毎年季節ごとに行われる番組改編。
2019秋、ゴールデンタイムに引っ越したトークバラエティ番組『かりそめ天国』。
視聴率も悪くなく、深夜帯での放送に関して評判も良かったはずなのですが、ゴールデンに移動してからは、何故か評判が急変…
一部で
「つまらない」
という声も高まり、
『かりそめ天国の打ち切り』
という可能性も出てきているようです。
では、何故『かりそめ天国』は、つまらないと言われているのでしょうか。
本記事では、かりそめ天国の視聴者の声(評判・評価)や、実際の視聴率を中心に、つまらないと言われる理由を探りまとめていきます。
かりそめ天国がつまらない理由
元々は『マツコ&有吉の怒り新党』として放送され、完全にトークバラエティ番組だったものが、リニューアルの結果、形が変わった『かりそめ天国』。
前半(というか一部)は、視聴者からの投稿に関して、独自の展開で
- 有吉弘行
- マツコデラックス
- 久保田直子アナ
の3人で歯に衣着せぬ物言いでトークを織りなしていくのですが、
放送時間の半分以上を、VTRコーナーで埋め尽くして
しまっているのです。
つまらない理由1:趣旨の異なるVTRコーナーにうんざり…
かりそめ天国は、番組放送開始直後からVTRコーナーはありました。
ですが、今ほど拡大していませんでしたし、番組としてのウリは、あくまでトークにありました。
なので、筆者も
忖度のない本音トーク番組
として楽しんでいたのです。
しかし、次第に、
どうでもいいVTRコーナー
が増えてしまい、肝心のトークの時間が激減…
これでは何のために、かりそめ天国を観ているのか、分かりません。
実際に、
「元のトークバラエティ番組に戻してほしい!」
という意見も多く見られ、
『かりそめ天国はつまらない』
というのも、頷ける話です。
つまらない理由2:毒舌系番組の重なりがウザい!
2つ目の理由として考えられるのが、2019年秋の番組改編の失敗によるもの…
そもそも、今回の番組改編では、『ざわつく金曜日』と『かりそめ天国』で、2つも毒舌系の番組を並べてしまっています。
『歯に衣着せぬトークバラエティ番組を、2時間まとめて観てもらおう』
というテレ朝の考えも、分からなくはありません。
ただ、誰もが毒舌を好んでいるわけではありません。
それなのに様々なタイプの毒舌をごちゃ混ぜにしてしまい、ただの誹謗中傷合戦と化してしまったため、つまらなくなった…
一時的に視聴率は上がっているが…
まぁ今なお毒舌ブームは続いていますし、そのおかげで、2019年11月8日放送の、
- ざわつく金曜日(12.5%)
- かりそめ天国(10.1%)
と、テレビ離れが進む、現代社会でも、かなりの視聴率を稼いでいます。
ただ一方では、『ざわつく金曜日』のゴールデン移動後の初回放送(15.1%)と比較して、早くも視聴率が落ちている見方も…
つまらない理由3:毒舌芸能人乱立に視聴者が飽きた?
これも、理由2に付随する話ですが、そもそも毒舌系の芸能人が乱立しすぎていることも、「つまらない」と思われる要因と考えられます。
というのも、
- 有吉弘行
- マツコデラックス
のように、自分にも他人にも厳しく、ぶれない辛辣な意見を述べる毒舌系芸能人の裏側で、
- 高嶋ちさ子
- 長嶋一茂
- 石原良純
のように、ただ、そのときの気分で、気まぐれにあれこれ暴言を吐いている芸能人も登場していますよね。
多くの毒舌系芸能人には意見がコロコロ変わる…
まぁそれぞれの意見に、ブレがなければまだ理解もできますが、
『人は駄目、自分はOK』
という、そのときの都合で、舌の根の乾かぬうちに、コロコロ意見を変えています。
それこそ、ただの駄々っ子のような物言いであり、そんな意見に耳を傾けるのも、しんどくなってしまいます。
つまらない理由4:子供の教育上にも良くないと判断されるから
ゴールデンタイム(19:00~21:00)という時間帯は、家族で食卓を囲いながら、テレビを観ているケースが非常に多いです。
つまり、
『子供も親と一緒に番組を観ている』
と言えます。
親としては、子供の教育上のことを考えて、観る番組を選択することも…
そういう傾向がある中で、毒舌系芸能人が出演している
- かりそめ天国
- ざわつく金曜日
を、子供と一緒に観ようという親は、なかなか考えられません。
教育上良くない作品=つまらないと感じる親も…
言葉も乱暴で、番組を観て傷つく子供だっているでしょう。
もちろん、どんな番組を観ようが、悪影響を受けるのは、
番組を視聴する子供と親に責任
があります。
どんな番組を観ても、性格がネジ曲がらない子供だって多数いるわけですし、そもそも、番組制作サイドの責任にするのは、ただの責任転嫁…
ただ、映画『バトルロワイヤル』を例にすれば、教育上NGとされ、R-15指定の作品と位置づけられています。
要は、
『教育上良くない』
という理由で、『かりそめ天国』に対して、共感が持てず、結果として「つまらない」と考える視聴者もいるわけです。
そもそも、『かりそめ天国』は、深夜帯の番組だからこそ、視聴者にウケた番組です。
それを、子供たちも観るゴールデンに移動させること自体が、間違いだったといえますね。
つまらない理由5:SMAPファンの怒りを買ったから?
