アンデットで強奪系の能力を持つ、という結構厄介なキャラクターである七つの大罪メンバーのバンですが、実は彼は、別名『強欲の罪(フォックス・シン)』という異名を持っています。
確かに強奪系の能力を持っていますが、それだけで『強欲の罪(フォックス・シン)』という異名がついてしまうものなのでしょうか?
それとも別の理由があるのでしょうか?
そもそもバンが犯した罪とは、一体どんな罪なのか気になられている方もいらっしゃるかと思います。
そこで本記事で、『強欲の罪(フォックス・シン)』の意味や、七つの大罪・バンがそのように呼ばれる理由を探っていきます!
スポンサーリンク
強欲の罪(フォックス・シン)と呼ばれる七つの大罪・バン
か弱い女性が相手でも、女性の身ぐるみを剥いで欲しいものは何でも強奪する身勝手な一面を持つ七つの大罪のキャラクター:バン。
同じ七つの大罪であるメリオダスやキングとは違い、元人間で一度、魔神族に命を奪われているはずのキャラクターですが、虫の息というところを妖精の国の秘宝『生命の泉』を飲ませてもらい、不死身の力を得て復活。
しかし、それと引き換えに、バンが愛していた妖精王ハーレクイン(キング)の妹:エレインが命を落とします。
バン自身、生命の泉をエレインに飲ませ、生き返らせようとしたのですが、それを拒否され、逆に口移しでエレインに飲ませてもらい、その結果、エレインは亡くなるのです。
魔神族に、二人共やられていたのが最悪の結果となってしまったわけですが、バンにしてみれば、自分だけが生き残り、命に変えてでも守りたいと愛していたエレインを亡くなってしまったもどかしさは半端なかったでしょうね。
その後、元凶となった魔神族を倒したのは良かったのですが、結局バンが生命の泉を強奪しようとエレインの命を奪ったと誤解され、勘違いした兄・キングに石化されてしまうのです。
幸い、亡くなったはずのエレインの魂が、完全に石化したはずのバンを救い復活…
現在でも、『強欲の罪(フォックス・シン)』と呼ばれていますが、最終的に完全にエレインも復活させることを目的に、七つの大罪メンバーとして活動しているわけ…
ただの盗賊と思いきや、興味を持つものへの執着は、いろんな意味で誰よりも強いキャラであることが分かり、改めてバンというキャラクターの魅力に気付かされたような、そんな気がした次第です。
七つの大罪『強欲の罪(フォックス・シン)』の意味とは?
七つの大罪のキャラクターの一人であるバンには、別の呼称が存在し、それが『強欲の罪(フォックス・シン)』であることは、『七つの大罪』読者の皆さんなら当たり前のようにご存知の話ですよね。
しかし、何故そのような呼称が存在しているのか、皆さんご存知でしょうか?
確かに、バンは何でも欲しいものを強奪していくタイプのキャラクターなので、『強欲の罪』というのは分からないまでもありません。
しかし、『フォックス・シン』という言葉は、全くそれとは関係ないように思えます。
では、どういう意味がそれらにあるのか、ここで解説していきたいと思います。
実は、この『強欲の罪(フォックス・シン)』というのは、漫画のモデルともなった七つの大罪にちなんだ呼称だったのです。
『七つの大罪』が漫画のタイトル伴っているので、少しややこしく感じるかもしれませんが、元々は、人間が持つ、生きてはいけなくなる7つの罪を総称した言葉で、大昔のカトリックなどで用いられていた言葉だったそうです。
要は人としての戒めの言葉だと考えれば分かりやすいと思います。
キレイ事というかもしれませんが、私利私欲の戦争に至っても、権力などを欲する厭らしい気持ちが先行し、相手の領土を奪おうとする人間の卑しさから戦争が生まれるわけで、もし、全ての人間に、この戒めが届いていたら、戦争だって起こらなかったはず…
それだけに人間は、実に愚かな生き物であると、神が戒めとして与えた大罪が、この七つの大罪なのだと思われます。
そして、この七つの大罪には、それぞれ動物や悪魔が象徴として与えられているのです。
その中で、強欲の罪のシンボルとして象徴されている動物の一つが、”狐”であり、漫画の中でも狐の英語表記『フォックス(FOX)』を用いて、それに罪という英語表記『シン(sin)』を加えて、
フォックス・シン
と呼ばれているのだとか…
ただなんとなく、イメージだけで呼んでいるわけではなく、背景にモデルや意味がしっかりあったことが、これで改めて分かっていただけたことと思います。
七つの大罪には、中世ヨーロッパの世界観や、4世紀のエジプトで展開された枢要罪など、様々な歴史上のモデルが存在し、ただの王道バトル漫画ではなく、実に奥の深い漫画という見方もできるでしょうね。
ぜひ皆さんには、その辺りのことも頭の片隅に入れて、『七つの大罪』漫画本編を読んで楽しんでもらえたら、嬉しい限りです!
七つの大罪・バンが『強欲の罪』と呼ばれる理由とは?
七つの大罪メンバーは、それぞれ大罪の象徴として登場しています。
それは、今回のバンも例外ではなく、彼自身、『強欲の罪』と呼ばれ、聖騎士たちだけでなく、リオネス王国中からも大罪人扱いを受けています。
では、もちろん、七つの大罪メンバーが全て何かの罪を犯してしまったというわけではなく、中には冤罪を被せられてしまったという例もあるようです。
それにしてもバンは、一体どんな罪を犯して(被せられて)しまったというのでしょうか?
その答えは、先ほども少し触れているので、勘のいい皆さんなら、きっとお気づきになっていることと思います。
実は、キング(ハーレクイン)の妹でもある妖精族で、生命の泉を死守していたエレインの命を奪い、生命の泉を手に入れ、不死身の能力を奪い去った、という罪を着せられているのです。
もちろんこの罪は完全に冤罪であり、バンはエレインの命を奪うどころか、生命の泉を飲ませてエレインを復活させようとしています。
ただ、魔神族に妖精の森が襲われ、その襲撃から守ろうとしたものの、ちょっとした油断もあって、大打撃を受けてしまい、その際に一緒に致命傷を受けたエレインが、命からがら飲まされかけた生命の泉を口移しでバンに飲ませた…
その結果のエレインが亡くなったわけで、バンにとっても不幸な出来事であることに違いありません。
ただ、愛する人を救うことが出来ず、自分だけが生き残ってしまったことは、バンにとって大きな罪として残ってしまったのではないかと思います。
この件は、ただの冤罪といえば、それまでなんですが、七つの大罪・バンが抱える強欲の罪の裏には、そんなもの悲しストーリーが隠されていたわけです。
スポンサーリンク
まとめ
七つの大罪のキャラクターであるバンには『強欲の罪(フォックス・シン)』という呼称が与えられていますが、その裏には、魔神族の襲撃の際に、自分だけが生命の泉を飲まされ、生き残り、肝心の愛するエレインの命を落とさせてしまった、悲しい話が隠されていました。
確かにバンは、『欲しいものはなんでも奪う』という、身勝手なキャラクターですが、決してそれだけではない何かを持っています。
バンが、そんなキャラだからこそ、デキの悪い弟のようなイメージを持ちながら、メリオダスたちは彼に接しているのかもしれませんね。
七つの大罪は、奥深いストーリーや心情がたくさん伏線として含まれているので、その辺りの部分を体感しながら読んでみることをおすすめします!