『ピアノが弾ける』って、いいですよね。
ピアノは1人でも、いろいろな曲を弾けますし、もちろん他の楽器や歌と合わせても楽しめます。
ピアノは、『子供のうちから』というイメージがある人も多いです。
でも、大人になってからでも、弾けるようになるんですよ!
実際、筆者の知人は60歳を過ぎてからピアノを始め、10曲くらいレパートリーを持っています。
楽しむために始めるなら、年齢は関係ないのです。
それはいい疑問ですね。
やはり、ピアノを弾けるようになるためには、練習が大事ですから。
そこでこの記事では、
- 大人の初心者におすすめのピアノの練習法
- レッスンを受けることと独学で習得すること
についてお伝えします。
\ 音楽経験ゼロでも弾ける /
初心者でもピアノをスラスラ弾く秘密
大人のピアノ初心者におすすめの練習法とは?
基本的な練習の仕方
ピアノの練習の仕方は、
- 右手、左手に分けて1フレーズゆっくり練習する
- 1フレーズが片手ずつきちんと弾けるようになったら、ゆっくり両手で合わせる
- 1~2を1小節ごと、もしくは1フレーズごとに繰り返し、弾けるようになったら、少しずつ繋げていく
- 曲を通して、ゆっくり両手できれいに合わせられるようになったら、少しずつテンポを速くして、目標のテンポに持って行く
という進め方が基本です。
『つい曲を通して弾きたくなる』という人も多いですが、1つ1つの音を確認しながら、丁寧に進めて行った方が、早く弾けるようになりますよ。
難しい所やリズムが崩れやすい所があったら、その場所だけ抜き出してじっくり練習しましょう。
そうなんです。
ピアノの練習は、地道なことの積み重ねです。
でも、その積み重ねが繋がると、すてきな『曲』になりますよ!
メトロノームを活用しよう!
1人で練習する時にぜひ活用したいのが『メトロノーム』です。
正確にテンポを刻んでくれるので、
- 『拍』の感覚を身に付けやすい
- 弾いている時のテンポのズレやリズムの崩れを発見しやすい
というメリットがあります。
メトロノームには、
- 振り子式メトロノーム
- 電子メトロノーム
- スマホのアプリのメトロノーム
があります。
電子メトロノームやアプリのメトロノームだと、
- 8分音符や16分音符を刻んでくれる
- ランプが点滅するので、目でもリズムを確認できる
といったメトロノームもあるので、使いやすいものを選んでくださいね。
遠慮なく楽譜に書き込む
初心者のうちは、音符や指使いなどが、すぐに判断できなくても無理はありません。
そんな時は、遠慮なく楽譜に書き込んでしまいましょう。
たとえば
- 音符に『ドレミ』を振る
- 拍を数えやすいように、数字を書き込む
- 指番号を書き込む
- 右手と左手を合わせるところを線でつなぐ
- #(シャープ)や♭(フラット)が付いているところに印をつける
などです。
もっとも、あまりに沢山書き込み過ぎると、今度は『楽譜が読みづらくなる』というデメリットもあります。
そういう時は、
- 自分にとってわかりにくかったり、忘れやすかったりすることに絞って書き込む
- 色鉛筆を使って、色分けする
などの工夫もしてくださいね。
メモ
ピアノを始めたばかりで鍵盤の位置がわかりにくい時は、鍵盤にも目印を貼ると良いです。
マスキングテープだと、貼り跡も付きにくいですし、『ド』『レ』『ミ』など音も書けますよ。
基本練習は必要?
『何を習得するにも、基本が大事』
ということは、よく言われますよね。
では、大人になってから趣味でピアノをやる時にも、基本練習が必要なのでしょうか?
これは人によって考え方が違いますが、筆者は
- 基本練習も楽しいと思えるなら、やると役に立つ
- 基本練習のせいでピアノが楽しめなくなるくらいなら、無理にやらないほうが良い
と考えています。
基本練習って、単純な音やパターンの繰り返しや『曲』らしさがないことが多いです。
そのため、『つまらない』と感じる人も、たくさんいます。
また、練習時間があまり取れない場合、『基本練習からやると、曲を弾く時間がなくなる』ということもあり得ます。
これも、ちょっとつまらなくなりそうですね。
楽しむことが目的のピアノなら、練習もなるべく楽しいほうが良いですよね。
そう考えた時に、基本練習が『楽しい』と感じないのであれば、やらないのもOKです。
曲だけを弾いていても、地道に丁寧に練習すれば、上達します!
