みなさんは、漫画『七つの大罪』の第1話に登場した大男で、見習い聖騎士のツィーゴのことを記憶されているでしょうか?
かなりの大男で、剣から斬撃を放つ大技を繰り広げてくるために、ある種、目立ったキャラクターであるとは言えますが、メリオダスにあっさり倒されているだけに、完全に忘れ去られているかもしれませんね。
しかも、このツィーゴというキャラクターは、欲に塗れた最期を遂げているため、ただの悪役キャラの一人として、簡単にスルーされてしまう可能性は非常に高く感じます。
本記事では、あえて、そんなツィーゴの能力(技)や、最期を振り返って見たいと思います!
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『七つの大罪』の下っ端の敵キャラクター・ツィーゴ
どんな物語においても、たいてい使い走りや下っ端のキャラクターは、どこかゲスな考え方をしていて、本当に欲にまみれたどうしようもない心を持っている気がします。
これは筆者が、マンガやドラマ・映画において、持っている一つの印象なのですが、漫画『七つの大罪』においても、この哲学じみた、あるあるネタがそのまま応用され、『七つの大罪』第1話からいきなりゲスな下っ端キャラが登場します。
1人はアリオーニで、『豚の帽子亭』に”さまよえる鎧”がやってきたという話を聞きつけ、『七つの大罪』を捕まえるチャンスと欲に塗れ、『豚の帽子亭』に部下を引き連れて団体で乗り込んでいきます。
しかし、ホークに崖下に突き落とされてしまい、呆気無く撃沈。
もう一人の見習い聖騎士がツィーゴで、崖下に落ちたアリオーニが、どうなろうが構わず強力な斬撃で土砂を崩し、メリオダスとエリザベスを事故に見せかけ、命を奪おうとしますが、エリザベスを抱えたメリオダスにあっさりかわされてしまいます。
さらに、メリオダスの全反撃(フルカウンター)の餌食にあい、ツィーゴもあえなく撃沈されてしまいます。
確かに、聖騎士から、エリザベスの保護と、七つの大罪の捕縛・撃退を命じられていることもあり、リオネス王国内での出世のためには、たとえ事故に見せかけたとしても、2人を亡き者にしてしまうことで、出世できるかもしれません。
彼らにとっては、出世や褒美が全てというところもあり、そのために己をあまり磨くこともせず、結局、下っ端のままとなってしまうのでしょうね。
とくにツィーゴは、かなりユニークなキャラクターにも見受けられる外見でもありますし、もう少し己を磨いて、悪キャラでも善キャラでも良いので、個性を発揮して欲しかったのですが、所詮こんなものなのかと思うと非常に残念なキャラクターですね。
聖騎士見習いツィーゴの能力(技)は?
さて完全なる下っ端キャラとして、ほぼ忘れ去られそうになっている(もしかしたら、既に忘れ去られているかも…)聖騎士見習いのツィーゴですが、彼にはどんな能力(技)が備わっているのでしょうか?
基本的には、それほど他のキャラクターと比較して、大した力というわけではなく、あくまで地面を切り裂くほどの斬撃を与えるくらいしか能力を持っていません。
もちろん、それだけでも他の漫画などからすれば、十分強いと言えるのですが、そんなツィーゴですら、メリオダスを引き立てるための噛ませ犬でしかないのです。
つまり、逆に言えば、『七つの大罪』世界は、それこそ後半の『ドラゴンボール』のインフレのような、とてつもない力の持ち主たちが、たくさんいるということを見せつけるため、ツィーゴというキャラクターには、そんな意味合いも持たせられていたのかもしれませんね。
だからこそ、後ほどお話する悲運な最期を遂げるのだと思いますが、所詮ツィーゴは下っ端キャラですから、扱いとしてはその程度なのかもしれませんね。
聖騎士見習いツィーゴの最期はどうなる?
“終わり良ければ全て良し”という言葉があるように、人間は最期をどのように生き抜いていくのか、その美学に徹する方も意外と多いような気がしますが、人間は欲に塗れてしまうと、こうまでも最期が惨めなものになってしまうのか、とまざまざと見せつけられてしまうこともあります。
そこで聖騎士見習いのツィーゴの最期を見てみると、その想いがより一層強くなるような気がしますね。
では、一体ツィーゴは、どのような最期を迎えたのでしょうか?
それは『七つの大罪』第5巻の冒頭で明らかにされますが、聖騎士長のヘンドリクセンに呼び出され、ジェリコと2人して連れて行かれた先で、急激に強くなれる、と言われ飲まされた魔神の血によって、化物のように变化し、そのまま爆散してしまうのです。
『七つの大罪』1巻でメリオダスに、あっけなく倒されたことを実力と考え、修練に重ね、武力を上げればいいものを、近道とばかりにドーピング(魔神の血を飲む行為)したわけですから、その報いが訪れてしまったのでしょう。
ちなみに、ジェリコの方は、なんとか魔神の血を飲んで生き延び、それによって急激に力を向上させていますが、だからといって、『七つの大罪』のメリオダスやエスカノール以上に、力を身につけたわけではありません。
大体、魔神の血を飲むことで、劇的に状態が変化し、爆散してしまう恐れもあるだけに、そこまでのリスクを背負うべきかどうかも怪しいのですが、たいてい人間は心が弱いもので、そういった心の隙間に悪魔のように付け入ってくる誘惑に、つい乗ってしまったのでしょうね。
結局、その誘惑に負けたツィーゴは、ジェリコとは異なり、最悪で惨めな最期を辿ってしまったわけです。
もしかしたら、ジェリコ以上に、どうでもいい下っ端キャラという位置づけでツィーゴは描かれ、そのために漫画的に切り捨てられてしまったのかもしれませんね。
ツィーゴは最初から最後まで、噛ませ犬で終わってしまった気がします。
あくまでここは、推測の域の話ですが…。
まぁ、いずれにしても悲運な末路であることは変わらず、欲に塗れ自業自得と言えど、ツィーゴの扱いは、少々かわいそうな気がしてしまいます。
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まとめ
漫画『七つの大罪』の第1話で登場する見習い聖騎士のツィーゴは、能力(技)は大げさにしつつも、ただ地面や障害物を切り裂く斬撃というだけです。
『七つの大罪』たちのように、個性的で威力の大きい能力(技)とはいえません。
そのため、ツィーゴは、下っ端キャラということもあって、すでにみなさんから忘れ去られている印象も拭えないのですが、なんとも惨めなのが、彼の最期でした。
メリオダスにあっけなく倒されてしまったことを悔しがり、力を身につけるために、魔神の血を飲むというドーピングに手を出してしまい、結果、魔神の血を克服できずに爆散。
まさに欲に塗れた愚かさが招いた最期と言えるでしょうね。
これも下っ端ならではの散り方なのだと思いますが、ツィーゴに対しては、なんだか悲しいも残りますね。