今では、仕事やプライベートで使うことが多い、PC。
その寿命を考えたことがありますか?
使い方次第ですが、PCの寿命は、
- スリープ
- 休止
- シャットダウン
のいずれかを使うかによって、変化していきます。
この記事では、スリープ・休止・シャットダウンの違いと、それぞれのPCの寿命への影響を紹介していきます。
PCスリープ・休止・シャットダウンの違い
スリープと休止、シャットダウンそれぞれの違いを解説していきます。
スリープ
まずは、よく使うであろう、『スリープモード』。
スリープモードとは、使っているプログラムや、開いているファイルがメモリに保存されたまま省電力モードになることです。
スリープモード中は、
- プログラムやドキュメントなどの作業状態が、そのまま保存される
- パソコン自体は、省電力モードで稼働している
- 電源供給が切れたり、バッテリー切れが起きると作業が続けられない
などの特徴があります。
初期設定だと、10分くらい何も操作をしないとスリープモードへ移行するパソコンは多いです。
無意識のうちに使っていることがある機能と言えますね。
スリープ機能は、電源オプションで変更可能です。
スリープの最大のメリットは、
すぐに作業が再開できる
ことであり、節電の観点から見ると、マイクロソフトの調査によれば、
90分以内に使用を再開する場合は、スリープモードがよい
という話ですよ。
休止モード
スリープモードと同じような機能を持つ、『休止モード』。
休止モードは、
使っているプログラムや開いているファイルをハードディスクに保存し、コンピュータの電源を切る
というシステムです。
もともとノートPC用の機能でした。
そのため、PCによっては、休止モードが存在しない場合もあります。
パソコンが休止状態になると、
- 作業状態が、ドライブ内に保存される
- パソコンの電源が切れる
- バッテリー切れを起こしても、途中から再開できる
などの特徴があります。
作業再開の際は、
スリープモードより、少しだけ時間がかかる
のですが、電力を使わない分、スリープよりも燃費が良くなります。
シャットダウン
誰でも知っている『シャットダウン』。
シャットダウンは、
システムを終了させ、電源をオフにする
という機能です。
そのため、
- 中断している作業は、全て消える
- 保存していないデータも、全て消える
- 電源は完全に落ちる
などの特徴があります。
節電の観点からだと、マイクロソフトの調査によれば、
90分を超えて、PCを使用しない場合は、シャットダウンのほうがいい
という話です。
ただし、頻繁に電源をつけたり消したりすると、
電力を多く使う上に、HDD・SSDに負担がかかる
ため、その場合は、シャットダウンをしないようにしましょう。
スリープ・休止・シャットダウンPCの寿命が最も長くなるのは?
節電の観点からは、
90分
というボーダーラインで、スリープとシャットダウンを使い分けると良いことがわかりました。
しかし、
PCの寿命
という観点では、どれを使うことが最も寿命が長くなるのでしょうか?
結論を言ってしまうと…
PCを使う状況や時間によって、寿命も変わってくるので、一概にこれがいいとは言えない
ということが、実際のところです。
たとえば、
HDD・SSDに最も負荷がかかるのは、電源のオンオフ
なので、頻繁なシャットダウンはよくありません。
それなら、常にスリープ状態にしておけば寿命が長くなるのか?というと、別の問題が発生します。
常にスリープ状態だと、電源がついたままなので、
パソコンの各部品には大きな負担がかかり、内部の動作熱による負荷がかかってしまうのです。
以上の理由から、
- 電源のオンオフによってかかる負荷
- 熱の問題によってかかる負荷
どちらかをとるためにスリープ、シャットダウンを選ぶと、もう片方の問題がデメリットとしてついてくるのです。
事実、
メーカーも、節電の観点からの違いは公開しているものの、PCの寿命という観点としては、何も発表していない
という状況です。
開発メーカーですら、どちらがよいかと言い切れないのです。
休止状態は、両者の中間にあたるので、バランス型ということになります。
確実に言えるのは、
PCの使用状況や、環境に応じた使い分けをすること
ですね。
PCを常に使っている人の場合なら、
- 1~2時間の外出などで席を離れる際は『スリープモード』
- 1週間に1回くらいは、シャットダウンする
という使い分けを、ここでは推奨したいと考えています。
PCにとって最も負担がかかっているのが、
電源のオン・オフ
であり、休止・シャットダウンでは、毎回起こることになります。
その点、スリープモードなら省電力で稼働しているため、起動・停止の負担がかかることはありません。
続けてPCを使用する際は、おすすめと言えます。
逆に、1日5~6時間くらいしか使わないのに、スリープモードにしてしまうと、
常に電力を消費するので、かえってPCの寿命を減らす原因となり得ます。
1日5~6時間しか使わない人は、
就寝時にはシャットダウンしておく
という使い方をしてみてください。
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まとめ
スリーブ・休止・シャットダウンは、どれも、PCを使う上で、欠かせない機能です。
使い方を誤ると、
PCの寿命をすり減らす要因
になりかねません。
『PCの寿命』という観点から見たスリープ・休止・シャットダウンは、一長一短なため、
寿命を長くしたいなら、PCの使い方に合わせるべき
と言えます。
少しでも長く使い続けたいなら、
自分が、どんな風にPCを使っているのか
を確かめて使ってくださいね。