そして、練習の中で『やっぱり基本練習したほうが良いな』と思ったら、やってみてください。
自分で必要性を感じてやるなら、モチベーションも上がりますしね。
練習時間の取り方のコツ
ピアノを弾けるようになるためには、やはり『普段の練習』が大事です。
ここで、練習時間の取り方のコツをお伝えしましょう。
コンスタントに練習するためには
- 『ピアノの練習』を習慣にする
- 『ちょっと空いた時間』も使う
- 練習時間が短い時は、1つのことを集中して練習する
ということが大切です。
『練習』を生活習慣の1つにする
練習は、生活習慣にしてしまえば、けっこう毎日できてしまうものです。
そのためには
なるべく毎日、決まった時間やタイミングで練習をする
というのがおすすめです。
たとえば
- 家に帰って着替えたら、ピアノの練習を始める
- 夕飯の片づけが終わったら30分練習する
というようにです。
無理なく始められて、ある程度時間が確保できるタイミングを練習タイムにすると良いですよ。
スキマ時間を使って練習する方法
ピアノが目の前になくて、5分くらいの時間しかない時でも、上達するためにできることがあります。
たとえば、
- 今練習している曲を聴く
- 楽譜を見て音を思い浮かべる
- 楽譜を見ながら指を動かしてみる
- 楽譜がなくて曲も聴けない時は、指の運動をする
といったことです。
曲を聴いたり指の運動をしたりということなら、通勤中にもできそうですね!
ピアノに向かえる時間が短い時
『今日は忙しくて、どうしてもちょっとしかピアノを弾けない』ということもありますよね。
そんな時は、
練習のポイントを絞って、そこに集中して練習する
というのがおすすめです。
たとえば、
- ある1小節のリズムをきちんと取れるようにする
- 1~2小節の音をしっかり把握する
- 1つのフレーズだけ、指使い通りに指を動かせるようにする
というようにです。
ピアノは、無理にたくさん練習しなくても、
短時間でも、集中してコツコツ積み上げれば、上手くなります。
スキマ時間も上手に使ってくださいね!
さらなる上達のコツ
ピアノが上達するためのコツもあります。
それは
- 『自分が今できることよりちょっと上のこと』に挑戦する
- 『この曲を弾きたい』という目標を作る
- 人に聴いてもらう
ということです。
常に『ちょっとだけ難しい曲』に挑戦する
ピアノが上手になるためには、
これまで取り組んできたことができるようになったら、『今までよりちょっとだけ難しい曲』に挑戦する
ということが大切です。
これは、『できることや使える技術を増やす』という意味もありますが、
『モチベーションを保つ』という効果もあります。
できることが増えたり、少し難しいことができたりすると、やっぱり嬉しいですよね。
簡単にできることだけだと、達成感も得にくいです。
かといって難しすぎることだと、なかなか達成できず、これも達成感を得にくくなります。
中には『なかなか上達しない』と感じて、気持ちが折れてしまう人もいます。
なので、その間を取って『今できることよりちょっとだけ難しいこと』に挑戦するのです。
『弾きたい曲』を目標にする
『いつか、この曲を弾きたい!』という曲があるのは、ピアノの上達にとても励みになるものです。
クラシックでもポップスでも何でもいいので、ぜひ『弾きたい曲』を見つけてください。
そして、『その曲が弾けるようになること』を目標にしましょう。
原曲は難しそうでも、初心者向けにやさしく編曲した楽譜は、たくさん出版されています。
インターネットで1曲だけ買えるタイプの楽譜もたくさんあるので、探してみてください。
人に聴いてもらう
『自分の演奏を人に聴いてもらう』ことは、とても良い刺激になります。
習っていて、発表会などがあるなら、ぜひ参加してみてください。
もし独学で練習しているなら、家族や友人に聴いてもらうのも良いですね。
フィードバックをもらうことが刺激になるのはもちろん、聴いてもらおうと思って一所懸命に練習すると、これも上達につながります。
いえいえ、そういう遠慮は無用です!
初心者でも簡単な曲でも、あなたが楽しんで一所懸命に弾いてると、その気持ちは聴いている人に届くものです。
ですから、ぜひ聴いてもらってくださいね!
メモ
人に聴いてもらうなら、『YouTubeに動画をアップする』という方法もあります。
『初心者だけど弾いてみた』といった動画も、けっこうアップされています。
ただ、YouTubeで公開すると、知らない人からのコメントや評価が付くこともありますよね。
良くないコメントは、あまり気にしないようにしましょう。
がんばりすぎは禁物!
新しい趣味って、つい熱中してしまうこともありますよね。
でも、どんなに楽しくても上達したくても、がんばりすぎてはいけません!
初心者のうちは、手が『ピアノを弾く』という動きに慣れていなかったり、手に余計な力が入ったりすることもあります。
たくさん練習しすぎると手を傷めてしまうので、
- 長時間練習する時は、時々休憩を入れる
- 手が疲れた時も、休憩する
- 手に痛みを感じたら、練習を中断して手を休める
- 痛みが続く時は練習を休み、痛みが収まらない時は病院で診てもらう
ということに気を付けてください。
無理をして手を傷め、しばらく休む羽目になるより、体に無理のない範囲の練習をコンスタントに続けるほうが良いですよ!
メモ
ちなみに、練習の前後や休憩の時に、腕や肩などのストレッチをするのもおススメです。
肩こり予防にもなりますし、ちょっと気分が変わって集中できます。
弾けるようになりたいなら習うべき?独学でもいける?
