会社勤めをしている人は、日頃から、
『実績』
を求められています。
実績を積んで、会社の業績を増やすことで、
自分の評価を上げる
ことを目標にしていますよね。
ですが、この実績という言葉を、
『成果』
と呼ぶ人もいます。
また、似たような言葉に、
『実積』
という言葉もあり、よく書き間違いを見かけます。
そこで、今回は、
『実績・実積・成果の違い』
について解説します。
それぞれの言葉を理解して、正しく使ってみてください。
実績・実積・成果の違い
実績・実積・成果は、似たような意味や漢字を使っているため、間違われることが多いです。
ですが、それぞれの言葉には、
『しっかりとした別々の意味』
があり、使い分けることができます。
実績は『積み上げたもの』
まず、実績について解説します。
実績とは、
『実際にあった功績』
という意味があります。
そして、使い方としては、
- 実績を上げる
- 実績を積み重ねる
と使います。
これらは全て、
『過去・現在・未来における繋がり』
があります。
つまり、
『自分が行ってきた功績の積み重ね』
となるのです。
また、実績には、
『善悪の区別がついている』
こともあります。
実績と聞けば、良い事を連想するかもしれません。
でも逆に、
『失敗や悪い事をした分の実績』
も存在します。
結論として、
『物事の良し悪しに関わらず、積み重なったもの』
が、実績となります。
実積は『面積や体積』
次に、実積について解説します。
この言葉は、
『実績』
と間違われることが多く、よく似ているため、気付かない人が多いです。
ですが、この実積という言葉の意味は、
『実際の面積・体積』
を表したものです。
つまり、
『土地の大きさや物体の大きさ』
を測るときに使われる言葉なのです。
そのため、普段は、
『あまり使われることのない言葉』
となっています。
ですが、書き間違いが多くある言葉でもあり、
『流し読みしていると、間違いに気付かない』
ことも多々あります。
しっかりと使い分けてください。
成果は『得られた結果』
次に、成果について解説します。
成果は、
『何かの行為によって、得られた結果』
という意味があります。
つまり、
『そのとき行った、自分や他人の行為が及ぼすもの』
という解釈が出来ます。
ですが、この成果に関しては、あくまで、
『ある一定の結果』
にしか使うことが出来ません。
イメージしやすいのは、
『成果を積み上げたものが、実績』
があります。
さきほど解説した、実績は、
『積み上げるもの』
となります。
そして、何を積み上げているかと言えば、
『成果』
ということになるのです。
実績と成果はセット
実績・実積・成果について解説しました。
ここまでの内容から、
『意味の取り方や漢字のちょっとした書き方』
で、全く違う意味になることが分かりました。
特に、
『実績・成果』
については、セットで考えることができます。
実績は、成果を積み上げてこそ
実績は、解説したように、
『積み上げたもの』
となります。
そして、何を積み上げているのかと言えば、
『成果』
となるのです。
成果は、
『行った行為に対する結果』
なので、単体でしか評価されません。
ですが、多くの成果を挙げていると、それが積み重なり、
『実績』
になるのです。
また、逆も然りで、成果には、
『悪い結果に終わるもの』
なども存在しています。
悪い成果も、当然、積み重なるものであり、
『悪い実績』
として残っていくのです。
良い成果であれば、いくらでも実績として残って良いですが、
『悪い成果で積み重なった実績は、人生においてマイナスとなる』
ことがほとんどです。
これにより、最悪、
『降格やリストラの対象にされる』
ことがあるため、避けたいものではあります。
出来るだけ、
『良い成果と実績』
を作れるように、頑張ってみてくださいね。
実績と実積の間違えない覚え方
実績と実積という言葉は、本当に良く間違われることで有名です。
この間違いを、少しでもなくすためには、『使われている漢字の意味』について知っておくことが有効になります。
績と積の違い
実績と実積に使われている漢字は、
『績・積』
となります。
これらの漢字は、
『糸・禾(か)』
が、それぞれ使われています。
糸は、そのまま、
『繭などから取れる糸』
を指しています。
そして、禾は、
『穀物類』
を指しているのです。
このとき、糸に関しては、
『紡ぐもの』
と考えることが出来ます。
つまり、実績という言葉を覚えるには、
『紡いで繋げる=成果を重ねる』
と覚えておけば良いのです。
また、禾に関しては、
『穀物類=畑の広さ』
を連想することが出来ます。
つまり、実積は、
穀物類=畑の広さ=土地の大きさ
と、さらに連想していけます。
このように、実績と実積で、
『それぞれの漢字が示す意味』
を、あらかじめ頭の中で想像すれば、間違える確率を下げることができます。
よく間違う人は、ぜひ試してみてくださいね。
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まとめ
『実績・実積・成果は、それぞれ意味が全く異なる』
ということが言えます。
意味や漢字が似た言葉は、多く存在するため、使い方の間違いが多くなっています。
ですが事前に、意味や漢字の由来を知っておけば、間違って使ったときに、違和感を覚えるようになるのです。
この違和感を理解できれば、間違いを、かなり減らすことが出来るため、しっかりと覚えておきましょう。