最近、Youtoubeでは、Vtuberが人気なコンテンツになっています。
日本だけでなく海外でもVtuberが生まれ、Vtuberの総数は、2020年1月で1万を突破しています。
そんなブームになっているVtuberですから、
Vtuberを始めてみたい!
と思っている人も多いことでしょう。
この記事では、Vtuberのなり方や作り方について、また収入として、お金はどのくらい稼げるかなどを紹介していきます。
Vtuberのなり方!
『Vtuberのなり方』といえば、まず最初に何をすればいいのでしょうか?
プログラムとかの専門知識がないとダメそう…
何から用意したらいいかわからない!
と思っている人も多いですよね。
この項目では、Vtuberとして活動を始めるまでに必要な準備について、紹介していきます。
企業Vと個人勢
まず、Vtuberとして活動するにあたって、
企業系Vtuberとして活動するのか、個人勢Vtuberとして活動するのか
どちらの道を選ぶかによって、準備なども大きく変わってきます。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
企業系Vtuber
企業系Vtuber、いわゆる企業Vと呼ばれるVtuberは、その名の通り、
企業が運営・支援している事務所に所属するVtuber
となります。
有名どころだと、
- いちから株式会社の運営している『にじさんじ』
- 株式会社カバーの運営している『ホロライブ』、『ホロスターズ』
- 774inc.が運営する『有閑喫茶あにまーれ』『ハニーストラップ』
などですね。
企業系Vtuberの魅力は、何と言っても、
企業による高い技術やサポートがあるため、安定している
ところです。
1から100まですべてを自分で用意しなければならない個人勢と違い、企業系Vtuberは、
アバターやそれを動かすツールは用意されているため、ノウハウがなくてもVtuber活動が可能です。
さらに企業系Vtuberは、箱推ししてくれるファンも多いため、登録者や再生数、収益化なども安定しやすいです。
一方で、企業系Vtuberにはデメリットもあります。
事務所に所属しているため、収入の一部は事務所の取り分として持っていかれてしまいます。
さらに、企業系Vtuberは、
制約も多く、自由な活動ができない
こともデメリットです。
たとえば、2020年6月に発表された任天堂のガイドラインでは、
契約を結んでいない企業は、配信ができなくなってしまいました。
Vtuberが所属する事務所によっては、一部のゲーム配信ができなくなってしまうのです。
そもそもの話、
企業系Vtuberは、なるまでのハードルが非常に高いです。
企業の運営するVtuberは、オーディション形式が大半です。
それでいて、募集は不定期。
さらに、
生主・配信者としての活動経験があることが募集条件
になっていることが非常に多いので、動画サイトでの活動経験がない人が企業系Vtuberになるのは、ハードルはとても高いです。
逆に言えば、配信者・動画投稿者としての活動している人は、Vtuberのオーディションを受けてみるのも良いでしょう。
配信者自身としての個性は消えてしまいますが、安定した活動・収入を得られる可能性がありますよ。
個人勢Vtuber
一方の個人勢Vtuberは、
キャラクターの設定やモデル、動かすのに必要な機材などを1から作り、全て自分で管理する
という、完全に個人で運営をしているVtuberです。
趣味の延長上として活動できるため、
好きな時に配信でき、配信内容も自分で決められ、自由度が非常に高い
これが個人勢Vtuberのメリットです。
一方で、
- 1から始めるので、Vtuberが溢れかえっている現在では知名度が上げにくく、埋もれやすい
- 本格的な活動をしようとすると、費用・時間・高い技術などが求められる
といったことから、
知識ゼロ状態での活動は難しい
というデメリットがあります。
ただ、多くの人は個人で始めることになるでしょう。
配信媒体を決める
個人勢として、Vtuberを作るにあたって、
PCかスマホ、どちらを使うかを決める
必要があります。
Vtuberを作ろうにも、スマホ対応の作成ツール、PC対応のツールなど、さまざまな種類があります。
媒体に合ったものを利用する必要があるのです。
PC
基本的には、PCでの活動をおすすめします。
すでに動画投稿や生放送をしている人ならわかりますが、
PCの方が、圧倒的にやりやすいですし、やれることも多いです。
スマホ
スマホでも、Vtuberを始めることも可能です。
PCに比べると自由度は落ちるものの、スマホ向けのアプリがたくさんあり、自分のスタイルにあったものを見つけられるでしょう。
スマホなら、お手軽に始められるのが、何よりの利点ですね!
Vtuberの作り方!
