ゴミパンダとは?海外でタヌキという動物が実在しない真相を調査!

最近妙な話を聞きました。

それは・・・

「海外の人はタヌキは実在しないと思っている」

という話です。

???

タヌキは日本国内だけで海外にはいないのでしょうか?

もうひとつは、『ゴミパンダ』という動物がいる話です。

ゴミパンダ???

なんですか、それは?

タヌキは欧米には存在せず、そのかわりにゴミパンダがいる…。

なんだかわかったようにわからないような話ですね。

本当に海外にはタヌキという動物は実在しないのか、またゴミパンダとはどんな動物なのか。

今回はそのあたりのお話をしていきます。

本当に海外にはタヌキは実在しないの?

まずは、

「本当に海外にはタヌキは実在しないのか?」

という問題です。

筆者に限らず、普通の日本人にはタヌキは日常的なおなじみの動物ですよね。

野山だけではなく、時折は街中にまで出没して、大捕物が始まったりするニュースがあったりします。

なので、日本人にはタヌキは世界でも普遍的な動物という印象が強いのです。

タヌキにまつわる言葉も多数あり、

  • タヌキ寝入り
  • タヌキの腹鼓
  • タヌキ親父
  • タヌキの命をおとしたふり
  • タヌキ汁
  • 狸の●玉八畳敷き

などいろいろとありますね。

これもタヌキが日本人にはおなじみとなっている証拠でしょう。

しか…・

意外や意外、Wikiを調べて見ると、この記事のタイトルの通り、

海外(極東以外)にはタヌキは実在しない

ということがわかったのです。

以下は、そのWikiからの引用です。

元々極東にのみ生息する世界的に見れば珍しい動物であり、日本、朝鮮半島、中国、ロシア東部などに分布していた。

主に山野に生息しているが、日本に棲むものは都市部でも見られる。

いやぁ、思い込みというのは怖いものですね。

タヌキは世界中どこにでもいる動物と思っていたら、とんだ間違いでした。

極東以外では珍種の動物だったのです。

では海外の人には、タヌキとはどんな印象の動物なのでしょうか。

最近『reddit』という海外の掲示板に、面白いスレッドがありました。

これは、

「The Tanuki, also known as the “raccoon dog,” or “Japanese raccoon,” is so cute」

「”タヌキ”と呼ばれる日本版のアライグマがかわいい」

というスレッドです。

このスレのいくつかを紹介してみましょう。

redditのタヌキスレより

「日本版のアライグマ、タヌキという動物が凄くかわいい。」

「タヌキって実在していたのか?!?!」

「日本の民間伝承の動物だと思ってた。」

「『平成狸合戦ぽんぽこ』を見たことあるかい?その映画だと、タヌキってタマタマをめっちゃつかうんだぜ!」

「彼らはそのタマタマで人間と戦う事で有名なんだ!」

「名誉ゴミパンダだぜい!」

「私も長い事タヌキが実在するとは知らなかった!タヌキは昔話や神話に登場する生き物だと思っていたよ!

実際に実物を見た時は言葉を失ったよ!」

「同じく!恥ずかしながらタヌキは昔話の中の動物だと思ってた!

