『アイドリッシュセブン』のアプリは、リズムゲームでありながら、ストーリーの面白さに定評があります。
2020年5月現在、ストーリーは第4部まで公開されています。
では、第1部のストーリーは、どうなっているのでしょうか?
この記事では、アイナナ第1部のストーリーをネタバレ込みで、まとめてみました。
ストーリーのおさらいをしたい人や、興味をもっている人は、ぜひ読んでみてください。
アイナナ第1部ストーリー1~10章までのまとめ
第1部の1章から10章までは、
『IDOLiSH7』結成と『MEZZO”』のデビューまで
が描かれています。
では、詳しく見ていきましょう。
1部1章『誕生!IDOLiSH7』
父親が経営している小鳥遊事務所に入社した主人公。
プロダクション初の男性アイドルグループのマネージャーを任されることになり、事務員である『大神万理』さんに連れられ、担当する予定のアイドルたちと顔合わせをします。
レッスン場で、バスケをする7人の姿。
真剣にプレイする姿を見て、主人公は目が離せなくなり、『応援したい』という気持ちを抱きました。
試合が終了し、主人公とメンバーの自己紹介が交わされます。
メンバーは、
- 和泉一織
- 二階堂大和
- 和泉三月
- 四葉環
- 逢坂壮五
- 六弥ナギ
- 七瀬陸
の7人。
顔合わせが済み、父親兼社長である『小鳥遊音晴』さんに呼ばれる主人公。
小鳥遊社長は、7人で活動させるつもりでしたが、『人数が多すぎる』と考えを改めたことを主人公に伝えます。
そして、
『これからオーディションをして、7人の中から4人を落とし3人グループにするように』
と言うのです。
7人全員でアイドルになるものだと思っていたメンバーたちは、急にオーディションをすることを知らされ、困惑します。
大和君は
「俺の志望動機なんてどうせ復讐みたいなもんだ」
と、オーディションになるなら、自分は抜けて本気でアイドルになりたい人に譲ろうとします。
しかし、主人公と他のメンバーに説得され、全員でオーディションを受けることに。
オーディションをした結果、主人公は『誰も落とせない』という結論を導き出しました。
ただ実は、小鳥遊社長は、主人公の目を確認したかっただけでした。
最初から4人を落とすつもりなどなかったのです。
こうして7人全員でグループを組むことになり、『IDOLiSH7』は誕生することになります。
1部2章『初ライブへの挑戦』
事務所の方針で、まずはライブを重ねて、知名度を上げてからデビューすることに決まったIDOLiSH7。
主人公は、マネージャーとしての初仕事に意気込み、3000人もの観客を収容できるライブ会場を押さえてきました。
ホームページを作成したり、メンバーも協力してフライヤーを配ったりと宣伝活動を頑張るものの、ライブ当日に来た観客は両手で足りるほどの人数…。
この結果に、主人公はショックを受けましたが、メンバーのせいではなく、自分の責任だと社長に伝えます。
メンバーにも頭を下げて、観客がほとんどいないことを告げると、「やっぱり」と笑うメンバーたち。
来てくれた観客には、最高とパフォーマンスをしようと意気込み、少ない観客の中で初ライブは行われました。
ライブ後、主人公の元にメンバーの一織君が訪れて
「自分がIDOLiSH7のマネージメントをする」
という話をします。
1部3章『アイドルの初心』
一織君は、主人公にIDOLiSH7のセンターを決めるように言います。
主人公は、
「みんなに愛され、たくさん応援してもらえる、それでいて夢や希望を与えられるグループにしたい。」
という考えからセンターを陸君に決定。
初ライブ後も路上ライブを重ねていくIDOLiSH7のメンバー達。
ですが、環君は集中力に欠けたり、ナギ君は路上ライブ中に女性を口説いたりと、アイドルとしての自覚が足りない様子。
三月君が2人に注意したり、壮五君も環君に注意しますが
「やることやってんだからいいじゃん」
と反発する環君。
この2人の様子を見て一織君は、
『しばらくライブ活動を止めて、いま人気のアイドルグループ『TRIGGER』のライブに行き、刺激を受けること』
を主人公に提案します。
この一織君の提案を飲み、TRIGGERのライブまで歌うこと、踊ることを禁止とした主人公。
やることがなくなったメンバーは、日に日に歌やダンスへの想いを募らせていきます。
禁止期間中では、三月君、一織君と環君のアイドルを目指した理由が明かされます。
三月君は伝説のアイドル『ゼロ』に憧れて、アイドルを目指し始めました。
しかし、オーディションには、すべて落選。
一織君は、社長にスカウトされ、『兄と一緒なら』とお願いしたため兄弟でメンバーとなりました。
環君は、「テレビに出たいから」と理由を説明し、大和君に「(テレビは)そんないいもんでもない」と言われてしまいます。
1部4章『因縁の2人』
TRIGGERのライブ当日、大和君・環君・ナギ君の3人が、ライブに遅刻しそうになって走っていると、熱を出して、ぐったりしているTRIGGERのメンバー『九条天』君を見つけます。
3人が、同じアイドルだとわかると、天君は環君に、『おぶって会場まで連れて行くよう』に頼みます。
体調が悪いのは明らかなので、
ステージに立つなんて無茶だ