配信環境が決めたら、Vtuberを作るところに移っていきます。
Vtuberの作り方は、次の2通りです。
- オリジナルのモデルを作る、もしくは作成依頼をする
- 既存のモデルを使ったり、作成支援ツールを利用する
オリジナルのモデルを作る
『オリジナル性を持たせたい』
『細かいところまで自分の考えた設定どおりのVtuberにしたい』
この場合、
自分でVtuberのモデルを作る
ところから始めることになります。
正直なところ、オリジナルモデルを作ることは、ハードルが高いです。
なぜなら、
イラストが描けて、Live2Dの動かし方もわかる
もしくは、
3Dモデルの作成ができる
というスキルが要求されるためです。
Live2D自体は勉強すれば何とかなります。
しかし、今までイラストを描いたことがない人が、それなりのものを作ろうとすると、
長期間に渡る練習・スキルアップが必要です。
たとえ本気で取り組んでも、1年はかかるでしょう。
絵心はないけど、オリジナルのモデルを作りたい…
そんな時に登場する方法が、イラストやモデリングの依頼をすることです!
『ココナラ』や、『SKIMA』など、専門のクリエイターに依頼ができる仲介サイトはたくさんあります。
そういったサイトで、自分の好みのモデルを作ってもらいましょう!
既存のモデルや、作成支援ツールを利用する
Vtuberの作り方として、最も手っ取り早いのは、ずばり、
既存のサービスを利用すること!
Vtuber黎明期に比べ、Vtuber文化が発展した現在では、
- アバターが作れて配信もできるアプリ
- アバター作成支援ツール
が充実しています。
それらのサービスを利用して、Vtuberを作ってみましょう!
PC、スマホごとに利用できるサービスを紹介しますので、参考にしてみてください。
スマホで利用できるサービス
REALITY
WFLEが提供するアプリ『REALITY』は、
アプリ1つでアバターの作成から配信までできる
という、お手軽にVtuberになれるものとなっています。
アバターは、用意されたパーツから好みのカスタマイズを選んで、自分好みのものを作ることが可能。
ライブ配信はいつでも可能です。
2019年11月に4人までのコラボ配信機能、2020年1月に低遅延モードを正式リリースなど、機能の更新・追加も積極的に行われています。
配信ツールやパソコンがなくてもVtuberになれるので、Vtuber入門にはうってつけなサービスと言えます。
SHOWROOM V
『SHOWROOM V』は、ライブ配信サービスの『SHOWROOM』が、Vtuberになれるサービスとして、2018年11月に提供を開始したアプリです。
『REALITY』と同じくスマホ1台で配信ができます。
アバターのカスタマイズ性はなく、用意されている種類も少ないのですが、
3Dキャラクターを投稿・共有できるプラットフォーム『VRoid Hub』のアバターを、クリエイターが定めた条件内でなら配信用アバターとして使用が可能
となっています。
エモモ(Mirrativ)
『エモモ』は、スマホ1台で簡単に配信ができるアプリ・Mirrativ(ミラティブ)内のアバター作成サービスです。
この『エモモ』で作成したアバターで、Mirrativ(ミラティブ)の配信をすることができます。
トピア
株式会社アンビリアルのアプリ『トピア』は、3Dモデルのアバターを使って配信できるアプリです。
アバターは、デフォルメキャラなので、好みが分かれるところかもしれません。
特徴として、
『JOYSOUND』と提携しているため、『トピア』内で『JOYSOUND』収録楽曲のカラオケがし放題
という、他にはない強みがあります。
IRIAM
『IRIAM』は、
自分の作ったイラスト1枚をアップロードするだけで、AIの力によってVtuberになれる
という配信サービスです。
現在、iOSのみ一般開放され、誰でもスマホさえあれば配信が可能になりました。
ミチコンPlus
『ミチコンPlus』は、
スマホやタブレットのカメラに映した人の骨格情報をアプリが読み取り、その動きを3Dキャラクターに反映させられる
という、スマホ用モーションキャプチャーアプリです。
iOSのみに対応しています。
このアプリも、『VRoid Hub』と提携しているので、クリエイターの定めた条件内でなら、3Dアバターを利用することが可能。
3Dモデリング技術がなくても、Vtuberになることが可能です!
