2015年12月発売の『Fallout4』は、独特の世界観と美しいグラフィックで驚異的な売上げを記録しました。
発売当初は、MOD(モッド)の数も少なく、とくに大型MODは数えるほどしかありませんでした。
メモ
MODとは、有志による無償の二次製作作品の総称です。
それから約1年半。
『Fallout4』に大型MODが続々とリリースされ、クエスト・ストーリー系だけで100を超える数となりました。
いずれのMODも、『バニラ』と呼ばれるオリジナルとは、クエストやイベントも異なる、独自の世界を構築するほどの完成度です。
中には、独自のマップを作り、DLCのようなバニラとは異なる環境での冒険を楽しめるMODすらあります。
この記事では、そのMODの魅力、導入方法(入れ方)や日本語化の方法を紹介していきます!
Fallout4最新おすすめMODの導入方法(入れ方)
“MOD”とは、Modificationの略で、有志による改造データ全般を指します。
発音は「モッド」です。
FalloutシリーズでのMODの導入方法(入れ方)は、ツールに頼ることが多いのが現状です。
もちろん完全手動での導入もできますし、やり方さえ正しければ確実でもあります。
とはいえ、この完全手動は面倒で手間がかかる上、間違えてしまうと、まったく起動しません。
そして、どこで何を間違えたのかを判別することも困難です。
そのため、一般的にはMOD導入にはツールを利用することをおすすめします。
『Fallout3』や『NV』では、『FOMM』というMOD管理ツールがあり、これは非常に良くできたツールでした。
しかし、『Fallout4』ではエンジンも仕様もこれまでのFalloutシリーズとは一変しているため、このツールは使用できません。
そこで登場したのが、『NMM(Nexus Mod Manager)』です。
これは『Fallout』や『TES』などのベセスダ・ソフトワークスゲームのダウンロードサイトである『nexus』作成によるツールです。
こちらからダウンロードできます
なお、複数のNMMを同時にインストール・使用することは、おすすめできません。
ファイルのバッティングや、現在使用しているモノを判別できなくなるなどの問題が発生する恐れがあるからです。
もう一つ、NMM本体は大きいものではありませんが、『games』として作成されるMODのデータなどは相当の容量になります。
インストールするドライブは、容量に余裕のあるものを選んでください。
2017年8月30日現在のバージョンは、0.63.14となっています。
このバージョンについてですが、NMMはダウンロードサイトでも表示されているように、未だ『βバージョン』です。
したがって、かなりの不具合が残されているのです。
使用者の環境により、かならずしも最新バージョンが適しているとは限りません。
時には古いバージョンの方が安定して動作する場合もあるのです。
なので、もし最新バージョンに動作不良があれば、古いバージョンを入れてみるのも手ですね。
NMMのインストール
以下は、NMMのインストール方法ですが、nextクリックなど不要な所は省略しています。
- ダウンロードしたファイルを起動します
- 『I accept the agreement(規約に同意する)』にチェック
- NMMをインストールするフォルダを指定(どこでもOKだが、容量のあるドライブにすべき)
- NMMをスタートメニューに登録するかどうか(お好み)
- インストール開始
- 終わったらFinishをクリック
以上でNMMがインストールされました。
続いてセットアップとなります。(初回起動時のみ)
初回は起動すると、対象となるベセスダ・ソフトワークスゲームを選択する画面となります。
このゲーム選択画面は非常に時間がかかる場合がありますが、
必要なゲーム(今回の場合はFallout4)のみに、緑色のチェックボタンをクリック
不要なゲームは、赤色の×ボタンをクリック
すれば、早く終わります。
重要
この選択画面で不用意に中断・終了すると、対象ゲームの選択が異常になってしまう場合があります。
時間がかかっても、画面の動作が終わるまで我慢しましょう。
続いてNMMで管理するゲームを選択します。
『Fallout4』のみなら、それを選択してOKクリックです。
なお、ここで『rescan installed games』をクリックすると、また先ほどのゲーム選択画面になってしまうので注意!
