冷凍食品の賞味期限切れはいつまで食べられる?消費期限をチェック

冷凍食品って、簡単においしく調理できて、とても便利ですよね。

忙しい毎日の食事作りの、心強い助っ人です。

でも、

『食べようと思って買っておいたたのに、うっかり賞味期限を過ぎちゃった』

なんてこと、ありませんか?

みさと
冷凍してあるんだから、賞味期限が切れても大丈夫なんじゃない?
いや、やっぱり賞味期限が切れたら、食べないほうがいいんじゃない?

ひろし

そうですね、迷っちゃいますよね。

捨ててしまうのも、もったいないですし。

ということで今回は

  • 賞味期限切れの冷凍食品はいつまで食べられるのか
  • 冷凍食品の『賞味期限』と『消費期限』
  • 冷凍食品を上手に保存するコツ

について、チェックしていきます。

ぜひ読んでくださいね!

賞味期限切れの冷凍食品を食べても大丈夫?

賞味期限切れの冷凍食品は食べられる?

『賞味期限』とは、『おいしく食べられる期限』です。

ですから、賞味期限を少し過ぎたくらいなら、食べても大丈夫です。

ただし、賞味期限を多少過ぎても大丈夫なのは、未開封の場合です。

一旦開封したものは、賞味期限に関わらず、できるだけ早めに食べましょう。

また、賞味期限を大幅に過ぎた場合は、食べられるかどうか、よく確認してください。

どこをチェックすると良いかは、次にお話しします。

賞味期限切れの冷凍食品を食べる時にはここをチェック!

『賞味期限を過ぎた冷凍食品が食べられるかどうか』

を判断するために、どこをチェックすればよいかというと

  • 冷凍食品の袋が膨らんでいないかどうか
  • 中身に霜が付いていないかどうか
  • 色や匂いがおかしくなっていないか

というところです。

袋が膨らんでいた場合は

もし冷凍食品のパッケージが膨らんでいたら、袋を開けた時に匂いを嗅いでみてください。

変なにおいがする

中の食品が腐って出たガスで袋がふくらんだ可能性が高いので、食べられない

匂いには問題がない

袋の中の水分が水蒸気になったか、温度変化のためにふくらんだかのどちらかの可能性が高く、食品には問題がない

と、判断できます。

ちなみに、

『冷凍庫から出したら、袋がちょっとふくらんだ』というのは、温度変化によるふくらみです。

これは、問題ありません。

ただし、

『冷凍庫の中にある状態のままでも袋がパンパンだった』という場合は、中身が腐っている可能性が高いです。

中身に霜が付いている場合

冷凍食品の中身に付いた霜は、食品の水分が抜け出て凍り、霜になったものです。

この場合、食べても大丈夫ではありますが、品質は劣化しています。

ですから、味が落ちている可能性があります。

袋の外側に霜が付いている場合は、中身には問題ないので、食べて大丈夫です。

袋の外側の霜は、冷凍庫内の水分が凍って付いたものだからです。

色や匂い、味がおかしくなっていないか

色や匂いがおかしくなっていたら、食べないでください。

食品が変質したり、腐ったりしている可能性が高いです。

また、

  • 凍った状態では匂いに問題なさそうだったのに、調理したら変なにおいがした
  • 食べてみたら、味に違和感があった

というときも、食べるのはやめておきましょう。

消費期限が切れちゃった!食べられる?

『消費期限』が切れてしまった場合は、食べないで廃棄するのが無難です。

なぜかというと、

消費期限は、『その食品を安全に食べられる期限』だからです。

つまり、消費期限を過ぎた食べ物は、食べても安全かどうかわからないのです。

残念ですが、あきらめてください。

冷凍食品の賞味期限と消費期限はどのくらい?

冷凍食品の賞味期限と消費期限

ひろし
ところで、冷凍食品の賞味期限と消費期限って、どのくらいなの?