しかし、無料版だとデフォルトの3Dモデルしか使えません。
任意の3Dモデルを使う、モーションデータの書き出しをするなどの機能は、月額370円のPRO版に課金する必要がある
この点に注意してください。
また、あくまでもモーションキャプチャーアプリなので、
Vtuberとして活動する場合、ライブ配信アプリ・サイトを用意する必要があります。
MakeAvatar
『MakeAvatar』は、3DCGのアバターが作れるアプリです。
名は体を表すとはまさにこのことですね。
髪、目、眉毛、肌などのパーツや色を選び、眉の位置や鼻の高さなどの微調整も可能で、カスタマイズ性に富んでいます。
作ったアバターは、『VRoidHub』にアップロードすることで、Vtuber用のアバターとして活用することができますよ。
PC・スマホ版があるサービス
Vカツ
『Vカツ』は、世界初のVtuber支援サービスで、
3Dキャラクターを無料で作る
ことが可能です。
顔、髪、体、衣装、アクセサリーなど、300以上のパーツが用意されており、キャラクター作成の自由度は非常に高いのが魅力。
3Dキャラクターはバーチャルキャストやニコニ立体にVRM出力できるのですが、
VRMへの出力には、5,000円が必要
となるので注意してください。
カスタムキャスト
『カスタムキャスト』は、PC・スマホどちらでも利用できる、3Dキャラクター作成アプリです。
顔、ボディ、衣装、アクセサリーなどパーツが非常に豊富で、定期的に新アイテムとしてパーツが増えているのもいい点です。
モバイル版の場合は、
- iPhone X/iPhone Xs/iPhone Xs MaxはフェイストラッキングとAR対応
- その他iPhone、Android端末は簡易フェイストラッキング対応
となっています。
Vtuberは収入としていくらお金を稼げる?
Vtuberをはじめるにあたって、もう1つ気になることがありますよね。
それは、収入面です。
- Vtuberの収入はいくらなのか?
- 採算が取れるのか?
という点は、仕事を辞めて、Vtuberに専念できるかどうかなど、人生を考えるうえで重要な要素です。
まず前提として、企業系Vtuberは安定した収入が保証されているため、ここでは省略します。
個人勢のVtuberの収入はどのくらいなのか?ですが…
ピンキリ過ぎて、これだ!という金額はない
としか言いようがありません。
Vtuberは、正式名称は『バーチャルユーチューバー』です。
つまりYoutuberの一種なのであって、Youtuberであるということは、
収入面もYoutuberと同じで、そのチャンネルの規模次第
となります。
動画投稿だけでなく、ライブ配信を中心に行う場合は、
- スーパーチャット(投げ銭)
- メンバーシップの入会費(月額)
も収入源になります。
ただし、スーパーチャットが導入できるようになるのは、
- 収益化ポリシーの準拠
- YouTubeパートナープログラムを利用可能な国や地域に住んでいること
- 有効な公開動画の総再生時間が直近12ヶ月で4,000時間以上
- 登録者数1000人以上
- リンクするAdSenseアカウントを持っている
これだけの条件を満たす必要があります。
さらに、メンバーシップは、
- チャンネル登録者数が 3 万人を超えている
- ゲーム チャンネルの場合はチャンネル登録者数が 1,000 人を超えている
- チャンネルが YouTube パートナー プログラムに参加している
- 18 歳以上である
- チャンネル所有者の居住地が利用可能な地域に含まれている
- チャンネルが子ども向けとして設定されていない
- チャンネルにポリシーに違反する相当数の動画がない
- 子ども向けとして指定されている動画、または音楽に関する申し立てがある動画は、対象外と判断されます
- チャンネル所有者(MCN も含む)が YouTube の利用規約とポリシー(関連するコマース プロダクトの付録も含む)に同意し、それらを遵守している
以上の条件が必要なのです。
Youtubeといえば広告収入ですが、その肝心な広告収入も、
チャンネル登録者数1000人以上、年間再生数4000時間以上を満たさなければ収益化できません。
Vtuberは、
チャンネル登録者が増え、ある程度軌道に乗らないと収入を得ることすらできません。
やっとの思いで収益化に成功しても…
Youtubeの広告収入の単価は下落傾向にあり、現在では、
1再生あたり0.05~0.1円
しかないのです。
Youtube以外の媒体を利用する場合も、基本的に視聴人数や投げ銭が収入源となるので、収入形態は変わりません。
Vtuberで生活していく
ということは、好きなことを仕事にはできますが、一方で過酷な世界なのです。
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まとめ
Vtuberには、
- 個人勢
- 企業系Vtuber
の2種類があります。
企業系Vtuberは制約が多い分、安定した収入が得られます。
しかし、企業系Vtuberになることは簡単ではありません。
オーディションに受からなければいけませんし、配信者や動画投稿者としての活動歴が求められます。
一方、あらゆる面で自由なのが個人勢のVtuber。
自分自身の好きなようにできるわけですが、
自由=すべて自分で運営しなければいけない
ということになります。
モデルの作成から配信環境、地道な知名度を上げる活動など、運営の負担は企業系Vtuberの何倍、何十倍と重いです。
それでいて、収入は作業量に見合わないほど少なく、雀の涙だったり…。
個人勢のVtuberは、完全に趣味の延長上であり、はじめから収入目的でやるものではない
と言えるでしょうね。