2020前期NHK朝ドラは、東京オリンピックに準じたテーマとなる作品『エール』とされ、主演は窪田正孝さんです。
久しぶりの男性俳優が主演を務める朝ドラとあって、楽しみにしている朝ドラファンも多いことでしょう。
さて、その次に放送される2020年後期の朝ドラが『おちょやん』です。
正直なところ、”おちょやん”という言葉の意味が分からず、どんな朝ドラになるのか想像できていない人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、
- 2020年後期NHK朝ドラ『おちょやん』の原作・脚本の存在
- 『おちょやん』の言葉の意味
を中心に調査し、まとめていきます。
2020年後期NHK朝ドラは『おちょやん』!
現在放送中の朝ドラ『スカーレット』は、女性陶芸家をモデルとした作品。
その次の朝ドラが、東京五輪をモデルとした『エール』。
作品としてのテーマのバラツキはあるものの、最近は深みのある作品が放送されていますよね。
2020年後期NHK朝ドラ『おちょやん』のモデルは喜劇女優
さて、そんなNHK朝ドラですが、2020年後期は、なんと
喜劇女優として活躍していた浪花千栄子さんの半生
を描いた作品『おちょやん』に決定。
その主演を務めるのは、高畑充希さんがヒロインを務めた朝ドラ『とと姉ちゃん』で、三女・南(旧姓:小橋)美子を演じた杉咲花さんに決定!
主演・杉咲花は演技派女優
杉咲花さんは、
- 黒の女教師
- 夜行観覧車
- 名も無き毒
などのドラマ作品において、その存在感を存分に見せつけた演技派女優としてブレイクしています。
特に、湊かなえ作品のファンでもある筆者としては、夜行観覧車で演じた彼女のキャラクターが、今も鮮明に記憶されています。
棘があり、狂喜乱舞している様子もうかがえ、ここまで狂ったキャラクターを演じるとは、驚きを隠せません。
あくまで個人的な印象ですが、杉咲花さんは、門脇麦さんのような
演じるキャラクターに憑依するタイプの女優
として、迫真の演技を見せつけている…
杉咲花の演技力に期待!
そんな印象を受ける杉咲花さんが、名女優・浪花千栄子さんをモデルとして描いたドラマ作品『おちょやん』のヒロインに抜擢されるとは…
まさに感慨深いものがありますね。
2020年後期の作品なので、放送はまだ先の話ですが、深い作品になると思われるだけに、とても楽しみにしている次第です。
おちょやんの意味
ところで、みなさんは、『おちょやん』という言葉を聞いたことがありますか?
正直、どこかで耳にしたことがあるような無いような…不思議な言葉ですよね。
筆者が、この『おちょやん』という言葉に初めて出会ったときの印象なんですが、
『おちょ』:小さいという意味の言葉
『○○やん』:関西で○○でしょうという意味で使う方言
の二つの言葉が合体した関西独特の方言ではないかと考えていました。
なので、単純に
「小さいでしょ!」
というニュアンスだけしか読み取れていなかったのが正直なところでした。
おちょやんの意味は、小柄な女中?
そこで、その意味を調べてみると、半分正解で半分不正解だと言うことが判明。
というのも、おちょやんとは、
「小さいでしょ!」
という意味合いを、さらに発展した大阪弁だったのです。
『おちょやん』は、遊郭・茶屋・料亭で使われる言葉
どういうことかというと、そもそも『おちょ』とは、主に遊郭・長屋・茶屋などで使われていた言葉で、
小間使いしていた女の子
を示しています。
端的に言うと、
雑用のために雇われていた女の子
と考えれば良いでしょう。
そこに、○○やんという大阪弁が重なり、
茶屋・料亭で働く小さな仲居さん
のことを『おちょやん』と言っているんだとか…
小柄だから頑張りが目立つ?
