会社での作業には欠かせない『Excel』。
このEXCELの拡張子の『xls』と『xlsx』の違いを知っていますか?
あれって、いったい何が違うの?
でも、違いについては僕もよく知らないな。
この記事では、『Excel』のファイルの拡張子『xls』と『xlsx』の違いについて解説します。
Excel『xls』と『xlsx』の拡張子の違い
『Excel』について、細かい説明は不要ですね。
Microsoft社が開発・販売している『Microsoft Office』の中のひとつで、データの集計やグラフの描画などができる表計算ソフトです。
この『Excel』でファイルを保存する時、いくつかの形式を選ぶことができますが、その中に『xls』と『xlsx』の2種類があります。
それでは、『xls』と『xlsx』の違いはどこにあるのでしょうか?
『xls』は、『Excel2003』以前で利用されていたファイル形式です。
それに対して、
『xlsx』は、『Excel2007』以降で利用されているファイル形式です。
つまり、『xls』と『xlsx』では、『Excel』のバージョンが異なるということになりますね。
しかし、
互換性があるため、『Excel2007』以降のバージョンで『xls』形式のファイルを読み込むことは可能です。
『Excel2007』以降のバージョンであれば、『xls』『xlsx』の区別を気にすることなく利用することができます。
逆に、
『Excel2003』以前のバージョンで『xlsx』形式のファイルを読み込むことはできません。
『Excel2007』以降のバージョンを使っていても、他の人がもし『Excel2003』以前のバージョンを使っていたら、『xls』形式のファイルとして保存しなければなりません。
『Excel2007』から『xlsx』形式のファイルが登場したということね。
EXCEL『xlsx』の拡張子が登場した理由
なぜ、『xlsx』という拡張子が必要になったのでしょうか?
その理由は、『Excel』が持つマクロ機能にあります。
マクロ機能とは、『Excel』上の操作を記録して、同じ操作が何度でも自動的にできるようにする機能のことです。
マクロ機能として記録された内容は『VBA(Visual Basic for Application)』という言語で記述され、それを編集することによって、さらに高度なことも可能となります。
『VBA』では、実行しようと思えばWindowsの中にあるファイル操作も可能です。
つまり、
悪意を持った人間が、重要なファイルを消去したり書き換えたりすることもできてしまう
ということですね。
そのような危険なファイルをメールなどで相手に送り、ファイルを開いた途端に処理を実行させることもできるわけです。
いわゆる『マクロウィルス』は、昔から問題になっていました。
そこで、『Excel2007』からは、マクロがある場合とない場合で、拡張子の名前を変更しました。
マクロがない場合の拡張子は『xlsx』になります。
それに対して、
マクロがある場合の拡張子は『xlsm』です。
しかし、『Excel2003』以前のバージョンを使っているユーザに対してファイルを渡したい場合、『xlsx』や『xlsm』形式のファイルを開くことはできないので、互換性のため『xls』形式も残されているわけです。
現在、『Excel2003』以前のバージョンを利用している人は、ほとんどいません。
ですから、メールに『Excel』ファイルを添付する場合、『xlsx』か『xlsm』形式でも問題になることは、まずありません。
特に、マクロが入っていないことを示すため、『Excel』ファイルをメールで添付する場合は『xlsx』を使うようにしましょう。
また、相手が『Excel』を持っているかどうかわからない場合、『xlsx』形式のファイルでは見ることができない可能性もありますね。
中身がデータだけ(グラフや関数、罫線などがない)の場合は、カンマ区切りの『csv』形式で送る方法もあります。
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まとめ
ポイント
- 『xls』は、『Excel2003』以前で利用されていたファイル形式である。
- 『xlsx』は、『Excel2007』以降で利用されているファイル形式である。
- 『Excel2007』以降のバージョンで『xls』形式のファイルを読み込むことは可能である。
- 『Excel2003』以前のバージョンで『xlsx』形式のファイルを読み込むことはできない。
- 『Excel2007』以降のバージョンでは、マクロのないファイルを『xlsx』、マクロのあるファイルを『xlsm』形式で保存するようになった。
- マクロが入っていないことを示すため、『Excel』ファイルをメールで添付する場合は『xlsx』を使う方がよい。
『Excel』ファイルを相手先にメールするときは、拡張子に気をつけるようにしましょう。