仮面ライダーシリーズは、昭和ライダーから始まり、平成ライダー、そして令和ライダーと続いています。
現在の仮面ライダーシリーズがあるのは、栄光の昭和ライダーたちがいたからこそ…。
では、そんな昭和ライダーで主役を演じた俳優たちは、どんな顔ぶれが揃っているのでしょうか?
この記事では、仮面ライダーシリーズの基礎を作り上げてきた歴代昭和ライダーの主役俳優を紹介していきます。
昭和ライダーの主役俳優一覧
歴代昭和ライダーの主役俳優を紹介していきます。
『仮面ライダーBLACK RX』以降など、平成に作られた作品も中にはありますが、ここでは、
昭和ライダーの作風で作られている作品は、公式でも昭和ライダー扱いされている
ことに準拠しています。
『仮面ライダー』:藤岡弘、と佐々木剛
第1作目となった『仮面ライダー』は、
本郷猛役:藤岡弘、さん
一文字隼人役:佐々木剛さん
の二人が主役を務めました。
もともと仮面ライダー1号の本郷猛だけで進むはずでした。
しかし途中で、藤岡弘、さんのバイク事故により、仮面ライダー2号である一文字隼人という役が誕生します。
『藤岡弘、さんの役を奪いたくない』
という想いから、ダブルライダーが生まれ、結果的に『仮面ライダー』を大人気作品へと押し上げていったのです。
『仮面ライダーV3』:宮内洋
テレビシリーズ2作目となる『仮面ライダーV3』は、
最高視聴率38%
という、仮面ライダーシリーズ歴代最高視聴率を記録した作品です。
最高視聴率をとった要因の一つが
主役の風見志郎役:宮内洋さん
の存在が大きかったでしょう。
派手なアクションやストーリーも、良い要素でしたが、それに加えてイケメンな宮内洋さんの存在が大きかったのです。
宮内洋さんは、『仮面ライダーV3』の風見志郎役以外にも、
- 『快傑ズバット』:早川健(主人公)
- 『秘密戦隊ゴレンジャー』:アオレンジャー/新命明
- 『ジャッカー電撃隊』:行動隊長ビッグワン/番場壮吉
- レスキューポリスシリーズ3部作:正木俊介本部長
- 『超力戦隊オーレンジャー』:三浦尚之参謀長
といった役でレギュラー出演しています。
仮面ライダーシリーズ、スーパー戦隊シリーズ、メタルヒーローシリーズ全てで重要な役で出演した、まさに特撮界になくてはならない存在なのです。
『仮面ライダーX』:速水亮
仮面ライダーXである神敬介役を演じたのが、速水亮さんです。
一般的には、『花王 愛の劇場』の『乱れる』によるヒット以降、昼ドラに多く出演するようになった俳優として有名ですね。
その後は、サスペンスを中心に多くのドラマに出演していました。
2012年に、難病の自己免疫性胆管炎であると診断され、現在は闘病生活を送っています。
『仮面ライダーアマゾン』:岡崎徹
明らかに子供受けしない見た目、グロさのある必殺技など、仮面ライダーの雰囲気がガラッと変わったのが、『仮面ライダーアマゾン』という作品でした。
そんな『仮面ライダーアマゾン』で主役・山本大介役を務めたのは、岡崎徹さんです。
岡崎徹さんは、
俳優活動がわずか5年
と短く、芸能人としての活動も、たった6年で引退し、謎の多い人物です。
というのも、実は岡崎徹さんは、『仮面ライダーアマゾン』の翌年に、右足複雑骨折により長期入院。
療養のために、芸能界引退という道を選んだからです。
芸能界引退後の現在では、主に特撮関連のイベントに出演しています。
『仮面ライダーストロンガー』:荒木しげる(荒木茂)
『栄光の7人ライダー』
と呼ばれる、昭和ライダー1期最後の作品が、『仮面ライダーストロンガー』です。
主役を務めたのは、城茂役:荒木しげるさん(旧芸名:荒木茂)でした。
もともとは、『フォー・セインツ』のドラムとして音楽活動をしていた荒木しげるさん。
俳優として出演するようになってからは、『特捜最前線』や『暴れん坊将軍』にレギュラーで出演。
また、地方選挙に2回出馬するなど、政治家への道を考えていたこともありました。
晩年は、喫茶店のマスターを務め、ファンとの交流などもしていましたが、2012年に、アスペルギルス症併発の肺炎で亡くなりました。
仮面ライダーシリーズの主人公俳優では、唯一の故人となっています。
『仮面ライダー(新)』(スカイライダー):村上弘明
昭和ライダー2期となる最初の作品『仮面ライダー(新)』(スカイライダー)で主人公・筑波洋を演じたのは、村上弘明さんです。
村上弘明さんと言えば、『必殺仕事人』シリーズの花屋の政(鍛冶屋の政)で有名ですよね。
大河ドラマでは、『秀吉』、『八重の桜』などに出演し、『炎立つ』では、藤原清衡役で主演となりました。
サスペンスにも多く出演し、『土曜ワイド劇場』の『天才・神津恭介の殺人推理』シリーズ、『新聞記者 鶴巻吾郎の事件簿』シリーズなどで主演を務めています。