一角が実在すると知った時ほど恥ずかしくはなかったけれど。」

いやはやびっくりしました。

本当に欧米人はタヌキのことを知らなかったのですね。

彼らにとっては、タヌキは想像上の動物であり、ユニコーン同様に神話に登場する生き物だったのです。

いわば神格化された動物ですね。

日本人でタヌキを知らない人はいないだけに、この海外の人の反応には真実驚きました。

タヌキは種としては犬科の動物ですが、里に下りてきてニワトリなどを襲ったりすることもあるために、害獣扱いとなっています。

そのタヌキは、非常に臆病で用心深い動物だそうです。

猟師が鉄砲で撃つと、弾は当たってもいないのに、発砲音だけで驚いて気絶してしまいます。

そして、猟師が油断して近づくと気を取り戻して逃げ出すのです。

これが『タヌキ寝入り』の語源です。

しかし、この命を落としたふりの話はあまり信頼性はないようですね。

ずいぶん前の話ですが、筆者は丹沢山塊の塔ガ岳に登ったことがあります。

その時、山小屋の人に、

「近所の猟師がタヌキを取ったのだが、話の種にタヌキ汁を食べてみるかい?」

とすすめられたことがあります。

小屋の人の話では、

タヌキの肉は脂っこい上に独特の強い臭気があり、味噌のような匂いの強いものと一緒でないと臭くて食べられない

とのことでした。

もちろん喜んで試食しましたが、確かにギラギラと油が浮いていて脂っこく、あまり旨いものではなかったですね。

もっとも匂いはそれほど気にならなかったと記憶しています。

ゴミパンダとはなんのこと?

ところで、前項の海外での反応に、

『ゴミパンダ』

という言葉が出てきましたね。

これがまた、日本人にはわけのわからない言葉です。

ゴミパンダとは、

Trash Panda

という、

アライグマの俗称(または蔑称)

だったのです。

アライグマはタヌキに似ていますが、こちらはタヌキと違って北中米とヨーロッパではお馴染みの動物です。

タヌキとの違いとしては、長い尾に黒い縞模様があります。

それがなぜ『名誉ゴミパンダ』となったのでしょうか。

それはRedditのレスにこんな一文があったからのようですね。

「この新しいゴミパンダは好きだ!こいつを『名誉ゴミパンダ』と名付けよう!」

というわけでタヌキは『名誉ゴミパンダ』にされてしまいましたとさ。

タヌキは国際的アイドル!?

このタヌキは、日本ではおなじみでも海外には実在しないので、いわば『タヌパゴス』的存在です。

ところが最近になってタヌキの人気が上昇!

どうやら国際的アイドルになってしまったらしいのです。

アメリカの大手メディアCNNは、

『インターネットがタヌキにゾッコン!』

というおおげさなタイトルで報じました。

「私たちはこのTanuに夢中だ!」

というわけです。

このように、タヌキを『タヌ』と呼ぶのは筆者の独断ではないのです。

米ヤフーニュースも

「聞こえましたか?日本のタヌキに向かって、可愛さのあまりインターネット中が“aww”(まあ!の意)と悲鳴をあげています。」

と、これまたやたらオーバーに報じていますよ。

これは

『日本人男性に救助されたタヌキがネット世界で話題になっている』

ということのようなのです。

ことの起こりは、バズフィード・アニマルに掲載された記事だそうです。

『タヌキという動物がいて、日本人男性がそれをペットとして飼っている』

このサイトによると、

タヌキまたはラクーン・ドッグは日本の動物で、西洋ではアライグマと間違われるが実は全く違う動物です。

雪が吹き荒れる中、ツイッターユーザーの日本人男性がタヌキを発見、保護しました。

これが大人気となり、上記の写真は1万回以上もリツイートやいいね!されたそうですよ。

この記事へのコメントはこんなものです。

「なんて可愛いんだ!」

「ぽんぽこ!」

「このタヌを抱きしめたい!」

「この可愛子ちゃんが僕にパンチした。気絶!」

「僕は31歳だけど、今さら気づいた。

スーパーマリオブラザーズ3のマリオのタヌキスーツは、実際にいる動物から来ていたんだね。

タヌキ自体が存在していたなんて知らなかったよ(笑)」

その内に『証城寺の狸囃子』が全米ヒットチャートの1位に躍り出るかもしれませんよ!

実は、この『証城寺の狸囃子』は遙か昔に、アーサー・キットという黒人女性歌手によって歌われ、全米で大ヒットしていたのです。

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まとめ

「海外(欧米)の人はタヌキは実在しないと思っている」

というのは本当だったのですね。

びっくりしましたよ。

海外の人にとっては、タヌキは伝承や神話の世界のものであり、日本ではごく一般的な動物だということは、全く知られていないのです。

しかもゴミパンダや名誉ゴミパンダという妙な言葉まであり、海外でのタヌキ人気は盛り上がっているようです。

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