メリオダスやディアンヌなど、七つの大罪と呼ばれているキャラクター達には、それぞれ別の呼称が存在していますよね。
メリオダスには憤怒の罪(ドラゴン・シン)が、そしてディアンヌには嫉妬の罪(サーペント・シン)という別称が名付けられています。
確かにキャラクター設定を考えると、ディアンヌ=嫉妬の罪(サーペント・シン)が似合っていますが、そもそも何故このような呼称が付けられているのでしょうか?
本記事では、ディアンヌが、何故、嫉妬の罪(サーペント・シン)と呼ばれているのか、その理由と、この呼称の意味を探っていきます。
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ディアンヌのもう一つの別名とは?
みなさんは、漫画『七つの大罪』に登場する巨人族の女の子・ディアンヌに、別の名称が付けられていることをご存知でしょうか?
普段は、この別称ではあまり呼ばれていることはありません。
なんとなくでしか、この漫画『七つの大罪』を読んでいない方や、たまにしか読んでいない方などは、とくに気づくことなくスルーしているかもしれません。
しかし、この漫画『七つの大罪』の根幹とも言える、七つの大罪にちなんだ呼称が、ディアンヌにもあるのです。
それは、嫉妬の罪(サーペント・シン)です。
何故、ディアンヌに嫉妬の罪(サーペント・シン)という別名が付けられているのかは、後ほど詳しく解説していきますが、間違っても、メリオダスのことが大好きで、物語序盤でエリザベスとの関係に嫉妬していたからではありません。
ただ、ディアンヌのキャラクター的には、女の子っぽい乙女チックな性格をしていますし、七つの大罪の中では、嫉妬の罪が一番イメージに合っているのかもしれないと、筆者は思います。
皆さんはどのように感じられるでしょうか?
まぁ、嫉妬の罪が合っているかどうか、という意見は人それぞれだと思いますが、ディアンヌにも別名称があることを感じながら、この漫画『七つの大罪』を読んでいくと、さらなる面白さが発見できるかもしれませんよ。
ディアンヌが嫉妬の罪(サーペント・シン)と呼ばれる理由
ディアンヌは、元々は巨人族の一人の女の子として、自身の能力で創りあげた2体の岩石の巨像に、フィレ・ロースと名付け、ひっそり生活していただけの女の子でした。
しかし、何故か七つの大罪のメンバーとして、団長であるメリオダスと行動をともにしていますよね。
そして、ディアンヌには『嫉妬の罪(サーペント・シン)』という別名まで付けられています。
一体、これにはどんな理由があるのでしょうか?
そもそも大罪と呼ばれるほどの何か罪をディアンヌが背負っているというのでしょうか?
実は、そこにはディアンヌが抱えた深い闇が隠されていたのです。
ディアンヌは、力への嫉妬のために、王国の友兵マトローナを毒を盛って命を奪ってしまった(真実は冤罪)という過去を持っています。
…というのは嘘で、実際のところは、ディアンヌは冤罪にかけられただけでした。
どういうことか、詳しく説明していくと、16年前、マトローナとディアンヌは、リオネス聖騎士の協力要請を受けて、蛮族との戦いに参戦しますが、何故かそこにいた聖騎士が、
『反逆者の巨人族を打ち取る』
という、功を得たい一心で、彼女たちを罠にはめてしまうのです。
その罠にハマったディアンヌは、竜を仕留めるとも言われた毒矢で狙われますが、マトローナがディアンヌをかばい、足を出して矢を受けてしまいます。
そこで、
「非情になれ」
と言われ、戦うよう諭されるディアンヌですが、戦うことの苦手なディアンヌは、その決断に踏み切れません。
そして、マトローナともどもディアンヌを追撃しようとした騎士たちを、最後の力を振り絞ってマトローナが撃退、生き残った騎士たちが、この件を全てディアンヌのせいにしようということで、ディアンヌはマトローナに毒を盛り、さらに王国騎士330名を手にかけたという罪を着せられてしまい、一時は、極刑の執行を受けるところまで追いつめられてしまいます。
そこを救ったのがメリオダスで、この後、七つの大罪のメンバーとして、ディアンヌはメリオダスと共に行動することとなりました。
この件によって、ディアンヌは、『嫉妬の罪(サーペント・シン)』という別名で呼ばれるようになったわけです。
とはいえ、あくまで冤罪なので、これを罪と言ってしまっていいものか?と言われると、正直なところ、微妙なのですが…。
『嫉妬の罪(サーペント・シン)』とだけ聞くと、なにか聞こえが良いようにも感じられますが、決してそんな甘いものではなく、過去のディアンヌには底知れない物悲しい物語があったことがよく分かりますね。
決して、恋の嫉妬ではなく、もっと深い理由がそこに存在していたことを、ぜひ、みなさんも頭の片隅にいれておいて、今後の漫画『七つの大罪』を読んでみてくださいね。
嫉妬の罪(サーペント・シン)の意味とは?
さて、この嫉妬の罪(サーペント・シン)ですが、一体どういう意味なのでしょう?
メリオダスの別名称『憤怒の罪(ドラゴン・シン)』同様、サーペント(蛇)は、嫉妬の罪の象徴であり、その蛇と罪の英語表記である『シン』というフレーズが掛け合わされて出来た言葉が、このサーペント・シンだと言われています。
そして、その単語がそのまま、
嫉妬の罪=サーペント・シン
として定着しているそうです。
何故、ディアンヌが『嫉妬の罪(サーペント・シン)』と呼ばれているのかは、先程お話したとおりですが、その意味合いにも深いものが存在し、はるか昔から現実世界で語り継がれている、人間が持つと言われている七つの大罪に大きく由来していることが改めて分かります。
漫画『七つの大罪』は、あくまで王道バトル漫画なので、別に人間の闇を感じながら重苦しくなる必要は全くありません。
しかし、頭の片隅に、この七つの大罪を思い浮かべながら、漫画を読んでいくと、より深みを感じ、楽しめることと思いますよ。
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まとめ
巨人族という部分は特殊ですが、それ以外は、周囲に優しく、ごくごく普通の可愛らしい女の子という印象が強いディアンヌ。
嫉妬の罪(サーペント・シン)と呼ばれる理由も、ただの冤罪で、実際は、嫉妬の要素は薄いようにも思えました。
しかも、マトローナはその後、なぜか生きており、ディアンヌと行動を共にしていくのですが、マトローナがなぜ生きていたかということも、今後語られていくのでしょうか?
マトローナ、キングと、ディアンヌは深い関わりのある登場人物が多いので、今後ディアンヌがどうなっていくか、非常に楽しみですね!