グラボ(グラフィックボード)で、有名なメーカーにNVIDIAがあります。
従来の『GTX』シリーズに加え、最近『RTX』シリーズが新たに登場しました。
この『GTX』と『RTX』シリーズの違いを知っていますか?
あれがすごく気になっているのよね。
でも、詳しいことは僕も知らないんだ。
この記事では、NVIDIAグラボの『GTX』と『RTX』の違いについて解説します。
NVIDIAグラボ『GTX』と『RTX』のスペック
『GTX』と『RTX』それぞれのスペックについて調べてみましょう。
『GTX』と『RTX』のスペック
GTX1080Ti | RTX2080Ti | |
トランジスタ数 | 118億 | 186億 |
ダイサイズ | 471mm2 | 754mm2 |
GPC数 | 6基 | 6基 |
SM数 | 56基 | 68基 |
CUDAコア数 | 3584 | 4352 |
RTコア数 | - | 68基 |
ベースクロック | 1480MHz | 1350MHz |
ブーストクロック | 1582MHz | 1545MHz |
メモリバス帯域幅 | 484GB/s | 616GB/s |
GPUメモリ | 11GB GGDR5X | 11GB GDDR6 |
TDP | 250W | 250W |
今回は、『GTX』と『RTX』の製品として、『GTX1080Ti』と『RTX2080Ti』を選びました。
この2つは、『GTX』『RTX』それぞれの中でのハイエンド品になります。
トランジスタ数は、『RTX2080Ti』が『GTX1080Ti』よりも60%程度増えています。
また、CUDAコア数も『RTX2080Ti』が『GTX1080Ti』よりも20%程度増えていますね。
これらは、演算処理能力に関係する指標となるので、これだけでも
『RTX2080Ti』のほうが性能は上であること
がわかります。
GPCとはグラボの核となる部分で、この上に演算処理ユニットが搭載されています。
演算処理ユニットの数はSM数で表されていますが、これも『RTX2080Ti』のほうが多いですね。
価格はどうでしょうか?
『GTX1080Ti』と『RTX2080Ti』の価格
GTX1080Ti | 83,980円 |
RTX2080Ti | 194,560円 |
一口に『GTX1080Ti』『RTX2080Ti』と言っても、様々なメーカーが販売しています。
上で示した価格は、あくまでも一つの例に過ぎません。
ここで重要なのは、
『RTX2080Ti』が『GTX1080Ti』の倍以上の価格である
ということです。
実は、『GTX1080Ti』は、すでに生産が終了した製品です。
現在は在庫のみの販売となるので、値崩れを起こしていることもあって、『GTX1080Ti』は、かなり安く買うことができるようになりました。
値段は倍以上するから、ちょっと買うのをためらってしまうよね。
『GTX』と『RTX』の違い
『GTX』と比べると、『RTX』は、
価格に見合った性能がない
という結果になりました。
では、『RTX』を買うメリットはないのでしょうか?
実は、先ほどのスペック表の中で解説していなかった箇所があります。
それが『RTコア数』です。
『RTX』シリーズから、新たな機能として『リアルタイム・レイトレーシング』機能が追加されました。
『RTコア』とは、レイトレーシングに特化したコアのことを指します。
なので、『GTX』シリーズには『RTコア』がないわけですね。
『レイトレーシング』とは、
光線の伝わる軌跡を物理法則に従ってシミュレートすることで描画
する手法です。
この手法を使うと、
まるで実写のような映像を作り出すこと
ができます。
『レイトレーシング』は、従来は非常に処理に時間がかかる描画方法でした。
それが、リアルタイムで可能になるのですから、本物にしか見えないような映像でゲームを楽しむこともできるわけですね。
残念ながら、この機能を使ったゲームは、今のところ多くはありません。
なので、現在の『RTX2080Ti』は、『GTX1080Ti』より少し性能が上がったグラボという印象です。
しかし、
これから『レイトレーシング』を利用したゲームが、誕生していきます。
ですから、先行投資の意味で『RTX2080Ti』を購入するというのも、ひとつの手です。
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まとめ
ポイント
- 『GTX』と『RTX』を比較した場合、同じグレードなら『RTX』のほうが性能は上である。
- 『RTX』のほうが、『GTX』よりも高価である。
- 『RTX』シリーズから、新たな機能として『リアルタイム・レイトレーシング』機能が追加された。
『RTX』が活躍するのは、まだまだこれからです。
どんなゲームが登場するのか、想像するだけでもワクワクしますよね。