2019年の紅白歌合戦でも披露され、子供から大人まで注目された米津玄師さんの楽曲『パプリカ』。
紅白歌合戦では、子供ユニット『Foorin』が歌い、パプリカの振り付け『パプリカダンス』までも注目されていました。
話によると、すでに世界中に、この楽曲は広がり、多くのアーティストがカヴァーしているみたいですね。
しかし、一方では、
「パプリカの歌詞の意味が怖い」
という話もちらほら…。
そこで、本記事では、米津玄師さんの楽曲『パプリカ』の歌詞の意味を
- 一般的に囁かれている意味
- 筆者の見解による意味
- 『怖い』と称されている裏テーマの歌詞の意味
と、3つに分けて紹介していきます。
一般的なパプリカの歌詞の意味
パプリカは、知っての通り2020応援ソングとして、米津玄師さんが書き下ろした楽曲です。
それを、Foorinが歌ったことで、注目されましたよね。
パプリカの第一印象としては、童謡のような印象を受けるのではないでしょうか。
ただ実は、またニュアンスが異なる意味をいくつか持っています。
そこで、まずは一般的に普及しているパプリカの歌詞の意味を紹介していきましょう。
パプリカに込められた二つの意味(ニュアンス)
一般的な意味合いとしても、パプリカの歌詞には、2つの意味が存在しています。
一つは、無邪気な子供たちが、未来に希望を抱きながら過ごしていく風景。
これは、
「曲がりくねりはしゃいだ道を駆け回る」
といったフレーズや、
「季節を巡りながら大切な友人と日々を過ごし、その中でも、未来の自分に会いたいと願う」
といったニュアンスが、1番の歌詞にちりばめられていることでも、理解できるでしょう。
もう一つは、子供の成長を暖かく見守る親目線です。
子供たちの成長に幸せを感じている様子を綴られていること。
パプリカには、
「花が咲いたら晴れた空に種をまこう」
「あなたに届け」
といったフレーズが出てきます。
特に2番の歌詞に入った途端、誰かに寄り添う、もう一人の登場人物が現れます。
はっきり親と公言しているわけではなく、確証はありません。
しかし、子供同志で『あなた』という表現を使うのも違和感を覚えますし、
「子供同士で、一人一人泣いている別の子供たちを慰めることをするだろうか?」
といった疑問も抱きます。
なので、親が子供に寄り添う話なら、いろいろ合点がいきます。
さらに、一人一人慰めるという表現を、
「生まれてきた子供が、日々すくすくと成長していく課程に、幸せを感じながら暖かく見守る親御さん」
と考えると、全て納得できますよね。
もちろん筆者も含め、パプリカの歌詞に別の意味を見いだしている人もいるわけですし、これが全てと言うわけではありません。
とはいえ、2020東京応援ソングを考えると、一般的な意味合いとしては、
- 無邪気な子供たちが未来に希望を抱きながら過ごしていく風景。
- 親御さんたちが、日々成長していく子供たち見ながら幸せを感じている様子
の2つの意味合いが込められていると考えるのが、好ましいでしょうね。
筆者目線のパプリカの歌詞の意味
パプリカという楽曲には、『あなた』という抽象的な登場人物が登場します。
この『あなた』が、誰を指し示しているのかを読み解くことが、パプリカの歌詞の意味を読み解く方法と筆者は考えています。
ここからは、筆者の見解でのパプリカの歌詞の意味を解説していきます。
パプリカは輪廻転生を歌った楽曲
一言で、パプリカの歌詞の意味を言い表すなら、
輪廻転生を綴っているもの
と考えています。
1番の歌詞で、
「あなたに会いたいと思った子供たちが見つけたのは一番星」
またサビ部分で、
「花が咲いたら晴れた空に種をまこう」
と綴られています。
これらのことから、
- すでに亡くなって天国から現世の子供たちを見守っている魂たち
- これから生まれてくるであろう新しい命たち
が『あなた』の正体なのではないでしょうか。
そして、過去・現在・未来の子供たちを通じて、命のバトンを受け継いでいる…
時には、空から見守り、時には悲しみと寄り添い、そして、未来に託して種をまいていく。
まさに輪廻転生の世界観を綴ったと考えると、辻褄が合います。
パプリカの歌詞の意味が『怖い』と言われる理由
さて、最後に、
「パプリカの歌詞の意味が怖い!」
と言われている本当の理由を、裏側から見た歌詞の意味とともに紹介していきます。
パプリカの裏テーマは原爆で亡くなった子供たち?
実は、このパプリカという楽曲の裏テーマとしては、
原爆で亡くなった子供たちの魂が表現されている
と言われています。
そもそも、原爆以前に戦争というワードの一つも出てきていないのに、なぜ原爆を意味する歌と囁かれているのでしょうか?
パプリカと原爆で亡くなった子供たちを結びつける要因
そこで、いろいろ調べてみたのですが、
- 米津玄師さんのパプリカのMVに登場する『風の子』をイメージさせる赤マントの子供が取るポーズが、広島の『原爆の子の像』のポーズに似ている
- MV投稿日が、2019年8月9日(長崎への原爆投下である8月9日)であること
- タイトルにある『パプリカ』の花言葉が、『君を忘れない』であること
以上の理由から、原爆で亡くなった子供たちが、
「未来ある子供たちに世界で差別や戦争を繰り返すことなく、平和で幸せな世の中を築いていってほしい」
と願っている光景を、『あなた』という不可思議なワードを用いながら表現したと囁かれているわけです。
パプリカはある種の鎮魂歌
ある種、パプリカは鎮魂歌であり、
戦争のない未来を願った歌
と言うことができます。
原爆というと、怖い印象をどうしても受けがち・・・
そもそも、戦後70年以上も経過しているのに、いまだに原爆という恐怖に苦しむ人がいるほど、長崎・広島で被爆してきた人は、怖い思いをしてきています。
ただ、戦争さえしなければ、こんなことにはならなかったことも事実で、原爆投下は、いくらでも避けられた悲劇です。
『怖い』と避けるのは簡単です。
ただ人類の戒めとして、そして、無念にも亡くなっていった当時の子供たちの想いをくみ取るためにも、平和な世の中を築いていきたいと思う次第ですね。
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まとめ
今回は、パプリカの歌詞の意味を3つに分けて紹介しました。
パプリカには、『あなた』という抽象的な存在を持つ登場人物が存在しているため、聴く人によって、その意味は違って感じられます。
ただ一つ言えるのは、
「未来に向かって平和をもたらしてほしい!」
という願いが詰まっていることですね。
それこそが、東京2020応援ソングの世界観です。
ぜひ、この世界を一つにした平和への願いや、応援というニュアンスを掴みながら、じっくり聴いてみてください。