プロ野球の球団・北海道日本ハムファイターズのマスコットは、現在4体のマスコットがいます。
メインマスコットであるフレップ、その他にはポリー、B・B(B☆B)、C・Bがいますね。
実は、フレップが日本ハムのメインマスコットになったのは、つい最近の話なんですよ。
2017年までは、B・Bがメインマスコットだったんです。
どうして、B・Bはメインマスコットを引退してしまったのでしょうか?
そこで当記事では、日本ハムのマスコットキャラクターについて紹介、また、B・Bがメインマスコットを引退した理由にも迫っていきます。
日本ハムのマスコットキャラクターをチェック!
日本ハムのマスコットキャラクターは、どれも北海道にゆかりのある生物がモチーフになっています。
それでは、4人(体?)のマスコットキャラクターについて、詳しいプロフィールを見ていきましょう!
日本ハムのマスコットキャラクターフレップ
まずは、メインマスコットであるフレップから紹介しますね!
フレップは、2016年にマスコットキャラクターとして加入した、まだマスコット歴3年の新入りです。
本名は、
フレップ・ザ・フォックス
といい、北海道とキツネという組み合わせでわかると思いますが、
キタキツネがモチーフ
になっています。
赤いモヒカンがトレードマーク。
おでこには、北海道旗にも描かれている赤い七芒星があるのもポイント。
では、フレップの経歴も紹介しますね。
フレップの生まれは、北海道の丘。
好奇心旺盛な性格をしていて、フレップは故郷の丘を離れ、北海道を巡る一人旅に出ていたそうです。
北海道巡りの道中で札幌にやってきた時、地元チームである日本ハムファイターズを知り、日本ハムに対して憧れるようになりました。
しかし、フレップは野球においては全くの素人…
「ファイターズに入りたい」
という熱意だけは、誰にも負けず、その熱意を当時のメインマスコットであるB・Bが買い、フレップは見習いとしてマスコットになることができたのです。
2年間の見習い期間を経て、一人前となったフレップ。
2018年からは、B・Bの後を継いでメインマスコットに就任しました!
しかし、未だに影が薄いのが現状…。
他球団ファンからすると、まだ今は亡きファイティーのほうを知っている人が多いのではないかというくらい…
今後の活躍に期待されます。
そんなフレップの背番号は、
179
です。
この数字には意味があり、
現在の北海道の市町村数
が由来となっています。
実は、後述するB・Bも当時の市町村数が背番号になっているのですが…
B・Bの頃よりも数字が減っているのは、平成の大合併で北海道の市町村も多くが合併したからで、何だか時の流れを感じさせますね。
日本ハムのマスコットキャラクターポリーポラリス
日本ハムのマスコットの紅一点・ポリーことポリーポラリス。
日本ハムの北海道移転10年目となる2013年シーズンから本格始動しました。
B・Bの幼馴染であり、モチーフとなっているのはエゾリスです。
実は、ポリーのみ、詳細なプロフィールなどが紹介されている専用ページが用意されています。
そこで紹介されているプロフィールが、以下の通りです。
ポリーポラリスのプロフィール
名前:ポリーポラリス(ニックネームは「ポリー」)
性別:女の子
出身地:北海道の森、北極星がとても美しく見える丘
趣味:B・Bや森のお友達と遊ぶこと、木の実あつめ、星座観察
性格:おてんばでちょっぴりやんちゃ。優しい心の持ち主
長所:元気で明るいところ
短所:元気過ぎて、ときどきいたずらをしてしまうところ
チャームポイント:緑色の瞳、ピンと伸びた耳、ふわふわのしっぽ
特技:ダンス、かけっこ、早起き、お菓子作り(クルミのクッキー作りが得意)
好きなもの:ドングリ、クルミ
将来の夢:自分のダンスでファンの皆さんを笑顔にすること
ポリーは美しい星空が見える森にある、大きな木の家に住んでいます。
大きな木の近くには、クマの住むほら穴や、 仲良しの森の仲間たちの住む木の洞やお家があるそうですよ。
B・Bとの出会いはポリーが幼い頃で、たった1年間だけですが、一緒に遊び回るなどして過ごしました。
日本ハムのマスコットとなってからは、B・Bとともに応援したり、特技のダンスを披露して盛り上げていますよ。
日本ハムのマスコットキャラクターB・B
日本ハムが誇る正統派イケメンマスコット、それがB・Bです!