と言われてしまう天君。
ですが、
「プロである以上、どのライブも同じクオリティのものを提供する」
という言葉に、3人は天君のプロ意識の高さを感じます。
一方、3人を待っている残りのメンバー4人は、陸君が異常なほど緊張し、息切れを起こしていることに気づきます。
陸君が語り始めたのは、
双子の兄である天君が、家族を捨ててアイドルの道を選んだ話
でした。
陸君と天君が子供の頃、両親は小さなショークラブを経営していたものの、経営がうまくいかなくなりました。
必死に立て直そうとしますが、結局芸能界との繋がりも強くてショービジネスの世界に顔が利く、大きな企業に明け渡すことになってしまいます。
明け渡す時に、天君のことを『100年に1人の逸材』だといって欲しがる人物が現れます。
後に出てくる『九条鷹匡』さんという人物ですが、ここで、はっきりと明言はされていません。
両親は、もちろん天君を欲しがる人物に怒り、反対しますが、天君は
「あなたの下で勉強させてください」
と、自ら養子になることを選んだのです。
兄と同じ場所に立って、兄が見ているもの、選んだものを知りたい
ということが、陸君がアイドルを目指した理由でした。
TRIGGERのライブは圧倒的で、ライブが終わった後には、メンバーの歌いたい、踊りたいという気持ちは、最高潮に達します。
メンバーが盛り上がる様子を見て、禁止令は解除され、たまらずメンバーは、ライブの帰り道で刺激を受けたTRIGGERの曲の振り付けを踊り始めます。
楽しそうにしているメンバーでしたが、ライブ会場近くでTRIGGERの曲を踊って、観客を掴まえる姿は、TRIGGERのマネージャーにとっては、IDOLiSH7の宣伝活動としか思えない行為だったのです。
1部5章『嵐を呼ぶ7人』
小鳥遊事務所に、TRIGGERライブでのIDOLiSH7のパフォーマンスに苦情が入ります。
TRIGGERが所属している『八乙女事務所』に謝罪をしに行くことになった主人公。
リーダーとして、一緒に来てくれた大和君と八乙女事務所に向かいます。
八乙女事務所では、謝罪を済ませる前に天君に遭遇。
TRIGGERのライブの日、陸君の兄であることを聞いていた主人公は、陸君の話を天君に振ります。
天君は、
陸には致命的な欠陥がある。
あの子はショービジネスの世界で、生きられないよ。
と、冷たい言葉を投げかけるのでした。
一方、レッスンを受けていた残りのメンバーは、陸君の息切れがひどいことに気づきます。
陸君の背中に一織が耳を当てると、
音で呼吸器系の病気を患っていること
に気づいてしまいました。
その場で言おうとしたところを止められ、陸君に連れ出されてしまう一織君。
「言わないで欲しい」
と陸君は頼みますが、陸君のボーカルが『IDOLiSH7最大の武器』と考えている一織君にとって、病気は最大の爆弾になると陸君に告げます。
陸君は、
「わかっているが、皆と一緒にやりたい」
と、一織君に訴えかけました。
そして、IDOLiSH7の新曲『Joker Flag』が完成し、お披露目を屋外ライブですることが決定。
しかしライブ当日は、台風が直撃し、土砂降りという天気。
電車も止まり、駅前には電車が動くのを待つ人で、ごった返しています。
ライブ予定の場所も、人がたくさん居たため、
足止めをくっている人の暇つぶしになるだろう
という理由で、ライブを決行するIDOLiSH7。
テレビの台風中継で、この台風でもライブをしているIDOLiSH7の姿が映し出されます。
ライブは電車が動くまで続き、ライブ中は一生懸命歌っていた陸君でしたが、ライブが終了すると発作を起こして倒れてしまいます。
1部6章『もう一度…』
ライブの後、倒れてしまった陸君は病院に運ばれました。
一織君以外には、病気のことを隠していた陸君でしたが、倒れたことで主人公や他のメンバーにも病気のことを知られてしまいます。
兄である天君には、小さい頃から歌ったり踊ったりすると、病気の件で『陸には無理だ』と怒られていました。
なのでマネージャーや、メンバーに病気のことを知られたら、アイドルを辞めさせられると思い、黙っていたことを告げる陸君。
主人公は、
「病気を抱えていたとしても、もうIDOLiSH7にとって陸君は必要な人だ」
と答えます。
ライブが台風中継でテレビ放送されたことによって、街で声を掛けられることも多くなり、知名度が上がったことを感じるIDOLiSH7。
一織君は、大きな会場でライブをしようと提案し、以前客席を埋めることが出来なかった初ライブの会場で、もう一度屋外ライブをすることを決定します。
チケット発売日には、販売開始して、すぐに完売する、以前とはまったく違った結果にメンバーも大喜び。
ローカル音楽番組からは、ライブ中継の依頼も舞い込みます。
しかし屋外ライブ中に雨が降り始め、曲の途中で機材に雷が落ちて、壮五君のソロパート前で、音響が止まってしまうトラブルが発生。
主人公は、機転をきかせて、ダンスが得意である環君にスポットを当てるように指示をします。
音響が直るまでの間、環君がダンスをして場を繋げ、壮五君のソロパートと共に音楽が入ると会場は大盛り上がりをみせ、テレビでも話題となりました。
1部7章『一筋の光』
ライブ中継で、環君と壮五君の人気は爆発的にあがりました。