このように現在では、知名度の高い俳優となった村上弘明さんのデビュー作が、『仮面ライダー(新)』(スカイライダー)だったんですよ。
『仮面ライダースーパー1』:高杉俊介
『仮面ライダースーパー1』で仮面ライダースーパー1/沖一也役を演じたのが、高杉俊介さんでした。
元陸上自衛隊のレンジャーだったり、グリーンベレーの研修に参加していたことから、『仮面ライダースーパー1』では、ノースタントで出演していたんですよ。
しかし、近年では2015年に、
ファンから、5000万円を超える借金をしていたことが発覚…
ヒーローの名前である沖一也の名を利用し、詐欺まがいの手口でお金を借り続けていたことから、現在では不名誉な形で名が知られることになってしまいました。
仮面ライダーZX:菅田俊
『仮面ライダースーパー1』を最後に途切れていた仮面ライダーシリーズ。
仮面ライダーZXは、雑誌やラジオなど、さまざまなメディア展開の末に、ようやくテレビスペシャル番組『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』で登場したライダーです。
この作品で主役を務めたのが、仮面ライダーZXである村雨良役の菅田俊さんでした。
菅田俊さんは、強面からコミカルなキャラまで幅広く演じられる名バイプレイヤーとして活躍し、2003年には、
- 『キル・ビルVol.1』
- 『ラストサムライ』
などハリウッド映画にも出演を果たしています。
最近では、2020年3月に『陰陽師』で平将門を演じ、その怪演が話題となりました。
『仮面ライダーBLACK』『仮面ライダーBLACK RX』:倉田てつを
テレビシリーズ最後となる昭和ライダー作品が、『仮面ライダーBLACK』、そして『仮面ライダーBLACK RX』です。
『RX』は平成元年をまたいだので、厳密には平成作品でもあります。
仮面ライダーシリーズ唯一となる、2作連続で主人公が同じ人物!
この2作で主役を務めたのが、南光太郎役:倉田てつをさんです。
南光太郎役、そしてステーキ店の経営者というイメージが強い倉田てつをさん。
俳優として多くの作品に出演し、
- NHKの朝ドラ『君の名は』では後宮春樹役として主演
- 『渡る世間は鬼ばかり』では秋葉和夫役として第3部~第7部までレギュラー出演
などの経歴があります。
『真・仮面ライダー序章』:石川真(石川功久)
『仮面ライダーBLACK RX』の後に映画やビデオ作品として登場し、作風が昭和ライダーを踏襲していることから、昭和ライダーにカテゴライズされているのが、
ネオライダー
と呼ばれる3作品です。
1作目のVシネマ『真・仮面ライダー序章』で主役を務めたのが、仮面ライダー真である風祭真役の石川真さんです。
『真・仮面ライダー序章』出演時は、石川功久という芸名でした。
しかし名前が読みにくいことや、仮面ライダー真を演じたことから石川真と改名。
特撮作品、とくにウルトラシリーズでは知名度があり、
- 『ウルトラマンガイア』:塚守亨
- 『ウルトラマンメビウス』:セリザワ・カズヤ/ウルトラマンヒカリ(ハンターナイトツルギ)
として出演しています。
『仮面ライダーZO』:土門廣
ネオライダー3部作の2作目で、映画作品となる『仮面ライダーZO』。
主役の麻生勝役を演じたのが、土門廣さんです。
既に芸能界を引退しています。
過去には『中学生日記』の春日先生役や、メタルヒーロー作品『ブルースワット』のシグ役などを演じました。
また、倉田てつをさんも出演したNHKの朝ドラ『君の名は』で、アイヌの青年役としてレギュラー出演もしています。
『仮面ライダーJ』:望月祐多
巨大化する仮面ライダー
という異色の作品が『仮面ライダーJ』です。
この作品で主役を務めたのは、瀬川耕司役:望月祐多さんでした。
望月祐多さんは、『仮面ライダーJ』を演じる前の1992年には、『恐竜戦隊ジュウレンジャー』の主人公・ゲキ役に抜擢され、戦隊のレッドとして出演。
現在は芸能界を引退し、農園『三穂の郷農園』を経営しています。
スポンサーリンク
まとめ
こうして見ていくと、昭和ライダーは凄い数ですよね。
主役を演じた俳優の中には、村上弘明さんのような、有名な俳優だったり、昼ドラに数多く出演したイケメン俳優の速水亮さんだったり、名バイプレイヤーの菅田俊さんなど、後に活躍する人も見かけます。
その一方で、芸能界をすでに引退していたり、借金問題を起こしたりするなど、一般人に戻った人や不祥事を起こした人も…。
主役を演じた当時、まだキャリアが浅い人が多いあたり、キャスティング方針は、現在の平成・令和ライダーと変わっていない印象ですね。