必要でなければ『OK』クリックです。
そして、MODデータの保存場所指定となります。
ここは、デフォルトの『NMMがインストールされているドライブ』に『Games』として保存することをおすすめします。
次は、
「MODをカテゴリーわけしますか?」
と聞かれるので、これは『NO』がよいでしょう。
カテゴリわけすると、やたら複雑なフォルダが作成されてしまい、非常にわかりにくくなります。
これでNMMのインストールは完了です。
Nexusのアカウント作成
ベセスダゲームのMODを使うならば、Nexusにアカウントを作成しておけば、なにかと便利です。
このアカウント作成は、NMMからもおこなえます。
NMMの画面左下にある人型のアイコンをクリックすれば、アカウント作成となります。
アカウント作成画面は、ごく普通にUsemame(ユーザー名)とPassword(パスワード)を入力するだけです。
NMM使用時の注意点など
NMM使用時の注意点など書いてみましょう。
NMMの最新バージョンは0.63.14ですが、筆者の場合は0.61.23を使用しています。
その理由は上に書いたように、筆者の環境ではこのバージョンが安定して動作するからです。
そのため、紹介していく画面のSSは最新バージョンではなく、0.61.23のものとなっています。
まずMODのダウンロードですが、『Fallout』ではNexusからダウンロードする場合が大半でしょう。
Nexusでのダウンロードは、『マニュアルダウンロード』と『自動インストール』の2種類あります。
『自動インストール』は、ダウンロードとMODのインストールが自動的に行われるので簡単です。
しかし、
『MODは入れるかどうか、後で考える』
というような場合には向いていません。
そのような場合には、ファイルのダウンロードのみの『マニュアルダウンロード』にすべきでしょう。
もう一つ、これはNMMのバグの一種かと思いますが、NMMで入れたMODの動作がおかしい場合がたまにあります。
例としては、マクスウェル・ワールド(次項で紹介します)という面白いMODの動作がおかしかったのです。
動作だけでなく、画面のグラフィックがなんとなく奇妙です。
ふと思いついて、マクスウェル・ワールドMODのRARを開いて見ると、どうやら
NMMはmeshesやscriptsなどのフォルダを、Fallout4本体のDataフォルダにコピーしてくれなかったらしい!
RARと本体を比べてみて、ようやくそれがわかったのですが、これではグラフィックもおかしくなるし、進行もデタラメになるわけです。
手動でそれらのフォルダをコピーすると、マクスウェル・ワールドは全く正常に進行しました。
というわけですので、NMMに問題があることも認識しておいた方がよいです。
もうひとつ、ダウンロードしたMODファイルは、MOD専用の元フォルダを作り、そこにフォルダごとに分けて、纏めておいた方がよいでしょう。
バラバラに適当な場所に置くと、後でNMMからの導入が面倒になります。
NMMを使ったMODの導入方法(使い方)
ここでは、ダウンロードしたMODの導入方法(入れ方)を紹介します。
NMMでMODを導入するのは、非常に簡単です。
対象ゲームの選択は、上段右の『Change game mode』から選択します。
左の縦欄の最上段にある『緑の十字』をクリックすれば、入れたいMODの選択画面となります。
もちろん、このフォルダは自由に選択できますので、MOD専用のフォルダを決めておけば、便利ですね。
後は入れたいMODのフォルダを指定するだけです。
左の縦欄の上から2番めにある『チェック印』は、入れたMODを活性化(使える状態)します。
上から3番目の『ストップ印』は、活性化したMODを不活性化(使えない状態)します。
これは一旦入れたMODを一時的に停止状態にする時などに便利ですね。
上段のツールバーには各種のボタンがあり、セッティングやツールの選択などができますが、MODを入れるだけならこれだけでOKです。
『Fallout4』最新おすすめMODの日本語化の方法
『Fallout4』の日本語化は、『Fallout3』や『Fallout New Vegas』に比べるとかなり面倒です。
これは『Fallout4』の仕様によるものなので、ユーザーにはどうしようもありません。
まず前準備として
- fallout4Translatorのダウンロード
- 日本語xmlファイルのダウンロード
この2つをしておく必要があります。
1の『fallout4Translatorのダウンロード』は、下記からダウンロードできます。
fallout4Translatorのダウンロード
2の『日本語xmlファイルのダウンロード』サイトは、次項のFallout4の新しい大型MODで紹介します。
Fallout4Translatorによる日本語化
Fallout4Translatorを使って、MODを日本語化します。
このツールではESP/ESMファイル直接変更しますので、そのファイルを事前にバックアップしておくべきでしょう。
もっとも、Fallout4Translatorで変更(日本語化)した場合は、自動的にバックアップファイルを作成してくれますが、念のためです。
Fallout4Translatorによる日本語化
1 ESP/ESMファイルの読み込み
Fallout4Translatorを起動し、ファイルタブから『ESP/ESMファイルを開く』を選択。
ここではCannibal.espを例にとっています。
この表の見方は、『赤いライン:未翻訳・紫ライン:憶測翻訳・白いライン:自動翻訳』となっています。
2 xml翻訳ファイルの読み込み
ファイルタブの『翻訳ファイルのインポート』をクリック、『XMLファイル』をクリック。
このxmlファイルは、読み込んだMODに対応したものでなければなりません。
3 インポート
XMLインポート画面が表示されるので、上段の『全て上書き』にチェックを入れ、OKをクリック。
これで翻訳ファイルが適用されました。
4 保存