ですが環君は、中継の映像を見ても、まだ扱いが小さいことに不満を覚えます。
もっと大きく映りたいと考えているところに、環君と壮五君の2人に、全国ネットの深夜番組の依頼が舞い込みました。
テレビに映りたい環君は、もちろんOKを出しますが、2人だけで映るのは、他のメンバーに悪いと壮五君は首を縦に振りません。
さらに、IDOLiSH7を邪魔と考える、TRIGGERの『八乙女楽』君の父親である、八乙女事務所の社長が、環君と壮五君を八乙女事務所に引き抜きにきます。
さすがの環君も他のメンバーと一緒にデビューしたいと断りますが、
「このままでは妹には会えない」
という言葉に揺らぎます。
八乙女社長は環君の素性を調べていたのです。
環君は血の繋がった妹『理』ちゃんと、2人で施設にいましたが、妹だけが中小企業の社長に引き取られます。
しかし、会社が倒産してしまい、夜逃げをしたように家族と理ちゃんは消えて、行方がわからなくなってしまいました。
環君は、行方がわからない妹に自分を見つけてもらおうと、テレビに映りたがっていたのです。
『小鳥遊事務所から、八乙女事務所に入れば、CMの起用や、妹と暮らせるだけの報酬を約束する』
と環君にとって、魅力ある条件を提示をしてくる八乙女社長ですが、ただ1つだけ条件がありました。
逢坂壮五と一緒に事務所を移籍することです。
壮五君は、移籍の話を断って帰ろうとしますが、環君は事務所を一緒に移籍して欲しいと頭を下げます。
壮五君は、主人公に相談するも、環君は先走ってメンバーに抜けることを話してしまうのでした。
勝手に抜けると言い出した環君に怒るメンバーたちに、妹の件を含めて事情を話し、理由を知ったメンバーは、小鳥遊社長にIDOLiSH7でデビューをしたいと交渉することにします。
ですが、デビューできる知名度を持っているのは、環君と壮五君だけだと小鳥遊社長は考えていました。
そこで、来月には2人のデビュー告知をするが、それまでにIDOLiSH7全員の知名度が上がったら7人でデビューさせる。
知名度が満たなかった場合は、環君と壮五君のみがデビューする、という約束が交わされることになります。
急いで知名度を上げなければならないところに、IDOLiSH7に大型音楽番組『ミュージックフェスタ』の出演依頼がきます。
最大のチャンスをものにするため、IDOLiSH7は意気込みます。
1部8章『ミュージックフェスタ!』
八乙女事務所では、TRIGGERの新曲を持ってきた『日向アキヒト』さんが、八乙女社長に曲を酷評され、ボツにされていました。
IDOLiSH7の人気は、曲にもあると考える八乙女社長は、曲を誰が作っているのか、気になっている様子。
ミュージックフェスタ当日、TRIGGERも出演するため、天君と陸君が会わないように行動するメンバー。
うっかり会って天君に陸君がなにか言われたら、ストレスで発作が出る可能性があるためです。
他の出演者への挨拶にも、楽屋で待っているように言われ、楽屋に1人残されてしまう陸君。
そこに日向アキヒトさんが入ってきて、
「未発表の曲を渡せ」
と言ってきました。
どうやら八乙女社長に、100曲以上のボツを食らって、精神的に追い詰められている様子です。
アキヒトさんは陸君から曲を奪うため、二人は揉みあいになります。
そこに、人の足音が聞こえてきたことで、アキヒトさんは楽屋から逃げ出します。
アキヒトさんが立ち去った後、ストレスで発作を起こしそうになってしまった陸君。
発作が起きる前に、吸入器を吸おうとしますが、揉みあった時に吸入器は壊れてしまっていました。
結局、発作が起きそうな状態を回復することができないまま、メンバーが控え室に戻ってきます。
他の出演者の到着が遅れてしまい、IDOLiSH7の出番が、急遽早まったことが陸君に伝えられました。
すぐに本番に行かなければならない慌しい状況となってしまい、陸君はメンバーに『発作を起こしそう』と伝えられなくなってしまいます。
ただ一織君だけは、陸君が発作を起こしそうなことに気づきますが、声をかける時間もなく本番が始まってしまうのです。
陸君が発作を起こさないか、歌っている時もフォローすべきかどうかを考えていた一織君。
気づけば三月君と陸君が驚いた顔をして一織を見つめています。
なぜ自分を見つめるのか?と考える一織君は、はっとしました。
陸君を気にかけるあまり、自分のソロパートを歌い忘れていたのです。
一織君のミスをカバーしようと、すぐに他のメンバーも動こうとします。
しかし、互いに歌が被って遠慮してしまい、無言が続いてしまったり、ダンスもグダグダ。
表情も硬く、見ていて痛ましいパフォーマンスに…。
プロとして、低クオリティなステージを見せるIDOLiSH7を舞台袖で見ていたTRIGGER。
彼らは今、ミスが頭に張り付いて客席の顔が見えてない。
人を楽しませることを考えてない。
ステージを降りたも同然だ。
天君はそう言って、
もう見る価値はない
と舞台袖から去っていきました。
TRIGGERの出番になると、圧倒的なパフォーマンスに会場が沸き立ちます。
自分達が今日やり遂げることができなかった完璧なステージを見て、IDOLiSH7は意気消沈しました。
1部9章『夜空の下で』
