子供の習い事として昔から根強い人気があるのが、『ピアノ』です。
筆者も子供の頃からピアノをやっていますが、とても楽しいですよ!
そういう疑問、筆者も何度か聞かれたことがあります。
そこで、この記事では
- 『ピアノの才能』とは何か
- 子供にピアノの素質があるかどうかの見分け方
についてお伝えします!
なお、ここではピアノについて書いていますが、
『才能とは何か』や素質の見分け方は、他のことでもそう変わりはありません。
ぜひ読んで、習い事選びの参考にしてくださいね!
そもそも『ピアノの才能』って何だろう?
親としては、『子供に才能があるかどうか』って、多少なりとも気になりますよね。
でも、『才能』って何でしょうか?
まず、『ピアノの才能とは何か』ということを、チェックしていきましょう。
『ピアノの才能』とは
『ピアノの才能』ってどんなことかというと、
- 『ピアノが好き!』という気持ちがある
- 地道に練習を重ねられる
- 『チャレンジしよう』という気持ちがある
この3つです。
たしかに『才能』というと、『普通の人にはない、特別な能力』っていうイメージを持つ人も多いですよね。
でも実は、けっこう身近で当たり前のことなんです。
『ピアノが好き』という気持ちがある
ピアノを弾くのに一番大事な才能は、
『ピアノが好き!』という気持ちです。
『ピアノが好き』という気持ちは、ピアノをやっていく時に、一番の土台になる気持ちです。
ピアノを弾いていると、
- 毎日の練習がいやになる
- 難しいことにぶつかり、なかなか壁を突破できない
- 挫折しそうになる
といったこともあります。
『ピアノが好き』という気持ちは、そういった時に支えになってくれます。
また、
『ピアノが好き!』『楽しい!』という気持ちは、音にも表れ、聴く人にも伝わります。
それが『ステキな演奏』になるのです。
ですから、『ピアノが好き』という気持ちは、とても大事な才能なんですよ。
地道に練習ができる
どんなことでも、練習しないとできるようにもなりませんし、上達もしませんよね。
ピアノも同じで、日常的にコツコツと練習することが大切です。
『日常的な練習を、地道に続けられる』というのも、才能です。
ピアノが大好きな人には、
- 毎日練習するのが当たり前で、『努力して続けている』という意識はない
- ピアノを弾くのが生活の一部で、練習しないとなんだか気持ち悪い
- ピアノを弾くこと自体が好きだから、地味な練習も楽しい
という人が多いです。
こんなふうに、『毎日の地道な練習が当たり前』になってしまうのも、才能と言えます。
チャレンジできる
ピアノを弾いていると、
- 楽譜を読むのが大変
- 弾くのが難しい箇所がある
- 自分では『こう弾きたい』と思うけど、思うように弾けない
- 練習ではうまく弾けるのに、人前だと緊張してうまく弾けなくなってしまう
など、壁にぶつかることもあります。
そういった時に、あきらめずに辛抱強くチャレンジできるのも、『ピアノの才能』の1つです。
『チャレンジできる』ということは、『辛抱強くがんばる力が付く』だけではありません。
- 難しいことができるようになって、新しい技術などを手に入れられる
- 『できるようになった』という達成感で自信が付き、次の挑戦へのエネルギーにもなる
など、さらに上達するための良い循環が生まれるのです。
だから、『チャレンジできる』ことも、ピアノの才能なのです。
『演奏家を目指すための才能』とは
ピアノを弾く、というだけであれば、必要な才能は
- ピアノが好き
- 地道に練習できる
- チャレンジできる
この3つがあれば、十分です。
ただ『演奏家を目指す』となると、話はちょっと違います。
演奏家になるためには、たとえば
- 楽譜から『その曲』を読み取る
- 『その音楽が何を表しているのか』『この曲で何を表現したいか』などの想像力や発想力
- 先生に言われたとおりに弾くだけでなく、自分でどう弾きたいか考えられる
- 自分で課題を見つけ、解決方法を考えようとする
- 『音楽で人を楽しませたい』『聴衆と一緒に音楽を楽しみたい』という気持ちがある
といったことも、必要です。
こういったことは、ピアノに取り組んでいく中で、少しずつ育っていくものでもあります。
ですから、ピアノを始めたばかりの子供ができなくても、まったく心配無用ですよ。
『ピアノをやるには必要』と言われがちなことについて
そういう話、時々ありますよね。
でも、
絶対音感のことや手の大きさは、気にしなくて大丈夫です!
絶対音感は必要?
『絶対音感』とは、たとえば『水を入れたコップを叩いた音がどの音かわかる』というように、聴いた音がどの高さの音か判断できる力のことです。
時々、『音楽をやるには、絶対音感が必要』という話を見かけたりもしますが、
絶対音感がなくても、ピアノは弾けますし、上達します。
筆者の周りにも、『ピアノをやっているけど絶対音感はない』という人がたくさんいますし、
- 絶対音感がないために、ピアノを弾くのに苦労した
- 絶対音感があるおかげで、ピアノがうまく弾けた
という話は、聞いたことがありません。
絶対音感は、『あれば役に立つこともある』くらいに思っておいてください。
手が小さいと向いていないって本当?
