セイノースーパーエクスプレスと西濃運輸の違いをわかりやすく解説

日本の運輸会社は、いろいろありますが、その中でも、

『西濃運輸』

という名前は、1度は耳にしたことがありますよね。

カンガルーのマークが特徴的なトラックは、西濃運輸であり、

『日本最大手』

との呼び声もあるくらい有名な運送業者です。

ですが、この会社とよく似た、

『セイノースーパーエクスプレス』

と呼ばれる会社も存在しているのです。

この二つは、同じものと間違われるのですが、実は

『別々の会社』

だと言えるのです。

この記事では、

セイノースーパーエクスプレスと西濃運輸の違い

について解説します。

似ている名前のため、しっかりと違いを理解してみてください。

セイノースーパーエクスプレスと西濃運輸の違いとは?

セイノースーパーエクスプレスと西濃運輸は、

『セイノーという言葉が似ている』

ことから、何かしらの関係がある予測は立てられます。

ですが、実際のところ、この2つには、明確な違いがあるため、分けて考えなければなりません。

セイノースーパーエクスプレスは『元々3つの会社だった』

セイノースーパーエクスプレスは、

『元々、3つの会社に分かれていた』

のです。

その3つの会社とは、

  • 湖東陸運株式会社
  • 伊豆運送株式会社
  • 池袋通運株式会社

となります。

これらの会社が、それぞれ運送会社を経営していたのですが、

『平成21年4月24日』

に、セイノーホールディングスに吸収合併されてしまったのです。

ちなみに、セイノーホールディングスに吸収合併される前に、

『西武運輸株式会社』

として、三社合同で営業を行っていました。

それから、さらに時が経ち、

『平成26年4月1日』

に、社名をセイノースーパーエクスプレスに変更したのです。

これが、セイノースーパーエクスプレスの創業から、現在に至るまでの流れとなります。

西濃運輸は『セイノースーパーエクスプレスの親会社』

次に、西濃運輸について解説します。

西濃運輸は、簡単に言うと、

『セイノースーパーエクスプレスの親会社』

となります。

西濃運輸は、

『太平洋戦争開戦とほぼ同じ時期に創業』

した会社であり、日本の輸送を支えた会社の1つとなっています。

『輸送』は戦後、戦災復興のために花形業界となります。

西濃運輸は、その将来を見越して、『定期便』を考え出し、その読み通り、高速道路を活用した輸送業者をけん引する存在となります。

当時のヤマト運輸社長である小倉社長も

「脅威を感じていた」

と語っています。

この時の定期便は、

『東京ー大阪間』

でしたが、次第に全国へと事業展開を進めていったのです。

カンガルー便などは、西濃運輸を代表する事業であり、その他にも、

  • カンガルー国際便
  • 引っ越しサービス
  • ソリューション(物流最適化の提案)

などの事業を展開しています。

日本における輸送事業は、

『西濃運輸から、本格的な進化を遂げていった』

と言えるでしょう。

セイノースーパーエクスプレスと西濃運輸似て非なるもの

ここまでの内容を見ると、

西濃運輸の下に、セイノースーパーエクスプレスがある

ということが分かります。

この2つの会社は、明確な上下関係が構築されているのです。

このことを知っておけば、

セイノースーパーエクスプレスと西濃運輸が、全く違うもの

ということが分かりますね。

親会社と子会社の関係事業は西濃運輸が舵を取っている

別々の会社だった、セイノースーパーエクスプレスと西濃運輸ですが、

西濃運輸がセイノースーパーエクスプレスを子会社化した

ため、会社としての舵取りは西濃運輸が握っていることになります。

特に、社名にもあるように、

『セイノースーパーエクスプレスは、輸送業に重きを置いている会社』

のため、その部門に力を入れるように、西濃運輸から指示が出ていると推測されます。

実際、セイノースーパーエクスプレスの事業内容として、

  • 国内輸送事業
  • 海外輸送事業
  • 専門・特殊輸送事業

などがあり、このサービス向上に力を入れています。

普通、親会社が子会社を作るのは、免税を受けたり、グループ拡大を行うためとされます。

その中でも、西濃運輸は、

『主流である輸送業を、さらに拡大させる』

という目標があり、そのために、セイノースーパーエクスプレスがあるとも言えるのです。

現に、セイノースーパーエクスプレスという社名に変更になった理由は、

『以前の西武運輸株式会社より、こちらのほうが西濃運輸としての事業名に相応しい』

からとされています。

西武運輸(現セイノースーパーエクスプレス)としては、以前は別会社だったところから、社名を変更されるのは不本意かもしれません。

でも、これが親会社と子会社の差です。

今後、もしセイノースーパーエクスプレスと西濃運輸の違いを聞かれた際は、

『西濃運輸が親会社で、その子会社がセイノースーパーエクスプレス』

と説明してください。

とは言っても、

『元々同じ運輸会社なので、そこまでやることが変わるわけではない』

ことも、あわせて覚えておくと良いですよ。

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まとめ

『セイノースーパーエクスプレスと西濃運輸には、明確な上下関係がある』

ということが言えます。

名称だけ見ると、

“スーパー”とついているほうが、立場が上

と感じるかもしれません。

ですが、よく調べて見ると、全く立場が違うことに気付くことが出来ます。

名称は、聞く人の印象だけで、価値を決めてしまうことがあるものです。

ですが、しっかりと調べてみることで、本当の関係性が見えてくるものなのです。

今回以外でも、名称に騙されないように、気を付けてくださいね。

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