ゴウセル(七つの大罪)の元ネタ(アーサー王)のキャラをネタバレ!

大人気漫画『七つの大罪』。

作者の鈴木央先生も語っているとおり、

『鈴木央的アーサー王伝説の前日譚』

とのことで、キャメロットのアーサー王やマーリンなど、随所にアーサー王伝説が元ネタと思える地名や人物がたくさん登場します。

では、『七つの大罪』メンバーのゴウセルは、どんなキャラで『アーサー王伝説』に登場していたのでしょうか?

また、ゴウセルの元ネタから、今後のストーリーがネタバレする可能性はあるのでしょうか!?

今回は、ゴウセルの元ネタから、いろいろ考察してみたいと思います!

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ゴウセル(七つの大罪)の元ネタ(アーサー王)のキャラは?

さっそく七つの大罪・ゴウセルの元ネタキャラが、どんな形で『アーサー王伝説』に登場していたのか調べてみました。

すると、意外なことに、ゴウセルの元ネタのキャラは、

『アーサー王伝説』には、登場していないらしい

のです…。

『七つの大罪』に登場する主要キャラクターは、『アーサー王伝説』に登場するキャラクターが元ネタかと思っていましたが…。

実は、『アーサー王伝説』以外の物語が元ネタになっているキャラは他にもいるのですよ。

『七つの大罪』メンバーのキングとディアンヌ

シェイクスピアの戯曲『真夏の夜の夢』の妖精王オーベロンと妖精の女王ティターニア

と言われています。

同じように、ゴウセルの元ネタになったキャラも別の物語の登場人物となるようです。

それが

『ゴウサー卿物語(Sir GOWTHER)』。

(GOWTHER=ゴウサー、ゴウセルと読めますね)

『ゴウサー卿物語』は、作者不詳で15世紀頃に書かれたと考えられています。

さらに、この『ゴウサー卿物語』の元ネタもあるのですよ!

元ネタの元ネタ…ややこしいですが、12世紀頃に書かれた

『悪魔ロバート』

が、その元ネタと言われているようです。

(ロバートの名前は、ローベルやロベールと表記されることもあるようです)

また、『悪魔のロバート』は、19世紀前半にはオペラとしてパリで上演もされています。

ヨーロッパでは、比較的メジャーな話なのかもしれませんね。

ただ残念ながら、日本での知名度はそれほどでもないようですが、その内容はどこかで聞いたことのあるようなお話になっています。

では、『ゴウサー卿物語』のあらすじネタバレを紹介したいと思います!

『ゴウサー卿物語』のあらすじネタバレ

オーストリアの、ある身分の高い夫人が、子供ができないことに理由に夫から離縁すると脅され、子供を願いました。

ある日、森で出会った男性との間に子をなしますが、その男性は、実は悪魔…。

夫人は、自身が悪魔の子を身籠ったことを知るのでした。

そして生まれた子供はゴウサーと名付けられます。

まさに悪魔の申し子のような悪行の限りを尽くし、放蕩三昧の生活を送ったそうです。

そんな日々の中、ある身分の高い老人に

「お前は悪魔の申し子だろう」

と諫められたゴウサーは、母の元へ行き、自分の出生にまつわる恐ろしい真相を知るのでした。

そのことがきっかけでゴウサーは、

過去の悪行を悔い、改心することを誓い

ローマ皇帝の元へ行き、贖罪を願います。

ローマ皇帝は、神からの許しを得るまでの間、

  • 犬の口から奪い取った食べ物以外を食べてはならない
  • 決して口をきいてはいけない

この2つの苦行を贖罪行為とするよう、ゴウサーに申し渡します。

その後、ゴウサーは、ドイツ皇帝の庇護のもと、贖罪の日々を送ることになるのでした。

ドイツ皇帝には、美しいけれど生まれつき喋ることができない娘がいました。

ある国のサルタン(王)が、その娘に求婚をしますがドイツ皇帝はそれを拒否。

怒ったサルタンは軍勢を率いて皇帝への攻撃を開始し、戦争が始まります。

ゴウサーは、窮地に陥った皇帝を助けるため神に祈りを捧げたところ、その祈りが通じ、黒・赤・白の武具と馬がゴウサーに与えられました。

ゴウサーは、三日間にわたり、毎日違う色の馬に跨り、同じ色の武具を身に着け敵を退けます。

しかし、三日目の戦闘でゴウサーは傷を負ってしまい、それを目撃した皇帝の娘が悲しみから塔から落ちてしまうのでした…。

誰もが、皇帝の娘は亡くなったのだと思っていましたが、突然、娘は目覚め、口がきけないはずにも関わらず、神に代わって

ゴウサーの罪が赦された

ことを告げたのです!

こうしてゴウサーの贖罪は終わりをむかえます。

ゴウサーは、皇帝の娘と結婚し、後に皇帝の座に就き、善政に努めると共に過去に犯した罪の償いとして、修道院と女子修道院を建立し教会を敬います。

ゴウサーが亡くなった後、ゴウサーのお墓を詣でる人々に癒しの奇跡を施し、真の聖者として人々の崇敬を得るようになったのでした。

いかがですか?