ピアノを弾けるようになるには、大きく分けて2つの方法があります。
1つは、ピアノ教室に通って習うこと。
もう1つは、独学で弾けるようになることです。
この2つ、どちらにもメリットとデメリットがあります。
ここからは、ピアノを習うことと独学で取り組むことについて、見ていきましょう。
レッスンを受けることのメリットとデメリット
ピアノ教室に通ってレッスンを受けることのメリットは、
- きちんとした弾き方を教えてもらえる
- 今の自分に必要な課題を提示してもらえる
- 難しい所をどうすればクリアできるか、アドバイスしてもらえる
- 自分だけでは気が付けない間違いを教えてもらえる
- 講師が曲を勧めてくれることで、これまで知らなかった曲やジャンルに出会える
- レッスンがあることが、練習に良い刺激になる
- 発表会に参加すると、自分の演奏を聴いてもらえるし、他の生徒の演奏を聴くこともできて、良い刺激になる
といったことです。
やはり、きちんとピアノが弾ける人にアドバイスを受けると、効率良く習得できます。
そのため、独学より上達するのも早いです。
一方、レッスンを受けることのデメリットとしては
- レッスン代がかかる
- 自分に合う講師を探すのに、それなりに時間と手間がかかる
- レッスンを受けるために、スケジュールを空けておかなければならない
- 急な仕事などでキャンセルする時には、次のレッスンのスケジュールを再調整しなければならない
といったことがあります。
ようするに、『レッスンを受ける費用と手間と時間』の部分ですね。
独学で取り組むメリットとデメリット
では、独学で取り組む場合のメリットとデメリットはどうでしょうか。
メリットは
- 気軽に始められる
- 自分の好きな教材で、好きなように進めていくことができる
- 自分のペースで進められる
- レッスンの費用や時間を捻出しなくて済む
- 『次のレッスンまでにできるようにならなければ』というようなプレッシャーがない
といったことです。
今は、DVDなどが付いた教材もありますし、YouTubeなどの動画サイトにも、初心者向けの動画がたくさん上がっています。
ですから、それを見ながら自力でピアノを習得することもできます。
デメリットとしては
- レッスンを受けるよりも、習得のペースは遅くなることが多い
- ピアノを弾く姿勢や指の形、音符の読み方などを間違ったまま覚えてしまうことがある
- 完全に自分のペースで進めるので、ルーズになってしまう可能性がある
- 身に付けられることが、『教本などで知ることと自分で気が付くこと』の範囲に限られてしまいやすい
- 壁にぶつかった時に、アドバイスが受けられない
といったことが挙げられます。
独学にはマイペースで進められる良さもありますが、『自分で試行錯誤しなければならない』という大変さもあります。
ただ、その大変さも楽しめるなら、独学でチャレンジすることにもきっと向いていますよ。
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初心者でもピアノをスラスラ弾く秘密
ピアノ教室の探し方
もしピアノのレッスンを受けるのであれば、教室を探さなければならないですよね。
その方法を、お伝えしましょう。
ピアノ教室を探すなら、まず『通えるエリア』の中で、
- 知り合いに、ピアノを習っている人や音楽の先生などがいたら、いい教室があるか聞いてみる
- ピアノ教室のサイトなどを見てみる
といった方法で、教室の場所をチェックしてみましょう。
そして、見てみたい教室が見つかったら、
- 体験レッスンに行く
- 発表会を見学する
といったことを、してみてください。
特に、体験レッスンはおすすめです。
無料で体験レッスンができるピアノ教室も多いので、ぜひ受けてみてくださいね。
また、ピアノ教室の発表会を見学すると、その教室の雰囲気や、講師がどんな風に生徒に接しているかなどを知ることができます。
ピアノ教室を見つけるには、ちょっと時間と手間が掛かります。
でも、慌てずに、自分に合うところをじっくり探してくださいね。
メモ
ピアノを習うには、習うペースや通いやすさも大切です。
体験レッスンを受ける時には、
- どんな目的でピアノを習うのか(『趣味として楽しみたい』など)
- どのくらいのペースでレッスンを受けたいのか
- レッスンを受けたい曜日や時間帯(不定期の場合は、不定期で受けたいこと)
といったことを率直に伝えると良いですよ。
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まとめ
ピアノは、大人になってから始めても楽しめる楽器です。
ただ、弾けるようになるためには、やはり『練習』が大切。
基本的な練習の仕方は、
- 右手、左手に分けて1フレーズずつゆっくり練習する
- 片手ずつきちんと弾けるようになったら、ゆっくり両手で合わせる
- 両手で合わせながら少しずつテンポを速くして、目標のテンポに持って行く
ということの繰り返しです。
他にも、
- テンポやリズムが崩れがちなら、メトロノームを使う
- ドレミや指使いなどを、わかりやすいように書き込む
- ピアノに向かう時間がない時は、曲を聴いたりする
など、工夫しながら練習してください。
大人だと、練習時間を取りにくいこともありますよね。
でも、無理に練習時間を多く取る必要はありません。
『少しずつでも、なるべく毎日』が上達のコツです。
ピアノを弾けるようになるために大切なのは、
『自分に合う方法で、無理なく、楽しく取り組む』
ということです。
自分に合った方法で、ぜひ『初めてのピアノ』を楽しんでくださいね!
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