実を言うと、賞味期限って、

家庭の冷蔵庫で保存した場合の賞味期限と、袋に書いてある賞味期限は違うんです。

どう違うのか、見ていきましょう。

メモ

『賞味期限』と『消費期限』の違いは

賞味期限

⇒『おいしく食べられる』期限

消費期限

⇒『安全に食べられる期限』

です。

家庭の冷凍庫で保存する場合の賞味期限と消費期限

家庭の冷凍庫で保存する場合の賞味期限は

  • 未開封のままである
  • マイナス18℃以下に保てる冷蔵庫で保存している

という条件の場合で、

冷凍庫の庫内で保存する

⇒買ってから2~3か月

冷凍庫のドアポケットで保存する

⇒買ってから1~2か月

これを目安にしてください。

たとえば、この冷凍食品は、2020年10月12日に買ったものです。

賞味期限は2021年8月4日

賞味期限は2021年8月4日

賞味期限は『2021年8月4日』となっていますよね。

でも、2021年1月上旬ごろには、食べたほうが良いです。

消費期限は、賞味期限よりも長いです。

でも、家庭用の冷蔵庫では開け閉めによる温度変化がありますよね。

そのため、『安全に食べられる期限』がどのくらいかは、判断が難しいのです。

ですから、

家庭では消費期限に関わらず、『家庭で保存する時の賞味期限』を目安に冷凍食品を使うようにしてください。

作った時に決められる賞味期限や消費期限

工場で冷凍食品を作った時に決められる賞味期限や消費期限は、大まかな目安として

賞味期限

⇒製造日から約1年

消費期限

⇒製造日から約1年半

ただし、これはあくまでも

  • 未開封の状態である
  • その食品を製造してから、ずっとマイナス18℃以下の環境で管理している

という条件の場合の期限です。

お店から買って来た冷凍食品は、お店で冷凍庫から出して家の冷凍庫に入れるまでは、マイナス18℃以下にはなっていません。

また、家の冷凍庫に入れてからも、冷凍庫の開け閉めで温度が変化します。

ですから、買ってきた冷凍食品には、この『賞味期限は1年、消費期限は1年半』は適用できないのです。

先に書いたように、買ってきたら、2~3か月で食べ切ってくださいね。

賞味期限が書いていない冷凍食品は、いつまで食べられる?

冷凍状態で売っている食品には、賞味期限が書いていないものもありますよね。

たとえば

  • アイスクリーム
  • 冷凍の魚や肉

といったものです。

こういった食品の賞味期限についても、ざっと見ておきましょう。

アイスクリームに『賞味期限』はない?

アイスクリームは、賞味期限や消費期限の表示が義務付けられていません。

糖分が多いため、細菌の繁殖や品質の劣化が起こりにくく、未開封で空気に触れていない状態なら、何年でも持つからです。

でも、おいしく食べたいなら、買ってから1か月以内に食べ切るようにしましょう。

また、

  • 一旦開封した
  • 空気に触れた
  • スプーンですくった

という場合は、できるだけ早めに食べ切ってください。

一旦空気に触れると、だんだん品質が落ちていきますし、細菌も増えやすくなります。

また、いくら長持ちするといっても、何年もすれば少しずつ味が落ちる可能性もあります。

アイスをおいしく食べるには、

  • 食べたいときに買う
  • 買ったアイスは1か月くらいで食べ切る

というのがおすすめですよ。

冷凍の肉や魚の賞味期限は?

冷凍で売られている肉や魚の賞味期限は、『だいたい2週間』と思っておいてください。

保存は、最大1か月くらいまでできますが、おいしく食べられるのは2週間くらいです。

実際の賞味期限や保存可能な期間は、肉や魚の種類、大きさなどにもよりますが、

空気に触れる表面積が大きいほど、品質が早く落ちやすいです。

ですから、薄切りやミンチなどにした肉や魚は、早めに食べましょう。

ひき肉なら、1~2週間で食べ切ったほうが良いです。

自分で冷凍した食品はいつまで保存可能?