ミュージックフェスタ収録後、ミスをしてしまった一織君は、テレビ局から姿を消します。
兄である三月君は、
「一織は失敗をしたことがない」
と言います。
初めての失敗に落ち込む一織君は、どこに行ったのかと探すと、兄が落ち込んだ時によく行っていた『ゼロアリーナ』にいました。
ゼロアリーナは、伝説のアイドル『ゼロ』が最後のライブをした場所でもあります。
泣きながら謝る一織君に『一織だけのせいじゃない』と慰めるメンバーと、主人公も次第に涙をこぼしはじめます。
皆が涙をこぼす中、ナギ君は「ワタシ、踊ります」と言い出しました。
皆に笑っていてほしいナギ君は、泣いている皆を笑顔にしたかったのです。
主人公の手を取り一緒に踊ろうと誘うナギ君。
しかし、音楽がないことを嘆いたナギ君は残りのメンバーに歌うようにお願いします。
メンバーは、ナギ君の笑顔にさせようとする気持ちや振る舞いに元気を取り戻していきました。
夜空の下、こうして失敗を経て団結を増したIDOLiSH7ですが、約束は約束です。
小鳥遊社長との約束通り、環君と壮五君の2人のユニット『MEZZO”』がデビューすることに決まります。
1部10章『掴めチャンス!』
MEZZO”は、環君と壮五君の人気もあり、デビューと共に人気を得ることができました。
同時にIDOLiSH7も知ってもらおうと、Web番組『キミと愛ドリッシュないと!』を開始。
番組自体はゆるく、ぐだぐだにもなる進行ですが、視聴者にはウケて口コミで広がっていきます。
MEZZO”以外のメンバーの知名度も上がってきた頃、大和君にドラマの出演依頼がきます。
どうやら顔見知りの監督からの出演依頼だったらしく、ミュージックフェスタの時も、テレビ局の人から何度か声を掛けられていた話もありました。
最初は出演を渋っていた大和君でしたが、三月君の
一生懸命じゃなきゃつまらない。
全力でやって全力で成功して全力で喜んだ方が気持ちいい。
全力で失敗することもあるけど、そんときゃ全力で悔しがればいい。
オレはあんたが本気で悔し泣きするところも、本気で嬉し泣きするところも見たい
という言葉に心を動かされ、出演依頼を受けることに。
大和君の出演ドラマは、主役を食ってしまうほどの演技力を発揮しており、IDOLiSH7の武器がまたひとつ明かされました。
アイナナ1部ストーリー11~20章までのまとめ
1部の11章からは、知名度を上げたIDOLiSH7が全員でデビューします。
デビューした後、年末の祭典『ブラック・オア・ホワイトミュージックファンタジア』(通称ブラホワ)に出演し、ライバルのTRIGGERと戦い勝利するまでが描かれています。
1部11章『リスタート』
出演依頼や、タイアップ依頼などが殺到するほど知名度を上げたIDOLiSH7。
デビュー曲のPV作成のため、IDOLiSH7は沖縄へと渡ることに。
MEZZO”は更に忙しくなり、IDOLiSH7との掛け持ちで、手が回らなくなった主人公の代わりに、ほとんど壮五君がMEZZO”の管理をしはじめます。
環君は態度が悪かったり、寝坊したりと、だらしなさが目立つようになってきました。
仕事をこなしていたMEZZO”の2人ですが、環君の妹を探している話を聞きつけた番組プロデューサーが
『再会ものの番組』に出ないか?
と話を持ちかけます。
妹に会えれば、それでいい環君は、番組に出演することをOKしてしまいました。
沖縄では、仕事で来ていたTRIGGERとIDOLiSH7が同じホテルに泊まっていたらしく、2つのグループが出会います。
PVを撮影した後に陸君は、天君の部屋と間違えて楽君の部屋の扉の前で、家族を捨てた理由を問いかけます。
中から出てきた楽君は、陸君を部屋に上げて、天君の過去の話を知ることになりました。
撮影を終え、沖縄から帰ってきたIDOLiSH7を待つのは、荒らされた事務所でした。
事務所からデビュー曲のデモ曲がなくなっていること
に気づきます。
そして、デビュー曲『NATSU☆しようぜ』を披露するライブを駅前で行おうとしたとき、まったく同じ曲が街頭ビジョンから流れてきました。
TRIGGERの新曲もまた、『NATSU☆しようぜ』だったのです。
IDOLiSH7は、いま歌う曲を変えるべきか悩むが、もう歌う機会はなくなるかもしれないと考えて『NATSU☆しようぜ』を歌うことにします。
1部12章『デビューアルバムツアー』
結局、IDOLiSH7は、既存の曲でデビューすることになりました。
『NATSU☆しようぜ』でデビューできなかったことに、ナギ君は特に悔しがります。
アルバムツアーも盛況ですが、MEZZO”は掛け持ちの忙しさで、どんどん疲れが溜まっていく状態に。
デビューをしたことで、IDOLiSH7にレギュラー冠番組のオファーがきて喜ぶメンバー達。
ですが数日後、突然その冠番組の話は立ち消えになったことをMEZZO”以外のメンバーは知らされます。
スポンサーである企業の親会社『ファイブスターカンパニーグループ』(通称FSC)から、IDOLiSH7は使いたくないとNGが出たとのこと。
1部13章『降板の理由』
環君が学校帰り、生放送の仕事に間に合うように急いでいるとファンの1人に
『妹の居場所を知っている』
と声を掛けられ、環君はそのままついて行ってしまいます。