お話としては、人間と悪魔のハーフであるゴウサーの生涯の冒険譚です。

(内容や結末が少し違うバージョンも存在しているようです)

ここで、注目したいのは、主人公のゴウサーが、

人間と悪魔とのハーフ

ということです。

実は、『アーサー王伝説』、『七つの大罪』ともに主要な登場人物の一人も『人間と悪魔とのハーフ』という設定なのですが、誰なのか知っていますか?

それは、アーサー王の導き手である

魔術師マーリン

彼女こそ、人と悪魔の間に生まれた設定になっているのです。

(ちなみに、『アーサー王伝説』に登場するマーリンは男性です。生まれてすぐ教会で清められ悪魔の部分はなくなったという設定になっています)

しかも、『ゴウサー卿物語』では、

ゴウサーの父である悪魔と、マーリンの父である悪魔が同じ

であるとされています!

よって、

ゴウサーとマーリンは『異母兄弟』

ということになりますね!

ここではじめて、

『ゴウサー卿物語』と『アーサー王伝説』の共通点

が見つかりました!

ただし、マーリンの活躍した時代よりも、ゴウサーのいた時代の方が後になります。

マーリンは、ゴウサーの存在を知ることはなかったでしょう。

もし同じ時代であったら、二人がどこかで交錯していた可能性もあったかも…。

さて、ゴウサーとマーリン、『七つの大罪』では、ゴウセルとマーリン。

この二人の元ネタが異母兄弟であったこと、悪行三昧だったゴウサーが改心した点など、なんとなく『七つの大罪』に元ネタが関係しているのではないか?という考えが頭をもたげてしまいますね。

次は、この『ゴウサー卿物語』の内容を踏まえて、『七つの大罪』のネタバレに繋がりそうなストーリーを考察してみたいと思います!

ゴウセル(七つの大罪)の元ネタ(アーサー王)からネタバレを考察!

『ゴウサー卿物語』では、異母兄弟として描かれたゴウサーとマーリン。

『七つの大罪』で、ゴウセルを管理しているのはマーリンです。

やはり何らかの因縁を感じますね。

ゴウセルの魔力を抑制する『魔法具(マジックアイテム)』を作ったり、空気の読めないゴウセルをかばったりと、何かと世話を焼いているマーリン。

また、マーリンは、ゴウセルが人形だということを知っていた、ただ一人の人物でした。

このことから、ゴウセルとマーリンの付き合いの深さが伺えます。

それ以外にも、ゴウサーとゴウセルの共通点が、いろいろとあることに気付かされます。

たとえば、ゴウサーは、最初は悪人でしたが、やがて善人への道を進みます。

ゴウセルも、元『十戒』メンバーで、現在は『七つの大罪』メンバー

『十戒』=“悪”というくくりは、少し違うような気もしますが、『七つの大罪』=“善”とするのなら、それに敵対する『十戒』=“悪”という図式が成り立ちます。

また、自らの悪行を悔いたゴウサーは、贖罪のための苦行に身を投じていますが、ゴウセルが自らの『戒禁』に背いた結果、記憶と感情を失ったことは、ある意味、自ら苦行を科したとは考えられないでしょうか?

ゴウサーの改心のきっかけは、母との対話によるものでした。

ゴウセルも誰かとの出会いが引き金になり、自らの『戒禁・無欲』に背くことになったのではないか?と筆者は予想しています。

それが果たして誰なのか…?

ゴウサーが、人間と悪魔のハーフだったように、

ゴウセルも魔神族と他種族のハーフ

と考えると、それがきっかけになったということも考えられますね!

もしかすると、ゴウセルの母とマーリンに何か繋がりがあることも…?

なお、『ゴウサー卿物語』のゴウサーは、罪を許され、苦行を終えた後も善人として多くの人に慕われ生涯を全うします。

一方の『七つの大罪』では、ゴウセルの『戒禁』が解ければ、ゴウセルは

『十戒』としての記憶を取り戻し『七つの大罪』と敵対関係になってしまう

のではと危惧されています。

しかし、これはもしかすると、

記憶が戻っても『七つの大罪』メンバーのまま

仲間たちを助けてくれる展開を期待したくなるエピソードです!

もちろん、『ゴウサー卿物語』は、単なる元ネタであってゴウサーとゴウセルは別人です。

そして、『七つの大罪』は、これまでにも意外なストーリー展開に驚かされることが多々あります。

あくまで期待程度ではありますが、できることならゴウセルには、このままでいて欲しい…と多くのファンが望んでいるのではないでしょうか?

何はともあれ、『十戒』メンバーであったゴウセルが、なぜ自身の『戒禁』によって記憶と感情失い、どんな経緯で『七つの大罪』メンバーになったのか?

それらが判明するのも、そう遠い日ではなさそうですから、楽しみに待ちたいと思います!

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まとめ

ゴウセルの元ネタとなったキャラは、

『アーサー王伝説』ではなく、『ゴウサー卿物語』の主人公ゴウサー

ということが分かりました。

『ゴウサー卿物語』では、ゴウサーとマーリンが『異母兄弟』という設定になっています。

悪の限りを尽くすゴウサーが改心し、善の道を進むため贖罪の苦行を行うなど。

元ネタとなるゴウサーとゴウセルの共通点から、今後の『七つの大罪』ストーリーのネタバレを予想してみました!

元ネタのように、『十戒』の記憶を取り戻した後もゴウセルが『七つの大罪』メンバーとして活躍してくれる可能性に期待したいですね!

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