さて、『かりそめ天国』の人気衰退に関しては、さらに、もう一つ要因がある話も耳にします。
その要因とは、ズバリ!
マツコデラックスさんが、某写真週刊誌のインタビューで発した稲垣吾郎さんに対する毒舌です。
SMAP解散=メンバーの価値がない発言は最悪!
というのも、マツコさんは、インタビューの中で、
『SMAP解散によって、稲垣吾郎さんの価値がなくなった』
と痛烈な意見を述べているのです。
まぁ、どのように感じるかは人それぞれ異なり、個人の自由です。
ただ、SMAPファンとしては容認できない発言に違いありません。
結果として、SMAPファン(稲垣吾郎ファン)は激怒!
そして、マツコさんに対する需要が低くなり、その影響を受け、『かりそめ天国』の視聴率も落ち始めたと言われています。
マツコデラックスの人気衰退は言い過ぎ?
もちろん、視聴率は、そのときによって変動するわけですし、深夜の頃と比較して、ゴールデンに移動しても若干伸びています。
なので、マツコさんの人気が落ちたというのは、乱暴な発言であり、すぐさま『かりそめ天国』が打ち切りになるほど視聴率が低下することはありません。
とはいえ、何でもかんでも毒舌をはいていると、反感を受けやすくなるのも事実。
マツコデラックスさんが、今後、どのような振る舞いを見せていくのか…
それ次第によっては、事態が大きく急変する可能性は否定できないでしょう。
『かりそめ天国』の視聴率をチェック
さて、かりそめ天国の視聴率が、衰退傾向に見られる話ですが、具体的にどれくらい視聴率が落ちているのでしょうか?
そこで、いろいろ調べてみたところ、視聴率そのものは、逆に伸びている様子がうかがえます。
かりそめ天国の視聴率伸び率が低い?
実際に、深夜放送時代(水曜23時15分放送)の視聴率をみると平均9.5%。
そして、
金曜ゴールデン時代(2019年11月8日放送分)の視聴率は10.1%。
たしかに数字だけ見れば若干伸びています。
しかし、ゴールデンに移動して、この伸びは低すぎます。
そもそも、深夜帯の番組(ジャンルを問わず…)での平均視聴率は、5%あればいいところで、9.5%あったのは、それだけ支持が高かったのです。
少し大げさかもしれませんが、ゴールデンに当てはめて考えると、
深夜帯の9.5%は、ゴールデンの20%超え
と考えてもおかしくない数字です。
なので、数字だけ見れば、視聴率が伸びているように感じますが、実際問題として、視聴率低下と捉えられるのは無理ない話なのです。
しかも、最悪なことに、かりそめ天国はゴールデンに移動して、まだ1ヶ月しか経っていません。
それでこの伸び率では、この先が思いやられてしまいます。
かりそめ天国の評判・評価
お話ししている通り、視聴率そのものが大きく下落しているわけではないものの、批判の声も多く聞かれる『かりそめ天国』。
評判・評価としては、
かなり悪い
と言わざるを得ない状況です。
ただ決して、視聴者の全部が、批判しているわけではありません。
そもそも、批判側にまわっている視聴者でさえ、はじめから批判していたわけではないのです。
『かりそめ天国』の評判が落ちたのはリニューアル後
やはり問題は、リニューアルの仕方にあったとみていいでしょう。
そもそも『かりそめ天国』は、『マツコ・有吉の怒り新党』をリニューアルしたトークバラエティ番組でした。
『怒り新党』が、世の中(視聴者たち)の怒りに対して、トークを展開しているのに対して、『かりそめ天国』では、
- 有吉弘行とマツコデラックスの耳に入れたい話
- 世の中の疑問
など、視聴者からの自由な投稿メールに、独自の見解を展開していく番組にリニューアル。
ここまでは、それほど変化もなく問題視されることはありません。
VTRコーナー増加で評価激減
問題なのは、
トーク部分が半分ほどにカットされ、お役立ち情報と称して展開されるVTRコーナーがつまらない
という話…
そもそも、ただのお役立ち情報なら、朝の情報番組で十分です。
わざわざ、『かりそめ天国』で観る必要はありません。
その上、お笑いコンビ・ずんの飯尾和樹さんが独断と偏見で、美女No.1を決める『飯尾ナンバーワン』など、どうでもいいコーナーが目白押し…
深夜帯なら、多少は目をつむってもいいと思えても、ゴールデンでは許容は出来ない視聴者も実際に多いようです。
そのことも影響しているのか、さらに朝の情報番組並みの、お役立ち情報をVTRで紹介するようになり、視聴者の批判を受けている…
これが、『かりそめ天国』の純粋なる評価・評判ではないでしょうか。
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まとめ
毒舌系として人気を博した芸能人
- 有吉弘行
- マツコデラックス
がMCを務めるトークバラエティ番組『かりそめ天国』が、ゴールデンタイムに放送枠を引っ越したものの、視聴者の評判は最悪…
今は、まだ視聴率が若干伸びていますが、
「何故、金曜ゴールデンタイムにむりやり移動させたのか?」
「VTRコーナーがつまらない…」
「ざわつく金曜日と続けて、何かに誹謗中傷している番組など観たくはない」
など、かなり辛辣な意見も聞かれ、飽きられ、切り捨てられてもおかしくありません。
アニメ・音楽番組も、視聴率が軒並み落ちているだけに、このままだと、いろんな意味で破綻にまっしぐらで、ただ心配ですね。