テレビゲームにおいて、世界で最も知られている隠しコマンドといえば…
やはり、
コナミコマンド
ですよね。
『もっともよく知られている隠しコマンド』
としてギネス世界記録にも認定されているほどです。
あまりに有名なため、コナミコマンドはさまざまなゲーム、そして時にはゲーム以外のサービスで使われることも…。
当記事では、隠しコマンドの代名詞とも言えるコナミコマンドについて、やり方や実装されているゲームを紹介していきます。
コナミコマンドは複数のパターンが存在
コナミコマンドの歴史はかなり古いです。
初めて世にコナミコマンドが登場したのは1986年のことでした。
アーケード版『グラディウス』をファミコンに移植する際、コナミの橋本和久さんは、部下がアーケード版『グラディウス』の難易度に苦戦しながらプレイしていたのを目撃。
あまりに難易度が高かったため、スタッフが楽をできるよう、デバッグ用に
上上下下左右左右BA
のコマンドを組み込んだのです。
コナミコマンドが、なぜこのようなコマンドになったかについては、
「私自身がコマンドを使うつもりだったので、覚えやすいものとしました」
と、覚えやすさ重視であることが、2003年にコナミコマンド生みの親である橋本和久さんが明かしてくれました。
さて、そんなコナミコマンドですが、実はやり方はゲームの機種によって異なります。
ゲーム機によってコントローラーのボタンの名称や配置が違うので当然ではありますが…
機種ごとの、基本形コナミコマンドのやり方をまとめてみました。
上上下下左右左右BA(任天堂系ハード)
コナミコマンドの基本形であり、世界でもっとも有名なコマンドが、この記事のタイトルにもなっている『上上下下左右左右BA』です。
この操作はファミコンの場合、方向を十字キー、BAは対応ボタンを押すことで入力が完了します。
方向キーとAボタン、Bボタンが存在する機種で発売される場合は、この入力をするケースが多いです。
上上下下左右左右×○(プレイステーション系ハード)
一方、プレイステーション系機種になると、BボタンやAボタンがないため、
『上上下下左右左右×○』
というやり方に変わります。
プレイステーションのコントローラーのボタン配置を、スーパーファミコンのボタンに置き換えると、
ちょうどBボタンの位置が×ボタン、Aボタンの位置が○ボタンになります。
そのため、プレイステーション系機種のコナミコマンドは『上上下下左右左右×○』になるというわけです。
上上下下左右左右573(携帯電話)
携帯電話のアプリでコナミコマンドが用いられる際は、
『上上下下左右左右573』
という操作になります。
携帯電話にはAボタンやBボタンが存在しません。
そこで、
コナミの語呂合わせの573
を用いている、というわけですね。
上上下下左右左右(一部アーケードゲーム)
コナミのアーケードゲーム『BEMANI』シリーズでコナミコマンドが用いられる時は、
上上下下左右左右
という、方向入力だけのコナミコマンドも存在します。
矢印パネルで操作する『Dance Dance Revolution』シリーズがそうですね。
また、派生形として、
- ボタンを矢印に見立てて、『44663737』と入力する『pop’n music』シリーズ
- 指を『上上下下左右左右』とスライドさせる『jubeat』シリーズ
なども存在しています。
コナミコマンドのやり方!主なタイトルや派生形コマンド紹介
コナミコマンドの基本形には、いろいろあり、機種によってボタンが異なることもわかりました。
次に、コナミコマンドの存在する主なゲームやサイトでの操作手順を紹介します。
中には、コナミコマンドがマイナス要素になっているタイトルもあるので、プレイの際は要注意です!
コナミコマンドのやり方 『グラディウス』シリーズ
コナミコマンドの代名詞、そして初出タイトルが『グラディウス』です。
基本的に、『グラディウス』シリーズでのコナミコマンドのやり方は、
ポーズ中に入力する
という手順なのですが…
一部タイトルではコマンドの派生形が存在したり、ハードによって入力タイミングが違うこともあるので、その例も紹介しますね。
『グラディウスII』(ファミコン版)
これからファミコン版をやる人がいるかどうかは別として、ファミコン版の『グラディウスII』のみ、
コナミコマンドの入力タイミングはタイトル画面
なので注意が必要です。
『グラディウスIII』(スーパーファミコン版)
『グラディウスIII』発売時点では既に『グラディウス』シリーズにおけるコナミコマンドの知名度が非常に高くなっていました。
そのため、『グラディウスIII』では、
基本形のコナミコマンド『上上下下左右左右BA』を入力するとフル装備になるが、その後自爆する
という引っかけ要素が仕込まれています!
