暑い時期になると、
『クールビズ』
が多くなってきます。
環境省が推進しているものであり、
『定義やマナー』
が提示され、この方針に沿って服装が決められることが多いものとなります。
ですが、
『クールビズの意味や目的』
については、意外と知られていないことが多いのです。
そこで、今回は、
『クールビズの意味や目的、定義』
などを紹介していきます。
どういう目的でクールビズが行われているか知りたい人は、参考にしてみてください。
クールビズの意味や目的とは?
クールビズの意味や目的を聞かれた際、
「半袖やノーネクタイのことではないのか」
と考えることが多いと思います。
確かに、この考え方は間違っていません。
実際、
『ほとんどの人が半袖やノーネクタイで過ごしている』
ことが多くなっています。
ですが、元々の始まりは、
『政治家の一言』
から始まった施策なのです。
軽装による冷房の節約が始まり
クールビズが始まったのは、
『2005年』
からとされています。
このとき、何があったのかと言えば、当時の自由民主党に所属していた、
『小池百合子さん』
が、小泉純一郎総理に、冷房の節約を提言しているのです。
その内容が、
『軽装による冷房の節約』
であり、ここからクールビズの歴史が始まっていったのです。
クールビズという呼び方は、環境省が行ったアンケートにより、
『一般公募の中から決められた言葉』
となっています。
半袖で涼しく、見た目にも格好良く見えることから、
『クール』
が最初につけられました。
その後に、働くことを表した、
『ビジネス』
をくっつけて、クールビズという名前が完成したのです。
当時は、
『流行語大賞』
にも選ばれるくらい、斬新な言葉として印象付けられています。
快適に仕事をするためのクールビズも、当初は賛否両論だった
クールビズが提案されたのは、
『夏場の冷房を節約するため』
だと紹介しました。
また、仕事場における疲労軽減の目的もあり、
『働き手にとっては、かなり嬉しい施策』
として、評判も良かったとされています。
ですが、その一方で、
「ビジネスシーンに、このような軽装で良いのか」
という意見も出ていました。
大事な取引先と会議をする際、
『ジャケットもなく、ネクタイもしていない』
とあれば、相手に対して失礼だと感じる人も多かったのです。
そういった意見もある中、クールビズは少しずつ実施率が上がっていき、
『現在では、当たり前の風潮』
として、多くの人に受け入れられるようになりました。
時代の流れと、何よりも、
『労働者が、クールビズを気に入った』
ということが大きかったようですね。
環境省が定義するクールビズのマナーとは?
クールビズの意味や目的について紹介しました。
次に、
『環境省が定義するクールビズのマナー』
についても紹介します。
環境省が定義するクールビズ
環境省が定義しているクールビズは以下のとおりになります。
衣服 | クールビズ |
ノーネクタイ | 〇 |
ノージャケット | 〇 |
半袖シャツ | 〇 |
かりゆしシャツ | 〇 |
ポロシャツ | × |
アロハシャツ | × |
Tシャツ | × |
タンクトップ | × |
チノパンツ | 〇 |
ジーンズ | × |
ハーフパンツ | × |
スニーカー | 〇 |
サンダル | × |
このようになっていますが、
- ジャケット
- かりゆしシャツ
- チノパンツ
- スニーカー
などは、徹底されていないことが多いです。
ノーネクタイ・半袖シャツが基本となっている
環境省の定義を見ていると、世間に反映されているのは、
『ノーネクタイ・半袖シャツ』
が主なものとなっています。
実際、クールビズと聞かれた人の大半は、
「ノーネクタイ・半袖シャツです」
と答えるでしょう。
このように、定義は決められているのですが、
『なるべく簡単で、想像しやすい服装』
が、ノーネクタイ・半袖シャツになっているのです。
確かに、とても想像しやすい服装ではありますね。
基本的に、どんな服装をするかは自由
クールビズの意味や定義、目的を紹介しました。
ですが、これらは、
『あくまで1つの基準でしかない』
ということを、よく覚えておかなければなりません。
会社によって、クールビズの定義は違うことがある
たとえ、クールビズの定義が決められていたとしても、
『何をもってクールビズとするかは、それぞれの会社が判断すること』
となります。
その為、自分ではクールビズと思っていても、
『相手からは、あまり良い印象を持たれない可能性がある』
ことを、頭の片隅においておくようにしてください。
中には、クールビズに対して、
『社会人がする服装ではない」
と考えている会社もあります。
そんな会社と取引する場合、クールビズは封印しなければなりません。
実際、そのような会社は、
『クールビズ開始当初から見れば、かなり少なくなっている』
のですが、それでも、気にしておいて損はないでしょう。
特に、老舗会社などは、
『昔からの慣習を重んじる』
ことが多くなります。
そのような会社と取引する際は、
『相手がクールビズを推奨しているかどうか』
を、しっかり確認しておいてくださいね。
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まとめ
今回のまとめとしては、
『クールビズは、強制力を持つものではない』
ということが言えます。
一応、環境省が推進している施策ではあるのですが、
『強制力があるわけではない』
ため、最終的な判断は、各会社に委ねられています。
その為、場合によっては、
『クールビズが失礼な服装になってしまう』
こともあるのです。
かなり受け入れられるようになったクールビズですが、
『念のため、相手に確認を取っておく』
ことをおすすめします。