この話は、実際は嘘。
環君は、ファンに嘘をつかれたことにショックを受けます。
大急ぎで現場に行くものの、生放送には間に合わず穴をあけてしまうことになってしまいました。
番組プロデューサーからは、壮五君が怒られ、
「そんないい加減な態度だから、FSCからNG食らって、レギュラー降ろされるんだよ!」
と、壮五君は冠番組の話が立ち消えになったことを知ります。
ショックを受けて部屋にこもる壮五君に、生放送に穴をあけたことを怒っているのだと考えた環君は謝罪しようとしましたが、壮五君は部屋から出てきてくれません。
陸君が、様子を見に部屋に行ってみると、壮五君が倒れているのを発見します。
ストレスによる急性胃腸炎と診断された壮五君を見て、環君は自分がストレスを与えている原因だと反省。
しかし壮五君は、MEZZO”やIDOLiSH7を辞めるかもしれないと言い始めます。
辞める理由が『自分だ』と言う環君の言葉を壮五君は否定し、壮五君は
自分の父親がFSCの会長である
ということを告白します。
冠番組がなくなったのは、自分のせいだと。
1部14章『絆』
壮五君は、親に音楽活動を反対され、会社を継ぐつもりでいました。
ですが夢を諦めきれず、小鳥遊社長にスカウトされアイドルになる決心をしたのです。
アイドルになる時も、
親に反対され、大学を中退し、親子の縁も切ってIDOLiSH7として活動することを決めた
と話す壮五君。
同じように壮五君の叔父も音楽活動をしていて、楽しそうにバンドの話をしてくれていましたが、体を壊して亡くなってしまいました。
叔父の葬式では、身内から
「おかしな夢を追いかけずに堅実に生きていれば幸せだった」
と言われていましたが、壮五君は叔父が不幸だったとは思えなかったのです。
壮五君は、叔父は幸せだったと伝えたくて芸能界に飛び込みました。
今後も、FSCの力で降板されることがあるかもしれない
という壮五君に、FSCの力が及ばないくらいに有名になろうと言う三月君。
あまり自分のことを話さなかった壮五君が、ようやく話してくれたことでメンバーの絆がまた深まりました。
環君も、MEZZO”としてやっと本物のコンビになれたと感じることができたのです。
大型音楽番組『サウンドシップ』にて、再びTRIGGERと共演することが決定したIDOLiSH7。
これからも頑張ろうと意気込む主人公の前に、ミュージックフェスタで司会を務めていた『ミスター下岡』さんが現れます。
バラエティの新番組をやるときに、ぜひIDOLiSH7をレギュラーで使いたいと言う下岡さん。
話の流れで、ミュージックフェスタにIDOLiSH7を推してくれたのは楽君だという話を聞かされます。
主人公は、慌ててTRIGGERの楽屋にお礼を言いに向かうことになりました。
TRIGGERの楽屋では、『NATSU☆しようぜ』のCDが、ランキング1位になったお祝いに、レコード会社からもらったケーキが届いていました。
ケーキを囲みながら話す楽君と龍之介君に、天君は尋ねます。
「二人とも、あの曲で1位とって嬉しい?」
二人は『NATSU☆しようぜ』を気に入っている反応をしますが、天君は納得がいっていない様子。
「IDOLiSH7の曲と、似てると思わない?」
天君だけが曲に違和感を感じていたのです。
しかし、『IDOLiSH7』の名前を出したことで、楽君は沖縄で陸君と兄弟と聞いたことを思い出します。
陸君と双子の兄弟であることを聞かれる天君は、
『どうでもいい』『もう弟じゃない』
などと、冷たい言葉を口に出します。
冷たい様子を見せる天君に、楽君は
「なんで、おまえが家族を捨てたのかって、気にしてたぜ?」
と、陸君が知りたがっていた疑問を天君にぶつけます。
ですが、天君は
ボクたちはビジネスパートナーだ。
オトモダチじゃない。
プライベートのことまで、君たちに話すつもりはない。
と冷たくあしらってしまいます。
空気が悪くなったところで、主人公が楽屋へとやってきました。
主人公は、楽君にミュージックフェスタの件でお礼を言いますが、知らないふりをされてしまいます。
そして、ちょうど余っていたケーキをご馳走になることになりました。
ケーキを食べている間、天君は『なぜデビューする時に新曲を出さなかったのか?』を尋ねてきます。
TRIGGERの曲が、IDOLiSH7の曲と似ていることもあって、確認をしたかったのでしょう。
新曲が盗まれたものと知らない様子のTRIGGERのメンバーに対して、主人公は『事情があって』と誤魔化します。
ケーキも食べ、楽屋から立ち去ろうとした主人公を天君は引きとめ、
「『ジャパンアイドルミュージックアワード』通称『JIMA』の新人賞をとったら、陸君が知りたいことを教えてあげる」
と言います。
陸君が知りたいことは、楽君が言っていた『なぜ家族を捨てたのか?』という疑問のことです。
JIMAとはCDの売り上げで決まる、日本のアイドルにとって権威のある賞です。
新人賞を獲得すると、大晦日に行われる『ブラホワ』にノミネートされることになります。
ブラホワでは、各音楽部門ごとに、前年の勝者と今年の新人がステージバトルをする構図になっています。
前年の男性アイドル部門は、TRIGGERが勝者だったため、JIMAの新人賞を獲得すると、必然的にブラホワではTRIGGERとIDOLiSH7は戦うことになるわけです。