その代わり、『グラディウスIII』でフル装備にする派生形のコナミコマンドとして、
『上上下下LRLRBA』
という、左右をLRボタンで代用したコマンドが存在。
これを入力すると、自爆せずフル装備になることが可能です。
『グラディウスIII』(PS系ハード)、『IV』
プレイステーション系ハードの『グラディウスIII』と『グラディウスIV』は、
レーザーとダブル、2種類のコナミコマンドが存在しています。
それぞれの操作は以下の通りです。
レーザー:上上下下左右左右×○
ダブル:上上下下左右左右□△
『グラディウスV』
『グラディウスV』の場合は、最後の操作がLボタンとRボタンになっています。
レーザー:上上下下左右左右L1R1
ダブル:上上下下左右左右L2R2
『パロディウスだ!』(スーパーファミコン版)
『パロディウスだ!』でも、通常のコナミコマンドを入力すると、ポーズ解除後に自爆してしまいます。
自爆しないように入力する派生形コナミコマンドは、
BBXXAYAY上左
です。
実はこの操作、
コントローラーを180度回転させた状態での通常コナミコマンド
なんですよ。
コナミコマンドのやり方 『魂斗羅』シリーズ
『魂斗羅』におけるコナミコマンドのやり方は、基本的にはタイトル画面で入力します。
しかし、
『魂斗羅 Dual Spirits』の場合はポーズ中(ただし2回目以降は自爆)
と、タイミングが異なります。
PS2で発売された作品『真魂斗羅』、『ネオコントラ』の場合は、コマンドが変化し、
上上下下L1R1L2R2L3R3
であることも注意が必要です。
コナミコマンドのやり方 『サイレントヒル』シリーズ
『サイレントヒル』シリーズのコナミコマンドは、
- 『サイレントヒル3』
- 『サイレントヒル0』
- 『SILENT HILL: HOMECOMING』
に存在しており、衣装が手に入るという内容になっています。
コマンドは基本形のみで、タイミングはそれぞれ以下の通りです。
『サイレントヒル3』:タイトルでExtra New Gameにカーソルを合わせて入力
『サイレントヒル0』:2周目以降のプレイ中に入力
『SILENT HILL: HOMECOMING』:タイトル画面で入力
コナミコマンドのやり方 『メタルギア』シリーズ
『メタルギア』シリーズのコナミコマンドは小ネタ要素でしかありません。
特定の場所で入力すると敵の位置を知ることができたり、難易度やミッションが全開放されるといった効果です。
それぞれの効果は以下の通りです。
『MGS2』
クリア後の称号表示画面で入力すると、スネークが喋る
『サブスタンス』では、名前入力欄に『UUDDLRLRBA』と入力すると全ミッションが選択可能になる
『MGS3』
ジ・エンド戦で入力するとマップにジ・エンドの位置を表示する
電源起動後、『KONAMI』が表示されている時に入力するとOPムービーが変化
『MGS4』
クライング・ウルフ戦で入力すると、クライング・ウルフの場所が表示される
『MGSPW』(体験版)
ミッション中、『詳細マップ』にカーソルを合わせた状態で入力すると、『ハンタータイプ』という操作形態になる
『MGR』
『PRESS START』の場所で入力すると、全難易度が解放
有名どころだとこの辺りでしょうか。
コナミコマンドは実に多くのコナミのゲームに存在しており…
- 麻雀格闘倶楽部シリーズ
- 実況パワフルプロ野球シリーズ
- ときめきメモリアルシリーズ
- ツインビーシリーズ
- がんばれゴエモンシリーズ
- 放課後少年
- ボクらの太陽
- ZONE OF THE ENDERS
- 遊戯王タッグフォースシリーズ
- ANUBIS
- 極上生徒会
- 武装神姫
- OZ-オズ-
- ラブプラスシリーズ
など、数えるとキリがありません。
また、『マリオパーティ』や『ストリートファイター2』など、コナミ以外のゲームにもいくつか存在しています。
本当に有名なコマンドであることを、改めて感じさせてくれますね。
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まとめ
コナミコマンドのやり方や、対応したタイトルを紹介しました。
コナミコマンドといえば、
上上下下左右左右BA
という入力ですが、これはあくまでも任天堂の機種での入力方法です。
機種によって対応するボタンが異なったり、また、コナミコマンドにも派生形があったりします。
中には『グラディウスⅢ』や『パロディウスだ!』のように、通常のコナミコマンドがマイナス要素になっているものも…
一概にコナミコマンドと言っても色々あるため、とても奥深い裏技ですね!