多くの野球ファンにとっては、このB・Bが一番馴染み深いマスコットかもしれませんね。
B・Bは、本名を
ブリスキー・ザ・ベアー
といいます。
このB・B、ベアーというだけあり、熊がモチーフです。
B・Bは、日本ハムが北海道移転後の2004年に、キモカワ系だったマスコット・ファイティーに代わる形で球団マスコットに就任しました。
B・Bの背番号は
212
で、これは
2004年当時の北海道の市町村数
を表す数字でした。
B・B最大の特徴と言えば、
12球団随一というほどのファンサービスの厚さ
です。
試合中や試合前後には、必ずファンに対して長時間ふれあいをしてくれますし、他球団マスコットとも積極的にマスコット交流しています。
実は、球場でのマスコット同士の交流を増やすきっかけとなったのは、他でもないこのB・Bの登場でした。
B・Bが積極的な交流をしてくれたおかげで、今では交流戦でもお互いのチームのマスコットが、試合をする球場に赴いて交流する…
そんな機会が増えたのです。
今ではマスコット同士の交流を楽しみにしている人も多いくらいです。
ある意味、プロ野球のマスコット人気を高めた立役者とも言える存在が、B・Bなのです。
ちなみに、このB・B、2004年の時点では、
12球団のマスコットの中で一番足が速い
というマスコットでした。
もう10年以上前なので覚えている人も少ないかもしれませんが、『トリビアの泉』のコーナーの1つ『トリビアの種』で、
「一番足の速いプロ野球のマスコットは○○」
というトリビアが投稿され、実際にレオとバフィ・リードを除いた球団のマスコットで、100m走をしたことがありました。
その時、2位のハリーホークを突き放し、ダントツの1位でゴールしたのがB・Bだったのです。
終盤の加速が凄まじく、一気に突き放していったというレースでしたね、懐かしい…。
ちなみに、この時の上位は、
1位:B・B
2位:ハリーホーク
3位:トラッキー
4位:ジャビット
5位:ドアラ
という結果でしたよ。
さらに、オフシーズンや移動日には、こまめに各地のイベントや幼稚園・保育園などに参加するといった活動もしていました。
また、
『212物語』として北海道の212市町村を10年かけて全て訪問
したり、
『B・Bコラム』というマスコット論を語る
などの活動もありましたね。
こういったB・Bの活動も、マスコット人気が増加していった理由の1つであり、B・Bがマスコット界のヒーロー的存在なのも頷けます。
しかし、数々の成果を上げてきたB・Bは、2017年限りでメインマスコット引退を発表…
その座をフレップに譲ることとなりました。
日本ハムのマスコットキャラクターC・B
B・Bには、実は弟がいます。
その弟こそ、C・Bこと、
カビー・ザ・ベア―
です。
C・Bは2006年に誕生した、日本ハムの2軍マスコットキャラクター。
1軍と2軍で連動したマスコットキャラクターが誕生したのは、ベア―兄弟が日本球界初の事例です。
試合のない日やオフシーズンは、2軍本拠地のある鎌ケ谷市を中心に地域との交流をしていて、その功績から、
鎌ケ谷市親善大使に任命、さらに鎌ヶ谷警察署から、『かまがや防犯大使』にも任命
されています。
名前の由来となっているのは、小熊という意味の英語・CUBに因んでいると言われています。
以上が、日本ハムのマスコットキャラクターです。
他球団ファンの人からすると、
「B・Bってメインマスコットを引退してたの!?」
と驚く人が多いのではないでしょうか。
それにしても、なぜB・Bはメインマスコットを引退してしまったのでしょう!?
B・Bが引退発表!今後は北海道みらい大志に!
B・Bは、なぜメインマスコットを引退したのか!?
その理由は、B・Bのコラムによると、
『世代交代』
とのこと。
体力の衰えから、これ以上の活動は難しい
と判断しての引退みたいですね。
その根拠となりそうな部分が、B・Bのコラムにて確認できました。
それが、以下の部分です。
しかし、マスコットとて機械ではありません。
時間と共に、様々な変化は嫌でも起きてくる。
マスコットの場合、選手とは違って永遠の命を得る『特効薬』があることはあります。
但し、それは『記憶』という大きな代償と引き換えになり、そのマスコットに想いを持ってくれるファンの心に大きな傷を残すことになります。
ファンは事情を知る術もないまま、その傷をただ受け入れるほかない。
僕は今まで、そんな心の傷を経験した他球団マスコットファンの方から、
「せめてB・Bだけはそうならないで…」
というお手紙を何度もいただきました。
ここで語られている永遠の命、これはいわゆる、
中の人の交代をすれば、ずっと全盛期の体力を維持したまま活動し続けられる
ということを意味します。
中の人が、これまで築いてきた経験・記憶が消滅する代わりに、いつまでも外面だけは元気なままでいられるのです。
しかし、12球団随一とも言えるファンサービスの手厚さ、そしてマスコットのあるべき姿を他のマスコットたちに示したB・Bにとって、その決断は悩ましいもの…
葛藤の末、B・Bは、
『特効薬』を使わず、世代交代というマスコット初の試みをすることに決めた
のです。
プロ野球のマスコットは、一代で引退するか、中の人を交代して永遠に続けるか…
どちらも考えられる手段であって、こっちが正しい!という答えはありません。
例えば、B・Bの中の人が交代しても、長い年月が経てば新しくなった魂が受け入れられるでしょう。
しかし、その場合、
ある年代の人にとってはB・Bであっても、また違う年代の人にはB・Bではない
という認識の違いが生まれてしまいます。
B・Bが、どの世代の人からも同じB・Bであり続けるために、B・Bは世代交代という道を選んだのです。
ここまで、B・Bのメインマスコット引退理由を紹介しました。
安心して欲しいのは、B・Bの姿は、見られなくなるわけではないことです。
B・Bの現役引退は、あくまでも
メインマスコットとしての活動を2017年のシーズンいっぱいで引退した
というだけのこと。
2018年以降も、年間数試合程度は札幌ドームでB・Bの姿を見ることができます!
日本ハムの公式サイトでも、
今後もファイターズのマスコットであることに変更はございません。
と説明されていて、ファンレターも、今まで通り日本ハムの球団宛に送ってほしいとのことです。
また、B・Bは今後、地域貢献に努めていくとのことで、
北海道みらい事業の『みらい大志』に就任しました。
北海道は、2018年に命名150年の節目を迎えました。
それに関わるかたちで、今のB・Bは球場外で、北海道内の地域貢献をしているんですよ。
北海道の地域イベントに参加したら、B・Bの姿を見られるかもしれませんね!
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まとめ
日本ハムのマスコットは現在4体いて、メインマスコットはフレップです。
しかし、このフレップは2018年にメインマスコットになった新入りであり、それまではB・Bがメインマスコットでした。
そのB・Bがメインマスコットを引退した理由は、
中の人の体力的な限界があり、世代交代を選んだ
という事情…。
しかし、まだ年に数試合は札幌ドームでB・Bの姿を見ることができるので、『B☆Bニュース』で、登場スケジュールを定期的にチェックしておくといいかもしれませんね!