1部15章『あの歌をもう一度』
大和君が、復讐鬼役として出演するドラマ『ネメシス』の主題歌としてIDOLiSH7のタイアップが決定。
以前、下岡さんから話があったように、バラエティ番組『ザ・テレビマンショー』にも出演が決定し、波に乗った状態で『サウンドシップ』への出演当日を迎えました。
観客は、ほとんどTRIGGERのファン。
ここで、サウンドシップを放送するテレビ局と、八乙女社長が揉めてしまい、
『TRIGGERのサウンドシップ出演は急遽無しになった』
とTRIGGERのマネージャーが言います。
TRIGGERは、『どうにか出演できないか』と八乙女社長と交渉しますが、話は平行線のまま…。
結局、TRIGGERは歌うことが、できなくなってしまいました。
出演がなくなったTRIGGERの穴を誰かが埋めなければなりません。
ですが、観客のほとんどがTRIGGERファンの中で、TRIGGERは歌わずに他のアーティストが出てきたらブーイングは必至。
なかなか代わりが見つからず、IDOLiSH7にも代わりの打診がやってきます。
主人公は、断ろうとするものの、陸君が止めます。
やりましょう。
だってオレたち、あの曲歌えるんだもん。
こうして、サウンドシップのトリであるTRIGGERの枠で、IDOLiSH7は再びステージに上がることになるのです。
TRIGGERの出演がなくなったことを知ったTRIGGERファンは、IDOLiSH7が歌う『NATSU☆しようぜ』に、案の定ブーイングをおこしました。
ですが、はじめは大きかったブーイングも、IDOLiSH7の懸命な歌声に次第に収まり、盛り上がりを見せ始めます。
ファンと一緒に盛り上がるIDOLiSH7の姿を楽屋で見ていた天君は、
「こんなに自分が惨めだと思ったのは初めてだ。」
と吐露するのでした。
1部16章『暴かれた真実』
自分自身で招いた事態にも関わらず、『TRIGGERの代役として、IDOLiSH7が歌った』と耳にして怒る八乙女社長。
すぐにTRIGGERの新曲を用意しろ!
ケチのついた曲など、TRIGGERに歌わせられるか!
とアキヒトさんに指示します。
3日以内にクオリティの高いデモを提出できなければ、おまえとは手を切る!
と吐き捨てる八乙女社長。
さらに『NATSU☆しようぜ』が好評だったことから、同じ系統の曲を作るように要求します。
3日以内で新曲を作れるわけもなく、追い詰められたアキヒトさんは、小鳥遊事務所に不法侵入。
そこで、忘れ物を取りに来た環君、壮五君と鉢合わせてしまうのです。
曲を盗んでいたのは、アキヒトさんだとわかり、小鳥遊社長は八乙女事務所に向かうことになります。
八乙女社長と小鳥遊社長は、昔からの知り合いでした。
小鳥遊社長は、曲が盗まれたことを追求するつもりはありません。
ただ、八乙女社長の人を追い詰めるやり方に、
人を大事にしないと、いつか、大きな失敗をするよ。
と助言するために八乙女社長と会ったのです。
その助言に対して、
私はタレントも、客も、取引先も、コントロールしてここまで来た。
私の成功が私の正しさの証だ。
と返す八乙女社長。
さらに、
人を大事に?
笑わせる。
自分の女房も早死にさせた男が……
と続け、すでに亡くなっている小鳥遊社長の奥さんである結さんを
自分ならもっと幸せにできた
と八乙女社長は言い放つのです。
聞く耳を持たない八乙女社長に、
敵を増やして息子さんを困らせないように。
と言って立ち去る小鳥遊社長。
盗作のせいで、小鳥遊社長に借りを作ってしまったと怒る八乙女社長。
サウンドシップで、TRIGGERの代わりにIDOLiSH7が出演した件や、小鳥遊社長からの忠告にも怒り心頭の八乙女社長は、
徹底的に潰してやる……
と敵意をあらわにしました。
小鳥遊社長と八乙女社長の対話の後、ゴシップ記事やネットニュースでは、
IDOLiSH7のメンバーについて、あることないことが書かれる
ようになります。
ネット記事に振り回されたメンバーは、メンバーの仲がぎくしゃくし始めてしまいました。
小鳥遊社長と八乙女社長のやり取りを聞いてしまった楽君は、ある日、小鳥遊社長のことで主人公を訪ねてきます。
楽君の両親は離婚していて、母親は楽君に
「ずっと父親には他に愛する女性がいる」
と言っていました。
この『愛する女性』というのが、『主人公の母親である結さん』と疑い、結さんがどのような人だったのかを聞きに来たのです。
先日のサウンドシップで、TRIGGERの代わりにIDOLiSH7が『NATSU☆しようぜ』を完璧に歌ってくれたことに、楽君はお礼を言います。
そのことに対し、主人公は、
元々みんな、大好きな曲でしたから。
沖縄に行く前に、振りも完璧にして……
と口を滑らせてしまいます。
これで、
『IDOLiSH7が沖縄に行ったのは、曲を発表する前』
ということに気づいた楽くん。
どういうことなのか?と主人公に言い寄ります。
ここで主人公が困っていることに気が付き、やって来た陸君にも、楽君は同じ質問をします。
なぜIDOLiSH7は、TRIGGERの曲である『NATSU☆しようぜ』をサウンドシップで急に頼まれたにも関わらず完璧に歌えたのか?