作り置きのおかずや買ってきた肉など、『冷凍食品ではないけど、冷凍保存する』ということもありますよね。

『自分で冷凍した食品』も、2週間くらいで食べ切るようにしましょう。

『冷凍保存』って長持ちするイメージがありますが、やはりあまり長くなると味は落ちます。

また、家庭の台所は、工場のように厳しい衛生管理をしている環境ではありません。

ですから、『冷凍保存』を過信せずに、早めに食べてくださいね。

冷凍食品を上手に保存するコツ

冷凍食品をおいしく保存したい!

最後に、冷凍食品を上手に保存するコツをお伝えしましょう。

冷凍食品は最後に買う

まず、買い物をする時は、

  1. 冷凍食品は、他の食品をすべて選んでから、一番最後に選ぶ
  2. レジを通した後は保冷バッグに入れ、できればドライアイスで保冷しながら持って帰る
  3. 買ったら寄り道をせず、すぐに持ち帰る
  4. 家に帰ったら真っ先に冷凍庫に入れる

これがコツです。

みさと
そうか、できるだけ『マイナス18℃以下』に近い状態にしておくといいんだね。

そうです!

冷凍食品の温度ができるだけ変わらないようにしてくださいね。

冷凍庫にはなるべくみっちり詰める

冷凍庫での保存の基本は、できるだけみっちり詰めることです。

みさと
冷蔵庫は隙間を空けろって聞くけど、冷凍庫は反対なの?

そうです。

冷蔵庫は、冷気を行き渡らせるために、ある程度隙間があったほうが良いです。

一方、冷凍庫の場合は、ぎゅうぎゅう詰めにすると冷えた食材同士で冷やしあえるので、効率よく低温を保てるのです。

再冷凍はNG!

冷凍食品が余っても、一旦解凍したり調理したりしたものをもう一度冷凍するのはやめましょう。

  • 野菜や肉などの組織が壊れてしまい、品質が落ちてしまう
  • 食品の水分が抜けてバサバサになってしまう(冷凍焼け)
  • 食品内の脂分が酸化してしまう(油焼け)

といったことが起きて、味が悪くなってしまいます。

『解凍や調理をしたけど、食べ切れなかった』というときは、冷ましてから冷蔵庫に入れ、早めに食べてくださいね。

冷凍食品が余った場合や何回かに分けて使う場合

解凍や調理をしていない状態で余った冷凍食品は

ジップロックなど、冷凍保存用の密閉できる袋や容器に入れ、できるだけ空気を抜いて、冷凍庫に入れましょう。

また、何回かに分けて使いたい場合は、1回分ずつに分けて保存すると良いですよ。

この時も、できるだけ空気が入らないようにするのがコツです。

また、ミックスベジタブルやコーンなどは、ペットボトルに入れて冷凍するのもおすすめです。

使うときには振れば出てくるので、必要な量を取り出すのも簡単です。

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まとめ

冷凍食品は、賞味期限を数日過ぎたくらいなら、食べても大丈夫です。

ただし、

  • 冷凍食品の袋が膨らんでいないかどうか
  • 中身に霜が付いていないかどうか
  • 匂いや色、味がおかしくなっていないか

といったことをよくチェックし、『怪しいな』と思ったときは食べるのはやめてください。

冷凍食品の賞味期限は、『未開封のまま家庭の冷蔵庫で保存する』という場合で

冷凍庫の庫内で保存する

⇒買ってから2~3か月

冷凍庫のドアポケットで保存する

⇒買ってから1~2か月

これが目安です。

ただし、開封した冷凍食品は、早めに食べ切ってくださいね。

また、冷凍の肉や魚、アイスクリームについては

冷凍の肉や魚

⇒2週間くらいで食べ切るのがおすすめ

アイスクリーム

⇒賞味期限や消費期限はないが、買ってから1か月以内に食べたほうがおいしく食べられる

と考えてください。

せっかく買ってきた食べ物ですから、おいしく食べられるうちに食べてくださいね。

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