多くの楽曲が、女性ファンに限らず、男性にも人気を博しているシンガーソングライターのあいみょんさん。
20代の代表として、ストレートな感情を歌に込めて綴っているからこそ、多くのファンに、彼女の楽曲が響いています。
そんな、あいみょんさんの代表曲でもある『マリーゴールド』。
一体、この歌詞に、どんな意味が込められているのでしょうか。
また、一部では、
マリーゴールドがパクり作品である
という変な噂も囁かれています。
そこでこの記事では、あいみょんさんのマリーゴールドの歌詞の意味や、パクリ疑惑の真相をお話していきます。
マリーゴールドの花言葉
さて、マリーゴールドの歌詞の意味を探る前に、まずは、
何故タイトルが『マリーゴールド』なのか?
ということを考えてみましょう。
そもそもマリーゴールドの花言葉は、
- 悲しみ
- 不変の愛
といった意味を持っています。
この花言葉は、マリーゴールドの花の色によって変わるわけですが、あいみょんさんは、この曲に関して、
「マリーゴールドの花言葉がいくつか存在しているように、聴いている人によって、いくつかの捉え方が存在していて良い…」
と、あるインタビューで語っています。
根幹にあるのは『不変の愛』であるということです。
結婚記念日に、暮れなずむ夕日を二人で見つめながら、昔、交際していた頃を思い出しつつ、
「これからも変わらぬ愛で幸せに過ごしていこう」
と誓い合うシーンが描かれるのも、マリーゴールドらしさといえるかもしれません。
また一方では、愛する人が亡くなり、悲しみに明け暮れながらも、不変の愛を誓うというシーンが描かれているようにも思えます。
まさに、マリーゴールドの花言葉が、いくつか存在しているように、人それぞれの人生に置きかえながら、不変の愛を中心に、いろんな意味合いを持っているといえるでしょう。
マリーゴールドの歌詞の意味
あいみょんさんの『マリーゴールド』は、『不変の愛』という花言葉を軸に、いろんな意味を持っています。
ただ、まだぼんやりとしか意味を捉えることができませんよね。
そこで、もう少し掘り下げて、この楽曲の歌詞を、独自の見解で解説していきます。
マリーゴールドに登場するのは、恋する二人の人間
まず、このマリーゴールドという楽曲に登場する人物は二人います。
一人は、どこか、過去の恋を懐かしんでいる男性。
もう一人は、その男性に想いを馳せて恋している女性。
この二人の織りなす恋愛模様が、過去から現在と時間軸と共に進んでいるように感じます。
では、具体的に二人は、どのような関係を築いていくのでしょうか?
あいみょんが描いたのは、昔を懐かし見合いし合う二人の世界
そのヒントとして、あいみょんさんのインタビューを参考にしてみました。
あいみょんさんはマリーゴールドが持つ世界観を
「あの頃の恋を思い出してるふたりがいて、これからもずっとずっと一緒にいれたらいいねって言ってる物語…」
と語っています。
つまり、繰り返しになってしまいますが、あいみょんさんとしては、
女性の方から
「離さないで…」
と、ぎゅっと抱きしめるくらいに男性を愛し、その愛に男性も応え、結婚して数十年…
自宅のベランダで暮れなずむ夕日を見ながら、ふとその頃を懐かしみ談笑しながら、
「これからも、いつまでも愛し続けていこう…」
と、愛を誓い合っているストーリーとして、マリーゴールドが描かれている…ということですね。
これなら、『不変の愛』というマリーゴールドの花言葉に沿った、歌詞の意味を感じることができます。
マリーゴールド=めぞん一刻の世界観?
ここからは、完全に筆者の見解で、お話しさせていただきます。
正直、マリーゴールドの世界観というのは、ある種、漫画家・高橋留美子先生の漫画作品
『めぞん一刻』の世界観
に似ているように感じました。
めぞん一刻では、主人公・五代勇作が一刻館の管理人・音無響子に一目惚れし、そこから、物語がスタート。
そして、お互いが惹かれ合いながら、ラストでは、響子が五代のプロポーズを受ける際、こんな条件を突きつけます。
その条件とは、
私よりも1日で良いから長生きして。
もう一人では生きていけそうにないから…。
といったことでした。
つまり、響子としては、大好きだった元夫と死別し、それをようやく乗り越えたのに、五代と結婚して、また独りにされたら、心がもたない様子がうかがえます。
愛する人と、長く添い遂げたい響子の気持ちは、マリーゴールドが描いている不変の愛を象徴する心情と同じです。
そうに考えてみると、時に切なく、時にロマンチックな意味を持つ楽曲と考えさせられますね。
誰にも形こそ違えど、必ずと言って良いほど、愛する誰かがいるはずです。
ぜひ、その愛する人に想いを馳せながら、あいみょんさんのマリーゴールドを聴いてみてください。
マリーゴールドがパクりって本当?
