2019年に、野球殿堂入りを果たした元中日の立浪和義さん。
実績も十分、そして『ミスタードラゴンズ』と呼ばれる存在で、中日一筋で、現役を終えた生え抜き選手なため、
監督になってほしい
という声もよく聞かれます。
しかし、中日ファンでは一度は聞いたことがありませんか?
立浪和義さんと、かつて中日の監督だった落合博満さんとの関係が悪い
それが関係して監督になれない
という噂を…。
実際のところ、2人の関係はいいのか悪いのか気になります。
当記事では、中日の立浪和義さんと落合博満さんの関係について調べてみました。
立浪和義と落合博満が不仲という噂
3代目ミスタードラゴンズと言われ、通算二塁打のプロ野球記録を持っている立浪和義さん。
一方、中日で選手、監督、GMとして携わった落合博満さん。
そんな2人ですが、
関係が悪く不仲
と噂されていて、立浪和義さんと落合博満さんの不仲が最終的には、
立浪和義さんが監督になれない原因
と言われることまであります。
立浪和義さんと落合博満さんの関係の悪い原因、さらにはそれが立浪監督誕生を妨げているとはどういうことなのでしょうか?
そもそも、不仲という説は本当のことなのでしょうか?
立浪和義と落合博満の関係が不仲な原因は?
今まで噂程度であった立浪和義さんと落合博満さんの不仲について、それが事実だったことを立浪和義さんが語っています。
その事実を口にしたのは、2019年12月6日に行われた、立浪和義さんの殿堂入りを祝う会でのことでした。
立浪和義さんは、まず恩師の名前として、入団した時の監督だった故・星野仙一さんの名前を挙げ、次のように述べました。
大変厳しく、人間がこれほど怒れるのかなというくらいプロの厳しさ、勝ちに対する執念を植え付けてもらった。
この後に名前を挙げたのが、立浪和義さんが引退した時の監督である、落合博満さん。
プロ野球生活22年で一番勉強させてもらった。
最後の3年半は代打生活。
当たり前に試合に出て控え選手の気持ちが分からなかった。
若い選手たちと一緒にバットを振って出番を待った。
そういった経験すべてが財産。
と語ったのですが、最後にこのようなことも述べました。
最後の3年半、落合監督とはあまり関係が良くなかった。
日にちを重ねるごとに落合監督の考え方が分かり、一番野球を勉強した。
一番、人間的に成長させてもらった。
これまでは、周知の事実に近いけれど、噂で留まっていた落合博満さんとの不仲。
それを明確に事実だと発言したのです。
発言を見る限りでは、現在の2人の関係は改善されているようなので、それはよかったところです。
では、立浪和義さんと落合博満さんの不仲の原因は何だったのでしょうか?
立浪和義さんが落合博満さんに対して不満を持つようになったのは、
2006年7月1日の広島戦
でした。
この試合にサードでスタメン出場した立浪和義さんでしたが、
守備の怠慢
とも言える行為で、三盗を許してしまいます。
そして、このプレーがきっかけで翌日からサードのレギュラーが森野将彦さんに交代し、以降は立浪和義さんがレギュラー復帰することはありませんでした。
当時、立浪和義さんは問題となったプレーについて、
「ミスだとは思っていない」
と監督だった落合博満さんに対し、不満を抱いたそうで、これが立浪和義さんと落合博満さんの確執に繋がりました。
つまりは、
起用法に対する不満
が、2人の関係が悪化する原因だったんですね。
では、落合博満さんとの関係が原因で、立浪和義さんが監督になれないと言われるのはどんな理由があるのか?
まず前提として、中日ドラゴンズの親会社・中日新聞は、『新愛知』と『名古屋新聞』が、戦後統合の一環で合併したことで生まれた会社で、
オーナーは『新愛知』創業家の大島派、『名古屋新聞』創業家の小山派から1人ずつ選ぶ2人オーナー制をとっている
ということを頭に入れておいてください。
親会社の派閥争いは子会社である中日ドラゴンズにも影響しており、代理戦争の場に使われてしまっています。
その結果、各派閥のオーナーによる首脳陣選びが発展して、
- 星野派(大島派)
- 落合派(小山派)
という形で中日内でも派閥が分かれることになりました。
立浪和義さんは、星野派(大島派)とされていて、一方、中日の現オーナーである白井オーナーは小山派。
白井オーナーは親落合派として落合博満さんを監督、GMに任命した人物です。
このことから、白井オーナーは立浪和義さんと関係が悪く、立浪和義さんが監督になれない原因だと言われているのです。
ただ、先述した立浪和義さんを祝う会では白井オーナーも参加していたことから、
関係が改善されつつあり、立浪和義さんが次期監督候補に挙がっている可能性
も否定できませんね。
筆者としても、立浪監督を望んでいるので、今回の白井オーナーの参加は、とても前向きな結果になったのではないかと見ています。
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まとめ
元プロ野球選手の立浪和義さんは、現役時代、1つのプレーがきっかけでレギュラーから外され、その後レギュラーとして復帰することがなく、代打要員になってしまいました。
その当時の監督が落合博満さんであり、立浪和義さんがその起用法に不満を抱いた結果、
現役引退までの3年半は、落合博満さんとの関係が悪化していた
という事実が判明しました。
そして、この落合博満さんとの不仲が原因で、親落合派の白井オーナーとの関係も悪くなり、立浪和義さんが監督になれないと噂されています。
現在は、立浪和義さんと落合博満さんの関係は改善されているようで、落合博満さんをプッシュしていた白井オーナーとの関係も改善されている様子…
いずれは、立浪監督の姿を拝むこともできるかもしれませんね!