【解像度】1080iと1080pの違いをわかりやすく解説!より綺麗なのはどっち?

モニターを購入する時に何を重視しますか?

たいていの人は、『解像度』を気にするのではないでしょうか。

解像度の表現には、『1080i』と『1080p』の2種類がありますよね。

はなこ
モニタを購入しようと思って、解像度のことを調べてみたんだけど、解像度の表記に『1080i』や『1080p』があったりするのよね。

あれって、いったい何が違うのかな?

どちらもサイズは変わらないんじゃないかな。

違いについては僕もよく分からないな。

たろう

はなこ
『1080i』と『1080p』の違いについて調べてみたいわね。

この記事では、『1080i』と『1080p』の違いを解説し、より綺麗なのはどちらか見ていきましょう。

『1080i』と『1080p』の違い

そもそも、『1080i』の “i” や、『1080p』の “p” は何を意味しているのでしょうか?

  • 『1080i』の “i” は『インターレース方式』
  • 『1080p』の “p” は『プログレッシブ方式』

という略になります。

『インターレース方式』とは?

画面に、偶数番目の走査線と奇数番目の走査線を交互に出力する方式

のことです。

モニタには、走査線(横方向に描かれたライン)を縦方向に何本も描くことで画面が表示されます。

走査線が画面全体に描画されるのに、1/60秒かかります。

1/60秒の間に 2, 4, 6… と偶数番目のラインを描画し、次の1/60秒の間に 1, 3, 5… と奇数番目のラインを描画するのが『インターレース方式』です。

このように描画すると、縞々の画面となって見えると思うかも知れませんが、1/60秒という高速での描画なので、人間には一枚の画面として見えます。

テレビがアナログ放送だった頃は、全てを出力すれば1/30秒かかるところを、『インターレース方式』によって半分だけ描画することで擬似的に1/60秒で1回描画できるようにしていました。

昔のテレビは、『インターレース方式』で受信した信号をそのまま『インターレース方式』で画面に出力していたわけです。

『プログレッシブ方式』とは?

画面の上から順番に走査線を出力する方式

のことです。

『プログレッシブ方式』は、『インターレース方式』のような複雑なことはせずに、素直に上から順番に走査線を出力する方式です。

現在のテレビやパソコンのモニタは、この『プログレッシブ方式』が採用されています。

『インターレース方式』と『プログレッシブ方式』の違い

『インターレース方式』と『プログレッシブ方式』の主な違いについて見てみましょう。

『インターレース方式』と『プログレッシブ方式』の違い

  • 出力する方式が異なる。
  • 出力するデータ量が異なる。
  • 『インターレース方式』はアナログ放送時代に使われていた技術であり、最新のデジタル放送では『プログレッシブ方式』が採用されている。

前に説明したように、『インターレース方式』は偶数番目と奇数番目を交互に出力するのに対し、『プログレッシブ方式』では全てを上から順に一度に出力します。

『1080i』は1080本の走査線のうち半分の540本を1/60秒の間に出力します。

それに対して『1080p』は1080本全ての走査線を1/60秒の間に出力します。

したがって、同じ1/60秒に1回の描画であっても、

『プログレッシブ方式』は『インターレース方式』の2倍の画像データを出力

していることになりますね。

『インターレース方式』は、アナログ放送時代の技術ですが、現在も地上波デジタル放送やDVDの録画・再生などで使われています。

『プログレッシブ方式』は、BS/CSデジタル放送などが利用している方式です。

はなこ
なるほど、『1080i』と『1080p』は、『インターレース方式』と『プログレッシブ方式』の違いということか。
じゃあ、どっちの方が画質は綺麗なのかな?

たろう

『1080i』と『1080p』綺麗なのはどっち?

『1080i』と『1080p』で綺麗なのはどっちでしょうか?

これは、実は簡単な話ではありません。

現在のモニタは、ほとんど全て『プログレッシブ方式』が採用されています。

では、地上波デジタル放送やDVDの再生など、『インターレース方式』の信号をどうやって表示しているのでしょうか?

このとき、使われる仕組みが『I/P変換』です。

『I/P変換』は、『インターレース方式』の画像を『プログレッシブ方式』に変換する仕組みのことです。

地上波デジタル放送を出力する液晶テレビやプラズマテレビは、この『I/P変換』を使って画面に表示しているのです。

『I/P変換』は当然、メーカーによって方式が異なり、完全にブラックボックスになっています。

『I/P変換』がうまくいかないと、動きの速い動画などで輪郭がクシ型に見えるようなノイズが現れたりします。

そういう意味では、放送信号が『インターレース方式』である場合、現在のモニタでは画質が悪くなります。

最も画質がよくなるのは、もちろん放送信号もモニタも『プログレッシブ方式』である場合です。

そう考えると、『1080p』のほうが綺麗であると言えるでしょう。

はなこ
地上波デジタル放送やDVD再生では、綺麗な画像を見るのは難しいということね。
将来的には、地上波デジタル放送も『プログレッシブ方式』になるのかな?

たろう

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まとめ

今回の違いのポイントを、まとめていきましょう。

ポイント

  • 『1080i』の “i” は『インターレース方式』の略であり、画面に偶数番目の走査線と奇数番目の走査線を交互に出力する方式のことである。
  • 『1080p』の “p” は『プログレッシブ方式』の略であり、画面の上から順番に走査線を出力する方式のことである。
  • 『インターレース方式』は、『プログレッシブ方式』が出力するデータ量の半分で画面を表示することができる。
  • 『インターレース方式』はアナログ放送時代に使われていた技術であり、最新のデジタル放送では『プログレッシブ方式』が採用されている。
  • 放送信号とモニタの両方が『プログレッシブ方式』であるとき、最も綺麗になる。

現在のモニタに『インターレース方式』のものはありません。

『インターレース方式』と『プログレッシブ方式』のどちらなのか悩む必要はありませんよ。

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