ロックバンド・スピッツの名曲として知られている『ロビンソン』。
歌詞を見ていくと、かなり不思議な歌詞が綴られ、ミステリアスな部分が際立っていますよね。
そこが、スピッツの楽曲の魅力でもあるわけですが、その影響を受けているのか、何故か、
「名曲・ロビンスンの歌詞の意味が怖い 」
と噂されています。
では、なぜロビンソンの歌詞の意味が怖いと噂されているのか。
この記事にて、ロビンソンの一般的な歌詞の意味とあわせて、怖いと言われる理由をまとめていきます。
スピッツのロビンソンの歌詞は都市伝説?
ロビンソンの世界観って、非常にファンタジックで、かつミステリアスな世界観という印象を受けます。
実際に登場する人物は、
- 主人公
- 君
- 猫
とくに1番の歌詞には、主人公と君しか登場しません。
おそらく、二人は恋人同士です。
新しい季節の訪れに、女性が自転車で走っていて、男性が彼女を走って追いかけている感じなのだと思われます。
ただ、気になるところは、この情景には、切なさをにじませていること…
普通なら、恋人との楽しい一時ですから、心をときめかせているはずなのに、なぜか切ないと言い切っているんです。
まるで別れが来ることを知っているかのような話の展開ですよね。
つまり、このロビンソンは、
『別れ』
というテーマが隠されています。
その別れを巡って、都市伝説のような、謎めいた意味が隠されているのです。
いずれにしても、ミステリアスで都市伝説のような世界観に違いはありません。
だからこそ、ロビンソンは、非現実的な世界観を持つ楽曲として、多くのファンに慕われているのです。
ロビンソンの一般的な歌詞の意味とは?
ロビンソンは、別れの曲という印象を受けますが、意味としては二通り存在し、
- ただの別れ
- 思わず怖さを感じてしまう別れ
が存在しています。
では、怖いと言われる歌詞の意味に触れる前に、一般的に考えられる歌詞の意味を独自の見解で解説していきます。
ロビンソンは失恋ソング
1番の冒頭では、彼女との楽しい日々も見え隠れしていますが、基本的には切なさをにじませたストーリーが展開されています。
二人だけの特別な国を作りながらも、思い出に縛り付けられているニュアンスもちらほら…
その複雑な心情を察するに、
大好きな彼女と別れることとなり、未練が断ちきれず、思い出をはせ巡らせている様子
が歌詞に綴られていると思われます。
彼女のことを忘れられない主人公
主人公の男の子は、ある事情によって、彼女と別れることになったものの、どうしても彼女のことが忘れられません。
そして、春の訪れを感じながらも、好きな彼女のことを思い浮かべながら、目の前を走る自転車をつい追いかけてしまった…
ロビンソンが、一つの悲しい別れを消化できずにいる男性目線の詩だとしたら、全てのつじつまが合っています。
ロビンソンの歌詞の意味が怖い本当の理由
ここからがロビンソンの歌詞の意味の本番といったところでしょうか。
冒頭からお話ししている通り、ロビンソンの歌詞の意味は、捉え方次第では怖い意味に変貌してしまいます。
先程紹介した、失恋をテーマとした世界観を綴っていたとするなら、それは甘く切ないストーリーと受け取ることが可能です。
しかし一部では、
愛する彼女に最期が訪れ、彼女を追いかけるように後追いを選択した彼氏の心情を歌った楽曲である
と考えているファンもいます。
ロビンソンが後追いをほのめかす歌詞の意味を持つと考えられる理由
そのポイントに挙げられるのは、サビの部分にある
『誰も触れない二人だけの国』
という歌詞と、二番に登場する
- 『片隅に捨てられた呼吸をやめない猫』
- 『交差点』
といったワードです。
これらのワードから、どんなことを想像しますか?
考えようによっては、『二人だけの国』というのも『呼吸を辞めない猫』というのも不気味なワードですよね。
まるで、
この世のどこにもない異世界に、旅立っていったとでも言いたいのか?
と思わせてしまう・・・
そもそも、リアルに考えると、二人だけの国なんて、この世のどこにも存在していません。
あくまで、『思い出の場所』というニュアンスでしか存在せず、それ以外を考えたら、現世ではあり得ない…
また、わざわざ、
『呼吸をやめない猫』
と、大げさに表現するのも変な話です。
呼吸を止めないとあえて表現する怖さ
『生き物が呼吸を完全に止める』と言うことは、死を意味しているわけであり、わざわざ呼吸をやめないと表現するのは、おかしすぎます。
しかも、この猫は、どこかの片隅に捨てられているんです。
さらに、『交差点の円い窓を見上げる』といった歌詞が続いていく・・・
なんだか意味深で怖くありませんか?
助からなかった彼女の命、後追いする彼氏
筆者の考察なのですが、もしかしたら、彼が愛した彼女は、すでにこの世にいないのかもしれません。
交通事故に遇い、生命維持装置を付けられ、なんとか一命を取り留めようとしていたものの、助からなかった。
そして、そのことに絶望した彼氏が、二人だけが知る天国の世界で再び出会えるようにと、後追いを図った…
そう考えてみると、確かにロビンソンの歌詞の意味が『怖い』というのも理解できます。
もちろん、スピッツがこのような世界観を描いてロビンソンという楽曲を手がけていたかどうかは分かりません。
ただ、捉え方次第では、このように怖い歌詞の意味に捕らえられてしまうのも一つの事実なのです。
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まとめ
今回は、スピッツの名曲『ロビンソン』の歌詞の意味が、捉え方によって怖いと言われる理由を紹介しました。
基本的には、
ロビンソン=別れの楽曲
という印象になります。
時には、死別も含まれ、大切な人を亡くし、耐えられずに後追いをした悲しい結末も…。
この歌詞には、後追いをほのめかす怖さと受け取ってしまう人もいるわけです。
都市伝説のような、謎めいた世界観を描くスピッツだけに、怖い気もしますよね。
とはいえ、あくまで『怖い』と感じるのは、人それぞれの価値観によるものです。
まずは難しく考えず、ロビンソンの世界観を楽しんでみてください。