保存する前に『オプション』タブから、『Utf8』から『強制的にUtf8で書き出す』にチェックを入れます。
これを忘れると文字化けします。
5 書き出し
ファイルタブの『ESP/ESMファイルの上書き出力』をクリックすれば、日本語化は完了となります。
この日本語化したESP/ESMファイルは、Falloutゲームのdataフォルダに、上書きでコピーします。
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『Fallout4』の最新おすすめMOD
『Fallout4』も発売してから、だいぶ経過しています。
発売当初は少なかったMODも、現在ではQuests and Adventuresだけで130以上にもなりました。
その中にはDLCに匹敵するほどの大型MODもあり、また規模だけでなく内容的にも素晴らしい傑作がいくつもあります。
そこで、それらのおすすめMODのいくつかを紹介してみましょう。
なお、今回の紹介は、クエスト・ストーリー系を中心にしています。
以下で紹介するダウンロードサイトには、MOD本体と日本語化ファイルの双方があります。
また、紹介用の画像は、ほとんどが筆者が実際にプレーした時のものです。
Maxwell’s World
まずはこのマクスウェル・ワールドです。
比較的早期に発表されたのですが、おそらくはFallout4のクエスト・ストーリー系のMODの最高傑作でしょう。
Fallout4のMOD、Maxwell’sWorlDの動画です。
ダウンロードはここからできます。
Maxwell’sWorlDのダウンロード
以下、マクスウェル・ワールドの紹介です。
Mr.マクスウェルによって作られたマクスウェル・ワールドは、アメリカでも最大級のの遊園地。
彼は自分の人生と命を、マクスウェル・ワールドの人々の幸福に費やしてきた。
戦争後のマクスウェル・ワールドは、様々な都市伝説の蔓延る廃墟と化している。
その都市伝説にはこんなものがある。
生物をすべて倒す骸骨や、あなたをホットドックに加工しようとするロボット、乗員の命をどこかへ運んでいく乗り物…。
Mr.マクスウェルは遊園地が止まらないよう魂を悪魔に売り渡したので、戦争の後も施設は動いているそうだ。
誰もが知っている。
マクスウェル・ワールドに入った者は、誰一人として出ることができないと・・・
そして遊園地は今もまだ生きていると・・・
いかがですか、なかなか楽しそうでしょう?
事実楽しいのです、このMODは。
MODでピカイチは、やはりこの『マクスウェル・ワールド』でしょう。
DLCに匹敵するくらいの規模を持ち、プレイ時間も長大で、難易度的にもかなり高いものがあります。
マクスウェル・ワールドでは7パートのマルチエンディングのクエストがあります。
また、三人のフルボイスコンパニオンと、さまざまな新しい敵や新武器があなたを待ち受けています!
David Hunter A Brotherhood Story
垂れ耳のドッグミート、かわええっ!
David Hunterのダウンロード
BoSのパラディンであるDavid Hunterにまつわる物語です。
このパラディンHunterさんは、ひょんなことで営倉にぶち込まれ、主人公はその脱獄を幇助することになります。
そしてHunterは、BoSの闇の歴史について話してくれる…。
と、およそこんな内容です。
比較的軽い負荷でのプレーができ、敵もあまり強くないので、MOD初心者でもプレーできます。
Cannibal in Concord
Cannibal in Concordのダウンロード
食人鬼(Cannibal)をテーマにしたホラーものです。
しかもこのモデルは、実在の人物だそうですよ。
主人公がConcordの町のとある廃屋に行くと、
『発見!食人鬼の館』
というメッセージが出ます。
そしてマップ名が
食人鬼の館
という、なんともおどろおどろしいマップ名なのです。
そしてその食人鬼の館に入ると・・・
スプラッター苦手!という人には、おすすめしません。
エピソード12
エピソード12のダウンロード
説明では、
『ダイヤモンドシティのバーでクロエ・マックリーに出会う』
ところから始まる、とあります。
しかし、この『バー』とは、酒場のことではなく、タカハシがソバを売っているあの露店のことなのです。
そのダイヤモンドシティのソバ屋に行くと、クロエちゃんが待っています。
そして、ウェイストランド北部にある巨大なマックリー邸へと、探索の旅に出ることになります。
そこで待つものは…。
ホラー的要素、SF的要素共にあり、なかなか楽しめるMODになっています。
Fusion Cityy Rising
Fusion Cityy Risingのダウンロード
比較的新しいMODです。
これまたDLCに匹敵するくらいの大規模MODになっています。
プレイ時間はおよそ20時間前後というスケールの大きさで、新しいクエストとマップはもちろんのこと、派閥やコンパニオンも新規なのです。
舞台は新マップであるFusion Cityですが、これはダイヤモンドシティより規模が大きく、商店街はもとよりアリーナまであります。
しかもプレーヤーの家まで用意されていて、至れり尽くせりですね。
ただし、このMODでは敵がかなり多数でしかも強いので、難易度は高めとなっています。
心してどうぞ!
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まとめ
『Fallout4』は、2015年12月の発売以来、多数のファンを獲得してきました。
そしてMODと呼ばれる、ゲームの二次製作的な作品も多数登場しています。
MODには、バニラと呼ばれるゲーム本篇とは、また違ったストーリーやマップ、キャラクターが用意されています。
そのため、既に何度もやっているゲームでも、まったく新しい感触でプレイできるのです。
これがMODの最大の魅力ですね。
そこで今回は、最新おすすめのMOD、導入方法(入れ方)や日本語化を解説してみました。
ここで紹介したMOD以外にも、素晴らしいMODはいくらでもあります。
興味のある人はぜひ新たなMODを探してみてくださいね!