一部のネットユーザーの間では、あいみょんさんの『マリーゴールド』が、
パクりである
という噂が流れています。
これは、1999年に発売されたゲームボーイカラーのソフト『メダロット2』で使用されたBGMに似ているということが理由です。
では実際に、二つの楽曲を聞き比べて、検証してみましょう。
まずは、メダロット2のBGMがこちら。
そして、あいみょんのマリーゴールド。
どうでしょうか?
確かに、
マリーゴールドのサビの部分に似ていること
が分かりますね。
パクリと真似(オマージュ)は違う!
あいみょんさん自身、様々な芸術作品に影響を受けて、一部では真似もしていることをTwitterで認めています。
ただし、これは真似や影響を受けて作品を作った話に過ぎません。
決して、まるごとパクったという話ではないのです。
そもそも、芸術作品は、誰かの作品の影響を受け、真似るところからスタートします。
それは、あいみょんさんもTwitterで語られていますし、芸術家・ダリでさえも語っている話です。
みんな誰かの真似真似ってすぐ言うけど、何も真似しようとせん人は何も生み出さへんってダリが言ってた。それは私もそう思うしそう信じてます。色んなアーティスト、芸術家に影響を受けて羨んで憧れてきて、真似せずにはいれへんよ。真似事から新しい音楽が生まれるなら最高やんか。
— あいみょん (@aimyonGtter) June 16, 2017
あいみょんさんのTwitterでも語られたとおり、全く誰にも影響を受けずに、完全オリジナルの作品だけを作り続けることなど、あり得ません。
そして、
実際にまねやオマージュがあって、そこから新たなものが生まれたら最高だと思いますし、それの何が悪いのか?
と、強く思います。
芸術のためにパクりは良いの?
「では、芸術のためにパクりは良いのか?」
と反発する人もいることでしょう。
確かに、どんな理由が荒れ、パクりは完全にNGです。
だからといって、真似ることがNGとは思えません。
問題なのは、一部だけを変えて、丸々別の作品を自分の作品として使っていることです。
マリーゴールドがオマージュされたのは一部のみ
あいみょんさんのマリーゴールドは、メダロットのBGMを結果として真似ているといえます。
ただし、Aメロ、イントロ部などにおいては、全く別であり、完全オリジナルです。
サビの部分を真似て、テンポやリズムを少し変えながら、他の部分のオリジナルを加え、新たな作品として形作っている…。
筆者としては、とくに問題は無いという思いです。
メダロット2製作者側の訴えがあれば話は別
ただし、一つだけ問題があり、メダロット2製作者側が、名誉を傷つけられたと訴えた場合は、話が変わってきます。
この場合は、たとえ真似であったとしても、パクリと同じにみなされ、作品そのものが排除されても仕方ありません。
あくまで、元の作品をリスペクトした上で、新たな派生として、オリジナルを生み出すことが前提の上で、真似は認められるべきではないでしょうか。
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まとめ
あいみょんさんのマリーゴールドの歌詞の意味を紐解いてみると、
不変の愛をテーマにしながら、聴く人それぞれの立場・状況によって変化していること
がわかりますね。
愛する人が亡くなり、それでも愛する気持ちが続いている、哀しくも切なくもある楽曲として捉えている人もいれば、昔を懐かしみながら、愛し続ける夫婦をイメージする人も…。
いずれにしても、『不変の愛』が綴られています。
ぜひ、それぞれの立場で、愛を感じながらマリーゴールドを聴いてみてほしいですね。
また、マリーゴールドにはパクリ疑惑も囁かれていますが、
あくまでオマージュしているだけ
に過ぎません。
真似そのものがNGかというと、そうではないでしょう。
変な噂に惑わされないことを願うばかりです。