な南部靖之社長ですが、
ブラック思想を持った最悪の経営者
としても、ネット上では評判が悪いです。
淡路島に本社機能を移転するというニュースで、取材に答えた南部靖之社長は、移転の理由をこのように語っています。
心の黒字ですよ。
給料が高ければいい、売り上げ利益が大きければいい、一部上場会社ならいい、それは数字の黒字。
そうじゃない、心の黒字が、豊かな生活ということ。
自分自身の、たった一度しかない人生を、どれだけ楽しい思い出がつくれるか。
コロナは、真の豊かさとは何かを働く者に目覚めさせた、大きなきっかけになったんです。
とコメント。
これに対し、ネット上では、
評判
やりがい搾取か。
評判
ワタミと同じことを言い出したなこいつ。
評判
ならこいつの全財産を没収して、ただで奴隷労働させてやれ。
評判
だったらまずお前の報酬下げてから言え。
評判
お金と時間が無かったら心は黒字にならないが?
など、大バッシング。
確かに、もともと、ピンハネで潤ってきた派遣業が主流のパソナのトップにこのようなことを言われても、
何言ってんだこいつ
としか思えませんよね。
説得力がありません。
これらの理由から、パソナの南部靖之社長は、評判が悪くなる一方のようです。
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まとめ
パソナの南部靖之社長は、一般の知名度はそれほどないものの、
ベンチャー三銃士
と呼ばれるほど、早い段階からベンチャー企業を起業し、各界の大物を接待することで、パソナの拡大を続けていました。
しかし、その接待が癒着疑惑になると、国民からは疑惑の目を向けられています。
さらには、
やりがい搾取とも思える、ブラック思想
を語ったことで、ネット上での評判はかなり悪いことがわかりました。
年収は、2010年の役員報酬が1億5500万円だったことがわかっています。
ただ、持続化給付金の中抜き疑惑や、淡路島事業を巡る癒着疑惑を考えると…
怪しいお金が手元に入っており、むしろそのお金が年収の多くを占めているという可能性も…