手が小さいからといって、『ピアノが向いていない』ということはありません。
『自分の手で表現できる音楽』をすればいいのです。
手が小さいと、
- オクターブが届くようになるのが、他の人より遅い
- オクターブの和音を押さえるのが大変
といったことはあります。
ですから、『クラシックの曲を楽譜通りに弾く』という時には、苦労することもあります。
でも、
- 自分の手に合った曲を選ぶ
- 『楽譜通り』にこだわらず、自分が弾けるように変える
という音楽との付き合い方や弾き方もあります。
たとえば、ジャズシンガーの綾戸知恵さんは手が小さいほうですが、大活躍していますよね。
綾戸智恵さんは、『手が小さいから、楽譜通りにクラシックを弾くのではなく、自分の好きに弾けるオリジナルの曲がいいと思った』とのこと。
その結果、ジャズの素晴らしい演奏家になったのです。
だから手の大きさは、心配しなくて大丈夫ですよ!
子供に『ピアノの素質』があるかどうかの見分け方は?
ピアノに最も大事な才能は『ピアノが好きなこと』とはいえ、素質のある子供はやはり、他の子供と違ったところがあります。
では、『子供に素質があるかどうか』は、どんなところを見ればわかるのでしょうか?
ここからは、素質の見分け方について、チェックしていきましょう。
『ピアノの素質のある子供』は何が違う?
『ピアノの素質がある子供』には
『小さいころから、音楽やピアノに対する関心がとても強い』
という特徴があります。
たとえば、
- トイピアノを与えたら、しょっちゅうトイピアノで遊んでいる
- よく家にあるピアノを鳴らして遊んでいる
- CMソングや電車の発車メロディなど、聞いた音や曲を真似して弾こうとする
- 音楽が鳴っていると、集中して聴く
- しょっちゅう歌っている
といった様子が見受けられる子は、ピアノや音楽への関心が強いです。
また、まれにですが、
- ピアノを教わったことがないはずなのに、いきなり曲を弾いた
- 一度聴いただけの曲を、楽譜もないのに弾いてしまった
という子供もいます。
こういった様子があるなら、特に素質がある可能性が高いです。
やってみなければわからない面もある
ピアノの素質や才能は、
『やってみなければわからない』
という面も、多分にあります。
素質がありそうだな、と思ってピアノを習わせても、
- 実際やってみたら、『ピアノを弾く』ということが合わなかった
- 何かのきっかけでピアノへの興味が消えてしまった
というケースもあります。
逆に、『素質というほどの素質はないだろう』と思っていた子供でも、
- いざ習い出したら、ピアノが大好きになってどんどん上達した
- 始めはあまり伸びなかったが、ある程度の年齢になってからぐんぐん伸びた
- 『素質がない』と言われていたが、感性と努力で素晴らしい演奏家になった
- 子供の頃は特に素質がある感じもなく途中でやめてしまったが、大人になって再開し、とてもステキな演奏をするようになった
ということもあるのです。
『子どもに素質がありそうかどうか』は、ある程度見分けられますが、
最終的には、子供が実際にピアノをやってみなければ、どんなふうになっていくかは、誰にもわからないのです。
ピアノに『素質』や『才能』はどのくらい必要か
もし子供に『習い事』としてピアノをやらせるなら、素質や才能があるかどうかは、気にしなくてかまいません。
気にするなら、
- 子供が楽しんで取り組めるかどうか
- 子供とピアノ講師の相性が良く、楽しく通える教室を見つける
といったことのほうが大事です。
一方、『子供を将来音楽家にしたい』『音大に行かせたい』といったことで習わせるなら、やはり『素質があるかどうか』は、大事です。
ただし、『素質がある』と判断して、高いレベルを目指してやらせる場合も
- 子供本人がピアノが大好きで、レッスンや毎日の練習が苦痛にならない
- 子供本人に『音楽の道に進みたい』という強い気持ちがある
- 子供に合う講師に習わせる
ということが大前提になります。
まずは、子供の気持ちや意欲を大事にしてくださいね!
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まとめ
ピアノをやるのに大切な『才能』とは、
- ピアノが大好きである
- 地道に努力ができる
- 難しいと思ったことにも、あきらめずチャレンジできる
ということです。
『素質がある子供』は、この3つの才能だけでなく、音楽に対する関心が特に強いです。
たとえば、
- 音楽が鳴るとじっと聴いている
- トイピアノなど、音の出るものでよく遊んでいる
- 聴いた曲を真似して弾こうとする
- しょっちゅう歌っている
というようにです。
とはいえ、
本当に素質や才能があるかどうか、いつどんな風にそれが伸びるかは、やってみなければわかりません。
ですから、あまり『素質や才能があるかどうか』を気にしなくても、気負わなくても、大丈夫です。
子供本人が『ピアノをやりたい』と言うなら、ぜひやらせてあげてくださいね!