仲居さんに大きいも小さいも関係ありませんが、小柄な人が大柄な人に混ざって頑張る姿は目立ちますよね。
例えば、ハリーポッターシリーズで、主人公『ハリー・ポッター』を演じたダニエル・ラドクリフさんなんて、まさに小柄なハリウッドスター。
そのほかスポーツ界に目を向けても、サッカーのリオネル・メッシ選手なんて、『アルゼンチンの至宝』といわせるほどの活躍ぶり…
挙げた例は、ほんの一握りに過ぎませんが、小柄な人物がその不利な状況を跳ね返し、活躍することで、多くのファンが生まれています。
おちょやんのモデルも小柄な女中だった?
そして、2020年後期NHK朝ドラ『おちょやん』に登場する主人公・竹井千代もその一人。
彼女は、
大阪の貧しい家庭に生まれ、幼い頃に母を亡くし、小学校にも通えない不遇の人生
を歩んでいるキャラクター。
しかし、9歳の頃に女中奉公に出されながらも、そのときに出会った芝居に感化され、演劇の世界に進み、名女優へと成長していきます。
女中から喜劇女優への転身に感銘!
その姿が、感銘を生むとされ、2020年後期NHK朝ドラのテーマとして起用されたのです。
きっと、朝ドラ『おちょやん』を通じて、『おちょやん』という言葉の意味もわかるので、ぜひ楽しみにしたいものですね。
朝ドラ『おちょやん』の原作・脚本は?
さて、最後にNHK朝ドラ『おちょやん』の原作・脚本についても掘り下げてみていきましょう。
実は、この朝ドラ『おちょやん』には、原作は存在していません。
『おちょやん』は、原作無しのオリジナルストーリー
脚本家・八津弘幸さんが、上方女優で、大阪のお母さんとしても慕われていた、故・浪花千栄子さんをモデルに書き下ろした、
オリジナルストーリー。
浪花千栄子さんの半生は、先程お話しした通り、おちょやんの主人公・竹井千代そのもの。
浪花千栄子は誰からも好かれる名コメディアンヌ
いろいろ調べてみて分かったことですが、松竹新喜劇で喜劇女優(コメディアンヌ)として活躍していた女性で、舞台以外でも
- NHK大河ドラマ『太閤記』
- 映画『伊豆の踊子』
- 映画『二十四の瞳』
にも出演しています。
まぁ『二十四の瞳』といっても、ヒロインが高峯秀子さんの頃(1954年公開)の作品なので、若い世代には縁がないでしょう。
ただ、時代と共にリメイクされた名作映画であることに変わりありません。
このことからも分かるとおり、他の作品も含め、凄い作品に出演していた名女優といえますね。
『おちょやん』の脚本は八津弘幸が担当
そんな喜劇女優・浪花千栄子の半生をリアルに描いていくからこそ、ドラマに深みが増していく…
そして、そのドラマ作品を手がけた脚本家が、
- 『半沢直樹』
- 『下町ロケット』
など、TBS日曜劇場(池井戸潤作品)の名作ドラマを次々ヒットさせた八津弘幸さんが担当するというのですから、ただただビックリ!
いろんな意味でビッグネームが揃った2020年NHK朝ドラ『おちょやん』にかかる期待は、とても大きいです。
果たして、どんな壮大な朝ドラが誕生するのか、主演・杉咲花さんを筆頭とするキャストの演技力も含め、今から楽しみにしたいですね。
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まとめ
名女優・浪花千栄子さんの半生を描いた2020年後期朝ドラ『おちょやん』。
放送が決まってからは、徐々に脚光を浴び始めていますね。
主演に、杉咲花さんを起用、脚本は、これまで池井戸潤作品の脚本も手がけてきた脚本家・八津弘幸さんが担当するなど…
とにかくビッグネームが出そろった、深みのある朝ドラとなりそう。
なお、『おちょやん』の意味は、
小間使いに使われた女の子(または小柄な女性)
という意味を持ち、まさに浪花千栄子さんの幼少期を表しています。
『おちょやん』に原作はありませんが、その分、朝ドラファンが惹き付けられる魅力あるオリジナル作品が期待され、今から放送を楽しみですね!