この問いに対して、ついに陸君は、
元々『NATSU☆しようぜ』がIDOLiSH7の曲だったことを告白
してしまうのでした。
1部17章『絶望と希望』
以前、環君がOKを出してしまった、『再会モノ』の番組が撮影されることに。
「妹が見つかったのかもしれない」
と環君は期待をします。
しかし結局、妹は見つかりませんでした。
その代わりにやって来たのは、自分と妹を捨てていった環君の父親だったのです。
環君は、父親を恨んでいたため、出てきた父親に殴りかかります。
それを止めようとしたスタッフや、下岡さんも環君は殴ってしまいました。
殴ったことを謝罪をしない環君を、同じく父親と確執がある壮五君は庇います。
『このままでは下岡さんの番組も降板になるかもしれない』
と最悪の空気の中で、IDOLiSH7が、JIMAの新人賞にノミネートされたことが伝えられます。
素直に喜べないメンバーを見た小鳥遊社長は、
「目指していた夢に手が届きそうなのに喜べないなら、アイドルなんて辞めてしまいなさい」
と言い放ち、IDOLiSH7もMEZZO”も解散することを決めるのでした。
その頃、盗作の事実を知った楽君は、TRIGGERのメンバーに事情を話さないまま、TRIGGERを辞める覚悟で八乙女社長を殴りに行こうとします。
何があったのか話さない楽君に、龍之介君は水臭いと怒ります。
龍之介君に説得され、楽君は盗作の話をメンバーにすることにしました。
天君も、盗作されたものだと薄々気がついていたことを告白します。
「なぜ言わなかったのか!」
と怒る楽君。
天君は、楽君や龍之介君が『NATSU☆しようぜ』を好きと言っていたため、二人の傷つく姿を見たくなくて黙っていたと話します。
「だから、ビジネスパートナーに友情なんて必要なかったんだ……。」
情を優先してしまった天君が、ぽつりと呟きました。
今では天君の中でも、ビジネスパートナーではなく、仲間として2人を認めていたのです。
一方、寮へと戻ってきた陸君は、小鳥遊社長に『解散』と言われ気分が沈んでいました。
なぜ新人賞候補に選ばれたのに嬉しくないのか。
「社長の言う通り、もう……、夢じゃなくなっちゃったのかな……」
考えているうちに陸君は、人気絶頂の中で消えてしまった伝説のアイドル『ゼロ』のことを思い出します。
……どうして、姿を消しちゃったんだろう……。
……あなたも、歌うことが楽しくなくなっちゃった……?
姿を消したゼロのことを考えているうちに、陸君はゼロが最後にライブをした会場、『ゼロアリーナ』へと足を運びます。
ゼロアリーナの近くには、たまたま天君もやって来ていました。
1部18章『立つべき場所へ』
陸君と天君は、ゼロアリーナの近くにいた、お互いの存在に気づいて話し始めます。
ぎこちない会話をする中で、陸君がTRIGGERの代わりに出演した『サウンドシップ』の話題を口にしました。
いつもより上手く歌えたから、天にぃに見て欲しかったんだ。
天にぃみたいに歌いたかった。
天にぃのまねをするわけじゃなくて……。
外を走り回れないオレのために、天にぃは歌って、飛び跳ねて、いつもオレを楽しませてくれたから。
笑ってる天にぃを見て、オレはいつも笑ってたから……。
天にぃにも、笑って欲しかったんだ。
サウンドシップに出演したのは、天君を助けたかった気持ちがあったんですね。
いつの間にか、天君や陸君の他にもIDOLiSH7のメンバー、TRIGGERのメンバー、主人公がゼロアリーナ付近にやってきます。
三月君はナギ君、壮五君と合流します。
一織君は、大和君と会い、環君は龍之介君と一緒にいました。
IDOLiSH7のメンバーは、一織君が『ミュージックフェスタ』でミスをした後、ゼロアリーナに来たことを思い出して、自然と足が向かっていたのです。
解散と言われてしまったIDOLiSH7のメンバーは、今のアイドル活動への気持ちを、一緒にいる人に伝えます。
想いはどれも、
『IDOLiSH7や、活動が好き』
ということでした。
楽君の元には、主人公がやって来ます。
楽君は、
「TRIGGERのライブを見たことはあるか」
と主人公に問いました。
どこが好きかを尋ねる楽君に、
TRIGGERのみなさんが、格好良くて、完璧で、圧倒的なオーラを見せてくれるところです。
すごいものを、素晴らしいものを見てるんだって、純粋に尊敬して、感動して……。
こんな素敵なものを見れた自分は幸運だったって、誇りを持って言えるところです。
虹を見上げた時みたいに。
と、答える主人公。
さらに主人公は続けます。
私の夢は……、私のアイドルが、IDOLiSH7が……。
その虹を越えていくことです。
TRIGGERをライバルとして見ていることを宣言し、
必ず、あなたたちを越えてみせます。
だから、そこにずっといてください。
と、TRIGGERにエールを送りました。
一方で、陸君と天君は、
どうしてオレたちを置いて出て行ったのか、もう聞かなくてもいい。
オレは、いつも優しくて、オレの味方をしてくれた、オレだけのスターを失ったけど……。
世界中に自慢できるような、すごいライバルを手に入れた。
好きや憧れだけではいけないとわかった上で、まだ仲間と一緒に歌っていたいと言う陸君。
「自分がどこまでいけるか試したい」
と、全力で天君がいるアイドルの頂点へ向かうと宣言します。
天君も、
「走れなかった弟がいたことは忘れる」
と言い、2人は決闘前の握手を交わしました。
IDOLiSH7と交流したTRIGGERは、事務所に行き、八乙女社長に汚い真似はもうしないように抗議をします。
もちろん正々堂々と、IDOLiSH7と闘うために。
IDOLiSH7も、『解散は取り消してほしい』と、お願いしに小鳥遊社長の元に向かいました。
向かう途中、メンバーの話題がIDOLiSH7の曲の話になります。
すると、ナギ君が
「ある秘密をお話します」
と言い、IDOLiSH7の作曲者を告白しはじめました。
IDOLiSH7の曲を小鳥遊事務所に送っていたのは実はナギ君だったのです。
曲自体は、どこにいるのかわからない友人『桜春樹』さんから貰い受けたものと言うのです。
春樹さんは伝説のアイドル『ゼロ』の作曲をしていましたが、ゼロは突然居なくなってしまいます。
どこかへ行ってしまったゼロを探しにノースメイアに春樹さんがやって来た時、祖国にいたナギ君と出会い、2人は仲良くなりました。
しかし春樹さんは病気を患ってしまい、手紙と曲だけを残して、春樹さんもどこかへ消えてしまったのです。
手紙には
「この曲を大切に歌ってくれる人に渡して欲しい」
と書かれていました。
ナギ君は、ゼロみたいなアイドルに春樹さんの曲を歌って欲しいと考えます。
ですが、ゼロみたいなアイドルはもう日本には居ません。
春樹さんがいた頃、春樹さんが小鳥遊社長を褒めていたことを思い出したナギ君は、仕方なく小鳥遊社長に曲を送りました。
曲を送った後で、小鳥遊社長の顔を見に、日本にやってきた所を何も知らない小鳥遊社長がスカウトし、運命を感じたナギ君は、誘いを受けてアイドルになったのです。
謝罪しに来たIDOLiSH7を、小鳥遊社長は以前に路上ライブをしていた場所に連れて行きます。
路上ライブをしていた場所では、別のアーティストの卵たちが歌っていました。
この人たちが死ぬほど憧れている舞台に君たちは立ってる。
それがどれほどありがたいことなのか、忘れちゃだめだよ。
小鳥遊社長の言葉にメンバーは頷き、JIMAの新人賞をとりたい気持ちを、よりいっそう強くしたのでした。
1部19章『挑戦権の行方』
JIMAは無事に成功し、新人賞を獲得。
晴れてブラホワでTRIGGERに挑む権利を得ます。
事務員である万理も、
実は俺も昔、音楽をやっていたんです。
だから自分の夢をあの子たちが叶えてくれたようで嬉しい。
と喜びを見せます。
ある日、小鳥遊事務所にアメリカの人気歌手『ダグラス・ルートバンク』の日本公演の前座をIDOLiSH7にオファーしたいという電話がかかってきました。
小鳥遊社長もファンだったらしく、ダグラスさんのご指名なら新曲を出さないわけにはいかないとIDOLiSH7の新曲も完成。
ダグラスさんの前座も成功し、とうとう大晦日、決戦の日がやってきます。
1部20章『あの虹を超えて』
ブラホワ当日。
先に歌うTRIGGERは、新曲『Leopard Eyes』を披露し客席を圧倒します。
あとからIDOLiSH7も、新曲『MEMORiES MELODiES』を披露。
歌いながら、いままでのことを思い出すメンバー。
街頭ビジョンで、ブラホワの光景は放送され、街頭ビジョンを見る1人の女の子の姿がありました。
女の子は環の妹、『理』ちゃん。
兄のことに気づきますが、養子にしてもらっている『九条鷹匡』さんに、すぐに連れていかれます。
ブラホワの結果は日本中の誰もが注目しており、TRIGGERもIDOLiSH7もどちらも甲乙つけがたいと言われていました。
視聴者を含んだ投票の結果、僅差でIDOLiSH7が勝利します。
TRIGGERも全力でぶつかって負けたので、悔しい気持ちはありましたが、晴れやかな気持ちでIDOLiSH7を見つめます。
そして、ブラホワの総合優勝は『Re:Vale』という宣言を残して、1部は終了しました。
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まとめ
アイナナのストーリー1部を、まとめてみました。
1部だけでも全20章で構成され、どの章も内容が濃く面白い物語です。
1部のストーリーを一言で言えば、
結成からライバルとの戦いに勝利するまで
になります。
ただ、その過程がたくさんありますね。
どの過程も、キャラを掘り下げるために、必要な部分ばかりでしたね。